平成 27 年 12 月の経済指標を中心として

(平成 27 年 12 月の経済指標を中心として)
平成 28 年 2 月 8 日
本県経済は、一部に弱い動きがみられるものの、持ち直している。
個人消費は、一部に弱さがみられるものの、持ち直している。
鉱工業生産は、足踏み状態となっている。
雇用情勢は、改善が緩やかに続いている。
目
次
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
山形県の経済動向 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
全国の経済動向 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
東北の経済動向 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
各 種 経 済 指 標
第 1表 百貨店・スーパー販売額・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第 2表 新車登録届出台数 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第 3表 新設住宅着工戸数 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第 4表 鉱工業生産・在庫・出荷指数 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第 5表 山形県主要業種別生産指数 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第 6表 山形県主要業種別在庫指数 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第 7表 新規・有効求人倍率 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第 8表 賃金・労働時間・雇用指数 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第 9表 企業倒産 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第 10 表 消費者物価指数 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第 11 表 公共工事請負金額 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(参考)
山形県その他の経済指標 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
全 国 そ の 他 の 経 済 指 標 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
山形県景気動向指数 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
山形県企画振興部統計企画課
ページ
1
3
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
利用上の注意
・ 山形県経済動向月例報告は、各種経済指標をもとに、本県経済の状況をまとめたものです。
・ 数字の単位未満は、原則として四捨五入しています。
・ 指標の中には速報値を使用しているものがあり、翌月に確定値に遡及して変更する場合があり
ます。また、季節調整等により数値が改定される場合や公表数値が不定期に訂正される場合が
あります。
・ 各種経済指標は、官公庁、団体、会社等の業務資料及び当該機関の刊行した統計資料等による
ものです。
・ この報告の内容は、インターネットでもご覧いただけます。
http://www.pref.yamagata.jp/
(ホーム>目的で探す 統計情報)
・
この報告の内容についてのお問い合わせは、下記にお願いします。
〒990-8570 山形市松波二丁目8-1
山形県企画振興部統計企画課政策統計担当
TEL 023-630-2180
FAX 023-630-2185
先 月 と の 比 較
判 断 の
変化方向※
1月
2月
本県経済は、一部に弱い動き
総 括 判 断 がみられるものの、持ち直して
(同じ)
いる。
個人消費は、一部に弱さがみ
個 人 消 費 られるものの、持ち直してい
(同じ)
る。
鉱工業生産
雇 用 情 勢
鉱工業生産は、足踏み状態と
なっている。
雇用情勢は、改善が緩やかに
続いている。
(同じ)
(同じ)
※矢印は基本的な傾向の変化を表しています。
Ⅰ 山形県の経済動向
判断の変化方向
概 況
前
月
比
本県経済は、一部に弱い動きがみられるものの、持ち直して
いる。
判断の変化方向
前
月
比
◎ 個 人 消 費 … 一部に弱さがみられるものの、持ち直している。
○百貨店・スーパー販売額は、全店舗ベース、既
存店ベースともに7か月連続で前年を下回った。
また、新車登録届出台数は、4か月連続で前年
を下回った。
・百貨店・スーパー販売額
H27.12月(全店舗) 14,812百万円
前年比(全店舗)△2.0%
(既存店)△2.6%
百万円
16,000
販売額(全店舗)
前年比(既存店)
14,000
5.0
12,000
0.0
10,000
△ 5.0
8,000
・乗用車(軽を含む)の新車登録届出台数
H27.12月 3,041台(前年比 △6.1%)
車種別
普通乗用車
755台(前年比 18.7%)
小型乗用車
932台(前年比
9.3%)
軽自動車
1,354台(前年比 △22.7%)
%
10.0
百貨店・スーパー販売額
7月
8月
9月
10月
11月
12月
販売額(全店舗)
11,873
13,312
11,348
11,805
11,635
14,812
前年比(既存店)
△2.3
△3.9
△2.2
△2.0
△3.7
△2.6
台
8,000
新車登録届出台数
△ 10.0
%
10.0
台数
前年比
6,000
0.0
4,000
△10.0
2,000
△20.0
0
H27.7月
8月
9月
10月
11月
12月
台数
3,909
2,857
4,439
3,625
3,448
3,041
前年比
△8.6
△8 6
2.7
27
△8
△8.44
△4.9
△4 9
△8.1
△8 1
△6.1
△6 1
△30.0
○ 住 宅 建 設 … 前年の水準を上回った。
○住宅建設は、持家で前年を下回ったものの、貸
家及び分譲住宅で前年を上回ったことなどから、
全体では12か月連続で前年を上回った。
戸
戸数
新設住宅着工戸数
前年比
600
%
50.0
40.0
500
30.0
400
20.0
・新設住宅着工戸数
H27.12月 総戸数 437戸(前年比 12.6%)
利用関係別(主なもの)
持
家
166戸(前年比 △ 9.3%)
貸
家
226戸(前年比
25.6%)
分譲住宅
43戸(前年比
72.0%)
300
10.0
200
0.0
100
0
△10.0
H27.7月
8月
9月
10月
11月
12月
戸数
511
500
542
417
515
437
前年比
40.4
38.5
43.8
5.6
10.8
12.6
△20.0
判断の変化方向
◎ 鉱 工 業 生 産 … 足踏み状態となっている。
前
月
比
○鉱工業生産指数(季節調整済)は、はん用・生産用・業務用機械工業、電子部品・デバイス工業
などの生産が増加したことから、前月比で2.2%上昇し、2か月連続の上昇となった。
また、前年比(原指数)では0.7%低下し、10か月連続の低下となった。
・鉱工業生産指数
H27.11月 98.4(前月比 2.2%、前年比 △0.7%)
業種別(前月比)
上昇:はん用・生産用・業務用機械工業、電子部品・デバイス工業など8業種
低下:食料品工業、化学工業など14業種
-1-
鉱工業生産指数
指数(H22=100)
主な業種の生産指数
前月比
%
110.0
前年比
電子部品・デバイス工業
95.8(
4.6%、△10.2%)
はん用・生産用・業務用機械工業
111.8( 17.6%、 21.6%)
食料品工業
91.8(△ 4.5%、△ 2.2%)
情報通信機械工業
66.1(△ 5.0%、△ 5.2%)
輸送機械工業
103.3(△ 0.4%、△ 1.6%)
化学工業
143.2(△ 4.5%、
9.0%)
プラスチック製品工業
81.4(
1.0%、△17.5%)
20.0
指数
前月比
前年比
100.0
10.0
90.0
0.0
80.0
△10.0
70.0
H27.6月
7月
8月
9月
10月
11月
98.4
△20.0
指数
96.9
96.0
94.5
94.3
96.3
前月比
△0.2
△0.9
△1.6
△0.2
2.1
2.2
前年比
△5.6
△5.4
△0.3
△5.8
△4.8
△0.7
判断の変化方向
前
月
比
◎ 雇 用 情 勢 … 改善が緩やかに続いている。
新規・有効求人倍率
倍
2.00
○有効求人倍率(季節調整値)は、前月比で0.02
ポイント低下の1.21倍となった。
新規求人倍率
有効求人倍率
1.80
1.60
・雇用情勢(H27.12月)
有効求人倍率 1.21倍(前月比 △0.02㌽)
〃(正社員) 0.77倍(前月比
0.01㌽)
新規求人倍率 1.58倍(前月比
0.02㌽)
雇用保険受給者数 3,626人
(前年比 △7.6%)
1.40
1.20
1.00
0.80
H27.7月
8月
9月
10月
11月
12月
新規求人倍率
1.60
1.51
1.74
1.73
1.56
1.58
有効求人倍率
1.20
1.19
1.20
1.21
1.23
1.21
○ 企 業 倒 産 … 件数は前年を上回ったが、負債総額は前年を下回った。
件数は前年を上回ったが 負債総額は前年を下回った
百万円
○企業倒産は、件数は前年を上回り、負債総
額は前年を下回った。
件
10
負債総額
件数
・企業倒産状況
(H28.1月、負債総額1千万円以上)
件
数 4件 (前年比
33.3%)
負債総額 1億5,700万円
(前年比 △52.1%)
4,000
8
3,000
6
2,000
4
1,000
2
0
負債総額
件数
○ 物
企業倒産状況
5,000
H27.8月
9月
10月
11月
12月
H28.1月
521
161
1,545
542
4,036
157
2
1
4
4
3
4
0
価 … 前年の水準を上回った。
○消費者物価指数(生鮮食品を除く総合)は、
2か月連続で前年の水準を上回った。
指数(H22=100)
106.0
消費者物価(生鮮食品を除く総合)(山形市)
指数
前年比
105.0
・消費者物価指数(H27.12月、山形市)
総合指数 104.3
(前年比 0.2%、前月比 0.1%)
生鮮食品を除く総合指数 104.0
(前年比 0.2%、前月比 0.0%)
食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く
総合指数 102.0
(前年比 1.4%、前月比 △0.1%)
%
6.0
5.0
4.0
104.0
3.0
103.0
2.0
102.0
1.0
101.0
0.0
100.0
99.0
(注) 前年比とは前年同月比のことである。
-2-
△1.0
H27.7月
8月
9月
10月
11月
12月
指数
104.1
104.0
104.3
104.3
104.0
104.0
前年比
△0.4
△0.4
△0.1
△0.1
0.1
0.2
△2.0
Ⅱ 全国の経済動向
(内閣府 月例経済報告 平成 28 年1月 20 日)
総 論
(我が国経済の基調判断)
景気は、このところ一部に弱さもみられるが、緩やかな回復基調が続いている。
・個人消費は、総じてみれば底堅い動きとなっている。
・設備投資は、おおむね横ばいとなっている。
・輸出は、弱含んでいる。
・生産は、このところ横ばいとなっている。
・企業収益は、改善している。企業の業況判断は、一部に慎重さがみられるものの、おおむね横
ばいとなっている。
・雇用情勢は、改善している。
・消費者物価は、緩やかに上昇している。
先行きについては、雇用・所得環境の改善が続くなかで、各種政策の効果もあって、緩やかな
回復に向かうことが期待される。ただし、アメリカの金融政策の正常化が進むなか、中国を始め
とするアジア新興国等の景気が下振れし、我が国の景気が下押しされるリスクがある。こうした
なかで、金融資本市場の変動の影響に留意する必要がある。
(政策の基本的態度)
政府は、大震災からの復興を加速させるとともに、デフレからの脱却を確実なものとし、経済再生
と財政健全化の双方を同時に実現していく。このため、「経済財政運営と改革の基本方針 2015」、「『日
本再興戦略』改訂 2015」、「規制改革実施計画」及び「まち・ひと・しごと創生基本方針 2015」を着
実に実行する。また、「総合的なTPP関連政策大綱」、「一億総活躍社会の実現に向けて緊急に実
施すべき対策」、並びにこれらを踏まえた平成 27 年度補正予算を迅速かつ着実に実行する。
これらにより、好調な企業収益を、投資の増加や賃上げ・雇用環境の更なる改善等につなげ、地域
や中小・小規模事業者も含めた経済の好循環の更なる拡大を実現する。
また、政府は、
・12 月 22 日、「平成 28 年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度」(閣議了解)
・12 月 24 日、平成 28 年度予算政府案(概算)(閣議決定)
・12 月 25 日、「経済・財政再生アクション・プログラム」(閣議報告)
を取りまとめた。
日本銀行には、経済・物価情勢を踏まえつつ、2%の物価安定目標を実現することを期待する。
※
Ⅲ 東北の経済動向
※
※
(東北経済産業局 管内の経済動向 平成 28 年1月 14 日)
全体の動向:緩やかな持ち直し傾向にあるものの、一部に弱い動きがみられる。
<管内の経済動向> ~平成 26 年 5 月の経済指標を中心として~
鉱工業生産:生産は弱含みで推移している。
個 人 消 費:緩やかな持ち直しの動きがみられる。
住 宅 着 工:新設住宅着工戸数は、被災地を中心に復興需要に支えられているものの、前年を下
回った。
公 共 投 資:公共工事請負金額は、引き続き高水準であるものの、前年を下回った。
設 備 投 資:設備投資は、緩やかに持ち直している。
雇
用:新規求人倍率、有効求人倍率ともに高い水準となっており、改善の動きが続いてい
る。
+
企 業 倒 産:倒産件数は、小康状態が続いている。
-3-