(株)秋川牧園が肥育する若鶏の飼料原料の一部に遺伝子組み換えトウモ

2016 年 2 月 2 日
組合員の皆様へ
新潟県総合生活協同組合
生 活 事 業 本
部
-お知らせ-
(株)秋川牧園が肥育する若鶏の飼料原料の一部に遺伝子組み換えトウモ
ロコシが混入(国の基準値内)したことの報告と対応について
日頃よりクルコをご利用いただき誠にありがとうございます。
クルコが取り扱う(株)秋川牧園(山口県)の産直若鶏の飼料原料の一部に、遺伝子組み換えトウモ
ロコシの混入があったことが判明しました。クルコでは混入した量が割合にして 3.9%程度となり、
国が示す表示上の基準の 5%を下回っていることと、飼料全体の使用割合では 1%程度になること
などから、商品の鶏肉は食しても安全性に問題ないと判断し、通常どおりのお届けを継続していま
す。
組合員の皆様にはご心配とご迷惑をお掛けし誠に申し訳ございません。深くお詫び申し上げます。
今回は少量とはいえ遺伝子組み換えトウモロコシの混入があった事実を厳正に受け止め、管理を
誤った飼料会社には適切な再発防止を図るよう強く求めました。尚、調査内容は下記のとおりです。
記
(株)秋川牧園の配合飼料を作っている飼料会社に納品された原料トウモロコシの抜き取り検査
により遺伝子組換えトウモロコシの混入が判明しました。原因は分別管理していた非遺伝子組換え
トウモロコシを国内保管倉庫から飼料会社への船内移送の際、一部積み間違えたことによるもので
した。
該当飼料は、(株)秋川牧園のいくつかの農場に 2016 年 1 月 5 日から 1 月 9 日にかけて納品され
ました。また、飼料会社では、1 月 12 日から非遺伝子組み換えのトウモロコシによる飼料が製造出
荷されております。
この度の混入は、船内移送のトウモロコシ 1,400 トンのうち、遺伝子組換えトウモロコシ 55 ト
ンが混入しており、混入割合は 3.9%程度です。非遺伝子組み換え原料と表示する場合の国の基準
である「混入率 5%」を下回っていました。
また、若鶏の 60 日の飼育期間の内、一部の期間の飼料が該当すること、飼料におけるトウモロ
コシの配合割合は 30%程度で、飼料全体の使用割合から算出すると 1%程度であることなどから、
製造元である(株)秋川牧園からも「食しても問題はない」旨を確認しています。
以上
《クルコの遺伝子組み換え作物についての考え方》
現在、厚生労働省から食品としての安全性が確認され、日本での流通、販売が認められている
遺伝子組み換え作物は農産物 8 種類【大豆・とうもろこし・馬鈴薯(じゃがいも)
・なたね・綿実・
アルファルファ・てんさい・パパイヤ】です。
日本国内で「商業的な遺伝子組み換え作物の栽培」は禁止となっており、そのため日本国内で
流通する遺伝子組み換え作物についてはすべて輸入品となります。
これらの遺伝子組み換え作物の安全性には、以下のようなことが懸念されております。
・ 遺伝子組み換え作物の雑草化
・ウィルスの変化、未知の毒性の出現する危険性
・ 害虫以外への生物への影響
・新しいアレルギーの発生
・ 耐性成分などの長期の微量摂取
・抗生物質がきかないからだへの危険性
現状における我が国の食品事情から、流通するすべての食品から「遺伝子組み換え作物の使用」
を排除することは極めて困難であることも事実です。
クルコではこれらの現状を踏まえ、出来るかぎり「遺伝子組み換え作物を使用しない食品」の
取り扱いを優先することはもちろん、組合員の皆様の「商品を選択するさいの一助になれば」と
の意図から、提案商品に関し、週刊 KuruCo 誌面上で「遺伝子組み換え作物(GMO)使用の有無」
の情報開示を実施しております。
【国の安全性に対する考え方】
市場に出ている遺伝子組換え食品は安全性が確認されたものです。
(食べても大丈夫なものです)
安全性は最新の科学的な根拠を基に判断しています。開発した品種ごとに厚生労働省に、安全性
審査の申請をします。これに対し、厚生労働省は専門家で構成される食品安全委員会に安全性の評
価を依頼し、食品安全委員会は安全性の評価(食品健康影響評価)を行います。最新の科学的知見
に基づく評価の結果、その安全性に問題がないと判断した食品を厚生労働省が公表します。
《厚生労働省医薬食品局食品安全部 資料より抜粋》
詳しい情報については、厚生労働省の「遺伝子組換え食品ホームページ」
http://www.mhlw.go.jp/topics/idenshi/index.html をご覧ください。