第1回県内大学の新設に関する有識者会議 報告メモ 農業・食品産業の現状と課題、求められる人材について JA新潟中央会 専務理事 髙橋一成 1.新潟県の農業産出額の推移と特徴 (億円) (万円) 4000 3766 3500 493 24,000 22,000 3000 670 2500 2777 2588 2563 491 461 2756 2775 493 462 474 594 2000 602 643 596 2671 20,000 529 18,000 630 652 16,000 1500 2586 14,000 1000 1669 1509 1698 1604 1422 1499 12,000 500 0 10,000 平成8年 平成20年 平成21年 米 園芸 平成22年 平成23年 畜産 その他 平成24年 平成25年 米価 資料:新潟県「平成 26 年度新潟県の農林水産業」および農林水産省「農林水産統計」 米価の推移は農林水産省「相対取引価格(出荷業者・通年平均) 」および米穀機構資料による 〔特徴〕 ● 新潟県の農業産出額はピーク時よりも3割減少し、ここ数年は横バイが続いている。 ● 全体の6割を米が占め米価に左右されてしまうことから、園芸の生産拡大が課題。 2.新潟県農業の担い手の動向 ○基幹的農業従事者(平成17年 ⇒ 平成27年) 74,045人 ⇒ 63,317人 うち、65歳以上割合 62.9% ⇒ 資料:農水省「農業センサス」 (△14.5%) 70.0% ○経営体数(平成18年 ⇒ 平成25年) 資料:県地域農政推進課調査 2,565 ⇒ 4,200 (+63.7%) うち、組織経営体 132 438 個別経営体 2,433 3,762 ○経営体による耕地面積シェア(平成18年 14.3% ⇒ ⇒ 27.5% 平成25年) 基幹的農業従事者 経営体 農業に主として従事した世帯員(農業就業 主な従事者が他産業並みの労働時間で、他 人口)のうち、調査期日前1年間の普段の主 産業と遜色のない所得を確保することができ な状態が「仕事に従事していた者」をいう。 る農家や法人をいう。 〔特徴〕 ● 基幹的農業従事者は横バイ傾向から減少に転じ、高齢化も着実に進行している。 ● 一方で、経営の規模拡大や複合化などの施策を進め、経営体数が伸びており、耕地 面積シェアは約2倍となっている。 3.第37回 JA 新潟県大会決議 『農を担い食を支え地域とともに歩む協同』のテーマのもと ① 農業者の所得増大、農業生産の拡大、地域の活性化・・・の自己改革の実践 ② 自己改革を支える JA の組織基盤づくりと経営の確立 ③ 食・農・JA グループへの理解と共感を広げる戦略的広報の展開 4.農業・食料関連産業の国内生産額(国内市場の状況) 資料:農水省「平成21年度農業・食料関連産業の経済計算」 〔特徴〕 ● 食品関連産業の国内市場は約95兆円であるが、このうち農業は1割程度。農水省 「食品産業の将来ビジョン」 (平成24年3月)では、平成32年に120兆円へ拡 大する目標を掲げている。 ● 農業・食品製造業・流通業・飲食業など食品産業全体の相互連携強化により、高付 加価値商品の開発、メニュー提案、消費者への情報発信などが期待され、農業にお いても6次産業化への取り組みが課題。 5.求められる人材像 経営感覚、マーケティング、付加価値・・・
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