【本編_4厚木市産業の将来像(まとめ)】121~124ページ

Ⅳ 厚木市産業の将来像(まとめ)
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Ⅳ 厚木市産業の将来像(まとめ)
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産業振興に向けた基本理念
ここまで産業マスタープランでは、既存産業の育成強化のため、時代に即し
た新たな「産業振興計画」を策定し、さらに、地域経済の活性化に最も大きな
役割を果たす企業誘致に焦点を当て、新規企業の市内立地と既存企業の市内再
投資を促進させる「企業誘致戦略」を策定してきました。今後展開していく産
業振興施策としては、次の取組内容を基本理念として、企業が求める施策をタ
イムリーに実施してまいります。
■ 産業振興に向けた基本理念
【基本理念1】
「中小企業の活性化」に向けて、商工業だけでなく、農林業も対象と捉え
ながら、本市の産業構造の大半を占める中小企業が、強みである技術やサー
ビスの競争力を強化し大競争時代に勝ち残るよう、企業が真に求める施策
を、必要な時に、使いやすく提供する取組を進めてまいります。
【基本理念2】
「産業立地集積67の推進」に向けて、総合計画における目標人口の達成を目指
しつつ、安定的な財政基盤を確立するため、モデル地区の開発整備と併せて、
強力な情報発信、継続的な情報収集及びフォローアップを実施するほか、従業
者の住宅環境や子育て環境の向上も含めた、あらゆる取組を進めてまいります。
【基本理念3】
それらの取組の前提として、本市の産業が社会環境の変化の潮流に乗った
盛衰の憂き目に遭うような「点」での発展ではなく、「線・面」での発展を
遂げるため、産業活動の継続を将来にわたり確保し、持続的な発展を遂げる
ため「サスティナブル68な産業活動の拡大」を市内産業に浸透させる役割を
果たしてまいります。
67
68
P10 参照。
P10 参照。
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Ⅳ 厚木市産業の将来像(まとめ)
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目指す産業の将来像
本市の産業の価値を高めるために、社会ニーズや産業構造が時代とともにど
のような変化をしていくかを見据え、既存企業や新規企業などの市内産業が抱
える様々な課題や求める支援内容をワンストップ69で受け止めるとともに、全
国に誇れる企業誘致に対するインセンティブを既存の企業立地条例の改正に
より実施しながら、上記の基本理念に即した効果的な各種産業振興策を展開し
てまいります。そして、本市の産業が新たな技術展開を導き出すことができる
よう、それぞれの産業分野において特化した技術・サービス等を有する既存企
業や新規企業が相互に複合連携できる環境づくりを進めてまいります。さらに、
市内企業に勤める従業者の住宅環境や子育て環境の充実に向けた施策にも重
点的に取り組むことにより、市内従業者の本市への定住促進を図ってまいりま
す。
本市が目指す産業の将来像は、特徴的な技術やサービス等を有する産業が複
合体となった「あつぎインダストリアルコンプレックス70」を形成し、そこか
ら生まれる「あつぎブランド」が揺るぎない価値ある産業として確立すること
であります。このブランドの確立が、市内産業全体の技術力向上や収益拡大を
導き、更なる本市産業の価値を高めるサイクルを形成します。それにより、持
続的な産業の成長や発展をもたらし、「にぎわいあふれる、快適で利便性の高
いまちづくり」を進めてまいります。
■ 本市が目指す産業の成長サイクル
あつぎブランドの確立
戦略産業の集積よる
新たな技術展開
イノベーションの創出
市内産業全体の
成長サイクルを生み出す
技術力向上や収益拡大
産業構造の構築
競争力がある
オンリーワン企業の創出
産業の複合連携
69
70
P119 参照。
P95 参照。
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Ⅳ 厚木市産業の将来像(まとめ)
■ 産業振興施策の展開フロー
厚木市
雇用促進対策
基本調査
市内企業活動強化支援事業
H23
年度
H24
年度
厚木市産業マスタープラン
企業誘致による
効果検証
企業等の立地促進等に関する条例
モデル地区の開発整備
企業誘致活動
下古沢
上古沢
産業振興計画の策定
ものづくり企業の
ブランド化に資する事業
関口
山際
南部
産業
企業誘致戦略の策定
プロモーション
イベント開催
step1
計画概要
の公表
企業フォローアップ
事業
H25
年度
プロモーション
イベント開催
s tep2
計画概要の公表
あつぎ ブランドづくり
H26
年度
市内企業活動強化
支援事業の展開
●シティセールス・PR
●市内産業連携誘導
●産学連携拡大推進
●あつぎブランドの普及
●近隣地域産業交流拡大
企業フォローアップ
事業
企業誘致支援事業
産業用地
供給
企業
誘致
H27
年度
企業誘致
H28
~
H32
年度
企業誘致
124
産業用地
供給
産業用地
供給