PDFファイル

The 34th Annual Meeting of the Japan society of Immunology & Allergology in Otolaryngology
第 3344 回
回日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会
日本耳鼻
本耳鼻咽喉科
喉科免疫アレルギー学会
モーニングセミナー1
金
8:00-8:55
会 場
鳥羽国際ホテル
第一会場 海城(ハーバーウィング 6 階)
演 者
太田昭一郎
先生
佐賀大学医学部
臨床検査医学講座 講師
司 会
太田 伸男 先生
山形市立病院済生館
耳鼻いんこう科長
第 34 回日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会
共催 ペリオスチン
2 月 5 日
ア
- レルギー疾患における新しいバイオマーカー
2016 年
ペリオスチン
- アレルギー疾患における新しいバイオマーカー
アレルギー疾
疾患における新しいバイオマーカ
カー 佐賀大学医学部臨床検査医学講座 太田
昭一郎 先生
ペリオスチンは 2 型サイトカインである IL-4 や
定できる ELISA キットを開発し、 種々の疾患にお
IL-13 によって発現が誘導される分子であり、 組
いて血清ペリオスチン濃度を測定してきた。 その
織構造を維持する古典的細胞外マトリックス分子
結果、 気管支喘息、 アトピー性皮膚炎、 慢性
と、 受容体と結合して細胞にシグナルを惹起する
副鼻腔炎などで血清ペリオスチンは有意に上昇し
マトリセルラータンパク質との二面性を持つ。 ており、 ペリオスチンはアレルギー炎症を示す良
アレルギー疾患をはじめとするさまざまな炎症 ・
いバイオマーカーとして臨床応用が期待される。
線維化疾患で発現が増強し、 病変部位への強い
本セミナーでは、 ペリオスチンのアレルギー病
沈着が認められ、 炎症の病態形成にも深く関与
態形成における役割を概説するとともに、 アレル
していることが示唆される。
ギー疾患におけるバイオマーカーとしての意義を
われわれは、 血清ペリオスチンを高精度で測
紹介したい。
古典的細胞外マトリックス分子としてのペリオスチン
EMI
FAS1
FAS1
結合
FAS1
FAS1
結合
I型コラーゲン
フィブロネクチン
テネシンC/BMP-1
選択的スプライシング領域
組織の構造維持
線維化
マトリセルラータンパク質としてのペリオスチン
ペリオスチン
インテグリン(ペリオスチン受容体 )
細胞活性化・生存・遊走
シグナル誘導
鼻粘膜におけるペリオスチンの発現
(Ohta N et al., Allergol Int, 63:171-180, 2014 より引用)
正常
アレルギー性鼻炎
鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎
16W01F1