江戸川区ひとり親家庭学習支援事業実施要綱 別紙3 (目的) 第1条 この事業は、母子家庭又は父子家庭(以下「ひとり親家庭」という。 )に育つ児童を対象に、大 学生等のボランティア(以下「学習支援ボランティア」という。)による学習支援により学習習慣を定 着させ、基礎的な学力の向上を図るとともに、進学、進路等の相談を通じひとり親家庭の不安感を解 消し、児童の自立支援を行うことを目的とする。 (対象者) 第2条 この事業の対象者は、江戸川区内に住所を有する、児童扶養手当法(昭和 36 年法律第 238 号) に基づく児童扶養手当の受給世帯又は所得がこれに相当するひとり親家庭の児童のうち、中学校1年 生から中学校3年生までのもの(以下「対象者」という。)とする。 (実施主体) 第3条 この事業の実施主体は江戸川区(以下「区」という。 )とする。ただし、学習支援の技能及び知 識があり、次条に揚げる事業内容を適切に実施することができると認めた者に委託して実施すること ができる。 (事業の内容) 第4条 この事業の内容は、次に掲げるものとする。 ⑴ 対象者の学習習慣を定着させ、基礎的な学力向上を図るための学習指導 ⑵ 高校進学等を目的とした対象者への進路相談 ⑶ 対象者に対する学習・生活相談 ⑷ その他この事業の目的達成に資する事項 (実施体制) 第5条 事業実施団体は、学習支援ボランティアの募集・選定、教材の作成、学習支援ボランティア等 の総合的な統括管理を行うコーディネーターを配置する。 (学習支援家庭名簿の作成) 第6条 学習支援ボランティアによる支援を希望する対象者及び保護者は、この事業への参加について 同意の上で、ひとり親学習支援事業参加申込書を事業実施団体に提出しなければならない。 2 事業実施団体は、支援を希望する児童が定員を超える場合は、対象者及び保護者との面談により、 事業目的に照らし、必要性の高い対象者から選考する。 3 事業実施団体は、支援対象家庭の名簿を作成し、当該名簿の適正な管理等に努めなければならない。 (学習支援ボランティアの登録) 第7条 事業実施団体は、近隣の大学等に協力を求めて学習支援ボランティアを募集し、ひとり親家庭 の児童の福祉の向上に理解と熱意を有すると認められる者であって、児童に対して適切な学習支援等 ができるものの中から学習支援ボランティアを選定する。この場合において、学習支援ボランティア は、ひとり親家庭で育った者、ひとり親家庭の支援に携わり支援の経験又は知識を有する者その他の ひとり親家庭の児童が抱える特有の不安やストレスに配慮できる者を優先的に選定するものとする。 2 事業実施団体は、前項の規定により学習支援ボランティアとして選定された者を登録する、学習支 援ボランティア名簿を作成する。 3 前項の学習支援ボランティア名簿には、学習支援ボランティアの支援可能な教科、学年等必要な内 容登録する。 4 事業実施団体は、必要に応じ、学習支援ボランティアに対し、研修を年1回以上実施する。 (実施方法) 第8条 この事業は、家庭教師派遣型又は学習塾型のいずれかの方法により実施する。 (家庭教師派遣型) 第9条 ⑴ 家庭教師派遣型は、次に定めるところにより実施する。 事業実施団体は、支援対象家庭名簿に登録されている家庭から学習支援ボランティアの派遣の申 出があった場合には、依頼された教科、児童の学力等から、適切な学習支援ボランティアを当該家 庭に派遣する。 ⑵ 派遣時間、日数、頻度等は、児童の状況を勘案して事業実施団体が決定する。ただし、別に定め る実施期間中に 24 回を上限とし、1回の派遣に要する時間は、概ね2時間以内とする。 ⑶ 事業実施団体は、必要に応じ、支援対象家庭の親を対象とした講習会を実施する。 ⑷ 学習支援ボランティアは、活動状況について、派遣のつど事業実施団体に報告する。 (学習塾型) 第 10 条 ⑴ 学習塾型は、次に定めるところにより実施する。 事業実施団体は、区が指定する会場において、支援対象家庭名簿に登録されているひとり親家庭 の児童を対象に学習支援を実施する。 ⑵ 学習支援の回数は、実施期間中に 24 回を上限とし、1回当たりの開催時間は、おおむね3時間以 内とする。 ⑶ 事業実施団体は、必要に応じ、支援対象家庭の親を対象とした講習会を実施する。 (報告) 第 11 条 事業実施団体は、毎月ひとり親家庭学習支援事業個別支援記録票を翌月の 10 日までに区長へ 報告するものとする。 (関係機関との連携) 第 12 条 事業実施団体は、この事業実施に当たって必要と認めたときは、区の母子・父子自立支援員及 び関係機関と連携を図り、必要な支援につなげるものとする。 (個人情報の取扱い) 第 13 条 事業実施団体、コーディネーター、学習支援ボランティアその他の従事者は、この事業の実施 に当たって知り得た対象者及び保護者の個人情報を漏らしてはならない。事業終了後も同様とする。 (補足) 第 14 条 付 この要綱に定めるもののほか、必要な事項は、子ども家庭部長が別に定める。 則 この要綱は、平成 28 年4月1日から施行する。
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