安全保障関連法に反対し、廃止を求めます

アピール
私たち医師・歯科医師は、安全保障関連法に反対し、廃止を求めます
自民・公明両党は、多数の反対世論を無視し、9月19日に参議院で安全保障関連法案の採決を強行し、成立
させました。
私たちは、国民主権の原則に照らして、もっと多くの国民の意見を集めて議論を尽くしていくべきという立場
で「安保法案反対の賛同署名をすすめる山梨県医師の会」を結成し、医師を中心に呼びかけ人や主旨への賛同を
募る活動、街頭での宣伝行動、学習会等を行ってきました。
現在、アピールに賛同する医師は100人を超えています。「いのちを守る医師として、不条理に命を奪い、奪
われる戦争に積極的に参加できるようにする法案には絶対に反対です」
「あのようなやり方でこの国の将来、子ども
たちの未来を変えてしまうような法案を強行採決するのは本当に許しがたいことです」等の声が挙がっています。
私たちは、安全保障関連法成立を受けて、改めて以下の理由で反対し、廃止を求めます。
・
安保法制は、自衛隊が世界のどこでもアメリカの戦争に参加し武力を行使することを可能にするものであ
り、明らかな憲法違反であること。
・
国会前でのデモ行動などにみられるように、様々な世代の多くの国民がこの国会での成立に反対し、声を
挙げているにも関わらず、その声を無視し、採決を強行したこと。
・
参院特別委員会での強行採決自体も誰が何を発言したのか、賛成・反対さえも確認できない状況で採決自
体無効であること、多くの問題点を持つ法案をこのような形で決めてしまっていること。
・
国民主権、立憲主義、民主主義を全て否定する憲法違反の法律は、このまま存続をさせられるべきもので
はないこと。
安全保障関連法は、成立しましたが、私たち医師は、日々、患者・地域住民の命と健康を守るために、力を尽
くしています。安全保障関連法は、成立してしまいましたが、人間の命と安全が奪われる戦争に向かう可能性の
あるこの法制に対して、改めて反対の声をあげ、この法制を廃止するために「安全保障関連法の廃止を求める山
梨県医師・歯科医師の会」として名称も変更して引き続き活動を行っていきます。
私たち医師・歯科医師は、安全保障関連法に反対し、廃止を求めます。
「安全保障関連法の廃止を求める山梨県医師・歯科医師の会」発起人
飯富病院院長
山梨勤労者医療協会理事長
長田忠孝
高木
績
保険医協会会長・玉穂ふれあい診療所院長 土地邦彦