第4章 アクティブプラン to 2020 - 36 - 1 基本的考え方 ● 体力は、人間のあらゆる活動の源であり、物事に取り組む意欲や気力といっ た精神面の充実に深く関わり、人間の健全な発達・成長を支え、健康で充実し た生活を送る上で極めて重要である。 ● 児童・生徒の運動不足は、筋肉や骨格をはじめ脳機能の健全な発育・発達を阻 害し、身体感覚や気力までも減退させる可能性が高い。また、児童・生徒が担う ことになる将来の社会から活力を奪うこととなり、既にその兆候が見られる現状 は、極めて深刻な状況であると受け止めなければならない。 ● 都教育委員会は、長期的に低下傾向にある児童・生徒の体力を向上させるた め、平成 22 年度から「総合的な子供の基礎体力向上方策」を展開してきてお り、学校の取組が功を奏し、全体的に体力は向上傾向を示すようになった。し かし、中学生は、男女ともに体力合計点の都道府県別順位が最低水準にあるなど、ま だまだ向上に努める必要がある。 ● 具体的な取組の展開に当たっては、都立学校及び区市町村教育委員会をはじ め、保護者や関係団体等、関係者と連携を図りつつ、児童・生徒の安全と知・ 徳・体のバランスのとれた人間形成にも十分配慮した取組としていくことが重 要である。 ● また、東京は平成 32 年にオリンピック・パラリンピック競技大会を迎える。 この点からも、開催都市にふさわしい、運動・スポーツに親しむ元気な児童・生 徒を育成していくべきであり、オリンピック・パラリンピック教育の一環として、 平成 28 年度から平成 32 年度までの5年間に渡り、施策を計画的に展開していく 必要がある。 - 37 - 2 今後の方向性 ● 体力を高める基礎・基本は、児童・生徒の「基本的生活習慣の定着」、 「栄養・ 運動・休養(健康三原則)」、「アクティブライフの実践」を徹底することであ る。このため、これらの基本原則を、学校、家庭、地域が連携を図り、バラン スよく展開することにより、総合的に児童・生徒の体力・運動能力を向上させ ていく。 栄養・運動・休養 栄養・運動・休養 基本的生活習慣 生きるために欠かせない基礎・基本の要素 栄養・運動・休養の三原則を基に、生活をリズム 化させ、健康の保持増進と体力向上を図ること 日常生活において炊事や掃除等、体を動かして行 うように努めたり、休日は屋外で運動やスポーツ 基本的生活習慣 アクティブライフ アクティブライフ で体を動かそうとしたりするなど、活動的な生活 を送ることで心地よさを感じられるように、ライ フスタイルを設計すること ● これまでの学校での取組が功を奏し、全体的に体力が向上傾向を示すように なっている。今後は、全ての地域と学校において、これまで以上に学校体育・ スポーツの充実に努めるとともに、特に、中学生の体力向上を重要課題とし、 取組を推進する。 ● 区市町村教育委員会と連携を図り、全中学校の取組に対する支援や指導・ 助言を継続的に実施する。 ● 現状を踏まえ、平成 32 年度までの5年間の目標を、具体的に設定する。 (1) 平成 32 年に行われるオリンピック・パラリンピック競技大会の開催都市にふ さわしい、運動・スポーツに親しむ元気な児童・生徒を育成する。 (2) 区市町村教育委員会と学校は、それぞれ体力向上の具体的な目標を定め、取組 を計画するとともに、実践、評価・検証のPDCAサイクルにより、体力向上を 推進する。 (3) 毎日の朝食摂取率の改善・向上や節度あるSNSの使用等を図ることにより、 基本的な生活習慣の改善・定着を図る。 (4) 体力合計点の東京都平均値を、小学生は都道府県別の上位、中学生・高校生は 全国平均値程度まで向上させる。 (5) 低下傾向を示している「握力」については、小学生は男女ともに1kg、中学生・ 高校生の男子は3kg、女子は2kg 増を目指す。「投げる力」については、小学生 男女ともに低学年は1m、高学年は2m、中学生・高校生は男女ともに2m増を 目指し取組を推進する。 - 38 - 3 体力テストにおける具体的目標値 (1) 男子の種目別、学年別具体的目標値 小学生 種目 目標値 小 27 都 1 平均 差 目標値 小 27 都 2 平均 差 目標値 小 27 都 3 平均 差 目標値 小 27 都 4 平均 差 目標値 小 27 都 5 平均 差 目標値 小 27 都 6 平均 差 20m 上体 長座 反復 起こし 体前屈 横とび 10 kg 12 回 26 cm 28 回 21 回 11.4 秒 116 cm 9m 33 点 9.0 kg 10.8 回 25.7 cm 26.2 回 16.5 回 11.5 秒 110.2 cm 7.5 m 28.9 点 -1.0 kg -1.2 回 -0.3 cm -1.8 回 -4.5 回 -0.1 秒 -5.8 cm -1.5m -4.1 点 11 kg 15 回 28 cm 33 回 31 回 10.5 秒 127 cm 12 m 40 点 10.7 kg 13.6 回 30.3 回 25.8 回 10.6 秒 121.7 cm 11.0 m 36.5 点 -0.3 kg -1.4 回 -0.7 cm -2.7 回 -5.2 回 -0.1 秒 -5.3 cm -1.0 m -3.5 点 13 kg 17 回 30 cm 36 回 40 回 9.9 秒 137 cm 16 m 46 点 12.6 kg 15.9 回 29.6 cm 33.8 回 34.7 回 10.0 秒 132.5 cm 14.8 m 43.0 点 -0.4 kg -1.1 回 -0.4 cm -2.2 回 -5.3 回 -0.1 秒 -4.5 cm -1.2 m -3.0 点 15 kg 19 回 32 cm 41 回 50 回 9.5 秒 147 cm 20 m 51 点 14.6 kg 18.1 回 31.5 cm 37.9 回 43.1 回 9.6 秒 141.8 cm 18.5 m 48.8 点 -0.4 kg -0.9 回 -0.5 cm -3.1 回 -6.9 回 -0.1 秒 -5.2 cm -1.5 m -2.2 点 17 kg 21 回 34 cm 44 回 58 回 9.1 秒 156 cm 24 m 57 点 16.7 kg 19.8 回 33.6 cm 41.7 回 50.6 回 9.2 秒 150.9 cm 21.9 m 54.3 点 -0.3 kg -1.2 回 -0.4 cm -2.3 回 -7.4 回 -0.1 秒 -5.1 cm -2.1 m -2.7 点 20 kg 23 回 37 cm 47 回 66 回 8.8 秒 167 cm 28 m 63 点 19.5 kg 21.9 回 35.8 cm 45.0 回 58.5 回 8.9 秒 161.6 cm 25.5 m 59.9 点 -0.5 kg -1.1 回 -1.2 cm -2.0 回 -7.5 回 -0.1 秒 -5.4 cm -2.5 m -3.1 点 握力 27.3 cm 持久走 シャトル 50m 走 ラン - 39 - 立ち ボール 幅とび 投げ 合計点 ◎ 具体的目標値設定の基本的考え方 ・小学校は、平成 25 年度の全国上位県の平均値を参考とした。 ・小学校で、既に全国平均値を上回っている種目については、平成 25 年度の 全国最上位県の平均値を参考とした。 ・中学校・高等学校は、平成 26 年度の全国平均値を参考とした。 中学生・高校生 種目 目標値 中 27 1 都平均 差 目標値 中 27 都 2 平均 差 目標値 中 27 都 3 平均 差 目標値 高 27 都 1 平均 差 目標値 高 27 都 2 平均 差 目標値 高 27 都 3 平均 差 20m 上体 長座 反復 起こし 体前屈 横とび 25 kg 25 回 41 cm 50 回 416 秒 74 回 8.4 秒 182cm 19m 36 点 23.1 kg 23.8 回 37.6cm 48.4 回 427.0 秒 66.8 回 8.6 秒 175.7cm 17.3m 32.0 点 -1.9 kg -1.2 回 -3.4cm -1.6 回 -11.0 秒 -7.2 回 -0.2 秒 -6.3cm -1.7m -4.0 点 31 kg 29 回 44cm 54 回 370 秒 91 回 7.7 秒 198cm 22m 45 点 28.4 kg 27.0 回 41.1cm 51.5 回 389.1 秒 83.0 回 8.0 秒 192.0cm 20.1m 40.1 点 -2.6 kg -2.0 回 -2.9cm -2.5 回 -19.1 秒 -8.0 回 -0.3 秒 -6.0cm -1.9m -4.9 点 36 kg 31 回 48cm 57 回 365 秒 98 回 7.4 秒 213cm 25m 52 点 33.6 kg 29.5 回 44.8cm 54.2 回 372.9 秒 90.0 回 7.6 秒 206.5cm 22.8m 47.1 点 -2.4 kg -1.5 回 -3.2cm -2.8 回 -7.9 秒 -8.0 回 -0.2 秒 -6.5cm -2.2m -4.9 点 40 kg 32 回 49cm 57 回 373 秒 93 回 7.3 秒 220cm 26m 53 点 37.2 kg 29.3 回 45.0cm 54.9 回 389.9 秒 84.7 回 7.5 秒 215.0cm 23.6m 48.3 点 -2.8 kg -2.7 回 -4.0cm -2.1 回 -16.9 秒 -8.3 回 -0.2 秒 -5.0cm -2.4m -4.7 点 42 kg 34 回 50cm 58 回 362 秒 99 回 7.2 秒 227cm 27m 57 点 39.7 kg 30.7 回 47.2cm 56.3 回 378.9 秒 93.0 回 7.4 秒 221.9cm 24.8m 52.1 点 -2.3 kg -3.3 回 -2.8cm -1.7 回 -16.9 秒 -6.0 回 -0.2 秒 -5.1cm -2.2m -4.9 点 44 kg 34 回 52cm 60 回 354 秒 100 回 7.0 秒 231cm 28m 60 点 41.5 kg 31.4 回 48.5cm 57.2 回 378.2 秒 94.0 回 7.3 秒 226.4cm 25.8m 54.0 点 -2.5 kg -2.6 回 -3.5cm -2.8 回 -24.2 秒 -6.0 回 -0.3 秒 -4.6cm -2.2m -6.0 点 握力 持久走 シャトル 50m 走 ラン - 40 - 立ち ボール 幅とび 投げ 合計点 (2)女子の種目別、学年別具体的目標値 小学生 種目 目標値 小 27 都 1 平均 差 目標値 小 27 都 2 平均 差 目標値 小 27 都 3 平均 差 目標値 小 27 都 4 平均 差 目標値 小 27 都 5 平均 差 目標値 小 27 都 6 平均 差 20m 上体 長座 反復 起こし 体前屈 横とび 9kg 11 回 29cm 27 回 18 回 11.6 秒 109cm 6m 33 点 8.4kg 10.4 回 28.3cm 25.2 回 13.9 回 11.8 秒 103.1cm 5.2m 28.9 点 -0.6kg -0.6 回 -0.7cm -1.8 回 -4.1 回 -0.2 秒 -5.9cm -0.8m -4.1 点 11kg 14 回 31cm 31 回 25 回 10.8 秒 121cm 8m 41 点 10.1kg 13.2 回 30.6cm 28.8 回 19.9 回 10.9 秒 114.0cm 6.9m 36.6 点 -0.9kg -0.8 回 -0.4cm -2.2 回 -5.1 回 -0.1 秒 -7.0cm -1.1m -4.4 点 12kg 16 回 34.cm 35 回 31 回 10.2 秒 130cm 10m 47 点 11.8kg 15.3 回 33.3cm 32.3 回 25.7 回 10.3 秒 125.1cm 8.9m 43.4 点 -0.2kg -0.7 回 -0.7cm -2.7 回 -5.3 回 -0.1 秒 -4.9cm -1.1m -3.6 点 14kg 18 回 36cm 39 回 39 回 9.8 秒 139cm 13m 53 点 13.8kg 17.3 回 35.6cm 36.1 回 32.2 回 9.9 秒 134.8cm 10.9m 49.6 点 -0.2kg -0.7 回 -0.4cm -2.9 回 -6.8 回 -0.1 秒 -4.2cm -2.1m -3.4 点 17kg 20 回 39cm 42 回 47 回 9.4 秒 150cm 15m 59 点 16.2kg 18.8 回 38.2cm 39.8 回 39.1 回 9.5 秒 144.2cm 12.9m 55.5 点 -0.8kg -1.2 回 -0.8cm -2.2 回 -7.9 回 -0.1 秒 -5.8cm -2.1m -3.5 点 20kg 21 回 42cm 45 回 53 回 9.0 秒 159cm 17m 64 点 19.2kg 20.1 回 41.1cm 42.3 回 44.4 回 9.1 秒 152.8cm 14.7m 60.7 点 -0.8kg -0.9 回 -0.9cm -2.7 回 -8.6 回 -0.1 秒 -6.2cm -2.3m -3.3 点 握力 持久走 シャトル 50m 走 ラン - 41 - 立ち ボール 幅とび 投げ 合計点 中学生・高校生 種目 目標値 中 27 都 1 平均 差 目標値 中 27 都 2 平均 差 目標値 中 27 都 3 平均 差 目標値 高 27 都 1 平均 差 目標値 高 27 都 2 平均 差 目標値 高 27 都 3 平均 差 20m 上体 長座 反復 起こし 体前屈 横とび 22kg 22 回 44cm 46 回 298 秒 54 回 8.9 秒 166cm 12m 46 点 21.2kg 20.7 回 42.0cm 44.5 回 306.9 秒 48.3 回 9.1 秒 160.0cm 10.8m 42.0 点 -0.8kg -1.3 回 -2.0cm -1.5 回 -8.9 秒 -5.7 回 -0.2 秒 -6.0cm -1.2m -4.0 点 25kg 24 回 47cm 48 回 278 秒 62 回 8.6 秒 171cm 14m 52 点 23.4kg 23.2 回 44.2cm 46.1 回 290.2 秒 55.3 回 8.8 秒 164.9cm 12.2m 47.5 点 -1.6kg -0.8 回 -2.8cm -1.9 回 -12.2 秒 -6.7 回 -0.2 秒 -6.1cm -1.8m -4.5 点 26kg 25 回 49cm 49 回 284 秒 61 回 8.6 秒 175cm 15m 54 点 24.6kg 24.2 回 45.9cm 46.7 回 290.2 秒 55.6 回 8.7 秒 167.7cm 13.0m 49.8 点 -1.4kg -0.8 回 -3.1cm -2.3 回 -6.2 秒 -5.4 回 -0.1 秒 -7.3cm -2.0m -4.2 点 26kg 24 回 48cm 48 回 301 秒 56 回 8.7 秒 173cm 15m 53 点 25.2kg 23.4 回 45.6cm 47.2 回 307.4 秒 50.4 回 8.9 秒 167.9cm 13.2m 48.6 点 -0.8kg -0.6 回 -2.4cm -0.8 回 -6.4 秒 -5.6 回 -0.2 秒 -5.1cm -1.8m -4.4 点 28kg 25 回 49cm 49 回 296 秒 58 回 8.7 秒 174cm 15m 54 点 25.9kg 23.7 回 46.4cm 47.4 回 307.0 秒 53.9 回 8.9 秒 169.7cm 13.5m 49.8 点 -2.1kg -1.3 回 -2.6cm -1.6 回 -11.0 秒 -4.1 回 -0.2 秒 -4.3cm -1.5m -4.2 点 28kg 25 回 50cm 49 回 297 秒 57 回 8.7 秒 174cm 16m 55 点 26.5kg 23.7 回 46.8cm 47.7 回 311.3 秒 54.4 回 8.9 秒 170.1cm 13.9m 50.1 点 -1.5kg -1.3 回 -3.2cm -1.3 回 -14.3 秒 -2.6 回 -0.2 秒 -3.9cm -2.1m -4.9 点 握力 持久走 シャトル 50m 走 ラン - 42 - 立ち ボール 幅とび 投げ 合計点 4 校種別指導の重点 (1) 幼稚園 「幼児期運動指針(平成 24 年文部科学省) 」に基づき、自発的に体を動かし たくなる環境を整えるとともに、実際に体を動かす時間を確保する。また、握 力と投げる力の基礎となる力を高めるため、固定遊具にぶら下がったり、物を 投げたりする経験を積み重ねる。 (2) 小学校 体力向上の原則である基本的生活習慣の定着に向け、健康教育を充実すると ともに、体育授業や学校行事を通じて、運動そのものの楽しさを味わわせ、継 続的に運動に取り組ませる。 種目別では、握力やソフトボール投げの体力テスト結果が低下傾向にあるこ とから、鉄棒にぶら下がる運動やボールを投げる基本動作の学習を工夫する。 (3) 中学校・中等教育学校(前期課程) 生涯にわたり運動する習慣が身に付くよう、保健体育の授業において基礎的 な知識及び技能を習得させるとともに、運動部活動やスポーツクラブに所属し ない生徒の運動時間を確保する取組を工夫する。 種目別では、握力やハンドボール投げの体力テスト結果が低下傾向にあるこ とから、鉄棒にぶら下がる運動やボールを投げる基本動作の学習を工夫する。 (4) 中等教育学校及び附属中学校 6年間の発達段階を踏まえるとともに、生徒の体力・運動能力の実態に応 じ、長期的な見通しをもって体力向上の取組を推進する。 (5) 高等学校・中等教育学校(後期課程) 習得した知識や技能を活用して、自分の体や運動能力の課題を解決する学 習を行うとともに、様々なスポーツの経験を通して、スポーツの意義や特性 等の理解を深め、スポーツを楽しむ習慣を形成し、体力・運動能力の向上に つながるよう、学習指導や環境整備を工夫・改善する。 運動部活動への参加をこれまで以上に薦めるとともに、バランスのとれた 体力向上の観点から複数の運動部活動加入や時季による運動部活動の変更等 も検討する。 また、生徒が選手として 2020 年オリンピック競技大会に出場できるよう、 関係機関と連携し、競技志向のあるアスリートの発掘と支援に努める。 - 43 - (6) 特別支援学校 幼児・児童・生徒一人一人の発達段階を踏まえるとともに、障害の状態、 体力の実態等に応じ、見通しをもって体力向上の取組を推進する。 また、生徒が選手として 2020 年パラリンピック競技大会に出場できるよう、 関係機関と連携し、競技志向のある障害者アスリートの発掘と支援に努める。 - 44 - 5 体力向上カレンダー 4月 ―体力テストを軸とした年間指導計画― 5月 6月 ○事前指導 一 学 期 7月 ■体力テスト 実施月間 ○体力テストの準備 ○児童・生徒調査票、 学校質問紙調査票の 回収 (東京都教育委員会) 9月 二 学 期 10 月 11 月 ○体力テスト調査結果 ○「東京都児童・生徒 の児童・生徒への配 体力・運動能力、生 布 活・運動習慣等調査 (東京都教育委員会) ○児童・生徒の体力 の分析 ○体力向上努力月 間における取組 の準備 1月 12 月 ○分析・評価 報告書」の送付 (東京都教育委員会) ■体力向上 努力月間 ○「全国体力・運動能 力、運動習慣等調査」 の結果公表 (スポーツ庁) 2月 3月 ○次年度計画の立 ○東京都統一体力テス 案 ト関係書類(児童・ 生徒調査票、学校質 三 学 期 問紙調査票、クリア ファイル等)の送付 (東京都教育委員会) - 45 - 6 具体的な取組 (1)運動量の十分な確保 基本的な考え方 児童・生徒が、生活場面での身体活動量や運動量を十分に確保するためには、都内の全 公立学校が学校や地域の実態を踏まえ、アクティブライフを実践するとともに、全ての児 童・生徒が運動・スポーツに親しむことができる機会や場を設定するなど、環境整備に取 り組むことが重要である。 そのためには、都教育委員会、区市町村教育委員会及び学校が、児童・生徒の体力向上 への意識や意欲を高めるとともに、実際に運動する取組を充実させることにより、計画的 に運動量を確保していくことが重要である。 ① 「投げる力」の強化 平成 27 年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果、小学校5年生、中 学校2年生の男女ともに「ボール投げ」の結果が過去最低を更新した。東京都 の児童・生徒については、全国の結果をさらに大きく下回り、その差は顕著で ある。 全国的に「ボール投げ」の結果が上位の学校は、体力合計点でも全国平均を 大きく上回っていることから、特に、長期的に低下傾向が続いている「投げる 力」については、児童・生徒が関心を高め、自ら強い意志をもち、向上に向け て取り組むことができるように、意図的・計画的に投げる機会や場を設定して いくことが重要である。 事業名 規模 H29 H30 H31 H32 検討 「投げる力」の強化に向けた取組 ② H28 実施 軽スポーツや障害者スポーツ等を活用した取組の推進 2020 年パラリンピック競技大会の成功に向け、各学校においても、障害者理 解の促進や障害者スポーツの普及啓発に取り組むことが大切である。 児童・生徒が、様々な種目の体験を通して、パラリンピックや障害者スポー - 46 - ツについて理解を深めるとともに、障害者スポーツが児童・生徒にとって身近 なものになるようにするため、パラリンピックで行われている競技等の内容や ルールについて学んだり、実際に体験したりする学習内容・方法等について研 究していくことが重要である。 学校においては、平成 27 年度東京都教育委員会が作成する普及・啓発用DV D等を活用し、障害者スポーツについての理解を深めるとともに、運動する習 慣が身に付いていない児童・生徒や運動の苦手な児童・生徒が、気軽に取り組 める運動・スポーツとして、軽スポーツや障害者スポーツ等を取り上げ、身体 を動かす楽しさを味わわせることを通して、障害者理解の促進、体力向上、生 涯スポーツの推進へと結び付けていく。 事業名 規模 H28 H29 H30 H31 H32 普及・啓発用DVD等を活用した 実施 学習の充実、軽スポーツや障害者 スポーツ等を活用した取組 ③ 中学生「東京駅伝」大会の継続と 10 周年記念大会に向けた気運の盛り上げ 平成 21 年度から開催している中学生「東京駅伝」大会は、選手壮行会、保護 者や地域の方々からの応援活動等、様々な分野に好影響が及び、多くの都民に 期待される大会となってきた。 重要課題である中学生の体力向上を実現させるために、中学生「東京駅伝」 大会がより一層中学校全体の体力向上ムーブ メントの原動力となるように、また、中学生 が自らの身体に興味・関心を持ち、積極的に 運動・スポーツの習慣づくりに取り組むこと ができるように、改めてその重要性について 認識を深め、東京都の中学校全体の体力向上 の象徴的な取組として展開していく。 事業名 規模 H28 継続 中学生「東京駅伝」大会の実施 実施 - 47 - H29 H30 10 周 年記念 大会 H31 H32 ④ 児童・生徒の運動時間の十分な確保 児童・生徒の体力向上のためには、体育授業における運動時間の確保をはじ め、運動部活動への積極的な参加や休み時間等を活用した身体活動量の維持・ 増強を図る必要がある。 小学校においては、運動系のクラブ活動の充実を図るとともに、朝の始業前 や中休み、昼休み、放課後等の時間を活用し、児童が運動・スポーツに親しむ ことができる取組を推進することに加えて、例えば放課後子供教室や校庭開放 事業、地域のスポーツクラブ等の学校外の機関等に働きかけを行い、家庭や地 域と連携を強め、全ての児童の身体活動量を確保するよう努めることが大切で ある。 中学校においては、生徒に対し運動部活動への積極的な参加を働きかけると ともに、活動量が少ない文化部活動に所属する生徒や部活動に参加していない 生徒に対して、学校行事を通して計画的に運動する機会や時間を確保したり、 文化部と運動部との兼部を認めたりするなど、全ての生徒が運動する時間を確 保するよう工夫していくことが必要である。 高等学校においても、部活動の振興をこれまで以上に進めるとともに、部活 動推進指定校を中心に部活動加入率の向上を図るよう、運動を通じた学校活動 の活性化を推進することが重要である。 事業名 規模 小学校における家庭や地域と連携 した身体活動量の確保、中学校に おける運動部活動への加入の推 奨、高等学校における運動を通じ た学校活動の活性化の推進 H28 実施 - 48 - H29 H30 H31 H32 (2)具体的な目標に向けた取組 基本的な考え方 学校及び関係機関は、児童・生徒の実態を踏まえ、いつ、誰が、何を、どこで、どのよ うにして取組や施策に生かしていくのかを常に点検・評価し、改善につなげていくことが 大切であり、PDCAマネジメントサイクルを機能させ、児童・生徒の身体活動量の増加 と体力向上につなげていく役割を果たしていく必要がある。 ※PDCAマネジメントサイクル 「Plan(実施計画・指導計画)」→「Do(取組実践・授業実践)」→ 「Check(学校評価・授業評価・東京都統一体力テスト)」→「Action(改善)」 ① 全中学校において「アクティブスクール」を展開 全国最低水準の中学生の体力を向上させるためには、全中学校が共通の課 題意識をもち、同じ目標に向かって集中して取り組んでいく必要がある。 このため、全中学校を「アクティブスクール」として位置付け、自校の目 標(値)や取組内容を定めた「体力向上推進計画」を作成し、取組を強力に 推進していく。具体的には、平成 28 年度から平成 32 年度までの5年間を実 施期間として、体力向上に向けた取組を充実させ、体力テストにおける体力 合計点の全国平均値以上を目指すこととする。 事業名 規模 H29 H30 H31 H32 実施 全中学校「アクティブスクール」 ② H28 東京都統一体力テストの活用 平成 23 年度に「東京都統一体力テスト」を初めて実施して以来、学校では 児童・生徒一人一人が「東京都統一体力テスト」の結果を活用することによ り、自身の体力の経年変化を理解した上で、体力向上に向けて様々な活動に 意欲的に取り組むことができるようになった。 今後とも、児童・生徒が自らの健康の維持増進と体力向上に向け、継続的、 計画的に取り組んでいくためには、東京都統一体力テストの結果を児童・生 徒一人一人に還元し、主体的に体力向上に取り組むことが大切である。 学校においては、児童・生徒一人一人の変化を集積・分析・評価し、指導の 工夫・改善を図るとともに、区市町村教育委員会では、地域の実態を踏まえ た体力向上の施策の企画立案に活用していくことが重要である。 - 49 - 事業名 東京都統一体力テストの実施 ③ 規模 H28 全公立 継続 学校 実施 H29 H30 H31 H32 体力テスト実施日程の統一 現在、中学校・高等学校における体力テストは、4月に7割、5月に2割、 6月に1割の学校が実施している現状である。十分に事前指導を行った上で、 体力テストを実施している県の児童・生徒は、期待される結果を出しており、 今後全ての学校において、十分な準備期間を確保することが大切である。 このため、毎年6月を「体力テスト実施月間」とし、都内の全公立学校が、 4・5月に体力テストの意義や目的、学校の体力・運動能力の実態と全体的傾 向、児童・生徒一人一人による目標(値)の設定、各種目の実施方法等について 確実に指導した上で、東京都全体で6月に体力テストを実施していくことが必 要である。 業名 規模 H28 「体力テスト実施月間」の6月設 継続 定 実施 - 50 - H29 H30 H31 H32 ④ 児童・生徒を対象とした顕彰 これまで、体力向上に向けた学校の優れた実践を価値付けるとともに、教職 員の体力に対する関心や実践意欲を向上させることを目的に、学校を対象とし た顕彰を行ってきた。 今後は、児童・生徒が自分の体力の状況を客観的に理解するとともに、体力 向上に向けて、改めて自らの目標を設定し、一層意欲をもって取り組めるよう にするために、学校の顕彰に加え、児童・生徒個人を対象とした顕彰を行う必 要がある。 <小学校 <中学校 長座体前屈> ハンドボール投げ> 事業名 <小学校 立ち幅跳び> <中学校 持久走> 規模 H28 体力テストの総合及び種目別優秀 <小学校 反復横跳び> <中学校 H29 H30 握力> H31 H32 実施 者の顕彰 ⑤ 児童・生徒の日常の身体活動量の実態把握 平成 23 年度に、都内全ての地域の児童・生徒を対象とした大規模歩数調査 を実施し、日常の身体活動量の実態を把握した。その結果を踏まえ、生活活 動においては「1日1万5千歩」程度を努力目標として設定し、これまで様々 な取組を進めてきた。今後、この間の取組を検証するため、児童・生徒の身 体活動量の変化等を捉える必要がある。 事業名 規模 H28 身体活動量の実態把握に向けた取 検討 組 実施 - 51 - H29 H30 H31 H32 (3)優れた実践の普及 基本的な考え方 学校の体育授業における指導は、児童・生徒に体を動かす楽しさを味わわせ、運動を好 きにさせたり、普段運動しない児童・生徒に対しても、限られた時間の中で効率的な運動 量を確保したりするなど、児童・生徒の体力向上に重要な役割を担っている。学習指導要 領の趣旨を踏まえた質の高い授業を展開していくことができるよう、実践研究の一層の推 進を図ることが重要である。 また、質の高い授業や優れた実践を実現していくためには、何よりも教員の指導力の向 上が不可欠である。指導者は指導実践の経験に加えより一層指導方法・内容の改善に向け て研修に努めることが大切である。 ① 小学校における健康教育の推進 平成 26 年度まで全体的に改善傾向を示していた、「毎日朝食を食べる児童・ 生徒の割合」が、平成 27 年度には低下に転じた。また、携帯電話やタブレット 端末等を1日2時間以上使用する児童・生徒が増えるなど、児童・生徒の日常 生活において新たな課題が生じている。 児童・生徒の生活スタイルを改善し、活動的にしていくためには、健康教育 を中心とした体力向上・健康づくりを学校・家庭・地域を挙げて推進していく 必要がある。基本的生活習慣の定着・改善に向けた取組や栄養・運動・休養の 健康三原則に係る保健指導などの具体的取組を小学校において実践研究する 「アクティブライフ研究実践校」を 20 校指定する。そして、実践報告会や研究 報告書の作成・配布等により、優れた取組や成果を広く家庭や地域に発信する ことを通して、都内全小学校の健康教育の充実を図る。 事業名 規模 H28 「アクティブライフ研究実践校」 小学校 実施 の指定 ② 20 校 H29 H30 H31 H32 実践報 全校 告会 展開 優れた取組や実践の普及 アクティブライフ研究実践校や体力向上推進優秀校等の優れた取組を収録 した実践事例集を作成し、成果を東京都内の全公立学校に還元し、次年度以降 の取組に発展させていく。 - 52 - 事業名 規模 H29 H30 H31 H32 継続 実践事例集の作成・配布 ③ H28 実施 中学校における体力向上実践研究 全ての中学校において「アクティブスクール」を展開していくために、大学・ 研究機関と連携し、学術的な観点から過去の体力テストの結果を分析して、課 題を把握するとともに、「投げる力」や「握力」等、中学生の苦手な種目に重 点を置いた体力向上の実践的な取組のモデルを実践研究する必要がある。そう した研究成果を、「体力を高める運動ガイドライン」としてまとめ、各学校の 状況に応じた解決策やアプローチの仕方を、体育の授業や運動部活動において 活用していくことが重要である。 事業名 ④ 規模 H28 「体力を高める運動ガイドライ 実践 ン」の作成、活用 研究 H29 H30 H31 H32 中学校における体力向上のモデル事業の展開 東京都の中学生全体の体力向上を実現するためには、全ての地域において、 効果的な取組を展開する必要がある。 このため、中学生の体力向上をリードする中学校を指定し、体力を向上させ るための指導法の工夫や運動部活動加入の推進、複数運動部活動への参加によ るバランスのとれた体力向上の取組等を推進する。 また、運動が苦手だったり、好きでない生徒を対象とした活動や部活動に所 属していない生徒等を対象とした体育活動等についても、具体的な取組を考案 し、積極的に進めていく。そして、実践報告会や研究報告書の作成・配布等に より、優れた取組や成果を広く発信することを通して、都内全中学校の体力向 上の取組の充実を図る。 事業名 規模 「スーパーアクティブスクール」の 中学校 指定 62 校 - 53 - H28 実施 H29 H30 H31 実践報 全校 告会 展開 H32 ⑤ コオーディネーショントレーニングの普及 運動生理学や脳科学の研究から考案され、児童・生徒の体力向上を図ること が期待できるコオーディネーショントレーニングを、平成 25 年度から推進して きた。 今後、実施校の一層の拡大に向けて、体育授業の体つくり運動や補助運動、 全校朝会や休み時間、放課後の取組、部活動等において、先進的に取り組むと ともに、成果を当該区市町村内等に普及する地域拠点校を定め、実践内容を地 域に発信していくことが必要である。 事業名 コオーディネーショントレーニン グ地域拠点校の指定 ⑥ 規模 H28 50 校 実施 H29 H30 H31 H32 特色ある取組等を行い体力向上の成果をもたらした学校の顕彰 体力向上に向けて、特色ある取組を行っている学校や体力テストの結果に成 果をもたらした学校を評価し価値付けることは、教員の意識を高め、取組を更 に強化していく上で、極めて有効である。 このため、体力テストの結果を踏まえ、体育授業や学校行事等を工夫・改善 し、体力向上に向けた取組を行っている学校や体力テストの結果に著しい成果 をもたらした学校を「子供の体力向上推進優秀校」として顕彰していくことが 大切である。 事業名 規模 H29 H30 H31 H32 継続 子供の体力向上推進優秀校の顕彰 ⑦ H28 実施 専門研修の充実 児童・生徒の体力向上を図るためには、指導に当たる教員自身が、体力の定 義・構造や意義、重要性を理解し、体力・運動能力テストの各種目の実施方法 の技術を身に付けるとともに、児童・生徒の体力・運動能力の実態を踏まえた 効果的な取組を進めていくことが重要であり、教員研修の充実が必要不可欠で ある。 特に、児童・生徒の「投げる力」は全国平均値を大きく下回っており、それ - 54 - を伸ばしていくためには、まず教員自身が正しいボールの投げ方の技術を身に 付けていく必要がある。 また、 「投げる力」の向上には、ボールを使った運動だけではなく、日頃から 様々な運動や動きの取組を行っていくことが重要であり、 「ボール投げ」に必要 な瞬発力や調整力、体の使い方などを総合的に身に付けるとともに、バランス のよい体つくりが行われることで、「投げる力」や「握力」、ひいては体力・運 動能力全般の向上につながるものである。 事業名 規模 「投げ方の指導法」等について学 検討 ぶ研修の充実 ⑧ H28 H29 H30 H31 H32 実施 小・中学校、高等学校、特別支援学校における体育授業等の充実 児童・生徒の体力向上のためには、全ての学校において、体育授業を充実さ せていくことが必要である。特に、運動・スポーツが苦手な児童・生徒や嫌い な児童・生徒に対する指導を工夫したり、運 部会「段階的な指導をとおして運 動の実施時間が少ない児童・生徒に対する取 動の楽しさを味わわせる<水中 での動きをつくるコース>」 組を実施したりするなど、体育授業等の充実 に向け様々な取組を推進していくことが期待 される。 このことから、独立行政法人教員研修セン ターが主催する「子どもの体力向上指導者養 成研修」を活用するなどして、今後求められ る指導力向上に努めることが大切である。 事業名 規模 H28 継続 学校体育実技指導者講習会の開催 実施 - 55 - H29 H30 H31 H32 ⑨ 武道・ダンスの技術力、指導力の向上 学習指導要領の改訂に伴い、中学校保健体育科の第1学年又は第2学年にお いて「武道」 「ダンス」が男女ともに必修となっている。生徒は、武道の学習で は、技能の習得をはじめ、伝統的な考え方や行動の仕方、礼儀など我が国固有 の文化に触れることができたり、ダンスの学習では、普段体を動かさない生徒 が体を動かす楽しさを味わうことができたりするなど、「武道」「ダンス」の授 業の効果は非常に大きいと言える。 このことから、保健体育科教諭の「武道」「ダンス」の技術力や指導力の向 上を図るために、引き続き指導者講習会等を計画的に実施する。 <柔道> 事業名 規模 H28 指導力向上のための武道・ダンス 継続 講習会の開催 実施 - 56 - H29 H30 H31 H32 (4)部活動の振興 基本的な考え方 学校においては、体育授業や部活動をはじめ、様々な体育的活動等の教育活動全体を通 じて、体を動かす楽しさや心地よさを味わわせるなど、児童・生徒の運動意欲や体力の向 上を図るための取組が展開されている。 体力向上を進めるためには、質の高い指導が不可欠であり、教員の資質や能力、指導力 の向上を図るために、それぞれの目的に応じた研修会や講習会を計画的、系統的に実施し ていくことが大切である。 ① 運動部活動の競技力向上 平成 19 年度に運動部活動の振興に向け「部活動振興基本計画」を策定し、運 動部活動指導者講習会や部活動推進指定校など、様々な事業を実施するととも に、平成 26 年度の全国高等学校総合体育大会南関東ブロック合同開催等に向け 競技力の向上を推進してきた。 また、都立高校が全国大会や関東大会への出場や都大会での上位進出を目指 して、競技力向上を一層推進していくことを目的として、平成 27 年度に「スポ ーツ特別強化校」を 50 部指定した。 今後は、 「スポーツ特別強化校」の取組をさらに充実させ、全国大会や関東大 会への出場等を実現していくことにより、他の部活動が影響を受け、 「スポーツ 特別強化校」を目指すようになるような環境を整え、100 部指定を実現してい く。 事業名 スポーツ特別強化校の指定 規模 H28 高校 実施 100 部 - 57 - H29 H30 第Ⅱ期 第Ⅱ期 募集 H31 H32 ② 優れた指導者による部活動指導 競技力向上のためには、何よりも指導者の充実が必要である。優れた指導者 から指導を受けることにより、生徒は自らの能力を開花させ、技能や競技力を 大いに高めていくことが期待できる。 このことから、優れた指導者等をスポーツ特別強化校の運動部活動に導入し、 顧問教諭や生徒に対する専門的な知識や技術のアドバイス、スポーツ特別強化 校の指定部の実際の指導等を行うことにより、都立高等学校の競技力向上を一 層推進する。 事業名 スポーツ特別強化校へのスーパー バイザーの導入 ③ 規模 H28 H29 H30 H31 H32 試行的 5部 検証 実施 スポーツ交流による地方創生 東京都と地方都市との高校生が、スポーツ等を通して交流することにより、 2020 年のオリンピック競技大会への気運を互いに高め合うとともに、都立高校 生が地方都市の地場産業、伝統芸能・文化、地域貢献等を体験することにより、 我が国の将来を担うための資質・能力の向上を図ること等を目指して、スポー ツ交流による地方創生を推進する。 事業名 規模 H28 高校生元気アップスポーツ交流事 高校 10 実施 業(地方創生事業) 校程度 - 58 - H29 H30 H31 H32 ④ 部活動指導の充実と顧問教諭の業務縮減 中学校、高等学校の部活動においては、日々の指導が顧問教諭の過重な負担 となっている現状があり、中には、顧問教諭が専門的な技術指導ができないこ とから、更に負担が大きくなっているという事例も少なくない。 このような状況に鑑み、専門的な技術指導の充実を図るため、民間事業者を 活用し、専門的指導者を学校に派遣することによって、部活動の指導面の充実 と顧問教諭の業務縮減を実現していく方途を探る必要がある。 ⑤ 事業名 規模 H28 部活動指導の民間委託モデル事業 高校 試行的 の実施 1校 実施 H29 H30 H31 H32 検証 運動部活動指導者の技術力、指導力の向上 中学校、高等学校の運動部活動においては、自らスポーツを行った経験がな く、十分に技術指導を行うことができない教員が顧問となっている現状がある。 このため、運動部活動の推進・充実に向け、中学校・高等学校の教員を対象 に実技講習会を実施し、運動部顧問の役割や望ましい指導法についての正しい 理解、及び技術指導力の向上を図る。また、運動部活動中の事故に対する基礎 的な知識や対応策等を身に付けさせ、運動部活動の指導者としての資質向上を 図る。 <サッカー> 事業名 <バスケットボール> 規模 H28 継続 運動部活動指導者講習会の開催 実施 - 59 - H29 H30 H31 H32 ⑥ 体育連盟と連携した運動部活動指導者の育成 中学生の約6割の生徒、高校生の約5割の生徒が運動部活動に所属しており、 毎日のように練習に取り組む部活動が多く、体育授業とともに部活動の体力向 上に果たす役割は極めて大きい。 このため、東京都中学校体育連盟及び東京都高等学校体育連盟との連携によ り、顧問教諭や外部指導員の指導力向上をねらいとした講習会の充実を図って いく。具体的には、年間を通して種目毎に、それぞれの種目の特性の理解と顧 問の技術指導力の向上と生徒の総合的な体力の向上を目指す講習会を、また、 部活動における体罰の根絶を目的として、体罰等の許されない指導とあるべき 指導の考え方等に関する講演会を計画的に実施する。 事業名 規模 H28 中体連、高体連と連携した運動部 継続 活動指導者講習会の開催 実施 - 60 - H29 H30 H31 H32 <継続事業> ■ その他、次の事業については、引き続き実施していく。 運動量の十分な確保 ○ 体力向上努力月間の実施 ○ 一校一取組運動の実施 ○ 生活習慣等の定着に関する実践研究の継続 ○ 子供の体力向上推進優秀校の顕彰 ○ 水泳安全指導者講習会の開催 ○ 外部指導員の導入拡充(青少年を育てる課外活動支 優れた実践の普及 援事業) ○ 体力気力鍛錬道場(部活動推進指定校)の指定 ○ 都立高校部活動振興予算の重点配布 ○ 特別支援学校における地域連携による部活動の活性 部活動の振興 化 - 61 - - 62 - 7 幼児・児童・生徒の発達段階の特徴と体力を高めるための実践例 幼 稚 園 幼児の特徴(発育・発達) ○身体が著しく発育する。 <指導のポイント> ○一人一人の発達に応じた援助をす ○運動機能が急速に発達する。 ○大人への依存を基盤とする。 る。 ○自発的に体を動かしたくなる環境の ○周囲の大人や友達の言動や態度など を模倣する。 構成を工夫する。 ○体を動かすことが幼稚園や保育所 ○してよいことや悪いことの基本的な などにおける一過性のものとなら 区別ができるようになる。 ないように、保護者と連携して共に 育てるようにする。 江戸川区立船堀幼稚園 一人一人の発達に応じた援助 ・幼児が忍者になりきって楽しく運動遊びに取り組 めるようにした。 ・園庭の木を使ってロープ渡りやロープ登りをした り、固定遊具やボール、縄跳びなど自分なりに目 標を持って繰り返し挑戦したりすることができる ようにした。 ・幼児が教員、保護者とともに体を動かして鬼ごっ こやゲームを楽しんだ。 ・年長は「がんばりカード」を使用し、自分の目標に向かって、個々に又は友達と一緒に取 り組めるようにした。 - 63 - 港区立白金台幼稚園 千代田区立富士見こども園 自発的に体を動かしたくなる 多様な動きを引き出す環境の工夫 環境の構成の工夫 ・親子での登降園において、徒歩通園を推 奨し体力向上(特に足を鍛える)に力を 入れた。 ・園庭にある多くの樹木や起伏を活用し木 の間を縫うようなリレーコースを設けた り、園庭での遊びを楽しめるような環境 を工夫したりした。 ・親子で落ち葉掃きを計画し、親子で朝か ら体を動かすことを奨励した。 渋谷区立広尾幼稚園 ・4・5歳児の運動能力、こども園の生活 の中での体を動かしている時間や遊びの 種類、環境や遊具の利用の仕方を調査し、 課題を分析した。 ・園児の楽しんでいる運動遊びを記録し、 その遊びで経験した動きを学年・学期ご とに分析した。経験できにくかった動き を書き出し、その動きを取り入れる遊び や活動を実践した。計画的に多様な動き を経験させた。進んで体を動かすために 環境と指導の在り方、個人差に配慮した 指導の工夫を行った。 台東区立田原幼稚園 自発的に体を動かしたくなるような 「早ね・早起き・朝ごはん」、食育の推進 環境の構成の工夫 ・保育後、校庭開放を行い、親子で体を使 ・運動遊びを好きな遊びの時間に自主的に 取り入れていくことができるよう、環境 の設定をしている。 ・自分の身の回りのことを自分から進んで 行うことができるよう、特に園生活の基 盤を作る年少組では、基本的生活習慣の 自立を目指した援助をしていくことを心 掛けている。 ・自分が食べた物が自分の体を作ることを 意識させ、好き嫌いなく食べることにつ ながるよう、野菜の栽培や、調理、会食 や、併設小学校からの体験給食の機会を 設けている。 って遊ぶことを奨励する。(「親子げんき 会」の実践) ・保護者会や学級懇談会、園だより等で、 「早ね・早起き・朝ごはん」の啓発及び 推進を図る。 ・毎日の昼食時(弁当時)の計画的・意図 的指導や、弁当参観・体験給食参観を行 い、保護者と共に食育を推進する。 - 64 - 小 学 校 小学生の特徴(発育・発達) <指導のポイント> 低学年 低学年 ○易しい運動遊びを通して、運動その ○神経系の発達がめざましく、様々 な神経回路が形成される。 ものの楽しさを味わわせる。 ○運動を楽しく行う中で、体の基本的 ○集団の一員としての意識をもつ。 な動きや運動の基礎となる動きを身 に付けさせる。 高学年 高学年 ○成長し有能感をもつようになる ○運動の楽しさや喜びを味わえるよう が、発達の個人差も大きく見られ に、進んで考え活動を工夫していく る。 ことができるようにする。 ○集団活動に主体的に関与する。 ○意欲的に取り組めるように、グルー プや教材を工夫する。 ○学習集団の中で役割に応じた責任を 果たせるようにする。 墨田区立業平小学校 早寝早起き朝ごはん運動の推進 ・全校児童を対象に、年間3回、朝食、起床時間・就寝時間、運動等を点数化した生活リズ ムカード「いきいき貯金をしよう」に取り組んだ。 ・各家庭の実態に応じ、親子で話し合って進めることができるようにした。 ・努力した児童を表彰したり、保健 便りで児童の感想や保護者からの 励ましの言葉、各家庭で工夫した 素晴らしい取組の様子を紹介した りした。 - 65 - 新宿区立江戸川小学校 杉並区立東田小学校 地域関係者の協力を得た 生活習慣改善に向けた個別対応 「早朝運動」「放課後運動部活動」の実施 ・区の体力向上センター校として、体力を 技能だけでなく、生活習慣を含めた総合 的な力「からだ力」として捉えた取組を 継続している。 ・ 「からだ力ブック」を活用し、家庭の協力 を得ながら児童一人一人の生活習慣改善 に取り組んでいる。 ・ 「からだ力ブック」には、運動、生活、食 の目標を記入し、1年間の最後に目標に ついての児童の振り返りや保護者の方か らのメッセージにより、自らの成長を感 じられるようにした。 ・学期に1回、1週間の歩数調査、 「食べる」 「休む」 「運動する」についてのチェック を行っている。 ・毎週月曜日と水曜日の午前7時 45 分か ら8時 15 分まで、地域関係者の協力を 得て、「早朝運動」を実施している。全 校児童の希望者がフラフープ・逆上が り・縄跳び・リフティング・バスケット シュートの記録やドッジボールなどに 取り組んでいる。 ・4年生~6年生の希望者を対象として、 「放課後運動部活動」を実施している。 毎週月曜日は卓球、火曜日はサッカー、 金曜日はバドミントンを放課後に実施し ている。地域関係者をコーチとして招致 し、指導体制を整えている。 板橋区立天津わかしお学校 葛飾区立高砂小学校 歩数、歩行距離、 コオーディネーショントレーニングの取組 総消費エネルギーの実態調べ ・体育科・体育的活動・体育行事の中にコ 墨田区立業平小学校 オーディネーショントレーニングを取 ・朝起きた時間から入浴する前まで活動量 り入れた。 墨田区立業平小学校 計を活用し、一日の歩数、歩行距離、総 ・全学級で、投動作についてコオーディネ 消費エネルギーの実態を調べ、意識して ーショントレーニングを導入した。投力 運動量や生活活動量を増やすことができ の伸長に効果があった。 るようにした。 ・親子コオーディネーショントレーニング ・消費エネルギーと食事の摂取エネルギー を実施し、運動の日常化の啓発になった。 を比べさせ、生活習慣や運動習慣と食事 ・校内及び葛飾区内において、コオーディ の関係について考えさせた。 ネーショントレーニングの理論と実践に 関する研修を実施した。 - 66 - 中 学 校 中学生の特徴(発育・発達) <指導のポイント> ○身体の各器官が発育して機能が発 達し、特に心肺機能や全身持久力 が高まる。 ○能力・ 適性、興味・関心等の多 様化が一層進展する。 ○内面的な成熟へと進み、性的にも 成熟する。 ○抽象的、論理的思考が発達すると ともに社会性なども発達する。 ○親に対する反抗期を迎え、親子の コミュニケーションが不足しがち な時期である。 ○自意識過剰で感受性が強くなり、 情緒不安定になりやすい。 〇生涯にわたり運動する習慣が身に 付くよう、基礎的な知識及び技能 を習得させる。 ○課題を解決するために必要な思考 力・判断力・表現力と主体的に学 習に取り組む態度を育てる。 ○保健体育の授業において、運動の 日常化に発展するような指導を行 う。 ○運動が苦手な生徒でも楽しめるよ うな体力向上プログラムを作成 し、取り組ませる。 〇家庭との連携の下、基本的生活習 慣の定着や健康への意識が高まる ようにする。 中野区立第十中学校 全校生徒対象の体力向上プログラムの実践 ・正しい生活習慣の維持と健康の保持増進を 目指し、食事・運動(学習を含む)・休養 の領域に対して、時間や程度を目安として 数値化し、そのポイントの累計を記入する 体力マイレージカードを活用した。目標値 に達成した生徒には、記録証を渡した。 ・年間 12 回、水曜日の放課後に、全校生徒 を対象に体力向上プログラムを実践した。 ここでは、健康や体力向上について日常的、 主体的に活用できる体力の高め方を学び、運動に対する知識や関心を高めることができ た。また、他学年との交流の場にもなった。 - 67 - 世田谷区立東深沢中学校 清瀬市立清瀬第五中学校 体力向上部の創設 食と健康への関心を高める取組 ・機会があれば仲間と共に汗を流したい生 ・中学3年間を通して食育に取り組み、新 徒や文化部に所属する生徒、朝練習が無 聞つくり、農作物作り、収穫祭、農業体 い運動部の生徒を対象に、競わない活動 験等、食と健康に対する関心を高める取 で体づくりを目的とした、体力向上部を 組を行った。 創設した。 ・運動に対する興味を高めるため、職員室 ・毎朝7時 15 分から8時まで活動し、基本 前廊下に保健体育科の専用掲示板を常設 的な生活習慣の維持に効果があった。ま た、生徒たちが、より生き生きと運動に し、取り組んでいる種目に関するアドバ 親しむことができるようになり、部活動 イスや生徒の活躍の様子を紹介した。 入部率が 100%近くまでに達した。 小平市立花小金井南中学校 調布市立第七中学校 持久力・投力の向上を目指した授業 コオーディネーショントレーニングの実施 ・保健体育科全単元において、学校の課題 である持久力向上を図る運動を取り入 れ、平成 26 年度統一体力テストの結果 において全国平均値を超えることを目標 に取り組んだ。 ・校庭を使用した単元では、毎授業 1000m 走を実施した。体育館を使用した単元で は、30m往復走を実施した。水泳の単元 では、体力レベルに合わせた時間泳を実 施した。 ・投力の向上に向け、ボール操作を含む単 元の充実を図り、フォームの確立、ボー ル操作の獲得を目指した。 ・体育の授業において、体ほぐしの効果を ねらい、主運動の前にそれぞれの種目に つながるコオーディネーショントレーニ ングを一つか二つ選択し、実施した。 ・小学校でコオーディネーショントレーニ ングの出前授業を行い、コオーディネー ショントレーニング実践に関して、小・ 中学校の連携を図った。また、学区内の 小学校教諭に対して、コオーディネーシ ョントレーニ ングの伝 達講習を実施し た。 - 68 - 高 等 学 校 高校生の特徴(発育・発達) <指導のポイント> ○心身の全面にわたる発達が急激に ○運動の楽しさや喜びを味わえるよ 進む。 う、基礎的な技能や知識を生徒の ○自分の人生をどう生きればよいか 状況に応じて伸長させる。 悩む。 ○習得した知識や技能を活用して、 ○自分自身や自己と他者との関係や 自らの運動課題を解決するなど 社会について関心を持つ。 の学習をバランスよく行う。 ○体力運動能力が最もよく発達し、 ○各領域の学習機会が確保されるよ 運動実施の効果も高くなる。 う、年間指導計画を工夫する。 ○男子は筋力・筋パワーの発揮能力 ○様々なスポーツの経験を通して、 が高まるが、女子は後半で、筋パ スポーツの意義や特性等の理解 ワーの発達速度が減少する。 を深め、スポーツを楽しむ習慣を 形成できるようにする。 深川高等学校 深川R&Cに取り組み、基礎体力の向上とリーダーの育成 ・毎時間、体育の授業の始まりに全学年、ランニングとサーキットトレーニングを行う。 <グランド種目の場合> 校内のランニングコース2周(約 700m) <体育館種目の場合> サーキットトレーニング(体育館2周、各コーナー で腹筋、腕立て伏せ、踏みかえジャンプ、バーピー 運動の4種類を順次行う。) ・球技の授業では、全学年4~6名でのグループ活動を実施する。1年次では経験者をリ ーダーとし、2年次ではリーダーを輪番に交代する。3年次ではグループのリーダーが 教員の指導の下、事前に活動内容を考え、中心となって取り組む等、年次別・発達段階 に応じた取組を行う。 ・リーダーの資質を育成するとともに、生涯にわたってスポーツをする生徒の育成を行う。 - 69 - 葛飾総合高等学校 城東高等学校 生徒による主体的な授業における体力向上 「早寝早起き朝ごはん」など 生活習慣確立に向けた取組 ・生徒による主体的な授業としてチーム学習を ・日頃から、全生徒が健康の保持・増進に 行うとともに、 「フィジカルアップシート」 努める態度を育むよう「早寝早起き朝ご を用いて種目の特性に応じた体力要素の課 はん」 「弁当持参」を継続的に実践するな 題発見と解決の手立てを考案し、実践して ど、基本的生活習慣の定着に向けた保健 いる。 ・教員は、生徒の活動計画表(フィジカルアッ 指導や食育に取り組んでいる。 プシート含)の作成及び個人カードへの記 ・食に関するアンケート調査結果から、ほ ぼ毎日朝食をとる生徒と、弁当を持参し 入等きめ細やかに指導・支援している。 ている生徒、それぞれ9割を超えており、 ・持久走の授業においても、生徒はチームをつ 健康を維持し、体力を向上させるための くり、主体的に体力向上を図っている。 生活習慣が定着してきている。 体育の授業「バスケットボール」の様子 東久留米総合高等学校 井草高等学校 運動意欲を高め、体力向上を図る 全ての体育の授業で 体育授業や部活動等の取組 運動の動機付けを高める取組 ・総合学科高校の特色を生かし、バラエティ ・体育の授業で、短縄跳びを実践し、縄の に富んだ体育の選択科目から、生徒は主体 長さやグリップの持ち方、縄を回す手の 位置等の基本から徹底して指導する。生 的に種目を選択するとともに、伝統的な「久 徒は検定表を用いて取り組み、長時間跳 留米ストレッチ」に効果的かつ継続的に取 ぶことができたり、高度な技ができたり、 り組んでいる。 次への学習意欲へとつなげた。 ・8割の生徒が運動部活動に加入している。 ・女子に対して、体育の授業でフライング 部活動相互の競争心を培うことで、部員の ディスクによる「アルティメット」を取 モチベーションと運動能力の活性化を促 り入れる。アルティメットは、運動量を し、各競技種目における体力向上を図って 確保しやすく、運動経験に差がないので いる。 意欲的に取り組むことができる。 - 70 - - 71 -
© Copyright 2024 ExpyDoc