中小企業振興資金特別会計の中期見通し 1.中期見通しの策定

中小企業振興資金特別会計の中期見通し
1.中期見通しの策定の趣旨
(1)趣 旨
平成26年度当初予算を基礎として、一定の仮定の下で試算した今後の特別会計の
傾 向 (ト レ ン ド )を 示 す も の で あ る 。
(2)推 計 期 間
平 成 2 7 年 度 ~ 平 成 2 9 年 度 (3 年 間 )
2.事業の目的、概要及び現状
中 小 企 業 振 興 資 金 特 別 会 計 で は 、 (公 財 )沖 縄 県 産 業 振 興 公 社 (以 下 「 公 社 」 と い う 。 )に
対して、公社が中小企業者に機械類の貸与を実施するための必要な原資を貸し付ける事業
を行っております。
機械類貸与制度は、昭和58年に設置された県単独事業で、多くの県内中小企業者、特
に中堅企業の経営基盤強化・近代化・合理化に貢献しております。
貸 付 実 績
単位:千円
件 数
金 額
平成21年度
19
482,380
平成22年度
9
102,880
平成23年度
22
452,100
平成24年度
25
346,810
平成25年度
21
444,100
3.制度の仕組み
原資貸付
貸与・リース
県
公
償
中小
企業者
社
還
償
還
代金支払
設備搬入
メーカー
(ディーラー)
4.財政の中期見通し
(1)歳 入 の 見 通 し
主 た る 歳 入 で あ る 貸 付 金 元 利 収 入 は 、平 成 2 6 年 度 は 約 3 億 7 千 万 円 を 見 込 ん で お り 、
平成27年度からの3年間も同程度で推移することが見込まれます。
(2)歳 出 の 見 通 し
機械類貸与制度貸付金は、平成26年度は約5億円を貸付予定であり、平成27年度
からの3年間は5億2千万円の貸付を予定しております。
(3)収 支 の 見 通 し
歳入・歳出の試算の結果、過去の貸付金が落ち込んだことによる繰越金が発生してい
ること等から、平成28年度までは剰余金の発生が見込まれますが、平成29年度から
は、収支不足が見込まれます。
収支不足については一般会計繰入が必要となりますが、今後も可能な限り繰入額の抑
制に努めます。
試算表
【歳入】
年度
貸付金
元利収入
(単位:千円)
H29
H27
H28
343,818
335,483
繰越金
364,281
187,936
歳入合計
A
708,099
523,419
H27
H28
520,000
520,000
163
163
163
520,163
520,163
520,163
H27
H28
【歳出】
年度
貸付金
運営事務費
歳出合計
B
【収支等】
年度
収支
A-B
一般会計
繰入
説明
346,908 貸付金償還金
3,256 収支決算剰余金
350,164
(単位:千円)
H29
説明
520,000 機械類貸与貸付金
(単位:千円)
H29
187,936
3,256
-169,999
0
0
169,999
中小企業振興資金特別
会計運営に係る経費
説明
5.今後の中小企業振興資金特別会計の運営
中小企業振興資金特別会計において、現在収入未済額は発生しておりませんが、今後
も貸付先である公社と連携しながら、貸付金の全額回収に努めます。
収支不足については、一般会計からの繰入が必要となることから、今後も可能な限り
繰入額の抑制に努めます。