「森林環境税構想案(第3期)」に関する県民意見募集の結果

「森林環境税構想案(第3期)」に関する県民意見募集の結果について
宮崎県では、「森林環境税構想案(第3期)」について、平成27年10月20日から
11月20日まで、ホームページなどを通じて、県民の皆様の御意見を募集いたしまし
た。
その結果、22名の方から計51件の御意見・御提言をいただきました。貴重な御意見
等をお寄せいただき、誠にありがとうございました。
御意見等の要旨及びそれに対する県の考え方は、以下のとおりです。
御意見等の要旨と県の考え方
御意見等の要旨
1
税
額
税の課税期間を5年から10年に延長
あるいは税額を500円から1,000円の
5年間でも良い。
件数
2件
県民アンケート調査や地域意見交換会、有
識者等で構成された森林環境税活用検討委
員会の意見により、これまでと同様に税の
課税期間を5年間、税額を個人が500円、法
人が均等割相当額の5%としております。
(みやざきの森林づくり推進室)
3件
有害鳥獣対策については、全庁的に対応す
るため、税事業とは別に特命チームを設置
して、被害防止や捕獲、生息環境対策に取
り組んでいるところであります。
今後とも有害鳥獣対策につきましては、特
命チームを中心に各種施策を講じていきた
いと考えております。
(みやざきの森林づくり推進室、自然環境課)
税事業とは別に、林業就業希望者を対象と
した就職相談会をはじめ雇用状況の情報収
集及び提供などを実施して人材確保に取り
組んでいます。 (山村・木材振興課)
2
鳥
獣
害
有害鳥獣対策について、税事業に取
り入れてほしい。
3
人
材
育
成
人材育成に限らず、人材確保の面で
就職相談会など雇用対策を検討して
ほしい。
1件
森林環境税構想案に賛成します。
7件
4
5
6
税
に
つ
い
て
担い手不足による森林整備の遅れや
補助金の減額により再造林意欲が減
退する中、税は必要と考える。
大事な税金だが、使途についてもっ
と制限を緩やかにしてほしい(柔軟
に対応してほしい)。
御意見等に対する県の考え方
1件
中山間地域での過疎化や高齢化の進行によ
る担い手不足等により、再造林が行われな
い森林や手入れの行き届かない森林が増
え、森林の持つ公益的機能の低下が懸念さ
れています。
このような中、森林を健全な姿で次の世代
に引き継いでいくためにも、御意見のとお
り森林環境税制度の継続は必要と考えま
す。
(みやざきの森林づくり推進室、森林経営課)
1件
森林環境税の趣旨、目的に即して事業を実
施しているところでありますが、今後とも
森林環境税活用検討委員会の意見も聞きな
がら、適切に対応してまいります。
(みやざきの森林づくり推進室)
御意見等の要旨
7
税
に
つ
い
て
アンケートの中で評価しないという
意見はどんなものなのか。
8
ア
ン
ケ
ー
ト
9
森林づくり推進期間以外でも森林づ
くりや税についてもっとPRを。その
ために広告費を増額した方が良い。
11
税
の
普
及
P
R
新聞や広報誌、テレビCMで募金を
募っても良い。
市町村と連携して森林づくりを展開
することで森林環境税を広く啓発で
きるのではないか。
13
林業に関係のない人に参加してもら
うイベントを開催してほしい。
14
15
アンケートで「やむを得ない」とい
う文言はふさわしくないと思うの
で、変えてほしい。
自治会長等を利用して森林に対する
認知度を上げる必要がある。
10
12
税について、住民税非課税の方も払
う意思がある方について、受け入れ
る仕組みはないか。
み
ど
り
の
少
年
団
みどりの少年団の団員数が減少して
いるので、教育委員会を通じて団員
確保に努めてほしい。
件数
御意見等に対する県の考え方
1件
公平、平等に負担していただくことや徴税
コストなどを考慮して、県民税均等割に上
乗せする形で御負担をいただいているとこ
ろです。(みやざきの森林づくり推進室)
1件
県民アンケート調査では、森林環境税の仕
組みについて「評価しない」との回答もあ
りましたが、引き続き、県民の皆様の御理
解がいただけるよう努めてまいります。
(みやざきの森林づくり推進室)
1件
前回(H22)のアンケート調査と比較でき
るよう同じ表現としたところです。今後、
同様のアンケートを実施する場合は、表現
について検討します。
(みやざきの森林づくり推進室)
1件
御意見のとおり、税の認知度は低いことか
ら、様々な方々の御協力をいただいて、税
の認知度を上げていきたいと考えておりま
す。
(みやざきの森林づくり推進室)
2件
これまで年間を通じて新聞広告やラジオ、
チラシ配布等により税のPRを行ってきま
した。
第3期を迎えるにあたり、広告費を見直す
とともに、より効果的なPR方法を検討し
ていきたいと考えております。
(みやざきの森林づくり推進室)
1件
森林からの様々な恩恵を受けている県民の
皆様に公平、平等に御負担をいただくた
め、税という形で県民税に上乗せして御負
担をいただくことにしております。
(みやざきの森林づくり推進室)
1件
昨年は市町村の広報誌を活用して森林環境
税の広報を行いました。今後も引き続き市
町村と連携して啓発に努めていきたいと考
えております。
(みやざきの森林づくり推進室)
1件
県では、10月~11月を森林づくり推進期間
と定め、この時期に「県民ボランティアの
集い」を開催しています。多くの県民の皆
様に参加していただけるよう引き続き取り
組んでまいります。
(みやざきの森林づくり推進室)
1件
今後少子化の影響により団員確保が困難に
なってくると思われますので、教育委員会
等関係機関と更なる連携を取りながら、団
員確保に努めていきたいと考えます。
(みやざきの森林づくり推進室)
御意見等の要旨
件数
御意見等に対する県の考え方
1件
森林づくり活動を支援するため、「みやざ
き森づくりコミッション」を設置し、情報
提供等を行っているところです。引き続
き、内容の充実等に努めてまいります。
(みやざきの森林づくり推進室)
1件
管理不足の竹林や里山の整備につきまして
は、御意見のとおり、地域や森林ボラン
ティアの皆様のお力もお借りしながら整備
していきたいと考えております。
(みやざきの森林づくり推進室)
森林づくり活動支援事業の補助率が
下がり、活動ができなくなった。補
助率を上げてほしい。
4件
地域意見交換会において、ボランティア活
動をされている多くの皆さまから同様の御
意見をいただきました。
第3期に向けては、補助率を含めた事業内
容等を再検討していきたいと考えておりま
す。
(みやざきの森林づくり推進室)
森林づくり活動支援事業補助金交付
申請書の作成について、例文や実例
など加えて明記してほしい。
1件
20
森林づくり活動支援事業の申請書、
報告書の書式を見直し、申請団体の
負担軽減をお願いしたい。
1件
21
資材提供事業について、実(柑橘
類)のなる木等の提供をお願いした
い。
16
森林ボランティア団体に対する情報
面の支援があれば、活動がやりやす
くなる。
17
管理不足の竹林や里山に対して、地
域やボランティアによる整備が必
要。
18
ボ
ラ
ン
テ
ィ
ア
へ
の
支
援
等
19
再造林に対する熱意を促すために
も、補助金の増額が必要である。
22
23
24
荒
廃
地
の
再
造
林
再造林する場合、一部を広葉樹にす
るなど針広混交林への誘導を強力に
推進してほしい。
再造林の下刈り補助金が年1回であ
るが、2回は必要なので下刈り回数
を増やし、補助金も確保してほしい
今後、事業を実施する場合は、説明会の開
催や例文の提供等について検討します。
(みやざきの森林づくり推進室)
1件
森林の公益的機能を発揮させるため、基本
的には県内の森林に自生している樹種の苗
を提供することにしております。
(みやざきの森林づくり推進室)
1件
これまで「水を貯え、災害に強い森林づく
り推進事業」により、再造林に対する森林
所有者への負担軽減を図っており、引き続
き予算の範囲内での補助を継続していきた
いと考えています。
(森林経営課)
1件
森林の有する公益的機能を発揮するため、
「水を貯え、災害に強い森林づくり事業」
において、広葉樹植栽や強度の間伐による
針広混交林への誘導を図っており、今後と
も継続して行きたいと考えています。
(森林経営課)
1件
森林環境税は、下刈りなどの国庫補助対象
事業の振替として使うことはできません。
一方、公益的機能発揮を目的として実施し
ている「水を貯え、災害に強い森林づくり
推進事業」では、森林整備(造林、下刈り
等)に対する国の補助金に森林環境税の上
乗せ補助等を行っています。
(森林経営課)
御意見等の要旨
スギの植林を山の下から5合目ま
で、6合目から頂上までは自然林に
するような法律があると良い。
25
件数
1件
法律で個人の財産を規制することはできま
せんが、地域森林計画に即した造林・伐採
等が計画的に実施されるよう適正な計画制
度の運用に努めるとともに、地形や地利な
ど自然条件等に応じて市町村が行うゾーニ
ングについて、指導・助言を行っていきた
いと考えています。
(みやざきの森林づくり推進室、森林経営課)
2件
重視すべき森林の機能により、植栽樹種も
違いますが、地域森林計画に即した造林・
伐採等が計画的に実施されるよう適正な計
画制度の運用に努めるとともに、地形や地
利など自然条件等に応じて市町村が行う
ゾーニングについて、指導・助言を行って
いきたいと考えています。
(みやざきの森林づくり推進室、森林経営課)
1件
荒廃渓流等流木流出防止対策事業で、台風
や大雨等の影響により渓流等に流出した流
木の集積・撤去や渓流沿いの不安定な立木
の伐採・撤去を行っております。
(自然環境課)
1件
「日南キューブ」については、本年度のみ
やざき木づかい県民会議(幼稚園等の関係
団体も委員)において、日南市からその取
組を紹介していただいたところです。今後
も木づかい推進に資する取組について、積
極的な普及等に努めてまいります。
(みやざきスギ活用推進室)
1件
県では、幼稚園等の木造公共施設を整備す
る場合、国の事業等を活用しながら支援し
ております。森林環境税では、県産材利用
の普及啓発等に努めたいと考えておりま
す。
(みやざきスギ活用推進室)
1件
御意見のとおり、新規の苗木生産者の育成
は重要ですので、税事業とは別に新規参入
促進の種苗生産のPRや、生産技術の研修
等を引き続き実施していきたいと考えてお
ります。
(森林経営課)
1件
税事業とは別に、バイオマスに必要な燃料
が安定的に供給されるよう、山元から発電
施設への効率的な収集運搬の仕組づくりに
対する支援を行っており、森林所有者等が
自ら未利用材を供給できるような仕組みづ
くりもこの中で進めていきたいと考えてお
ります。
(山村・木材振興課)
荒
廃
地
の
再
造
林
森林づくりについて、広葉樹造林が
基本であるが、場所によっては針葉
樹の植栽も実施していただきたい。
26
27
荒
廃
渓
流
Ⅰ期Ⅱ期で荒廃渓流対策が講じられ
ているが、具体的にどのような対策
が行われたのか。谷川が大変荒れて
いる。
日南市の飫肥杉つみき「日南キュー
ブ」を県内の幼稚園等への普及促進
をしてほしい。
28
木
材
利
用
幼稚園等公共施設の木造化(県産
材)に対する補助を増額し、継続し
てほしい。
29
30
31
苗
木
生
産
バ
イ
オ
マ
ス
苗木生産者の減少に伴い、増産が厳
しいので、新規生産者の育成が急務
である。
バイオマス関係で、個人所有林から
の間伐材の個人受入ができるような
対策を考慮すべき。
御意見等に対する県の考え方
御意見等の要旨
件数
御意見等に対する県の考え方
1件
税事業とは別に、大径材を活用した梁桁や
CLTなど新たな製品の開発等による需要
拡大を図るとともに、バイオマスに必要な
林地残材等の燃料が安定的に供給されるよ
う、効率的な収集運搬の仕組づくりや必要
な機械等の整備への支援を引き続き行って
いきたいと考えております。
(山村・木材振興課)
33
全世代を対象にした森林環境教育
は、未来の担い手を育成する面から
大事であり、有効な施策だと思う。
1件
第3期では人づくりを使い途の柱の一つに
加え、幼児から大人まで全ての世代を対象
に森林環境教育に取り組んでいきたいと考
えております。
(みやざきの森林づくり推進室)
34
次代の人づくりについて、若者を
ターゲットにした交流活動や体験活
動を行ってほしい。
1件
35
大学生が高校生を、高校生が中学生
を指導するというような場を持たせ
ればリーダー性を培うことができる
と思う。
1件
32
バ
イ
オ
マ
ス
森
林
環
境
教
育
バイオマスにおいて、大径木をチッ
プ材料にしなくてすむように対策を
講じてほしい。
36
高齢者の森林環境教育も「健康寿
命」を引き上げるために取り組むべ
き。
37
中高生に育苗、植樹をさせ、複数年
にわたって森林に関わっていくこと
で森林のもたらす公益的機能などを
理解し、森林づくりに関心を持ち、
次代を担う人材育成に繋げられると
思う。
御意見・御提言:22名
県民アンケートでは、若い人ほど森林への
関心が低い傾向であったことから、第3期
では、人づくりを新しい柱に加え、若者世
代を中心に全ての世代を対象とした森林環
境教育に取り組みたいと考えております。
(みやざきの森林づくり推進室)
1件
第3期では、森林への理解者、実践者を増
やすため、幼児から大人まで全ての世代を
通じた森林環境教育に取り組んでいくこと
としております。
(みやざきの森林づくり推進室)
1件
現在、みやざき森づくりボランティア協議
会が中高校生や大学生を対象とした森林づ
くりの体験活動を実施しております。
森林環境税はこのような取組を支援すると
ともに、このような取組が広がって、それ
が次代を担う人材育成に繋がっていけばと
考えています。
(みやざきの森林づくり推進室)
51件