経営者の景気見通し(平成27 年12 月調査)

経営者の景気見通し(平成 27 年 12 月調査)
[要約]
1.27 年下期の業況判断は「改善」
平成 27 年下期(7~12 月)の業況が、27 年上期(1~6 月)と比較して良くなったと判断している企業
の割合は 33.2%、変わらないと判断している企業の割合は 42.4%、悪くなったと判断している企業の割
合は 24.4%であった。業況判断 BSI は 8.8 であり、前回調査結果(1.6)と比較して 7.2 ポイント上昇し
た。業況判断は改善したと言える。内訳をみると、大企業では良くなったと答えた企業の方が多く BSI が
プラスになったのに対し、中小企業では悪くなったと答えた企業の方が多かった。
2.28 年上期の業況見通しは「悪化」
28 年上期の見通しについては、良くなると判断した企業の割合が 20.5%、変わらないと判断した企業
の割合が 49.0%、悪くなると判断した企業の割合が 30.4%であった。業況見通し BSI は▲9.9 であり、28
年上期は業況が悪化すると見通す企業が多い。新幹線開業効果の縮小、人手不足、競合激化などが要因と
して考えられる。
3.28 年上期の経営における懸念事項
28 年上期の懸念事項は、
「国内の経済環境」が最多で 54.1%、「人手不足・従業員の能力不足」が 2 番
目に多く 41.5%、
「他社との競合」が 3 番目に多く 38.3%であった。4 番目以降では「海外の経済環境」
や「原材料価格・エネルギーコスト」が多く挙がった。前回と比べると、国内や海外の経済環境に懸念を
持つ企業が増加している。
4.43.1%が中国経済減速でマイナスの影響
中国経済減速については、43.1%の企業がマイナスの影響があると答えた。特に、製造業の大企業でマ
イナスの影響という回答が多かった。
5.人手不足の理由は応募者が少ないこと
人手が不足またはやや不足と答えた企業は、正社員について 47.9%、非正社員について 33.1%であっ
た。両方とも非製造業の大企業で不足感が強い。社内で人手が足りないにもかかわらず新規採用ができな
い理由としては、応募者が少ないというものが圧倒的多数を占めた。求職者数そのものの減少が影響して
いると思われる。
1/8
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北陸経済研究所
6.設備投資は増加傾向
27 年度(4 月~翌年 3 月)は国内設備投資(今後の予定含む)を 73.7%の企業が実施し、昨年より 2.1
ポイント増加した。回答者の設備投資金額累計は 1504 億円となり、前年度より 134 億円増加した。来年
度は現段階で未定とする企業が多いが、製造業の中小企業で国内設備投資に積極的な姿勢が目立つ。27 年
度海外設備投資(今後の予定含む)は 8.2%の企業が実施しており、昨年より 1.9 ポイント減少した。海外
に設備投資を行った企業はすべて製造業だった。回答者の設備投資金額累計は 131 億円と、前年より 30
億円増加した。大企業は海外の設備投資に積極的だが、中小企業には国内回帰の動きもみられる。
7.北陸新幹線は 2 割強の企業に恩恵
北陸新幹線開業が 27 年下期の業況にプラスになったと回答した企業は 21.4%であった。業況へのプラ
ス効果は開業直後が最も広範で、次第に縮小傾向にある。具体的な影響としては、観光客・買物客の流入、
交通利便性の向上で営業活動・来訪が容易になったという回答が上位を占めた。負の効果としては、消費
や企業の流出はほとんどないが、人材の流出を挙げる企業もあった。
今回調査の概要
目
的
:
北陸の企業における半期ごとの業況
など動向調査
BSI とは
調 査 方 法 :
郵送によるアンケート調査
BSI(Business Survey Index)は、前期と比較
調 査 時 期 :
平成 27 年 12 月上旬
した変化方向別の回答者数構成比から先行きの
調査対象先:
北陸 3 県内の主要企業 496 社
経済動向を予測する方法で、次のように算出す
(銀行業、保険業を除く)
る。
有効回答数:
316 社(回答率 63.71%)
回答企業の内訳:
(産業別)
製
造
業
建
設
業
44
「変わらず」と回答した企業の構成比……②
卸・小売業
46
「悪くなった」と回答した企業の構成比…③
サービス業
ほ
(規模別)
(地区別)
大
か
企
153 社
「良くなった」と回答した企業の構成比…①
(なお、①+②+③=100%)
73
業
61
中 小 企 業
255
富
山
県
144
BSI がプラスならば全体として業況は好転して
石
川
県
110
おり、マイナスならば全体として悪化していると
福
井
県
62
BSI=①-③
いうことになる。
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北陸経済研究所
[調査内容及び集計表]
1.27 年下期(7~12 月)の業況判断
○27 年上期(1~6 月)と比較して、
「良くなった」と判断している企業の割合は 33.2%、
「変わらない」と
判断している企業の割合は 42.4%、
「悪くなった」と判断している企業の割合は 24.4%であった。業況判
断 BSI は 8.8 であり、北陸の企業の業況は改善している。
○業種別では製造業の業況判断 BSI は 15.0、非製造業は 3.1 で、製造業の方が改善の傾向が強い。また、
それぞれの業種内では大企業の方が改善の傾向が強い。
○前回の業況判断 BSI と比較すると、全産業では上昇。業種別でも非製造業の大企業を除いて上昇した。
非製造業・大企業が低下した理由として、新幹線開業効果がピークを過ぎたことが考えられる。また、
全体的に前回調査時に質問した 27 年下期の見通しを下回った。
27 年 7~12 月の業況判断
業況判断 BSI の推移(業種・規模別)
良くなった 変わらない 悪くなった
(%)
(%)
(%)
26年下期
BSI
27年上期
27年下期
見通し
結果
全産業(N=316)
33.2
42.4
24.4
8.8
全産業
▲ 6.3
1.6
15.2
8.8
製造業(N=153)
35.9
43.1
20.9
15.0
製造業
▲ 9.3
2.7
23.9
15.0
大企業(N=30)
40.0
50.0
10.0
30.0
▲ 6.5
26.5
30.3
30.0
中小企業(N=123)
35.0
41.5
23.6
11.4
▲ 10.0
▲ 4.4
21.9
11.4
非製造業(N=163)
30.7
41.7
27.6
3.1
▲ 3.5
0.6
7.3
3.1
大企業(N=31)
35.5
45.2
19.4
16.1
大企業
▲ 7.5
25.6
28.2
16.1
中小企業(N=132)
29.5
40.9
29.5
0.0
中小企業
▲ 2.3
▲ 7.3
0.8
0.0
大企業
中小企業
非製造業
(注)端数処理の関係から合計が 100%にならないことがある。
2.28 年上期の業況見通し
○27 年下期と比較して「良くなる」と判断した企業の割合が 20.5%、「変わらない」と判断した企業の割
合が 49.0%、
「悪くなる」と判断した企業の割合が 30.4%であり、業況見通し BSI は▲9.9 となった。
○業種別では、製造業の業況見通し BSI は 2.6 と、BSI の数値は低下するものの「良くなる」と見通す企
業が多数である。一方で非製造業は▲21.6 であり、かなり多くの企業が「悪くなる」との見通しを持っ
ている。新幹線効果の縮小、人手不足、建設業や小売業などでの競合激化が理由と考えられる。
28 年 1~6 月の業況変化の見通し
良くなる
(%)
変わらない
(%)
悪くなる
(%)
BSI
全産業(N=312)
20.5
49.0
30.4
製造業(N=150)
27.3
48.0
24.7
▲ 9.9
2.6
大企業(N=29)
37.9
48.3
13.8
24.1
中小企業(N=121)
24.8
47.9
27.3
▲ 2.5
非製造業(N=162)
14.2
50.0
35.8
▲ 21.6
大企業(N=31)
22.6
51.6
25.8
▲ 3.2
中小企業(N=131)
12.2
49.6
38.2
▲ 26.0
(注)端数処理の関係から合計が 100%にならないことがある。
3/8
一般財団法人
北陸経済研究所
3.経常損益水準
○27 年下期の経常損益水準は、黒字が 68.0%、収支とんとんが 20.3%、赤字が 11.7%であり、経常損益
BSI は 56.3 であった。前回の BSI(52.8)より 3.5 上昇しており、北陸の企業の収益性は高まった。
○過去と比べると、製造業は大企業、中小企業とも経常損益 BSI が高い。非製造業・大企業の BSI も半年
前に及ばないが 1 年前よりも高いものの、非製造業の中小企業が低くなっている。人手不足やそれに伴
う賃金上昇の影響が大きくなっているものとみられる。
27 年 1~6 月の経常損益水準
黒字
(%)
経常損益 BSI の推移(業種・規模別)
とんとん
(%)
赤字
(%)
26年下期
BSI
27年上期
27年下期
見通し
結果
全産業(N=316)
68.0
20.3
11.7
56.3
全産業
51.0
52.8
60.1
56.3
製造業(N=153)
73.2
18.3
8.5
64.7
製造業
54.0
49.3
60.5
64.7
大企業(N=30)
90.0
3.3
6.7
83.3
大企業
74.2
73.6
72.7
83.3
中小企業(N=123)
69.1
22.0
8.9
60.2
中小企業
49.2
42.2
57.1
60.2
非製造業(N=163)
63.2
22.1
14.7
48.5
48.2
56.1
59.8
48.5
大企業(N=31)
74.2
12.9
12.9
61.3
大企業
55.0
66.6
74.4
61.3
中小企業(N=132)
60.6
24.2
15.2
45.5
中小企業
46.2
52.8
55.2
45.5
非製造業
(注)端数処理の関係から合計が 100%にならないことがある。
4.28 年 1~6 月期の懸念事項
○最多の回答は「国内の経済環境」で、全体の 54.1%の企業が選択。業種別や規模別に集計しても、全て
の分類で最多であった。前回と比べても 5.2 ポイント増加しており、国内景気に懸念が高まっている。
○2 位は「人手不足・従業員の能力不足」
、3 位は「他社との競合」であった。前者では新卒者を含めた若
手従業員の不足というコメントが多かった。後者では建設業などで、公共工事の発注減少による競争激
化を指摘する声が多数寄せられた。
○4 位以降は「海外の経済環境」
、
「原材料価格・エネルギーコスト」と続く。製造業を中心に、中国経済
の減速や VW 不正問題など海外経済に懸念を持つ企業が増加した一方、原油価格の低下などを背景に原
材料価格やエネルギーコストを挙げる企業は前回よりも減少した。
4/8
一般財団法人
北陸経済研究所
経営上の懸念事項(28 年 1~6 月)
(%)
全産業
(N=316)
国内の経済環境
①
製造業
(N=153)
大企業
(N=30)
中小企業
(N=123)
非製造業
(N=163)
大企業
(N=31)
中小企業
(N=132)
54.1 ①
54.9 ①
63.3 ①
52.8 ①
53.4 ①
64.5 ①
50.8
28.8 ②
43.8 ②
56.7 ②
40.7
14.7
12.9
15.2
38.3
31.4 ③
36.7
30.1 ③
44.8 ③
38.7 ③
46.2
原材料価格・エネルギーコスト
24.4 ③
34.0 ③
36.7
33.3
15.3
12.9
15.9
外国為替相場(円安)
10.1
16.3
13.3
17.1
4.3
0.0
5.3
外国為替相場(円高)
3.2
3.3
3.3
3.3
3.1
3.2
3.0
人件費
17.7
13.7
13.3
13.8
21.5
35.5
18.2
人手不足・従業員の能力不足 ②
16.7 ③
35.8 ②
50.3 ②
61.3 ②
47.7
海外の経済環境
他社との競合
③
41.5
32.0
国内における法令・規制
6.0
5.2
6.7
4.9
6.7
19.4
3.8
海外における法令・規制
1.6
2.0
3.3
1.6
1.2
3.2
0.8
10.4
14.4
13.3
14.6
6.7
6.5
6.8
資金調達
2.5
1.3
0.0
1.6
3.7
6.5
3.0
その他
1.6
1.3
3.3
0.8
1.8
0.0
2.3
新技術・製品・サービス開発
(参考)経営上の懸念事項(27 年 7~12 月)
(%)
全産業
(N=305)
国内の経済環境
①
製造業
(N=145)
大企業
(N=33)
中小企業
(N=112)
非製造業
(N=160)
大企業
(N=39)
51.3 ①
中小企業
(N=121)
48.9 ①
46.2 ①
42.4 ①
47.3 ②
海外の経済環境
18.7
30.3 ③
39.4 ②
27.7
他社との競合
36.4 ③
31.7 ①
42.4
28.6 ③
40.6 ③
38.5 ③
41.3
原材料価格・エネルギーコスト ③
37.7 ②
42.8 ③
39.4 ②
43.8
33.1
33.3
33.1
外国為替相場(円安)
14.1
24.1
9.1
28.6
5.0
5.1
5.0
外国為替相場(円高)
3.6
4.1
9.1
2.7
3.1
5.1
2.5
人件費
19.3
15.2
12.1
16.1
23.1
35.9
19.0
人手不足・従業員の能力不足 ②
33.3 ③
30.4 ①
54.4 ①
71.8 ②
48.8
8.1
48.7 ①
7.7
52.1
8.3
43.3
31.0
国内における法令・規制
4.6
6.2
9.1
5.4
3.1
2.6
3.3
海外における法令・規制
0.7
1.4
0.0
1.8
0.0
0.0
0.0
16.1
22.8
27.3
21.4
10.0
10.3
9.9
資金調達
2.6
3.4
3.0
3.6
1.9
0.0
2.5
その他
1.0
0.0
0.0
0.0
1.9
2.6
1.7
新技術・製品・サービス開発
(注)1.上表は今回の調査結果であり 28 年 1~6 月の懸念事項。下表は前回調査結果。
2.複数回答であり、結果は回答者数に対する割合で表した。
3.①、②、③は分類別の順位。
5.中国経済減速の影響
○中国経済減速が業況にどのように影響するかについて質問した。全産業では「プラスの影響」が 4.2%、
「影響なし」が 52.7%、
「マイナスの影響」が 43.1%であった。多数の企業にマイナスの影響がある。
○業種別、規模別にみると、製造業・大企業でマイナスの影響と答えた企業が多い。規模の大きい企業の
業況の変動は地域経済への影響が大きく、今後の動向が注目される。
中国経済減速の業況への影響
(%)
プラスの影響
影響なし
マイナスの影響
全産業(N=313)
4.2
52.7
43.1
製造業(N=152)
6.6
42.1
51.3
大企業(N=30)
0.0
26.7
73.3
中小企業(N=122)
8.2
45.9
45.9
非製造業(N=161)
1.9
62.7
35.4
大企業(N=31)
3.2
67.7
29.0
中小企業(N=130)
1.5
61.5
36.9
(注)端数処理の関係から合計が 100%にならないことがある。
5/8
一般財団法人
北陸経済研究所
6.人員の過不足
(1)正社員
○全産業では「不足」が 12.1%、
「やや不足」が 35.8%、「適正」が 43.8%、「やや過剰」が 8.0%、「過
剰」が 0.3%であった。全体の半数弱の企業が正社員について不足感を抱いており、特に不足感が強い
のが非製造業・大企業、次に非製造業・中小企業である。非製造業の中でも、建設業や IT 関係の企業
に不足を感じる企業が多かった。
○正社員が「不足」または「やや不足」と答えた企業に、新規採用が難しい理由を質問したところ、複数
回答で 85.6%が「応募者が少ない」を挙げた。求職者そのものが減少している影響が表れている。
(2)非正社員
○全産業では「不足」が 10.0%、
「やや不足」が 23.1%、「適正」が 61.2%、「やや過剰」が 5.3%、「過
剰」が 0.4%であった。正社員と比べると不足感を抱いている企業は多くないが、それでも「不足」や
「やや不足」という企業が多くの割合を占める。
○業種別、規模別では、正社員と同じく非製造業・大企業が最多である。それ以外では数値の差は小さい。
正社員の過不足状況
正社員の採用が困難な理由
(%)
(%)
不足
やや不足
適正
やや過剰
全産業 製造業
(N=148) (N=61)
過剰
非製造業
大企業 中小企業 (N=87) 大企業 中小企業
(N=9) (N=52)
(N=20) (N=67)
全産業(N=313)
12.1
35.8
43.8
8.0
0.3
製造業(N=151)
7.3
33.8
47.7
10.6
0.7
大企業(N=30)
6.7
26.7
60.0
6.7
0.0
10.0 ③
7.5
中小企業(N=121)
7.4
35.5
44.6
11.6
0.8
スキルのミスマッチ
8.1
6.6
0.0
7.7 ③
9.2 ③ 15.0 ③
7.5
非製造業(N=162)
16.7
37.7
40.1
5.6
0.0
勤務条件が合わない
0.7
1.6
0.0
1.9
0.0
0.0
0.0
大企業(N=31)
29.0
35.5
29.0
6.5
0.0
その他
5.4
9.8 ① 44.4
3.8
2.3
0.0
3.0
中小企業(N=131)
13.7
38.2
42.7
5.3
0.0
応募者が少ない
① 86.5 ① 80.3 ② 33.3 ① 88.5 ① 90.8 ① 85.0 ① 92.5
賃金条件が合わない
② 18.2 ② 21.3 ③ 22.2 ② 21.2 ② 16.1 ② 30.0 ② 11.9
福利厚生条件が合わない
③ 11.5 ③ 16.4
11.1 ③ 17.3
8.0
(注)
端数処理の関係から合計が 100%にならないことがある。 (注)1.複数回答であり、結果は回答者数に対する割合
で表した。
2.①、②、③は分類別の順位。
非正社員の過不足状況
非正社員の採用が困難な理由
(%)
(%)
不足
やや不足
適正
やや過剰
過剰
全産業(N=281)
10.0
23.1
61.2
5.3
0.4
製造業(N=136)
5.1
27.2
60.3
7.4
0.0
大企業(N=29)
3.4
27.6
69.0
0.0
0.0
中小企業(N=107)
5.6
27.1
57.9
9.3
14.5
19.3
62.1
3.4
非製造業(N=145)
大企業(N=31)
中小企業(N=114)
全産業
(N=94)
製造業
(N=44)
非製造業
大企業 中小企業 (N=48) 大企業 中小企業
(N=9) (N=35)
(N=18) (N=30)
応募者が少ない
① 77.7 ① 68.2 ① 33.3 ① 77.1 ① 87.5 ① 88.9 ① 86.7
賃金条件が合わない
③ 17.0 ② 20.5
福利厚生条件が合わない
③ 17.0 ② 20.5 ③ 22.2 ③ 20.0 ③ 12.5 ③ 22.2
0.0
スキルのミスマッチ
② 19.1
13.6
11.1
0.7
勤務条件が合わない
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
その他
5.3
9.1 ① 33.3
2.9
2.1
0.0
3.3
35.5
22.6
35.5
6.5
0.0
8.8
18.4
69.3
2.6
0.9
0.0 ② 25.7 ③ 12.5
11.1 ③ 13.3
6.7
14.3 ② 25.0 ② 27.8 ② 23.3
(注)
端数処理の関係から合計が 100%にならないことがある。 (注)1.複数回答であり、結果は回答者数に対する割合
で表した。
2.①、②、③は分類別の順位。
6/8
一般財団法人
北陸経済研究所
7.設備投資
(1)国内
○27 年度(4 月~翌年 3 月)は 73.7%の企業が国内で設備投資を実施しており、前年度の 71.6%よりも
増加。業種別・規模別でみても、全企業が設備投資を実施している大企業・製造業を除いて全ての分類
で実施割合が増加。
○回答企業の国内設備投資合計金額をみると、27 年度は前年度より約 1 割多い 1504 億円となった。28 年
度は未定の企業が多いため、現時点での合計金額は 576 億円に過ぎないが、製造業・中小企業が積極的
であり、この分類では計画を決定済みの企業だけで今年度の金額を上回っている。
(2)海外
○27 年度、海外では全体の 8.2%の企業が設備投資を実施した。未定の企業の動向次第だが、最終的な実
施企業の割合は前年度の 10.1%を下回る可能性が高い。なお、設備投資実施は製造業のみであった。
○回答企業の海外設備投資合計金額をみると、27 年度は 131 億円であり前年度より 30 億円増加している。
しかし、増加は大企業のみであり、中小企業には円安などから国内回帰の動きが強いと考えられる。
設備投資の実施割合(国内)
全産業
設備投資の実施割合(海外)
(%)
(%)
26年度 27年度 28年度
26年度 27年度 28年度
9.6
実施しなかった(実施しない)
77.3
76.3
68.5
5.3
21.9
実施した(実施予定)
36.4
34.8
9.1
実施しなかった(実施しない)
63.6
60.9
50.0
4.3
40.9
17.0
11.3
9.8
83.0
83.0
76.5
5.7
13.7
実施しなかった(実施しない)
20.8
16.8
13.9
2.7
36.1
100.0
100.0
42.9
0.0
0.0
3.6
0.0
53.6
検討しているが未定
73.7
75.6
51.7
中小企業 実施した(実施予定)
26.3
21.0
16.4
3.4
31.9
実施した(実施予定)
64.8
67.3
37.7
実施しなかった(実施しない)
35.2
32.1
33.1
0.6
29.1
実施した(実施予定)
76.7
89.7
51.9
実施しなかった(実施しない)
23.3
10.3
22.2
0.0
25.9
検討しているが未定
62.0
62.3
34.7
中小企業 実施した(実施予定)
38.0
36.9
35.5
実施しなかった(実施しない)
0.8
29.8
検討しているが未定
実施した(実施予定)
検討しているが未定
中小企業 実施した(実施予定)
実施しなかった(実施しない)
検討しているが未定
(注)端数処理の関係から合計が 100%にならないことが
検討しているが未定
製造業
検討しているが未定
大企業
実施しなかった(実施しない)
検討しているが未定
非製造業
100.0
97.8
0.0
2.2
0.0
0.0
0.0
100.0
100.0
90.9
0.0
9.1
0.0
0.0
0.0
100.0
100.0
100.0
0.0
0.0
(注)端数処理の関係から合計が 100%にならないことが
各年度の設備投資合計金額(海外)
(億円)
140
1,370
製造・大企業
120
製造・中小企業
714
800
219
576
80
200
101
製造・大企業
非製造・大企業
208
81
131
26年度
27年度
28年度
114
40
40
242
172
58
60
122
342
131
100
735
342
0.0
100.0
実施した(実施予定)
実施しなかった(実施しない)
1,504
143
0.0
検討しているが未定
大企業
(億円)
1,200
0.0
ある。
各年度の設備投資合計金額(国内)
1,600
実施した(実施予定)
実施しなかった(実施しない)
ある。
0
18.4
50.0
検討しているが未定
400
11.1
22.7
32.5
80.5
検討しているが未定
600
2.4
実施した(実施予定)
1.6
79.2
実施しなかった(実施しない)
1,000
84.6
実施した(実施予定)
検討しているが未定
1,400
4.3
89.4
23.7
中小企業 実施した(実施予定)
大企業
8.2
89.9
43.7
24.7
実施しなかった(実施しない)
非製造業
10.1
実施しなかった(実施しない)
73.7
28.4
検討しているが未定
大企業
実施した(実施予定)
71.6
実施しなかった(実施しない)
検討しているが未定
製造業
全産業
実施した(実施予定)
20
非製造・中小企業
23
43
0
26年度
18
17
27年度
28年度
製造・中小企業
(注)非製造業は設備投資(予定)がないため省略。
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北陸経済研究所
8.北陸新幹線
○直近である 27 年は「プラスの影響」が 21.4%、「影響なし」が 76.7%、「マイナスの影響」が 1.9%で
あった。影響なしが最多であるが、プラスがマイナスを大きく上回っており、新幹線が北陸経済にプラ
スとなっていることは明らかと思われる。
○「プラスの影響」と答えた企業の割合を、27 年上期、下期、28 年上期(見込み)と時系列にみると減
少している。新幹線のプラス効果は開業直後が一番広範であり、次第に縮小している。
○影響の具体的内容としては、
「影響はなか
った」という回答を除くと、最多が「観
北陸新幹線の業況への影響
光客や買物客の流入拡大により、売上高
(%)
が増加した」で 13.0%であった。続いて
全産業
多かったのが「地域外での営業活動や地
27年上期
27年下期
28年上期
プラスの影響
24.8
21.4
18.3
影響なし
74.2
76.7
79.5
1.0
1.9
2.2
プラスの影響
18.5
17.9
16.7
影響なし
80.1
80.1
82.0
1.3
2.0
1.3
プラスの影響
26.7
26.7
27.6
影響なし
73.3
73.3
72.4
0.0
0.0
0.0
プラスの影響
16.5
15.7
14.0
影響なし
81.8
81.8
84.3
1.7
2.5
1.7
プラスの影響
30.7
24.7
19.8
影響なし
68.7
73.5
77.2
0.6
1.9
3.1
プラスの影響
41.9
35.5
22.6
影響なし
58.1
61.3
71.0
0.0
3.2
6.5
プラスの影響
28.0
22.1
19.1
影響なし
71.2
76.3
78.6
0.8
1.5
2.3
マイナスの影響
域外の顧客の来訪が容易になり、業容が
製造業
拡大した」であった。前者は非製造業、
マイナスの影響
大企業
後者は製造業(特に中小企業)で多かっ
た。
マイナスの影響
中小企業
○マイナスの影響としては、
「企業・事業所
マイナスの影響
の進出や地域外企業の営業活動増加によ
非製造業
り、競争が激化した」
、「地域外に労働力
マイナスの影響
が流出したことで、人材確保が難しくな
大企業
った」の 2 つについて、それぞれ 4.7%の
マイナスの影響
中小企業
企業が回答した。また「ストロー効果」
については、人材の面以外ではあまり発
マイナスの影響
生していないようである。
(注)1.28 年度上期は見込み。
2.端数処理の関係から合計が 100%にならないことがある。
北陸新幹線の影響の内容
(%)
全産業
(N=301)
製造業
(N=143)
観光客や買物客の流入拡大により、
売上高が増加した
②
13.0
③
7.7
地域外での営業活動や地域外の顧客の
来訪が容易になり、業容が拡大した
③
8.0
②
大企業
(N=30)
③
中小企業
(N=113)
10.0
③
7.1
12.6
6.7
②
14.2
②
13.3
②
18.8
7.0
10.0
0.9
0.6
0.0
0.8
0.0
0.9
0.6
3.3
0.0
3.5
3.3
3.5
5.7
10.0
4.7
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
4.7
4.9
0.0
6.2
4.4
0.0
5.5
1.4
0.0
1.8
地域外との交通が便利になり、
人材確保が容易になった
0.7
0.7
0.0
買物客などが地域外に流出し、
売上高が減少した
0.7
0.7
企業・事業所の進出や地域外企業の影
響活動増加により、競争が激化した
4.7
取引先企業や事業所が地域外に移転し
たことで、業容が縮小した
地域外に労働力が流出したことで、
人材確保が難しくなった
その他
17.7
中小企業
(N=128)
10.0
4.3
①
②
大企業
(N=30)
3.8
企業や事業所の進出により、
取引先が拡大した
影響はなかった
非製造業
(N=158)
67.1
6.3
①
70.6
①
70.0
5.6
②
13.3
①
③
70.8
①
63.9
①
56.7
3.5
③
7.0
②
13.3
2.3
③
①
6.3
65.6
5.5
(注)1.複数回答であり、結果は回答者数に対する割合で表した。
2.①、②、③は分類別の順位。
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