KEIEI NO TSUBO 京都千代田区)で「第五回介護甲子 たちの仕事は建築物のように形と エントリーすることにした。自分 いという思いから、介護甲子園に の頑張りがある。この姿を伝えた 用者の笑顔の背景には、スタッフ の魅力を綴っていた。 たいと思っている」と、エントリー れず生活できることをアピールし いく日々のなかでも笑いや涙を忘 になり、さまざまなことを忘れて だいた。 (中略)ご利用者が認知症 く死後の入浴が生まれたという。 いるからこそ、死後の処置ではな ターミナルケアは、特別なもので はなく生活の延長であると考えて ピソードに話が咲くそうだ。 めて体を洗っていると、昔話やエ トリーの魅力 エン 園 (主催:社団法人日本介護協会) 」 した残るものではないが、文字に 昨年 月 日、日比谷公会堂 (東 の決勝戦が行われ、愛媛県松山市 することで形になり、振り返りに グループホームは生活の場所で から直行バスで主宰塾に通い続け 合っている介護職員の代表として、 違いはない。その大切な命と向き 大切な命と向き合っていることに 場と、目的は異なるものの一つの 医療は治療の場、介護は生活の いるそうだ。 次の3つの取り組みを大事にして ため、 「自分らしく生きる」ため、 にも、 「笑いや涙を忘れず暮らす」 まなことを忘れていく日々のなか でもある。認知症になり、さまざ あり、人生の最終章を生きる場所 自分たちの姿を伝えたいと、4度 “ビハーラケア” 目の挑戦で日比谷公会堂の壇上に ケア”(死後の処置ではなく心の整 く、してよかった」と思えるかか ③最期 ま で あ な た ら し く 過 ご せ る よ う「 し と け ば よ か っ た で は な 生前お気に入りだった服を着てい ケアのあり方」が、観戦者から高 わち一人ひとりの心の質を高める 54 最新介護経営介護ビジョン 2016.2 月号 転期に立つ経営の視座 ①でき る 力 を 仕 事 と す る こ と で 役 割 を も っ て 生 活 し、 生 き が い に 立ったGさんのグループホームは、 つなげている。 ②生活 の な か に も 夢 を 持 ち、 夢 の 実現に向けてアプローチしてい 理をするためのお別れの儀式)*を る。 つながるだけではなくモチベーシ 提供している。 に入居者を入浴させる“ビハーラ たGさんが所属するグループホー ョンも高まる。私たちが日々、認 わりを大切にしている。 ムが、4度目の挑戦 (過去2回二次 よう触発しているように、介護甲 ただくなど、最期の場面をとても く 評 価 さ れ たので は ない だ ろ う 「生の質、死の質を高める、すな 子園の舞台に立つという目標設定 大切にしている。亡くなられた直 お風 呂で体 をていねいに洗い、 知症の方に元気を出してもらえる らお慶び申し上げます。 が職員の触発にもつながる。ベス で見事最優秀賞を受賞した。心か 「介護甲子園」の広報誌『介護応援 か。初志貫徹から5年、成し得た 偉業を実感するのはこれからだ。 後で気が動転している家族は少な 者から“良かったね”と喜んでいた くないものの、感謝の気持ちを込 ト の賞状をもらった時、ご利用 界を盛り上げよう!”にて、 「ご利 30 有限会社ハヤカワプランニング代表取締役 初志貫徹 2002年の開設からこれまで 人(昨年 月5日現在)の入居者を 34 看取りの後、家族と職員が一緒 看取ってきた。 10 22 選考進出。2度のベスト を経験) はやかわ・ひろし 経営コンサルタント。 『介護ビジョン』編集委員。介護事業 に関する独自の調査に基づいたデータ分析を各誌・紙に発 表。著書に 『99の言葉の杖』 (日本医療企画) 、 『早川浩士の常 在学場』 (筒井書房)、 『介護人財創造塾』 (筒井書房)、 『介護 保険改正に勝つ!経営』 (年友企画)、 『データで徹底分析 介護事業の最新動向と経営展望』 (日本医療企画) など。 http://www.hayakawa-planning.com ブログ:http://ameblo.jp/hayakawa-planning/ 11 隊』の特集“エントリーして介護業 30 早川浩士 経営(継栄)のツボ *G さんが所属するグループホームの理事長で医師の藤原壽則と杉田暉道の共著『今なぜ仏教医学か』 (思文閣出版)には、 「1985 年、当時佛教大学の講師をしていた田宮仁 (現・淑徳大学教授) が、仏教を背景としたターミナルケア施設の呼称としてビハーラを提唱した」 とある
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