第4章

第4章
知識編
第 4単 知識編
― 笏 1飾 災■時 0こ ころ
`,ケ
ア
ー
1
被災
=よ
る心理的 変ltと 支晨 のポ イン ト
被災 による心理的変化 と支援 の ポイ ン ト
1
被災 による 一般的な,い 理変イ
ヒ
災害後の一般的な い理変化は以下のようになります 時期に応 してニ ーズも変(し して
いくので それに合わせながらここるのケア対策を行 って いくことが大切です
被災者 が 被き の 回 復 に 向 か しヽ 一九 と
な つて
積極的な 気分 に な る
一 見 元 気に見 える時期が 数曰∼ 数週
復旧が進み生活 の日途がつき始める
積極的 発場的
間また は数 ヶ月続 く が 生活 ス トレス は
現味 を受 け入れ
増大す る.
ことを考えられるようになる
気分が安定 し 母来の
消極 的 抑う つ∞
が
災曽後 数週融 J降 になると混舌し
収まり始め 被災者の間にも被曽や復
誰 しもショックを受 │サ
モ然曰失の状
態になる
0の 格差が出始める。
無力感や疲労感が高くなり 取 り残
気分は消極的 llう つ的で 個人差 さ
ある八 災害時から数時間∼ 数日続く
されF_人 は虚1"慰 怒り うつ気分な
とが出る
金吉睛 (編 )`b的 トラウマの 理解とケ ア (壽
61
2版 )Jじ ほう 2C06を 改変
第 4'知 識編
2
時期 に応 した
―
第 1¨ 災吉時 の こころの ケア
ー
:
技災
=よ
う 理 的変化 と支櫻
`,ホ
ころの ケ ア」
'こ
(1)被 災直後∼ 1週 間
口が最優先とされる時期です 被 災者は大きな衝撃を受 , 茫
然自失 とな つF_り 、反対に強い使命感 興菫 精神的な高錫感を抱きます
救急救命 災
=復
1日 常的 異常事態 にヌ
「 lkl書 後のさまざまな い身の不調 ま 災書 とい うう
,す る正
常な反応であるJこ とを住民に広報するとともに 症状が長3に ヽ
た場合 には も門
象に相:ヽ できることも広く啓発することが必要です
この段階では 避難生活の中で 安心 安全惑の確保を含め 生活の急激な変化
に伴う環境ス トレスを極力減 らす工夫が必要 となります
持病や精神障がいがある人の治療 服薬中断は 思(ヒ を鮨 くために早急に状況を
把握 して対応する必要があります
発達陣がい 知的暉がいのある人は、起 こっている事態・●避難の必要性が理解で
きす 避難所に合流することが困難な場合もあるので留意 します。
(2)被 災後 1週 間∼ 1ケ 月
ll糟 発生に伴う混乱 は収束 に向かい ますが
被災状況を目の当た りにしF_り 、遠難
生活が長 3に ヽ
たり 自宅に戻っても復 曰作業が進まなかった りすると それまで気丈
に頑張 つてきF_住 民も、過労や過重なス トレスにより心与の不樋が起 こりやすくなっ
てきます 不安 抑 うつ バニ ック症状
アルコール関連問題などが出現 しやすい時
期でもあります.
災害復旧対策、通難所運営、住民支援にあた ってきた支援臓員の健康管理について
も きちんと見極める必要があります
(3)被 災後 1ケ 月∼3ケ 月
徐々に平常を取り戻 していく時期です八 生活の再建や経済的な問題癖 上 してき
て、さまざまな困難に直面 していく時期てもあります.生 活の日途を立てて立ち直っ
てい く人 と 遅れてい く人の二極イ
しが 進みます.ま た │い 的外傷後 ス トレス暉 8
(PT")の 症状が
│ま
っきりしてくることがあります
被災者の生活状況をあらためて確認するとともに し身の不調がある人のスクリー
ニ ングを行 つて いく必要があります 「 こころのケアJだ けに焦点を当てるのではな
く 生活再建 に向けた複数のニ ーズがあることも意臓 して 多職種て関わ っていくこ
とが大切です.
62
イント
第 4章 知識饂 ― 第 j獅 災書時のこころのケア ー
:
被災
`よ
る心理的変化と支後のホイント
(4)被 災後 3ヶ 月 ∼
徐々に平常の生活 に戻 っていく時期です ●t 回復 に向か う週程には さまさまな差
が現れます。
地域の人III関 係が急激に変
したり 転居 して新 しい迪崚にな じめすに 家に関 じ
こもっていた りする人がいるか0し れません 孤立防止や自殺対策についても視野に
`し
入れるツ要があります.
被 災 者 の 回 復 の 二 極 化
´″
ト
再建
精神的立ち直 り
`
` `
「「「
至
i`
1
響「 │[[:li::
=季
金吉晴 (編 )「 0的 トラワ マの 理 Pと ケ ア (第
3
ひき こも│●
2版 )」
しほ う 201bを 改変
Ⅲ∼長期的な「 こころのケア」の必要性
く1)復 興期の0理 こ課題
本18的 に復興が始ま つてくると、復興の話が増え 被災者は世間の関,い が薄れてく
ると懃 じるようになります。精ネ
1的 な打撃か らtti● 3,立 ち直 りがスムーカ ま人と 取
り残され感 を強く抱き なかなか立ち直れない人に分かれて いきます.ま た 仮設住
宅に移転 した場合なとは 長期的な環境0生 活の変4ヒ が二次的な ス トレスの原因とな
取 り残され感が書るこ孤立無援の 境になって きます.特 に も ともと住ん
でいた地域の人間関係から離れて しま つた高い者に
その傾向が多 くみ られます.
“
なかには うつ状態 アル コール問題などが出現する人もいます 生活面でひきこ
っF_り
も りがちになり 支援音が状況を把握で きない人も出てくるため ,い 的外傷後ス トレ
ス障害 (PT● D)が 見過こされて しまうこともあります。
63
第 4車 知識編 ― 第 1節 災害時のこころのケア ー
l狡 災による心理的変化と支援のポイント
(2)優 員用 の こころのケ ア
専 円的なケアが必要な人は
確実 に医療機 関や相 談機 関 に結び つ ブて いきます。
ヨ継 きがうまくいつているへ 医療が中断 していないか 相談が途切れていな いか
の確認が●要です
特に高齢者や妊産婦には、定期的な饉診 を組 んだり、継続的に零庭防間を行うこと
が大切です
晏なる市町村に移転する被災者のうち、情に医療 福ll等 の情報が必要な人には
本人の向意を得 たうえで、支援者 間で連絡・ 連携を図ります。
64
第 4章 知識掲
― 第 ,節 災書時 の こころの ケア
ー
I災
特時 のス トレスに対す る さ4の 反応
Π 災害時のス トレスに対する0身 の反応
大きな危機的状況を体験
日の当たりにすることで │い ■にさまざまな反応や症状
が■れて それが継続する場合があります。「通常起 こりうる反応Jと 「 こころのケフ
が必要となる状枷 について理解が必要です
自然に回復 していく反応として 正常ス トレス反応 急性 ス トレス反応 (2∼ 3日
で消矢)、 急性ス トレスI● 曽 (2曰 ∼ lヶ 月以内 に消失)が ありますが lヶ 月以上さ
まざまな反応が継続する0的 外傷後 ス トレス障害
(PTSD)の 場合は
専門的な医療
が必要になります
,
ス トレスによる反応
(1)正 常ス トレス反応
気分の落ち込み 無気力感 不安感 イライラ 不眠などは、多くの人が経験する
一時的な正常なス トレス反応で 災8の 回復と時間の経過によ り自然 に回復 していき
ます。 その一方で、 い理的な外傷 (心 的 トラウマ)が 強か ったり 運難生活などが続
き 慣れない生活が長期化する (社 会環境 ス トレスにさらされる)と「 こころのケフJ
が必要な状態となる場合があります
∼ 災8時 に起 こ りやす い心身 の反応 ∼
身体面
頭痛
胸痛
筋肉痛
下痢
便秘
食 欲 不振、 過 食
ふる え
め まい
腰痛
動悸
日青面
混乱
胃痛
発汗
呑認
吐き気
l晰 力や決断力の 低下
だるさ
段取りが取れな い
持痛 の 悪イ
ヒ 風邪 をひきやす くなる
飲酒
トラフル
過激な行動
記憶力の低下
優先順位がわか らない
●理・ 感情面
行動面
過敏な反応
実■口難
過活動
喫煙量の増 ,0 薬物.l用
イライラ感
孤立懸
焦り
不安
恐怖感
意 欲滅 退、無 気カ
ひきこもり
気分の 落 ち 込 み
子ども返り
罪悪感
自分 を賣める
感情 の 混乱
トラウマ反応 の時間的経過
ト ラ ウ マ 反応
│い 的外傷後 ス
5性 ストレス反●
トレス暉告
(PTSO)
診断は 1ケ 月以降
トレス鮨書 (ASD)
時間
トラウマ体験
1,月
金きll(編 )「 じ的 トラワ マの理解とケ ア (第
65
2版 )」
しはう 2006を 改夏
第 4斎 知識掲
― 第 1節 災害時 の こころ のケア
ー
]災 さ時のス トレス =対 す る心身の反感
(2)な 性 ス トレス反応
自分自身が生死に関わるような被災状況を体験
目攣 して、大 きなス トレスを受け
た場合 には 体験直後か ら出現 して数時間か ら 2∼ 30で 消矢する薔 しい症状が見ら
れることがあります
*フ ラッシュパ ック
(再 体験 )
突然 災害時の様子がありありと強 い感情 を伴 つてよみがえつてくる症状で
す.睡 眠■
悪夢で目が党めてしまうこともあるので
不眠を訴えるときは注
意 しなが ら 話を聞きます
*麻 痺
回避
災言に関するもの を達 ブて しまう 亡 くな つた身近な人か 吏っていたものに
櫓,れ る ことができない などの出来事 に関する特定のものや、場所なとを避 ブ
てしまう症状です
それとともに、物事全般 への希望や意欲がな くなる 集中力がな くなるなど
の症状も出てきます
と支えが
日常生活やtt事 に支障をきたす場合もあ り 周囲の理解
になります.
`要
*過 覚理
いつもびりびりした感 して緊張が抜けない 怒りっぼくなっF_ 我慢ができ
なくなった
などの症状で
対人関係の妨げとなることがあつます。そのこと
によ り 周囲から孤立して しま0ヽ ますます症状棉 化 して しまうとい う悪循
環に陥ります 周囲の理勲 ・●要です
(3)急 性ス トレス障害 (ASD)
急性 ス トレス反応は症状が 2∼ 3日 で消失 しますが、その期間を超えても持続 し
lヶ 月以内 のl13間 に認められ た場合
消失を観察することで
急性ス トレス障書
(ASD)と 呼びます
い的外傷後ス トレス暉8(PTO)の
早lt9発 見
症状
早期治療に
つなが ります。
(4)じ ω外籐
ス トレス暉薔
(「 S》
急性ス トレス障害の症状は短期間 (2∼ 3日 以上続き、lヶ 月以内に消失〉ですが
,ヶ 月以上続く場合を ,い 的外傷後 ス トレス障害 (PTSD)と 呼びます
まれ には半年経 つてから現れる「 遅発性Jの 人もいます
門家 による治療 )を 必要とします.
こころのケア
“
66
第 4章 知識編
2
― 第 1節 災害時の こころの ケア
ー
]災 害時の ス トレス
=対
す る心身の 反 ,=
その世被災 に伴う症状・ 間層
その他の症状も見逃さないことが大切です.後 々に「 こころの健康の危機」を招か
ないために 下:eの 症状 にも注意 して 下さい。
*抑 うつ症状
気が菫 く憂うつにな ったり 些細なことにイライラした り 食欲不振 不眠な
ど L・
症状が見られます. また それまで出来ていたことができなくなること
=に
もあります
*パ ニ ック障害
突然に不安発 が起こり 線り返される状腹です.動 機、口痛
感 窒息懸 「
非現実態を抱くなど 混乱 した状態になります
めまい 閉塞
*ア ル コール関連問題
不安感 無力懸 取り残され感や不眠の解決のF_め に アルコールの長取量が
増えた り 飲む ことで トラフルが起きやすくなった りします
※ ′褥
ンフ レット 帳 ■ 2)
「 被 災されたみなさまへ ∼飲酒 …増えて いませんか ?∼ J
`詢
外傷後ス トレス暉書
参照
(PTSD)を 選けるための対応
安0・ 安全感加 可よりも大切です。被災者自身が自発的に話す体験談やttlは
する ことなく受け止め 話を途中できえぎらないようにします
香定
素急的に敏災状況の確認や救援等のために必要な情報を聞 く以外は、個人の状況をあ
れこれ聞 くことは選けます。
選難所でも 他0餞 難者から細かく状況を間かれたリ マ スコミなどが半ば強制的に
取材 したりする状況は避けられるよ う、配慮 を行います
κDは 必●lRれ るものではあ りません。PTSDか どうかの判断は 専門医による
慎重な診断から要です。また、PTSDで はなくても「 こころのクアJが 必要な い理状態
「
もあり P ttDだ けに書目すべきてはありません。按災により、さまざまな不適応が生
する可能性があるからです
67
第 4章 知議編
― 発 〕絆 表 害 時
`,■
1ろ の ケ ア
ー
■ 災吉時のス トレス
の
=,1,う し身 レヽ
(PTSD)診 断 の流れ
心 00外 傷後 ス トレス障害
出来 事 の 体 験 。日 撃・ 直 面
イ 生死に関わる出来●をは
日撃、あるいは事態に菫面 した
2 それによ って 極度の恐怖、絶ヨ感 無力鰤 壼ど、強烈な感││を 抱いた
/
1
2
3
4
再│lnlI状 (1っ 以上)
意に反 して記億がき痛を伴 つてよみがえる (フ ラ ッシュパ ック)
繰 り返 し出来事の を見る
ヽ
その││● に関係するもの
・b 似た出来事でき痛を悪 じる
「
思い出させるものを見間きすると 動に、発汗、震 えな どの身体症
状が現れる
―
だ
1
2
3
4
5
、、
過見理症状 (2つ 以上)
寝つ けない 途中で目が覚める
イライラ感 些細なことで恐る
集中できな い
危険を恐れて過剰な警戒 いを抱く
│
2
3
4
0
ちょっとしたことにも敏感に反応
する
6
7
ヽ、_
回避・ 麻痺症状 (3つ 以上〉
あの出来事は考えたくな い
思い出す行動 場所 人を避ける
出来事の人事な8,分 を思 い出せない
重要な活動に無関│い となる
身近な人や周囲の人と壁ができたと
感 じる
愛情や幸福感が薄ま った
将来の見通 しが持てない
―
―
―
―
―
これ らのlI状 が 1ケ 月以上続く
生活や、 人付き合い 仕事などに支障をきたしている
心的外傷後ス トレス障害
(PTSD)
フ
ヽ 米国精 神医 サ 会診 断基準 DSM卜 を乱明 のため に改変
1 3長 野 県精 神保書 .祉 セ ンター
`ろ
│
68
の ,ア ∼支候 音マニ ュア ,′ ヽ
ヽ
、
窮 4章 知 敵編
―
第 1節 災害1,の こころの ケア
ー Ⅲ 災各時 の 「 ここうの ク ア
の■本
ll 災害時の「 こころのケア」の基本
1
自然回 復 をめ さす
気分の落ち込み 無力愚 不安慰、イライラ、不眠な どは 多 くの人が纏験する一時
的な反応で、災害の回復 と時間の経過により自然 に回復 していきます (「 正常な ス トレ
ス反応」)そ の一方で 長期間のこころのケアなどが´要となる状態に陥って しまう人
がいます
(「
急性ス トレス障害
(ASD)J∼ Πじ的外傷後ス トレス暉書 くPTm)」 〉
大規模な災害ほと、自然回復を期●
.す る ことが困難になります
自然回復を助ける要因と妨げる要因
自然な口●
こころの危機
自然な●Itを 助ける■日
身体的な安全が保障される
支援や医療ガ身近 に感 じられる
経済面の見通 しや保障がある
まま 知人 との コミュニケ ーション
住環境ガ整 って いる
知 りたいIInが 適切に■ られる
日常生活に戻ることができる
困った時の相薇意 口がある
ノ
イ
家族
知人の被災
持病の悪化
,方 不明
常用率がない
生活再建が遅れる
意に反 した取材活動
プライバ シーが守られなtヽ
孤立無燿
避懸先での日境変イ
とが続く
薔神疾思の発
機遺
取 り残 され感
=
こころのた働
危機の機鑢
69
第 4車 知融輌
―
第 1節 災り ,の こころのケア
ー
Ⅲ 災各時 の
こ ころの ケア
災害時支援の基本
災春時支援の基本は 被災者や避難住民の安全を図り ,す い感を提供 呟
体置 安眠麺
│じ
専の
られることです。
安全・ 安 0・ 安 眠 を基 本 と して 支経 を 行 う こと力吠 切
!
: た I=ら 房 I暮品 [¨ 1
L■li11型 11
2
1
受援護者へ の対応
災害前から不調を抱えている人 披災によりし身のス トレスを受けやすい人
伴う環虜の変4し に通応できにくい子ども 延産婦、高齢者
として配慮す る必要が あります。
70
避難に
障が い者なとを 螢lI餞 者
の事奉
● 基本
3
環境 の奎備∼ 安全 と安,い
安眠の確保
生活の安定
1及 │ま い
「 こころのケアJに ついて 初めに者えておくべ ..こ とは 生命や壁厳に蒙 ●
な
生活を確保する ことです 遷難所などでも 当面の安全を確実なものとして さら こ進
難所生活のス トレスを軽減し い0の 体費がとれるよう =:慮 が●■となります
また
被災者が 1組 織的な支
安 感を生みます
│■
=を
受けているJと いう実感が得 られる ことが
危 険物 の 排 除 とバ リア フ リー イ
【
ロ
散乱物 危険物年の排除
“
*危 険任崚への立ち入 り制限
子 ども
妊厘 婦
共 有 スペー ス は
【プ ライ バ シ ーエ リア 等 の 確 保 】
摯晨
障が い者 な どの
日線 で 危険 を点検する
*段 理解消 通絡輻確保
*ご みへの対応
*家 族
高齢者
大きな
大切
交代で利用できる ことが
使用,レ ールを 明示 す る
(傷 人 )空 間を間仕切 りなどで確保
ーナー)を 餃こ
■ ■替
長乳 その他のスペース (共 有可〉
眠時などの夜間休憩 コーナー
=(コ
え
'不
地域 共 同体 (コ ミュ ニ テ ィ)の 維 持
確保
被災前の知人同士 近ir同 士 町内会な
との彙団を維持 することは安心感を生む
【日暉 生 活 ル ー ル づ く り1
ネ ルールはわか りやす く掲示する
ネ ルールの―■性を保つ
*生 活時間 スケジュールを定める
拿 生活エ リアでの個人の第帯電鮨やラジ
オ等 の利用制限
*ア ル コールなどの持ち込み泰上 を明示
する
避llt所 生活などでは これか らの共同体を
念頸 に置 いて 生 活スペースや●割分担を
考える
ひとり暮 らしの高齢
地域外の住民
=や
などについても 伺 じ立場の人たちをま と
めるなどして 一時的な共同体を4る こと
で 孤立感を減 らす ことがで きる
【
分かりやすい環境づくり∼構造化∼】 配慮 す る 必要 が あ る情 報
*場 所や部屋の案内を掲示する
*案 内図で ,レ ー トを示す
テ レビやランオて流 され る災害情報は
繰 り返される ことで被災者が被 書体験 を思
い出 してス トレスを募 らせることが ある
【情 報 の 提 供 】
*情 報 コーナーを設置する
*情 報源と日時 情報提供者を示す
*不 明な ことについても 「不明な こと」を
知 らせる
,1
緑 り返 し報道 される災害現場の情報て不安
感を募 らせて しまう人もいる
多 くの遭難住民が過 ごす生活のスペース
では テ レビやラジオの使用を制限する こ
とが大切
第 4章 矧厳福
― π l昴 災■時
“
4
==ろ
の アア
ー
Ⅲ 災各時 の
こころの ケア │,基 本
被災者 への対応・ 言 葉がけ
被lt者 を元気づけるため に さまざまな働きかけが行われます
しか し、書意からの
働きかけであっても 不月意な言葉がけは被災者を傷つけたり被災者の感りを招いたり
することもあります 時には 言葉をか ,る よりも 寄り添うことが有効です
し理的シ ョックが強か った リ ス トレスが長期イ
ししてくると「こころのケア」が必要な
状態となります しか し 被災者は時に 噌 が大変なのだから」とか 「 これくらいなら自
分で解決できるJと 援助を求める ことをためらう傾向があります
その結果 長い期間精神的にき しんだり なかには自ら命を断 とうと考 えるまで追い込
まれて しまう人もいます 会館 を交わ しながら 被災者の状況を把握する ことが大切です。
(1)適 切な対応
)言 葉がけ
(態 度
会話のきつかけがつかめす 遠慮 して しまう人もいます 支援者に何回も視線を向け
てくる人にはこちらから挨拶するなど 声 をか│プ てみることも大切です
0落 ち言いておせるようにする
可1舞 限りEう 首いて話せるように環境を彗えます 座 ってもらうなど 視線が同
じ高さになるように しか けます。 これ は相手 に安│い 感を与えるばかりではな く、興奮
した人の気を静める効果もあります.ま た 支援者の立場を明確にして 話 を聞 くよ
うにする ことで、さ らに安 い感が生 まれます.
② 相手のペースに合わせる
(で きるだ ,)話 を遮らす
相手のベースで話を聞 くことが大切ですわヽ 被災者は
時には混乱状態の中で ニ ーズを十分に伝えることができない場合が あります
タイミングを見計 って支援者から質F・lし て確かめることや「 こういうことですか ?J
な どの確認を行 うことが大切です.
適切な質問は「 きちんと話を聞 いてもらえている」 とい う思 いを強く します.
0ニ ーズの把握とア ドバイス
会話の中でニーズが把握できた場合は 支援者に出来ること 出来ないことを明確
にして 確実に過切な支援者に3き 継 ぐようにします.
また、会話だけで終わる場合には 噌 さんの話さ閲 くことがで きて良か ったです.
また 閲かせて下さい」と伝えて 次につな│プ ることも大切です.
ア ドバ イスを行う時は 押 しつ ブにならないよう 「私はOOだ と思いますがどう
tよ いと思いますがあ F_は ?」 と
ですか ?」 咄 はOOし た万●
●
な
相手を尊重する問い
かけを行います
72
適切 な対応 (態 度 )
=
,
■
,
会話の中では 相手を名前で呼ぶ
相手の年齢や性別 に合わせた戸のかけ方を工夫する
●悪の判断をせず 話を達らず 田き役に徹する
対しては 香定せず 同口せず
相手の香定的 後ろ向きの発
=に
感■を理解する
躊の中から相手の曜れたニーズも理解するように努める
(2)不 適切な対応
避けたい言葉が│プ
被 災者を励ますつも13の 言葉が つてあ つても 不適切な表現をして しまうと 結果
として言葉 をかける人の自己満足に終わるところか 相..を 傷つけた り 怒りを,ヨ いた
りすることもあります
不適切な言葉がけの例
0ヒ
咤激励
頑 張 つて 下 さ い
家族のためにあなたが頑張らなくては
親 な の F_か ら し っか り しま しょ う
⊂ くな つF_人 の 分 ま で長 生 き しま しょう
励ませば元気になれると言
うものではない.
患ち込んていることを貴め
られた気持 こなる
早 く元 気 を出 しま し ょう
比 較 する こ と
この くらいの被言で済んでよか つたですね
ケガで済んで 日か つたですね
命があっF_だ け良かっF_で すね
もつと大変な人もいます
積 もる
と比較で きるものではな い
自分の喪矢感をわかっても
らえないF_め に孤立感 を抱い
家族がいるのだから
てしまう
きつときしまなかつたと目います
天国で見守つてくれていますよ
同上
まだ
悲 しみ を低 く見
級災 による喪失感 は 他 人
まだ若いのだか らやり直せますよ
根 拠 の な い 保障
大文 夫
き つと 生 きて い ま す よ
安 請 け合 い
お 気 持ち は わ か り ま す
同上
不安 に
いつかは応えます
時期が来れば忘れることができまつ
ない.
して 口 も 答 えて い
'ま
何の見通 しもない
金 吉 晴 (幅 )「 ざ的 トラ ウマ の理解 とケ ア (第 2版 ,Jじ ほ う 2000
サ イ コロ ジカル
フ ァー ス トエ イ ド実 施 の 手;き
73
第 2脹
そ の他 か ら収 集
窮4■ 知蹟蝠 ― 第 1節 人■時のこころ↓ケア ー Ⅲ た■時の こころのケア │・ 著本
(3)間 種別の対応
0還 難所生活における「 懇りJや クレームヘの対応
運難所生活の長期化 によるス トレス状況では イライラ感が善り 周囲と トラフル
にな ったり 支援者に慇りをふつけて きた りする人もいます。 この場合、餞読や反論
は避け 落ち普いた場所 に移動 レ 座 ってもらうなどクールダウ ンできるようにする
ことが大切です
個月Jに おを固 く憑勢を塾えて、
「 どう しま したか ?Jと 語 りかけ 何がきっかけなの
か 何が問題なのか 不満な ことについて話してもらいます.状 況が確認できたら
解決の方法を探るのですが このときは「 あなたはどう書えるのですか ?Jと 意見を
たすねます.ル ールを作ることて解決する こともあれば 現状では不可能な こともあ
ることを伝えます
怒 つている人 クレームを持ち込む人は 支II者 個人を責めているわけて まな いの
です 支援者は個人で抱え込ますチ ームで話題を共有 し 解決策を探 しま しょう
② 深い悲しみや罪悪感への対応
、「もっとOOで きたのにJ「 自分だけ bt助 かっ
「 自分に,│が あ つたのではないか」
たJな ど 罪の意凝 を抱く人や 自分を賣めてさらに絶望感を姜 らせて しまう人も
います
泣くことなどによって表現 される悲 しみの感情 は、大切な人や物を失 ったことに対
する自然な反応であり 抑える必要はありません あえて、言葉をかける場要│さ あり
ません その間 胃り添つていることが悲しみを癒 します。
求められない限 リア ドバイスはしな いことです.わ か らないことは正直に「分から
ないJと 言っても差しつかえありません。
◎ 平静 に見える人へのxj応
感情の出 し方には個人差があります 平然と落う普いているように見えても「 ショ
ックが大きいため感情が麻痺Jし たような状態の人もいます.ま た 悲 ンみ を表に出
さない人もいます 大文夫そうに見える人でも 折 に湾
,れ あ いさつを したり ねぎら
いの言葉をか│プ 続けるなどして 気│こ か│サ て下さい
71
第 4章 知改編
5
― 第 1節 災書時の こころの ケア
ー
Ⅲ 災害時 の 「ここうの ケアJの 事本
「こころのケフ」が必要と思われる人に対 して
根災者が「 こころのケアJの 必要性を自党することは難 しいことで■ また、
「 こころ
のケア」という言葉に掲抗感を担 く人も多く、
「 営力伏 変なのだから 自分の気持ち│ま 抑え
るべきJと 考 えて しまう人もいます.実 際 に広報 しても自らle談 をおヨする人は少なく
個 3』 に戸かけをして ようやく相談に結υつ くことが多 いものです.
「 眠れていますか ?」 輌 かお手伝 いできれ ばうれ しいので教えて下さいJな ど、
「 こころ
のケア「
」精神科」な どの周語をむやみに使わす 話 しかけることをいつ も いかけて下さい.
(1〉「 こころのケ ア」0円 家への編介
保饉師等 が健康相談を行う曝や 福祉担 当者等が生活面て困っていることをllね る際
には 「 こころのケアJの 必要性も掟認 していくことが大切です。
「 OF:寡 に紹介が必要な場合」及び 「専門家 に紹介する隠の (本 人への)対 応ポイン
トJは 次のとお りです.
専門家 に紹介する際の く
本人への)対 応ポイン ト
*
Ⅲ里であることを伝 える
*
0か0配 なのよ 0円 家に紹介する理由を正 しく伝える
十
紹介え がどんな015鐵 であるかを具体lljに 薔す
*
選択肢がいくつかある場合は それを提示 して選択 してもらう
攣
本人の代わりに予約 した り、同伴がで きる ことを伝える
て
紹介後も、支援を続けることを伝える
75
第
V
4■
知識 編
―
大容時嘆機雄者キ ヽ ,,飩 ば
第 1節
災害時要援護者等 への 配慮
1
子どもへの 対応
子ともは 災害時には大人以上にここうに影響を受けます 事態 を受け止める ことが
難 しく 自分がどう振る舞 え│ぎ よいか分からない浣舌欧 態 に86り やすくなります
自分で判断することがで きない場合 保護者な ど身近な人の表情や言動を見て状況を
■l断 して います つまり 保護者などの安 じできる関係にある大人が 大文夫だ とい
う安心感を与えて寄り添うことで こころへの影響を最小限にことめることができます
保護者にとっては 子ともの不安定な状況をどう理解 し とう対応 したらよいか分か
らないことがあるので、対応の基本 を伝えて支えます.遭 難生活の行動を制限された状
況では 幼い子ともほどス トレスが募 ります また 子ともがついほど 保護者のス ト
レスが子ともに与える影響も大きくなります
子 と も を守 る砦 と支 援 の イ メ ー ツ
億 には
強力な
支援 が必 要
年齢 ことの現れやす い症状
年齢
学年
l
保青所
身体症状
幼稚□
興彗
l
情絡不安 定
体調不良
混舌ι
行動の異変
うつ 状態
睡眠障害
中学生
│
神経過敏
不眠
―
高校生
│
│―
76
知識編 ― 第 1鰤 災省時の こころ│● ケア ー Ⅳ 災書時要按活音等ヽの配ば
"4蕉
(1)子 どもへの対CIの 基 本
O
巫本的な安全の確保と安0感
子ともには 不安
とまとい 恐怖│い などのマイナス饉情や 身体症状などが現
れることがあります 子ども自身も戸悪うので 囃 にても起こる反応口 と話 して
安小させてあ│プ て下さい.
また できるだけ被災前の生活 普段の曰課 鑢 庭 生活や保育所 幼稚□ 学校
の生活)に 戻すことを優先 して考えます.避 難を余儀なくされている状況等で難 し
い場合には 生活の リズム ∝ 起 き 食事)を 整える ことを優先 します 可能で
あれ│よ 保青所 幼稚園や学校の先生 と顔を合わせる機会を設けることも良いてし
よう
子どもの 気分転換のため に 特別
事を用意することもありますが 興日状態
`行
を3き 起 こして睡眠を乱 したり 「 わが まま」 に見える行動を言き起こして不安定
│こ
させることもある0で 慎重にもえます その場合は 気分転換より家族とともに
くつろ│プ る場が重要 になります.
②
会話で気をつけること
子どもに話す ことを無理強い しな いて下さい.事 態が飲み込めすに 言葉でどう
表現 したらいいか戸惑 つている子 とももいます 子 ともが話 してきたら 途中で追
らす 香定せずに ます耳 を傾けて下さい 子どもからの質問には 年齢に応 した
分か りやすい言葉で答えますが 分からないことには、あいま いな答えてはなく
「 わからない」 と伝えます 周囲の大人曰士て 子 どもに対 してどう伝えるか 続
― しておいた方 が混乱も少なくなりまつ
子どもによ つて き 同 じ贅間を線り返す場合がありますわヽ これは不安の現れて
す。「0で また同 じことを聞くの?」 といつた返事では ますます不安を勢 らせてし
まいますので 根気よく答えるg要 がぁります
0
存在感・ 員献 贖 自己青定感
,1常 事態では 子どもは大人から構ってもらえなか ったり 「 大人 ま港動 してい
るけれ ど 子どもの 自分は何 もできないJと 無力感 を抱いた りします。
そ こで 「子 どもの自分でも 役に立っている」 という実感 (貢 献感)を 持て る
ことはとでも大切で す 年齢に応 して口らかの役割 (お 手伝いや作業 小さな子ど
もの相手など)を 用意するとよいて しょっ.
ただし 年齢が高 くなるほど 過度の責任感を抱いて無理する子とももいますの
で 役割を頼んだ後に さり│プ なく見守ることも大切です また 子ともがお手l‐
いとした ら 「 あ りがとうJ「 助か ったよJ「 うれ しいよJと 積極的 にplllし てぁ
げることも有効です
逮難生活の中では 子ども同士の関わりの機会も制限されがらであるため 安│い
して交流できる子どもの遊びスペースがあると、ス トレスの解消に役立うます
77
第 4▼ 知識編 ― 第 1節 災害時の■■ろのケア ー ト 入告時要撥腱
ヽ0,配 嗜
`寄
(2)子 と もの 年齢別 の対応
O
乳児
乳児は 事態を理解できないため 養育者の気持ちが大き く影響 します そのた
・ J安 0ン て 贅青 できる環境 への配慮 が必要です 防妻 避
め 母親等
衡 生面、
=
授手し
室の確保 子どもが泣いても大文大な環境が用意できれ│ま 贅青者が,1い でき
るため、,ι 児の感情の安定につなか ります
② 幼児
これまで大人に守 られて安全だと思 っていた世界が崩れ落うる経験をします
安全である ことを確認するため に 家族への依存が強くなります.そ れ力ヽ 0ヽ わゆ
る「 赤うゃん返りJと して現れることがあります まF_感 情的に行動する傾向や
大人がいくら説明しても聞き入れないこともあ ります.
これらの場合 大人の表情や態度に大きく左右されるので 平素と同様の態度を
保てるようにする ことが必要です 「 いつもあなたのことを気にかけているよ」 と
いうメッセージがとでも重要になります
0
小学生
自分のことに対処できる小学生でも 災薔時には幼児と同様の配慮が
必要であり 大人からの具体的な指示がら要です。 また 自分の気持ちを適切に表
ある程度
現することができなくな つたり 忙 しく活動 している大人に遠慮 して黙っていたり
することもあるので 常に支援者の 日に見える範囲に置くことが大切です.
小学生以上の子ともの中には 避難生活の現状に無力感 を抱 くことがあるの で
「 あなたも役に立 つている」 とい うメッセージは有効です 人人が活動するときに
ついてきたら「 一緒 にいてくれてありがとう」と伝えることは 子ともを勇気づけ
ることになります
0
中学生
何てもできるような中学生ても 災詈時は小学生と同様のこころの動きと告えて
よいで しょう。ただ、素直にふるまうことが子どもっぱく見 えて しまうと言えたり
心細い気持ちや苛立らなどを表現することをためらいます
小学生と同様 の配慮を
しなからも 言葉がけ ま大人と同様に行うことが麟要です
をlBつ て もら うことの大切さは小学生の場合
中学生を励ますために0か の役書」
と同 じですが 「 これか こつち か手伝 つて くれると嬉 しいけれと…」 と中学 生の
判断を大切│こ しましょう.た だ し 責1■ の重い役割をleっ てもらうこと│き 違けるほ
うが無難です.
低年齢の子どもに対 し「 一人にしない対応Jは 重要ですが 日書期の子 ともの場
合 には 干渉されない一人の時間が持てるよう配慮することも大切です
78
第4車 細譲編 ― 第 1籠 人吉:,の こころら
'ア
ー ド 災各│=聾 委護イ等へ│,に 意
◎ 高校生∼大苧生
大人に期待することと同 じことを期待 してもよい年代ですIJt 社会経験が少ない
こと さ頭 に入れてお く L/要 があります 0ら かの役8屹 依頼することが大切なのは
中学生と回様ですが、見通 しを持たないままに●動 してしまうことがあるので 具
体的 に依頼することが大切です
/
「 再体験遊び」 につ いて
「地震 こつこ」
幼児0小 学生では、
る ことがありま
「 救日ごっこ」な どの適び洲
`や
こととして受け止
す.こ れは 子 ともが,1日 常的な出来事を理解 し 現実 に起 こった
め 回復 していくための過程なので むやみに禁止する●里はありませ
^^ よいて
ただし 次の場合は、大人が介入 してきりげなく他の適びに部導する ことが
しょう.介 入が 困難 あるllは 長期間続 くようであれば 児童支援の0円 家 に相談す
るようにします。
【
介入Ⅲ 必要な場合】
*
*
*
*
遊0な のに子ともが緊張した表情を している
しつこいくらいに綺 り返される
ケガな どの危険性が高い
恐がる子どもがいたり 他の子どもへの影響が大きい
ヽ
災害 の体験を無理 に表現 させる ことは しな い
災雪体験をテ ーマと した絵や作文の作成を 子どもに無理に強いる ことは連けま
す 子 ともが 自発的に綸な どの作品づくりを行うことは橘 いませんユ 表現が暗 くな
るなど気になる場合は 適切な「 テ ーマJを 決める こと ltよ いてしょう
7・
「癒 しのテーマJ:亡 くな った人への目いが忘れられない子ともには 故人との「 思
い出のアルバムづくりJな どが 気持F‐ の整理に役立つ
「 再生のテーマ」:家 や行が破壊された様子を見た子 どもには 「 新 しい街 づくりJな
どをテーマ として 将来への希望を表現 してもらう.
「 麒麟のテ ーマ」imけ てくれた人に手紙を言くなど、腐謝の 気持ちを表すことで
多くの人に守られているということを実慰てきる
また それを助 けてくれた人に手渡 して うれ しそうな
反応を見た子どもは 責献感を実慰てきる
79
第 4“ 知譲編
―
第 1節 災書時 の こころの ケア
ー
Ⅳ 災害時要曇 護者尋 へ の配 慮
※ 内容の最終確圏 平成 25年 8月
く
)
「 災薔時における室肢支援の手弓き∼罰幼児を持つ嫁族を支えるために∼J
日本子ども欧庭総合研究所
監修 「 災書時におけるネ族支援の手 ヨき」編集委員会編
htt,,″ k斑 oぃ o konk● u oomね hins,i′ deLu]υ il。 _downlo● υ429
・
災E時 のこころの反感
・
トラウマ (こ ころの開)に ついて
'
乳幼児及び小児を対象とした評匝と調査
・
災8時 のス トレス
・
保青所
・
勁稚□での支援
近親者を亡 くυこ人への支援
・
疎開 した子 どもたらへの支援
・
避難所での支援
・
陣書児への支援
・
電話IB談
・
巡回IB讀
・
乳幼児健診での対応
・
災薔後の環婉変イ
ヒに対する支援
・
●門機間の役割
相譴室の設置
「 災書時の子ともの反bJ日 本子ども虐待防止学会
http〃 ww、 ,,,p● an o■ ,tm_mlcm2
子ともの災薔時の初期反応
発達障がいの子 ともに見られる反応
社会的姜麟における子どもに特徴的な反応
■長期的な反応
0●
00
笏 1車 知識輻
2
― 第 1節 災害 llの ■ころの ケア
ー
ド 災害 │ヤ ,霊 護′等への配 慮
妊産帰 へ の対応 │
(1)ス
トレスの妊産婦への影響
通常でも 妊娠 出産は心身ともに不安定 になりやすく 妊娠そのものがうつ病の
発症リスクを高める こともあります
被災することによる精,1的 なス トレスに加え 違難生活では集団生活のス トレス
物資の不足 栄養摂取の不足
生じるF_め 、F・ 産
道切な運動が困難
休息が得られないなどの状況が
早産のリスクが高まります.
(2〉 妊産婦 への対応のポイン ト
ー般的な被災者への対応 に加えて、特に環境面の配慮や
医療的なケアの保障
理面のサポ ー トが重要 となります
0
安定しているように見えても 助産師等の医療 ス
タ ッフによるケア態勢を整えておくことが求められます 不調の0き には医療機関への
移送なども検討 します
妊産婦の こころの 安定を図る対応 など
*
*
,
菫
,
*
早期の検診と動産師 保健師 看謹師などの定期的ケア
身体への負担軽減
衝生的で窒温管理された、安 い感を与える環境
+分 な休息がこれること
プライパシーが,ら れること
大 家族の い理的サポー ト
* L10妊 産婦との交流
*
物資の入手困難 からくる 出産0育 児の負担を取り餘く
産婦の場合 青児上の トラカ レ (母 乳が出ないなど)の 有無を把握する
“
医療の対応が必要な場合
睡]R陣 書 不安症状が強まる
「 死にたい」などの発言がある
避 けた い言葉 が け
下記のような言葉がけは不安を高め
例
逆効果 となるので避けるようにします
:「 赤ちゃんのため 、 あ なたが しつかりしなくては」
幌 娠は 病気しゃないのだから」 嗜 はも っと大変だ ったJ
8]
など
昴 4章 知識線
3
―
第 1節 災書時 の ,こ ろの ケア
ト 災書 1櫻 疑 護イ 宰へ′混 慮
ー
お6首 への対応
個人差はありますが 一般的には高齢者は新 しい状況 に達応する力が低下しています
また 者い人に比べて 回復 にも時間がかかります それに力0え て
被災により家屋や
将来に対する不安とともに大きな ス トレスとなります.
財産を失う,犬 況は
(1)高 齢者 に見られるス トレス反応
一般的なス トレス反応に力0え て、加いのl_め により強く現れる症状などがあります
災書時 に起 こりやす い高齢者の い身の反応
●体面
思書面
不眠
食欲不振
下痢
ふるえ めまい 動機
便秘
混乱 否認
強 い疲労感
見当識の混乱
持病 (高 血圧 し疾患)の 悪(し
エコノミーlI候 群 生活不后発は 廃円症候群)
判断力や決断力の低下
心理・ 患伯面
週敏な反応 過活動
イライラ感
喫煙量の増加
会話の減少 暗い表情
8¨ 力の低下
優先順位がわからない
複数のことを一度に理解できない
行動面
飲酒
集中困難
闘 じこもり
焦り 不安
恐怖感、
絶望感、pll立 感
意欲減退
気分の落ら込み
自分を賣める
無気カ
(2)高 齢者への対応のポイン ト
気分の変調などを直接肌ねても、本かなか答えは返 ってきません.む しろ 身体面
の症状や 困つていることを具体的に閲いた方 が良いて しょう。できれば高齢音本人
だけてなく 葱族か らも間き取るように します また 軽く身体 を動かせるようなI
大も必要です.
孤立感や見拾てられ感を持たないように 個人を尊重 した言葉がけを します.生 活
していた地i誡 の住民同士の交流が図られるI大 や 顔な しみの支援者が時 顔を出す
∼
な どの配慮 も有効です
生活不活発病 帳 月症候群)へ の対応は 「こころのケア」│こ とつても大切です.
生活がヽ!限 されて動かな いことによる生活機能
い身機能の低下には 適度本運動や
生活のメ リハ リが期●
●で きる活動を提供 して対応 します.
〈3)避 難生活の解除 仮設住宅な どでの対応
独居の高齢者は 避難所生活で対人交流が促遊され るため 一時的に元気な姿を見
せることがありますが 元の独居生活 に戻ることで より孤立懸を募らせます.ま た
‐
連II所 より生活条件 ・よい仮設住宅であ つても 以前の暮ら しと異な ったり 近所の
人間関係が変わった りすることでス トレスを受けます。員 い物
・
・●、医療への不安も
募ります
避難所ては現 れなか ったアル コールl「 取の問題0 うつ状態の悪イ
しなども見過ごせ
ません。家庭防間な ども含めた支援の継続が求められます
8・
ヽ 4章 知凛鶴 ― 第 1■ 災吝時のこころのケア ー Ⅳ 災害時蟄慢護″等へ0に は
個人として尊重する こと
*「 おい ヽ
ちゃん」
「おばあらゃん」では
なく、名字・ 名前で四S
■ きちんと話を聞いて気持ちを汲み取る
ネ 見捨てられ感を抱かないように配慮する
情 報 の 伝 え方
十 繰 り返 し伝 える必要がある
*メ モでま したり、身近な場所
にメモを貼 っておく
―
´
′
―――――― ――――― ―――――、
、
聞 き 取 り例
「 眠れていますかJ
│
ハ
リ
)サ
侃
:曽
t
状態 を避けるため、軽 く身体を動 かすtl会
が
][讐 警
冒
][蟹
邊
(プ
f馨
「 食欲はありますかJ
「 痛 いところはありますか」
「 しびれているところはありますか」
「 不自由に融していることはあ りますか」
4)特 に高齢者に現れやすい症状と対応について
〈
ヽ
高 齢 者 の うつ状 態
高齢者は、抑うつ気分は強く現れす 0体 症伏 無気力 意欲極下が前 面に出てくる ことが
多い。うつ状態に伴い 記億力や思者力α 饉下が現 n口 知症と判断されて しまうこともある。
感情の浮き沈みが大きく、時には同国を戸惑わせることもあ&
うつ状態の一腱的な対応として、むやみに励まさないことが大切である.一 人にせず見守るこ
と、軽く身体を動かせるような何らかの役割を用意すること、音鮨や、経験酬などを話してもら
うことで役に立つていると感してもらうこと、が大0と なる。
ノ
ヽ
、
/せ ん
姜鉄然の僣き
1● 覚姜
続ど)ヽ
強 いス トレス 環境変化、饉
一
ヽ
田 知 症 や 症 状 の 悪 4し
不足、
譴ス0症 の高齢者は 避健生活にな じめす.
体調不良 複数の薬 飲酒なとから起こ
『
る。
症状が悪化 しや すい。また 普段そのような
傾向のなか った高齢者も 不眠 不穏 興日
や、自分のいる場所や時間が分からなくな る
「せん喜」状態では 自分の状況が分か
らすに、2舌 ι 興3状 態にあるので 静
かな0調 で 今とこにいるか0安 全であ
ること等を伝える 注意力が大きく低下
ンているので ケガなどしないように安
全を図る。
環境上の問題だけでなく、菫大なコ本
疾患によリヨき起こされる場合もある
ので、早期に医療に結0つ ける。
「 見当臓障害」や 配僣の低下等記矢0症 のよ
うな症状を示す ことが ある。
級り返 し必要なことを伝えていく 落ら着
きな く動き回るときは、無理 に3き 止めすに
会話を しなが ら付き合い、安全な場所に構導
するなどで対応 する。本人の話の内容は否定
せす 言葉がけも「 OO uま いて下さいJで
はなく 「00し ましょう」な ど肯定文を
使 う.
83
障がいや病気 候 患)の ある人は 災害や避難状況によるス トレスがよ り強く影響す
るため 優先 した晉腱 が必要てす 障がいがあるように見 えな くても 支援が必要な人
がいます まF_ 障がいや疾患のあるこ本人だけでな く .一 緒 にいる ,憲 族への己慮
も大切で す
(1)精 詢
い 疾患
埼,0障 がい 疾患を持 つ人は 継続的に適院 している人が多く 校災によ って服菓
の確保がてきないこともあります また 被災後の慣れな い生活に混乱をきたしやす
く 不安 不碍 になりやすい人もいます 主治こと連絡を取 ったり 近 くで受診てき
る埼神TIや 臨皓診原所を紹介 した りするなど 医療につな│プ ることが大切です
なお 違難所では ,ラ イハ シーの侵害や無月な不安を沼 くことを運│す るために
「看
神置がい」「精神病恙者Jな どの用語の使用には百
a虐 するょぅに して下さい
て んか ん
統合失調症
幻覚 妄猥などの症状のほか、生活
意識がなくなったり 身体が硬 くな
つたり けいれん した りする けいれ
上の行動面の障がい 意欲の低下な ど
が現れる病気で 100人 に 1人 がか
んなどを,半 わない発作もある
発r中 は ケガの防止と おう吐に
か る頻度の高い病気である。
被災のス トレスやm薬 の中断 生活
環境の変fヒ に適ルでき,症 状が悪イ
ヒ
よる気管の皓まりに注意 しなから見
守ること
することもある。早期に対応すること
服薬の中断だけでなく 環境の変
化
で 改善 軽症化することがで きる
疲労などにも日意する.
│
うつ病
,0う つ気叙 曇うつ 気分 が 重 い)思 音力 の 低下
自分が無価値と感 じる 死 にたくなる
イライラや
焦漫感などの症状が出る 一生のうち
15%程 度の
人がかかるといわれている.
以前うつ病だった人が再発する場合もある
*
1青 神 障
がい
やす く 不穏
不安定さ
が現れる
いては バ ンフレット
様式 2を 蓼熙
患者の支援
湛う着けるように話を聞きなが ら見守る
ネ 8,業 の確記をし 薬を飲み忘れF_り
*
*
ス トレスの影響を受け
メアル]― ル問題につ
被災により 無気力感を芳らせる場合がある.ま
た
その他の精神疾患
症状I● 1薄 化
することがあるので
薬が需くなることが ないように詈
:膚 する
状況により精神科の受診を勧める
「精神障がい音Jな どの用語の使用に配慮する
84
第4■ 知設編 ― 第 1節 災●時のこころのケア ー ド 災害時要級崚書■への記慮
〈2)知 的障がい 発達
い
"が
知的障がいや発達陣
がいのある人は 避難や連難所生活の必要性について十分理解
てきなか ったり 環境の変化 に弱いため 普段と違う生活の中で混乱 したりします.
‐
オ族 は暉 tい のある本人には選難所生活が難 しいと者え 合流するのをためらうこ
とも珍 しくあ りません。
*避 整所に合流てきす
車上生活を余儀なくされている家族の実態把握 配慮
・ ・必要
です
*よ うやく建難所生活を始めた家族ても
周 囲に気を違い生活 しているので 家候自
身がさらにス トレスをためて しまいます
困難 な こ と
状況が理解できず 想
・│・ 難 しい
像すること
コミュニ ケーション
をとることが難 しい
● 危険がわか らない
。 なぜ避整す るのかわか らない
。 これからの生活の見通 しが持
てない
個別 に声をかける
「 今 日は ここでお
子泊りJ等 状況を説
l
明す る
見てわかるものを
0困 つて いて も自分か ら助 けを
提示する
求め られな い
言葉よりも具体 的
0=葉 による指示が理解できな
しヽ
〕
,
きることもある
′
〕
刺激の
i
環境の変(し に強 いス
トレス 不安を感 じる
● 不眠 夜騒ぐ
● 走り回る 寄戸 大声を出す
バニ ックになる等
。 こだわり 確認行為がひどく
なる
0普 段 と同 じ習嚇 けようと
して トラフルになる
な物や絵で理解で
:
ない環境
に整える
居場所に間仕切り
をするだ サで落FD
つくことがある
ヽ
、________― ――´イ
――
―、
´‐‐‐
│
′
贖覚が過敏だったり
鈍感だ ったりする
0大 きな音、子ともに′ヽニ ック
になる
● 自分のケガに気づかない
t
別の 場所に 廊導 し
て見守る
らいところを具体
的│こ 固 く
ヽ_^_______― ―´
ィ
8,
第 4章 知識編
5
― 第 1師 災害時の こころのケア
ー
rJ災 害時 姜授薇者等べの配慮
日本語の読めない人・話せない人への対応
言葉/bt通 しない状況で災薔に違うのは大変不安なものです。また 生活習慣の違 いが
避難砿 仮設住宅写における トラカ しの原因となることもあります.
このような状況に圏意 しながら 日本語の前めない人、話せない人には 以下のよう
に対応することが求められま,
0で きるだけわかりやすい日本語を使用 し ルビをつけたチラシ0'ン フレ ット等も
詢 おしま しょう
② 外国薔 によるラジオ薩 や 外国語が話せるポラ ンティア颯 回状況を伝え てき
るた ,情 報が入手 しやすい環境を■りま しょう
0避 難所、仮関主宅における基本的な生活ルール (ゴ ミ出しや夫有電話の使い方等)
は、できるだけ早急に伝えるようにしましょう
0外 国人だからといつて特
扱いをすることは 逆にLI● 被lll者 との車
ι
韓を生むこと
にもなりかねません。基本的には、日本籠の情報を外国漏にまして伝えることに徹
しましょう。
B』
86
第 4章 知識 編
1
遺族
― 郷 2節 遺族
安 番不明 者の京放 へ の 支燿
安香不明者の嫁族へのケア
災書により 家族 友人など大切な人を失 ったショックは 最大のス トレス体験の
一つてす 悲嘆や不安からさまざまな,L・ ■の反応が予想されます.声 かけや見守りが
必要になりますが、特 に子ともの場合や 保護する人がいな い場合は重要にな ります
多くの場合 澪嘆0不 安からの反応は「悲嘆反応 」 として表れる正常な反応であり
病的なものではありません 悲嘆反応は 時間の経過 に伴って和 らいていきます。
遇体確認の場面は 強 いス トレスを伴うため、現場に1い 理的サポー トをoう o円 スタ
ッフ 0い 理士 カウンセラ ー 保健師 薔醸師など)が 付き添い、様子を見て声をかけ
る な どを行tlま す.
安否不明者の家族は 不安とお71的 な疲労が,喘 に大きいことが予想されるため 月
囲の支援者による見守りや芦か ,が 必要です.ま た 専門スタ ッフによる,い 理的サ
ポー ト体制も重要 になります
∼ 遺族・ 安否不明者 の象族 への ケアにあた って ∼
(1)話 を固く際の注意点
*話 を途中でさえきらないようにします.
*激 しい感情がある場合には 気がねなく表現できる場所 を確保 します
*体 験を話す ことを強要 υまllよ うにします.
*購 種の限界を承知 し●
_関 わりを行います (安 │い を与えようとして 自分にできな
いことを「 て きる」と言 って しまうことがないようにします)
(2)悲 嘆の プロセスを理解するポイン ト
*悲 嘆のプロセスには口人差があります
*悲 嘆には首 しみを緩和するための適切な機能が あります
*悲 嘆の終壱点はさまさまです
(3)悲 嘆に対する適切な対処
*二 次披害を与えないように配慮 します。
「 悲 しいのはあなただけではない」「 他の人はみんな頑張 っているJな ど
・・●想度て接 しないよう注意 します.
不用意な言葉
87
第 4章 知識ll ― 第 2節 遺族 安否下明者の家族べの支援
*過 族の言葉に安易 に同調 しないように します。
「そうです枷 ではなく「 そうい うお気持らなんですね」という表現のほ うが
好ま しいです.
*深 刻な悲嗅状況が継続す る場合 は、専門機関を紹介 します。
(4)特 に気をつけるべき こと
*安 百不明者の家族は、死 を回められない状況にある場合も少なくありません。
うつか り 帷 候」として対応 しないように気 をつけま晩
*悲 嗅 とともに うつ痛や│い 的外傷後ス トレス暉言 〈 【D)な ど、精神暉がいの
併存に注意 します。
「
*自 殺誡
(死 にたいと思い 自殺することについて思い巡 らす こと)や 自殺企図
に注意 します
*死 月1螢
長期間経過 しても、公 お急性期の 激 しい悲嘆が続 いており 悲 嘆に
よ つて社会生活機能が鳴書されている場合 (こ れを「複難性悲嘆Jと Eい ます)
には、専門機関を紹介 しま■
88
第 4●1知 議編
1
― 第 3節 支援 者 自身 の こころ ら
支援者のス トレス と二 次受機
支援者は 支援
餃助汚動に従事 し 核災者 に頼りにされている時は 強い高掲感0
充実感を覚えますが 長IIB(し したり 十分な成果が現れなかつた り、救援活動を断意せ
ざるを写な●
●ったりした等の喘には ス トレスが高 くなります これまで に体験 しF_
ことのな いほとの悲惨な状況を見聞きすることも大きなス トレスです.こ ういったス ト
レスで支援者もまl_不 調 になる ことがあります (二 次受傷)
≪支援者のス トレスを高める要因≫
*
真面曰て責任感が強い 使命感から目標設定が高く 達成への動機が強い
ため 曰標に到達できなかったときの反動が大 きい.
オ 餃災者 とうまくコミュニケ ーションが取れない
*
,
2
支援者自身も被災者である
臓業上の自尊むから 自分 白ヨの懃情0不 全感を訴えにくい
よ りよい支援 のため に
(1)支 援者自身のこころ情え
(燃 え尽きないために〉
0活 動前
の配慮
活動中の支援者
支援者が口人としてできる
“ ことに さ限界がある ことを認識 し チーム対応を,い が
けていくこと 自分曰身のス トレスを週少評価せず、早めに対応できるように1い が
けることが大切です
0か けたいこと
好 ま しくな い こ と
*支 援者個人 としてできることには限界
があることを認識する
′体思を取ることが自分勝手だと思い
込む
* 2人 以上のテームで行動する
,単 独で 行動する
*各 メン′ヽ―の役割を打う合わせる
,自 分には能力がないので うまくでき
ネ 支援の ローテ ーシ ョンを組み、休息晴
なかったとBい 込む
′もっとできるは,だ と思い込み、
間│き 必す休む
*0身 の不調は早めにリーターに伝える
*抱 え込ます リーダー 仲間に相談する
*仲 間と体験 したことを話 し合う機会を
をする
′他 の 人な らも っとうま くやれ るはす
と者 える
,破 災者の ニ ーズ は
つくる
*家 族との連絡方法を決めておく
何があ って も叶 え
るべきであると考える
,
'ア
第4章 知識編 ― ■ 3節 支援者自身のこころ,,ケ ア
② ス トレス症状をチ ェック しま しょう
*チ エツク リス ト (様 式 2F。 )「 支援者のメンタルチェック」参照
◎ 活動後の支援者自■のケフ
支援活動を行う使命慰 高場感 緊張感が残り また支援を行ってきたとい う充
実感のために、疲労を感 しな い場合もあります.υ かulか 身の岐労は思 った以上
に薔積されているので 十分な体長をとることが必要です
悲惨な状況に ショックを受けて帰 り 繰り返 しその時の状況が 己い出されたり
十分に活動できなか ったのではないか という思いを抱いたりしている支援者がい
ます.ま ●
_ 職場復帰 しても 仕事 洲 諄うように進まないこともあります.
支援者 に起こりがうな│い 理的反応 と して 不眠、食欲不振 体調不良などが現れ
る場合があり こうぃった状況が長3く と │い 的外傷後ス トレス暉薔 (PκD)の
症状が現れたり うつ状態 アル コールヘの逃避などの問題6生したりすることが
あります.
(2)支 援者を支える鎗機
管理者の口慮 と0構 え
組織の管理者 (贈 )は 非常時こそ指導力が問われま,業 務の目的を咀確に して
職員の動機 つけを高めることもに 現場の意見を尊重 した柔軟な対応が求められます.
また 職員のパーンアウ ト 〈
燃え尽き)予 防のため 贈員のメンタルヘルスヘの配
慮は最重要となります 管理職に求められる0割 として 以下の点に留意 します.
① 活動の体制づくり
晴員の役割分lBと │1曰 を明:こ したローテーションを組みます.
② 体曰の確保
管理者 ま、休 日には自ら率先 して体み
くこれだ け忙 しくても)繭 員も体曰は
休 ませます
0支 援の受II
組織内
けでは対処 しきれないと判断される場合 贈員の負lBが 過重となること
が明 らかな場合は できる限り早く外部からの応援 を要請することが必要です
=`だ
④ 彙場の価値づけ
支援活動の価値 を明確に凛め 労をねぎらうことが重要です.
0躊 員への周知
支援者である購員に 不安や抑うつの反応が生 じることがありますが 決 して
恥 すべき ことではあ りません.そ のは には適切に対処すべきであることや 住民
か らの い理的な反応 (怒 りや不安などの感情)が 支援者に向けられる ことがある
こと等を あらか しめ聘員に同知 しておくことが麟要です.
90
第 4″ 知識 綿
― ■ 4節 マ ス コ ミ
道織口 ,と o,適 発
“
1
啓発活動 │
マスコミ 蠅 道機関)を 通 して 正 しい知識や情報の普及を行うことで 被災住民の
適切な対応を促 し 根拠のない不安を払ゴすることが期待されます
道機関)へ 提供することが効果的です.
適切な情報をタイム リーにマスコミ
“
2
情報提供 の際の 日意点
災言時 には 取材対応の臨員や8口 を一本化 し 明確 にしておくこと/」 t大 切です.
情報 さ「 llつ の時点のもので情報源は何かJと い うことを明示して提供 します あい
まいな発言は 誤解や憶測を生み 現場に混舌し
を3き 起こすことにもなりかねません
し
発信 た情報は、崎系列に整理 保管しておきます
3
取材活動 による二 次的被害 の防 止
慣れないマイクのインタビュー 詳細な間き取 リ フラッシュの使月等により 被災
者の被自体験を再現 させた り、疲弊させたりすることがあることを取材する側に伝えて
理解を求め 二次的被書が生しないよう協力を依頼 します
また可能であれば 定期的な記者会見を開催するようにします その結果 根災住民
への情報収集のための無配はな取材は城 ってきます
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