法人営業力強化 事業再生コース

第 122 回 金融業務能力検定(2016 年1月 24 日実施)
《模範解答》
・法人営業力強化・事業再生コース
※配点は、特に記載のない限り、公表しておりません。また、配点・試験の内容に関す
るお問合せには、お答えできません。
※合格発表は、3月3日の予定です。
一般社団法人 金融財政事情研究会
検定センター
〈合格基準〉100 点満点で 60 点以上
(注)記述式の解答例は一例であり、表現に相違があっても趣旨が適切であるもの、また、
妥当性のあるものは可とします。
【第1問】(48 点)
番号
問1
問2
問3
問4
問5
問6
問7
問8
問9
問 10
正解
1
2
3
2
4
3
4
2
3
4
番号
問 11
問 12
問 13
問 14
問 15
正解
1
3
4
3
1
【第2問】(12 点)
番号
問 16
問 17
問 18
正解
3
2
1
1
【第3問】(15 点)
《問 19》
(解答例)
A社所有の大型機械や機材置場として利用している不動産は、A社が事業を継続するた
めに不可欠であるが、10 以上の金融機関が根抵当権を設定している。また、多数の下請業
者が各工事現場の工作物に商事留置権を有しているほか、多数の資材販売業者がA社への
資材販売に基づく先取特権を有している。民事再生手続においては、A社に対する担保権
は別除権として再生手続外で行使することが可能であり、これらの担保権が実行されると、
A社の事業継続は困難となる。これに対し、会社更生手続においては担保権の実行は禁止
されるという点が、A社が民事再生手続ではなく会社更生手続開始の申立てを選択する場
合の利点である。
《問 20》
(解答例)
㋐
DIP
㋑
経営責任
㋒
主要債権者(メインバンク)
㋓
スポンサー
【第4問】(25 点)
《問 21》
(解答例)
㋐
現物出資
㋑
現金振替
㋒
株式評価額
㋓
債務免除益
㋔
貸倒引当金
2
《問 22》
(解答例)
〔ケース①〕
・第三者割当増資により、純資産(資本金)が 1,500 百万円増加する。その結果、第三者
割当増資実施後の純資産額は、1,100 百万円となる(▲400+1,500)。
・経営改善策実施後の負債・純資産合計は、第三者割当増資 1,500 百万円と新規借入金 500
百万円だけ増加する。その結果、経営改善策実施後の負債・純資産合計は、17,500 百万
円となる(15,500+1,500+500)。
・よって、自己資本比率は以下のとおり予想される。
純資産 1,100 百万円÷負債・純資産合計 17,500 百万円×100=6.2857…≒6.29%
〈答〉 6.29(%)
〔ケース②〕
・DES により、短期借入金 2,000 百万円が純資産(資本金)に振り替わる。
・債権放棄により債務免除益 800 百万円が発生し、含み損を持った遊休不動産の売却によ
り売却損 500 百万円が発生する。このため、当期利益(税引前)が 300 百万円増加(800
−500)し、当期利益(税引「後」)の分だけ、繰越利益剰余金が増加(欠損額が減少)
する。
繰越利益剰余金の増加額(欠損額の減少額)
=当期利益(税引前)の増加額×(1−実効法人税率)
=300 百万円×(1−40%)=180 百万円
・その結果、経営改善策実施後の純資産額は、1,780 百万円となる(▲400+2,000+180)。
・経営改善策実施後の負債・純資産合計は、遊休土地の売却損と税金の支払分だけ減少し、
14,880 百万円となる(15,500−500−300×40%)。
・よって、自己資本比率は以下のとおり予想される。
純資産 1,780 百万円÷負債・純資産合計 14,880 百万円×100=11.9623…≒11.96%
〈答〉 11.96(%)
《問 23》
正解
4
3