開講科目一覧 【前期開講科目】 科目名:物理系基礎創薬学特論(中山、向、田中、安岡、萩森、小林) コード:16A520 〈科目等履修生単位 2 単位〉〈エクステンションセンター研修単位 15 単位〉 【中山教授】(5 コマ) 講義内容 現在使用されている薬物は、薬物単独で投与されることは少なく、様々な基剤を利用す る事がほとんどである。近年、薬物を効率的に利用するため様々な薬物の新しいタイプ の carrier が検討され実用化されている。新しいタイプの carrier の開発を目指して 有機、無機またその複合材料などの様々なタイプの素材が検討されている。そこで、本 講義では、現在検討されている機能性素材の基礎から応用までを概説する。 成績評価方法 出席及びレポートによって総合的に評価する。 【向教授、田中講師、安岡講師、萩森講師】(5 コマ) 講義内容 物理化学は人類が獲得してきた自然認識の有力な方法であるが、薬学においても、医薬 品の性質の物理的な理解、生体・生命現象の生物物理化学的立場からの解明、医薬品製 剤開発における基礎理論、などにおいて基盤となる学問分野である。本特論では、病態 機能解明や創薬開発分野での物理化学の応用例として、 ・放射性薬剤の分子設計 ・分子イメージング技術とその臨床診断への応用 ・コレステロール代謝を制御する脂質-タンパク質相互作用 ・生体分子間相互作用を介したアミロイドーシス発症機構 などの話題について解説する。 成績評価方法 出席とレポートなどにより総合的に評価する。 【小林教授】(5 コマ) 講義内容 生命科学の諸研究領域において、特定の生体成分あるいは外因性の生理活性物質を高感 度かつ特異的に計測することが求められる。本講義では、このようなニーズに応えるバ イオメディカル分析科学の各種方法について概説したのち、とりわけ重要な役割を演じ る免疫測定法を中心に解説する。 (1)バイオメディカル分析科学概論 (2)免疫測定法の基礎 (3)特異抗体の産生法と遺伝子操作による改変 成績評価方法 出席とレポートにより評価する。 科目名:医薬品研究開発特論(内田、中江、松家、神谷、中井) コード:16A540 〈科目等履修生単位 2 単位〉〈エクステンションセンター研修単位 15 単位〉 【内田教授】(2 コマ) 講義内容 薬学統計学の基礎について講義する。 以下の内容等を講義する。 (1)中心極限定理の解説 (2)検定・区間推定などの基本概念 成績評価方法 レポートにより評価する。 参考書 プリント配布により授業を行う。参考書は必要に応じて授業中に指示する。 【中江特任教授】(1 コマ) 講義内容 日本の医薬品の申請、審査、承認について講義する。 (1)承認申請の要件 (2)審査のプロセス (3)審査の内容 (4)承認後のフォロー 成績評価方法 出席とレポートなどにより評価する。 【松家准教授】 (4 コマ) 講義内容 医療倫理学(生命倫理学)が従来の倫理学といかなる点で異なるのかを、医療倫理学の 歴史を踏まえた上で説明する。講義内容に関してはできる限り具体性を持たせ、また、 日本の現状を踏まえた講義としたいと考えている。 成績評価方法 出席と小レポートにより評価する。 【神谷講師】(1 コマ) 講義内容 治験の倫理性・科学性・信頼性を確保するための取り組みについて、医療機関側の考え 方を説明する。特に、医薬品開発者側から見落とされがちなCRC、IRBや治験事務 局などの治験を支えていくスタッフや被験者となる患者の視点で解説し、よりよい医薬 品開発の方向性について考える。 成績評価方法 出席及びレポートにより評価する。 【中井講師】(7 コマ) 講義内容 (1)学会雑誌への論文投稿の意義等 (2)論文投稿の過程:準備から掲載まで (3)論文作成:基礎及び注意事項 (4)Title 及び Abstract (5)Introduction 及び Methods (6)Results (7)Discussion, Acknowledgment 及び References (8)掲載された論文の参照[(4)~(7)の確認] 成績評価方法 出席状況、ディスカッションへの積極的参加、レポートを総合的に評価する。 教科書 「科学英語論文作成・投稿の基礎知識」 (著者:Anthony FW Foong(2007 年)イメックスジャパン株式会社) 開講科目一覧 【通年開講科目】 科目名:医療薬科学研修特論 (前期:集中講義 後期:濵口、杉山、沼田、田内、韓、渡) コード:16C510 〈科目等履修生単位 2 単位〉〈エクステンションセンター研修単位 15 単位〉 <前 期> 【開講日:平成 28 年 5 月 22 日(日)、5 月 28 日(土)、5 月 29 日(日)】(9 コマ) 講義内容 最新の医学・医療情報に基づくテーマ「これからの薬剤師が目指すもの」に即した講義 (6 コマ)及び最近話題となっているテーマを取り上げる「トピックス」 (3 コマ)から 成る。 各分野の最前線で活躍されている医師、薬剤師、その他医療関係者を講師に迎え、実務 に役立つことを意識した講義を行う。 成績評価方法 出席とレポートにより評価する。 <後 期> 【濵口教授、杉山教授、沼田教授、田内教授、韓臨床特命教授、渡臨床特命教授】 (6 コマ) 講義内容 患者の Quality of Life を改善し、はっきりとした結果をもたらす薬物治療を、責任を もって遂行することが薬剤師に必要とされている。これらの結果には、疾病の治療や進 行を止めたり遅らせたりすること、症状の除去・軽減または予防等がある。薬剤師はこ のプロセスを通じて、患者や他の医療従事者と協力し、当該患者に特定の治療効果をも たらす治療方針を提案しモニターすることになる。そこで、最新の医学情報に基づく解 説を行い、臨床現場で実践している内容を呈示し、臨床で活躍できる薬剤師としての能 力・資質向上を目的とした講義を行う。 テーマ (1)医薬品の製剤学的評価(濵口) (2)がん化学療法に薬剤師がいかにかかわるか(杉山) (3)緩和ケアにおける全人的ケア(沼田) (4)漢方医学と漢方薬の臨床(田内) (5)病院薬剤師業務について(韓) (6)医療安全と調剤(渡) 成績評価方法 出席状況及びレポートによって評価する。
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