重大事案発生時における初動対応に関する要望書 2016年1月19日 馳 浩 文部科学大臣殿 取りまとめ人 NPO法人ジェントルハートプロジェクト 代表理事 小森新一郎 賛同団体 全国柔道事故被害者の会 「指導死」親の会 剣太の会 ラグビー事故勉強会(準備会) 私達は、子どもの心と命を守る上で、発生した重大事案の正しい事実関係を把握し、それ を元とした再発防止策を確立することが最重要と考えます。 その実現のためには、以下の三点を重大事案発生直後に実施することが必須です。 要望内容 ①重大事案発生後3日以内に、関係者全員を対象にアンケートを実施すること。 ②その結果を当事者や保護者と共有すること。 ③「事故報告書」の作成と報告を義務づけ、当事者および保護者が知る情報や意見を併記 すること。 ①について 一次情報を早期に収集することは、記憶の汚染などの影響を避けるために重要なポイント です。 その後の調査や検証においても、こうした情報は基本となる重要情報となります。 また、さまざまな形で重大事案に関係した子どもたちにとっても、自身の思いや感情表明 する機会を得ることは、感情の整理、あるいは反省、今後の生活に重要な効果をもたらし ます。 保護者の承諾を得る必要があるなどとして調査の実施が遅れる現状の対応は、再発防止や 子どもたちの感情の整理などの障害となっています。 ②について アンケート情報の共有は、正しい情報の認知に大変重要です。 ③事実に対する解釈は立場により異なる場合も少なくないため、多様な解釈を併記するこ とは重大事案を寄り的確に理解するために重要です。 まとめ 重大事案発生後直後の対応について、文部科学省は再発防止策の観点から、管理・監督を確 実に実施してくださるよう要望いたします。
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