とっとり県民カレッジ連携講座 鳥取大学サイエンス・アカデミー 「燃える氷」とも呼ばれるメタンハイドレートは、資源が乏しいといわれる日本において注目されるエネルギー資 源のひとつです。日本海の海底でも存在が確認されており、報道を目にした方もおられるかもしれません。一方で エネルギー資源として実用可能かについては、今も専門的な議論が続けられています。鳥取大学と鳥取県はメタン ハイドレート資源開発に係わる技術者を養成するため、平成 28 年度から大学院工学研究科に専門コースを開設し ます。今回のシリーズではメタンハイドレートの可能性や鳥取大学が取り組む人材育成について紹介します。 会場/ 対象/ 時間/ 共催/ 鳥取県立図書館 2階 大研修室(鳥取市尚徳町101) どなたでもご参加いただけます(事前の申込みは不要です) 主催/ 鳥取大学・鳥取県 10:30~12:00 鳥取県立図書館・米子市立図書館・倉吉市立図書館・琴浦町図書館・ 智頭町総合センター・大山町立図書館(本館)・日野町図書館 ※上記図書館(鳥取県立図書館除く)にてライブ中継による聴講ができます。 大山町立図書館・日野町図書館については第 4 土曜日(2/27、3/26) のみ開催となっておりますのでご注意下さい。 第 409 回 2 月 27 日(土) 『“燃える氷”メタンハイドレートとは?』 講師/工学研究科 寄付講座教授 海老沼 孝郎 第 410 回 3 月 12 日(土) 『日本海の表層型メタンハイドレート :学術調査から探査へ』 講師/明治大学 特任教授 松本 良 第 411 回 3 月 26 日(土) 『私たちは海洋のエネルギーをどのようにして手に入れようとしているのか? ~海洋エネルギー開発技術の最前線と人材育成の課題~』 講師/工学研究科 教授 松原 雄平 講演内容の詳細は裏面へ お問い合わせ先 鳥取大学 産学・地域連携推進機構(社会貢献課) TEL 0857-31-6777 FAX 0857-31-6708 E-Mail [email protected] テーマ・概要 第 409 回 平成 28 年 2 月 27 日(土) 『“燃える氷”メタンハイドレートとは?』 講師/工学研究科 寄付講座教授 海老沼 孝郎 天然ガスの主成分であるメタンを高密度に含むメタンハイドレート は“燃える氷”とも呼ばれて、新しい天然ガス資源として注目されて います。メタンハイドレートと同様にガスを多量に含む氷状の固体 は、メタン以外の種々のガスでも形成され、ガスハイドレートと 総称されています。このガスハイドレートとはどのようなものか、 その特徴と資源開発、さらに意外な利用方法も含めて紹介します。 第 410 回 平成 28 年 3 月 12 日(土) 『日本海の表層型メタンハイドレート:学術調査から探査へ』 講師/明治大学 特任教授 松本 良 日本海の一部海域では海底直下から海底下数 10m までの堆積物中 に厚さ数 mm~数 m のメタンハイドレートが存在しています。 2004 年に始まった学術調査と 2013 年以降の国の調査により、 その実態が解き明かされつつあります。本講ではどのように調査さ れ、何が分かったのか歴史的経緯を踏まえ実例をあげて紹介します。 第 411 回 平成 28 年 3 月 26 日(土) 『私たちは海洋のエネルギーをどのようにして手に入れようとしているのか? ~海洋エネルギー開発技術の最前線と人材育成の課題~』 講師/工学研究科 教授 松原 雄平 我が国は、周辺海域を独占的に探査・開発・利用できる水域、いわゆ る排他的経済水域として 447 万 km2を所管しています。これは国土 面積の8倍、世界で第6位の規模です。この海洋空間は、私達にエネ ルギーや食料など、さまざまな資源をもたらしてくれますが、反面、 台風・高潮そして津波などの自然の脅威を内包する空間です。この講 座では、私たちに残された最後の空間として海洋を捉え、その内包さ れるエネルギーを開発利用しようとする技術と、海洋開発技術者養成 に向けた将来展望と課題について講述します。
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