詳細はこちら - 矢野経済研究所

2016 年 1 月 19 日
玩具市場に関する調査結果 2015
【調査要綱】
矢野経済研究所では、国内の玩具・ゲームコンテンツ関連市場に関する調査を実施した。
1.調査対象:玩具・ゲームコンテンツ関連メーカー、卸問屋、小売事業者等
2.調査期間:2015 年 10 月~12 月
3.調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話によるヒアリング、ならびに郵送アンケート調査、文献調査併用
<玩具市場とは>
本調査における玩具市場とは、①電子玩具、②模型・ホビー、③男児キャラクター・男児玩具、④女児キャラクター・
女児玩具、⑤ゲーム類(アナログゲーム等)、⑥季節物・雑玩具、⑦基礎玩具(知育・乳幼児玩具、ジグソーパズル、ブ
ロック類等)、⑧ぬいぐるみ、⑨テレビゲームの主要 9 品目をさす。
【調査結果サマリー】
 2014 年度の国内玩具市場(主要 9 品目)は前年度比 1.2%減の 6,491 億円と縮小
2014 年度の国内玩具市場(メーカー出荷金額ベース)は、主要 9 品目で前年度比 1.2%減の 6,491
億円と縮小した。縮小の主な要因としては、テレビゲームの不振である。
一方で、男児玩具は、大ヒットキャラクターの出現により大幅増、模型・ホビーについても、軍用機、
自衛隊機等のスケールモデルやミニ四駆の人気の継続、また、女児玩具はキャラクターとともに、手
芸などのホビー玩具の好調により、いずれの品目も拡大した。
 2015 年度の国内玩具市場(主要 9 品目)は前年度比 3.7%減の 6,248 億円、
主要 8 品目(テレビゲームを除く)では前年度比 0.7%減の 3,398 億円を予測
2015 年度の国内玩具市場(メーカー出荷金額ベース)は、主要 9 品目で前年度比 3.7%減の 6,248
億円、テレビゲームを除いた主要 8 品目の市場では同 0.7%減の 3,398 億円を予測する。
テレビゲームは縮小基調であるが、玩具に関しては、前年度ヒットしたキャラクターの勢いは弱まり、全
般的に定番商品が好まれる傾向にある。また女児玩具、女児ホビー玩具の好調は続いており、軍用機
や自衛隊機等のスケールモデルや人気キャラクターのプラモデルも好調である。
◆ 資料体裁
資料名:「玩具産業白書 2016 年版」
発刊日:2015 年 12 月 28 日
体 裁:A4 判 630 頁
定 価:120,000 円(税別)
 株式会社 矢野経済研究所
所在地:東京都中野区本町2-46-2 代表取締役社長:水越 孝
設 立:1958年3月 年間レポート発刊:約250タイトル URL: http://www.yano.co.jp/
本件に関するお問合せ先(当社 HP からも承っております http://www.yano.co.jp/)
㈱矢野経済研究所 マーケティング本部 広報チーム TEL:03-5371-6912 E-mail:[email protected]
本資料における著作権やその他本資料にかかる一切の権利は、株式会社矢野経済研究所に帰属します。
本資料内容を転載引用等されるにあたっては、上記広報チーム迄お問合せ下さい。
Copyright © 2016 Yano Research Institute Ltd.
2016 年 1 月 19 日
【 調査結果の概要 】
1. 市場概況と予測
2014 年度の国内玩具市場(メーカー出荷金額ベース)は、主要 9 品目で前年度比 1.2%減の 6,491
億円、テレビゲームを除いた主要 8 品目の市場では同 8.3%増の 3,421 億円であった。
主な縮小要因は玩具市場全体の中で約 5 割を占めるテレビゲーム市場において、スマートフォン向け
ゲームの台頭による、テレビゲーム専用機用ソフトウェアの引き続きの不振である。
その一方で、男児玩具は大ヒットキャラクターの出現によって大幅増を記録、模型・ホビーについては、
軍用機、自衛隊機等のスケールモデルやミニ四駆の人気の継続、また、女児玩具では手芸などのホビ
ー玩具を中心に好調で、いずれの品目も拡大した。
2015 年度の国内玩具市場(メーカー出荷金額ベース)は、主要 9 品目で前年度比 3.7%減の 6,248
億円、テレビゲームを除いた主要 8 品目の市場では同 0.7%減の 3,398 億円を予測する。
テレビゲーム市場は前年度比 7.2%減と引き続き大幅な縮小が見込まれ、国内玩具市場全体(主要 9
品目)を押し下げる主な要因である。
玩具に関しては、前年度ヒットしたキャラクターの勢いは弱まり、全般的に定番商品が好まれる傾向に
ある。定番商品がけん引するとともに、女児玩具、女児ホビー玩具の好調は続いており、軍用機や自衛
隊機等のスケールモデルや人気キャラクターのプラモデルも好調である。また、基礎玩具はブロック玩具
が堅調に推移している。
男児玩具や女児玩具、模型・ホビー等が堅調な推移をしているものの、テレビゲーム市場の縮小傾向
は依然として継続していることから、2015 年度の国内玩具市場全体(主要 9 品目)の縮小は続くものと予
測する。
図 1. 国内玩具市場規模推移
(単位:億円)
10000
9000
8,809
8000
8,312
7,682
7000
6000
玩具主要9品目
8,882
7,311
7,547
7,241
7,096
6,569
6,566
6,491
6,248
5000
4000
3,162
3,171
3,129
3,191
3,205
3,190
3,262
3,251
3,161
3,159
3,421
3,398
14年度
15年度(予)
3000
2000
玩具主要8品目
1000
0
04年度
05年度
06年度
07年度
08年度
09年度
10年度
11年度
12年度
13年度
矢野経済研究所推計
注 1. メーカー出荷金額ベース
注 2. 玩具主要 8 品目は、「電子玩具」、「模型・ホビー」、「男児キャラクター・男児玩具」、「女児キャラクター・女児玩具」、
「ゲーム類(アナログゲーム等)」、「季節物・雑玩具」、「基礎玩具(知育・乳幼児玩具、ジグソーパズル、ブロック類等)」、
「ぬいぐるみ」の 8 品目を合わせた市場規模、玩具主要 9 品目はそれに「テレビゲーム」を加えた市場規模を指す。
注 3. 2015 年度は予測値
Copyright © 2016 Yano Research Institute Ltd.
2016 年 1 月 19 日
表 1. 主要 9 品目別玩具市場規模推移
(単位:億円)
主要9品目
前年度比
2013年度
①電子玩具
393
②模型・ホビー
485
③男児キャラクター・男児玩具
943
④女児キャラクター・女児玩具
294
⑤ゲーム類
(アナログゲーム等)
119
⑥季節物・雑玩具
288
⑦基礎玩具
524
うち知育・乳幼児玩具
470
うちジグソーパズル
54
⑧ぬいぐるみ
構成比
97.3%
6.0%
104.5%
7.4%
96.6%
14.4%
110.9%
4.5%
99.2%
1.8%
99.3%
4.4%
99.2%
8.0%
102.2%
7.2%
79.4%
0.8%
99.1%
1.7%
86.7%
51.9%
92.6%
100.0%
113
⑨テレビゲーム
3,410
主要9品目市場規模(合計)
6,569
前年度比
2014年度
394
515
1,140
317
115
277
544
490
54
119
3,070
6,491
構成比
100.3%
6.1%
106.2%
7.9%
120.9%
17.6%
107.8%
4.9%
96.6%
1.8%
96.2%
4.3%
103.8%
8.4%
104.3%
7.5%
100.0%
0.8%
105.3%
1.8%
90.0%
47.3%
98.8%
100.0%
前年度比
2015年度
(予測)
396
530
1,080
333
118
280
546
495
51
115
2,850
6,248
構成比
100.5%
6.3%
102.9%
8.5%
94.7%
17.3%
105.0%
5.3%
102.6%
1.9%
101.1%
4.5%
100.4%
8.7%
101.0%
7.9%
94.4%
0.8%
96.6%
1.8%
92.8%
45.6%
96.3%
100.0%
矢野経済研究所推計
注 4. メーカー出荷金額ベース
注 5. 2015 年度は予測値
注 6. 四捨五入のため、表内の比率が一部異なる
注 7. 各品目の詳細については参考資料を参照
表 2. 注目すべき玩具 品目別市場規模推移
(単位:億円)
2013年度
2014年度
前年度比
前年度比
2015年度
(予測)
前年度比
ハイターゲットトイ
897
102.0%
941
104.9%
965
102.6%
トレーディング
カードゲーム
393
86.2%
399
101.5%
371
93.0%
玩具菓子
425
-
461
108.5%
446
96.7%
カプセル入り玩具
200
101.0%
214
107.0%
217
101.4%
フィギュア
311
99.7%
316
101.6%
319
100.9%
矢野経済研究所推計
注 8. メーカー出荷金額ベース
注 9. 2015 年度は予測値
注 10. 「ハイターゲットトイ」は、成人をターゲットとした玩具全般を指し、テレビゲームを除く主要 8 品目にそれぞれ含まれ
る。
注 11. 「トレーディングカードゲーム」は、「男児キャラクター・男児玩具」「ゲーム類(アナログゲーム等)」に含まれる。
注 12. 「玩具菓子」、「カプセル入り玩具」、「フィギュア」は、本調査における国内玩具市場規模には含まれないが、注目
すべき玩具として、別途、市場規模を算出している。このうち、「玩具菓子」については過去に遡って市場規模の見直しを
行っている。
Copyright © 2016 Yano Research Institute Ltd.
2016 年 1 月 19 日
参考資料. 玩具市場主要 9 品目別詳細
分 類
分 類 さ れ る 商 品
①電子玩具
電子ゲーム、電子ぬいぐるみ類、キッズパソコン、スマートフォンを模した玩具、体感ゲームなど(ハイターゲットトイ含む)
②模型、ホビー
プラモデル、ホビーラジコン、モデルガン、その他ホビー(ハイターゲットトイ含む)
③男児キャラクター・男児玩具
④女児キャラクター・女児玩具
男児キャラクター玩具、トイラジコン、その他男児玩具(トレーディングカードゲームの大半、ハイターゲットトイ含むスマート
フォンを模した玩具のうち、キャラクターをモチーフとしたものも含む。
女児キャラクター玩具、きせかえ、その他女児玩具(ハイターゲットトイ含む)、スマートフォンを模した玩具のうち、キャラクター
をモチーフとしたものも含む。
⑤ゲーム類
ボードゲーム、アナログゲーム、一般ゲームなど(トレーディングカードゲームの一部、ハイターゲットトイ含む)
⑥季節物、雑玩具
節句人形、花火、水物、その他の玩具
⑦基礎玩具
知育・ベビー玩具、ブロック類、乗物、その他基礎玩具、ジグゾーパズル(ハイターゲットトイ含む)
⑧ぬいぐるみ
ぬいぐるみ、人形、その他ぬいぐるみ類(ハイターゲットトイ含む)
⑨テレビゲーム
テレビゲームハード、携帯型ゲーム機、テレビゲームソフト(一部オンラインゲーム含む)
矢野経済研究所作成
Copyright © 2016 Yano Research Institute Ltd.