資料 4 病床区分の見直しについて(案) 1 一般病床の一部の療養病床への転換検討 1 転換検討に至った経緯 (1) 出雲医療圏域における諸状況 ①療養病床の不足 ・市内5箇所の療養病床(559 床)が満床状態 ・空きが数ヶ月先の状態 ②急性期病院の状況 ・島根県立中央病院:急性期・重篤患者の増 (雲南、大田の医師不足に伴う救急搬送の増、ドクターヘリ運 航開始等) ・島根大学医学部附属病院:急性期機能の充実、病床数の減等 (新棟で腫瘍センター、緩和ケア病棟の開設、改修に伴い最大 131 床の使用不可状態等) ↓ ・在院日数の短縮化(患者回転のスピード化) ・退院後の行き場のない患者の発生 ・慢性期医療崩壊の危険性 (2) 当センターの状況 ① 常勤医師数の減少に伴う患者数の減少、病床稼働率の低下(65%程度) 人 1日平均入院患者数 199.0 床 200.0 180.0 50 新館3F (整形病棟) 50 本館3F (外科系病棟) 59 本館2F (内科病棟) 40 新館2F (回復期リハ病棟) 160.0 140.0 120.0 100.0 138.3 29.3 30.1 134.1 28.5 28.4 80.0 60.0 29.8 27.4 50.1 48.3 42.1 28.7 28.8 29.0 H21 H22 H23 40.0 20.0 128.3 0.0 2 H23病床数 ② 経営状況の悪化:平成23年度収支の大幅な下方修正の可能性増大 ③ 地方公営企業法全部適用移行に伴う経営の効率化・健全化の一方策 今後も常勤医師の大幅な増加は見込めない状況から、一般病床(急性期)の利用率 の大幅増は困難であり、他の改善策を講じて収支改善を図る必要がある。 2 病床区分の変更案 ・ 本館3階病棟(52 床:外科、泌尿器科等)を医療型養病棟(52 床)へ転換 病棟再編案 H23/7まで 3 H23/8 改正 新館3F(整形病棟) 50 50 新館3F(外科系病棟) 50 本館3F(外科系病棟) 50 52 本館3F(療養病棟) 52 本館2F(内科病棟) 59 57 本館2F(内科病棟) 57 新館2F(回復期リハ病棟) 40 40 新館2F(回復期リハ病棟) 40 計 199 199 計 199 効果 ① 出雲医療圏域で不足する療養病床を確保することにより、行き場のない「医療難民」 を救済する(自治体病院として圏域ニーズに対応する。)。 ② 上記1-⑵-①・②・③の改善策の一つとして期待できる。 ・ 収支見込(年間) :現在在籍看護師数に加え、新たに7名程度の看護補助者を雇用 した場合 患者数想定 新館3F(外科系病棟) 本館3F(療養病棟) 本館2F(内科病棟) 新館2F(回復期リハ病棟) 計 病床数 患者数 病床利用率 50 45 90.0% 52 45 86.5% 57 49 86.0% 40 32 80.0% 199 171 85.9% 3 4 主な課題等 (1) スタッフの確保 ① 療養病棟専任医師 ② 看護補助員(夜勤対応の嘱託職員) ※正規の看護師数は、ほぼ充足している。 (2) 施設整備(大規模改修はない) (3) 議会関係 病床区分の変更議決(条例改正) 参 考 国の医療制度改革等 ① 療養病床の再編成: 「社会的入院の解消」を担う 介護型(13万床) ※2011年度末廃止予定→2017年度末まで方針転換 医療型(25万床) 計 38万床 →医療型の15万床へ ② 県内の状況 2006年3月末 2011年2月末 変動数 医療 1,906床 1,910床 介護 1,106床 533床 ▲ 573床 計 3,012床 2,443床 ▲ 569床 ※ 減少した介護型のうち約150床が老人保健施設に転換 4 + 4床
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