気仙沼市ガス上下水道料金管理システム更新事業 仕 様 書

気仙沼市ガス上下水道料金管理システム更新事業
仕
様
書
平成28年
1 月
気仙沼市ガス水道部
目
次
1
目 的
2
業務概要
3
システムの納入場所及び稼働時期
4
個人情報の保護
5
システム仕様
(1) 基本事項
(2) 機器仕様
(3) ソフトウェア仕様
6
データ移行
7
保守内容
8
職員研修
9
成果品(納入物)
10
仕様変更
11
機密の保持
12
見積条件
(1) 導入費用
(2) 保守費用
13
セキュリティ
14
その他
1 目 的
本仕様書は,気仙沼市ガス上下水道料金管理システム更新事業(以下「本業務」とい
う。)を実施するにあたり,気仙沼市(以下「本市」という。)がシステム更新の受注予
定者(以下「受注者」という。
)に求める事項を定めるものとする。
2 業務概要
本業務は,気仙沼市ガス上下水道料金管理システムを構築し,既存システムのデータ
移行を実施するものとする。
受注者に要求する内容は以下のとおりとする。
(1)地方公共団体が経営する事業体における水道料金,下水道使用料及びガス料金に係
る調定収納システムで導入実績のあるパッケージ製品等に本仕様書を満たす機能追
加・変更等を行うこと(以下「システム」という。
)
。
(2)受注者は,自己の責任と負担において,システムを稼働させるのに必要なテスト,
検証を行うこと。テスト・検証の時期及び場所は,本市と受注者で協議して決定す
る。
(3)受注者はシステム稼働に必要な全ての業務を行うこと
(4)受注者は,システムの運用サポート及びシステムに関する保守を行うこと。
(5)受注者は,操作マニュアルを電子ファイルと紙面の両方で作成し,提出すること。
3 システムの納入場所及び稼働時期
(1)本システムの納入は,気仙沼市ガス水道部指定の場所とする。
(2)システムの本稼働は平成 29 年 4 月 1 日とする。また,本稼働前に現行システムと
の並行稼働を行い,並行稼働などを行うなどにより円滑なシステム移行が図られる
ようにすること。
(3)システム及び機器の引渡しは,並行稼働時期までに行うこと。
(4)受注者は,システム操作について,本稼働時に職員及び本市検針業務受託業者が支
障なく操作できるように,必要な研修を行うこと。
4 個人情報の保護
(1)受注者は,委託する業務の実施に伴い,個人情報を取り扱うときは,個人情報の保
護に関する法律(平成 15 年法律第 57 号)及び気仙沼市個人情報保護条例(平成 18
年条例 13 号)の趣旨を遵守するとともに,本業務に従事する者に対して上記諸法令
に係る研修を実施し,正しい知識を持って本業務を遂行すること。
(2)受注者は,業務上知り得た事項を一切漏らしてはならない。また,本業務の履行期
限満了後も同様とする。
5
システム仕様
(1) 基本事項
基幹業務に使用するため安定稼動を重視したシステムを構築すること。また,データ
の保全,機密保持には特に留意すること。また,システムに障害等が発生した場合に備
え,保守体制の整備を行い,速やかな対応を確立すること。
下記の事項を基本方針として必要なソフトウェア及び機器を導入する。
ア
システム構築において,パッケージソフトウェアに気仙沼市ガス上下水道料金管理
システム更新事業機能仕様で示した項目を満たすため必要なカスタマイズを加える
こととしているが,当初からパッケージソフトウェアに含まれている機能のうち,
機能仕様に含まれないものについて削除することは特に求めないものであること。
イ
受注者は,システムの本稼働時に,担当者の研修やシステム操作等に対する必要な
支援体制を整え実施すること。また,システム稼働後においても当分の間同様の支
援を行うこと。
ウ システム稼働後は,必要に応じて本市担当者の研修を行うほか,
,遠隔操作・電話・
訪問等による業務に支障のないサポート対応が出来るものとする。
エ 導入機器は,導入時点で最新の機器を導入するものとする。
オ
本仕様書等に記載がないために,導入システムの運用上困難をきたすと考えられる
項目があれば,導入するものとする。
カ
法制度上求められる機能については,機能要件一覧に明記されていない場合でも,
本システムを構築する上で備えるべきものとして,機能要件に含まれるものとする。
キ 複数職員(最大 16 名)による同時操作が可能なシステムとする。
ク 1 日 1 回の自動バックアップが可能なシステムとする。
(2) 機器仕様
下記に記載する機器仕様は本市が要求する最低限の仕様とする。
ア 共通要件(基本仕様)
(ア) 最低10年以上のデータを保存し,随時参照可能であること。
(イ) システムは定期的にバージョンアップを行い,常に最適なシステムを提供するも
のとし,その費用は標準保守費用に含めること。
(ウ) 7 SP1 以降のバージョンを搭載したクライアントPCで動作するシステムである
こと。
(エ) クライアントPCにプリインストールするソフトウェアは,特別なソフトウェア
をインストールせずに使用できるシステムであること。
(オ) Explorer,Adobe Reader,java のバージョンに依存しないシステムであり,最新
のバージョンに速やかに対応できること。
(カ) 使用するために必要なクライアントライセンスは,16 台とする。ただし,運用保
守用に別途クライアントが必要な場合は台数に追加するものとする。
イ ハードウェア関連要件
(ア) 全般事項
① 今回導入する機器・ソフト等は,本システムを安定して稼働させるために必要な
ハードウェア,周辺機器を含め,設置設定まで行うこと。
② 既存のネットワーク機器,サーバ等への設定変更が必要になる場合は,受注者が
責任を持って実施すること。
(イ) サーバ関連機器
① サーバは本システムを安定して稼働させるために必要な機能を有すること。
② ディスクは冗長化構成として十分な信頼性を確保すること。
③ サーバはタワー型とし,可能な限り小型な機器を選定すること。
④ サーバに無停電装置(UPS)を接続し,安定性の高いシステムを構築すること。
⑤ サーバの稼働に必要な周辺機器(モニタ,キーボード,マウス等)を用意するこ
と。
⑥ バックアップについては,外付けハードディスク等によることとし,データ量,
バックアップ速度,コストパフォーマンス等を勘案し,最適なものを選定する。
⑦バックアップが自動で行えるソフトウェアを搭載すること。
⑧ ディスク容量は,10 年間のデータを保管しても支障がない十分な容量を確保する
こと。
⑨ サーバ OS は,障害発生時に迅速に復旧できる汎用性の高いものとする。
ウ クライアントPC
(ア) クライアント PC 16 台(ディスクトップ省スペース設計又はノート型)
(イ) 機能仕様についてはシステムを安定稼働させるために必要な機能を有すること。
CPU: インテル CoreTM
i5 2.0GHz 相当以上
メモリ: 4GB 以上
HDD: 250GB以上
DVD-ROM ドライブを搭載していること
LAN ポートを搭載していること
USB(2.0 対応)ポートを 3 つ以上装置していること
(ウ) 周辺機器(各×1)
液晶ディスプレイ
USB スタンダードキーボード(JIS 標準配列,テンキー付)
USB 光学式スクロールマウス
(エ) 添付アプリケーション等
Microsoft Office Personal 2010(プリインストール若しくはパッケージ版)
リカバリーディスク(1 セットで可)
(オ) 市が指定する初期設定(ネットワーク設定,ユーザー権限設定,ウイルス対策ソ
フトインストール等)及び本システムが正常に稼働するよう初期設定を行うこと。
(カ) 上記機能仕様の内容以外でシステムを稼働させるために必要なスペック,ソフト
ウェア,ハードウェアがあれば付け加えること。ただし,その際は他の機能との不
具合の発生防止を考慮すること。
エ ネットワーク機器
(ア) サーバ2台,クライアントPC16 台を,別紙「ネットワーク構成図」で示す拠点
施設に設置し使用できる環境にするための HUB 及び LAN ケーブル等を整備するこ
と。
(イ) HUB(10/100BASE-TX,16 ポート AutoMDIX 対応,マグネット装置)
(ウ) LAN ケーブル(10/100/1000BASE-T 対応,カテゴリー5 青色)
オ 検針用ハンディーターミナル
(ア) 毎月 2 日から 11 日間に,平均 100~300 件/日(最大 400 件/日)行う検針業務に
十分なものを選定すること。
(イ) ハンディーターミナル 24 台(バッテリーパック,SD カード各 1 組込)
(ウ) メモリ FLASHDISK256MB/RAM128MB 相当以上
(エ) インターフェース 光インターフェース
(オ) 防塵・防滴機能 IP54 準拠,基板防湿コーティング
(カ) 落下衝撃 コンクリート落下 1.6mメモリ保証
(キ) 予備バッテリー 120 個
(ク) 高速充電器 24 台
(ケ) 集合充電器(1 度に 6 個以上充電できる物の場合)4 台
(コ) 付属品 キャリングケース,ネックストラップ 24 台
カ バックアップ用外付けHDD
(ア) 台 数 :1台
(イ) 容 量 :2TB
(ウ) インターフェース :USB(2.0以上)及び LAN(100BASE-TX 以上)
(エ) バックアップ対応 :自動バックアップ対応(自動条件設定可)
(オ) 電 源 :AC100V50Hz
(カ) 付 属 :AC アダプター
キ 口座振替用USBフロッピーディスクドライブ
(ア) 台 数 :1台
(イ) 電 源 :5V(USB バスパワーにて供給)
ク 消込用バーコードシートリーダ:既存のバーコードシートリーダを使用すること。
既存バーコードシートリーダ:㈱フェニックス SHEET READER AX630 1台
その際,接続及び設定を行うこと。
ケ ルーター(リモートメンテナンス用機器)
(ア) 台 数 :1台
(イ) 対応回線: FTTH(光ファイバー)等
コ その他の機器
(ア) ネットワーク構成機器 : 一式(LAN 構築に必要な機器)
(イ) ハガキメールシーラー : 1台
(ウ) プリンター :帳票等印刷プリンター
レーザプリンター(窓口用)
計8台
6台
レーザプリンター(納付書打出用)2 台
(3) ソフトウェア仕様
ア 導入するソフトウェアは,以下のとおりとする。
(ア) ガス上下水道料金管理システム (一式)
別紙「気仙沼市ガス上下水道料金管理システム機能仕様」を参照。
(イ) リモート制御用ソフトウェア (一式)
対応 OS: Windows 7 SP1 以降のバージョン,ホスト&リモート版
(ウ) データーベースソフトウェア (一式)
料金管理システム更新事業等の構築に必要なデータベース。
但し一般的汎用ソフトウェアを用いた構築とすること。
(例:SQR,Oracle 等)
(エ) ウィルス対策ソフトウェア
クライアントPCインストール用。1ライセンス5年保持。
(オ) その他システム稼働に必要なソフトウェア (一式)
①ガス上下水道料金管理システムに連動して地図表示ができること。
②別紙「気仙沼市ガス上下水道料金管理システム更新事業機能仕様」を参照。
イ
ガス上下水道料金管理システム更新事業における基本的なシステムは下記業務内容
を含むものとする。
(ア) 基本要件
① システム全般
② セキュリティ
(イ) 機能要件
別紙「気仙沼市ガス上下水道料金管理システム更新事業機能仕様」によること。
6 データ移行
(1)受注者は,現行システムのデータを有効に利用するために,本市及び現行システム
納入業者とデータ移行に関する仕様,スケジュール等を調整して新システムのマス
タデータを作成し,確実にデータ移行を行うものとする。
(2)移行対象データは,原則として,現行システムに存在するすべてのデータとするが,
必要なデータの取捨選択など,データ移行に関する詳細については,本市と受注者
及び現行システム業者の3者で協議を行い決定するものとする。なお,現在保有す
る過去 10 年間分の調定データ等は全て移行するものとする。
(3)移行データの仕様及びデータの移行時期は,本市と受注者が協議して決定する。現
行システムのデータ内容を十分に分析し,必要なデータ変換を行いながら円滑にデ
ータ移行を進め,細部については現行システム納入業者と協議し,データ不足項目
がある場合は,適切な対応をとること。データ移行後は,各種データの突合作業及
び実機での一連業務の各種検証作業を行うこと。
(4)現行システムからのデータを抽出する費用は本市が負担し,抽出したデータは本市
が受注者に提供するものとする。また,新システムへのデータ移行にかかる費用は,
受注者の負担とする。
7 保守内容
(1)調達するハードウェア及びソフトウェアを含む本システムの総合的な保守サービス
を受けることができるものとする。
(2)調達するハードウェアについて,5 年間の機械保守を含めること。また,6 年目以
降も継続使用する可能性があるため,保守対応できるようにすること。
(3)ハードウェアの保守点検は,年1回以上定期的に実施すること。
(4)障害が発生した場合は,速やかに担当技術者が現地に到着し,復旧ができること。
(5)システムの定期的なバージョンアップ等を保守費用に含むこと。
8 職員研修
(1)操作説明書等については,別途支持する必要部数を作成するとともに,電子媒体に
よるデータ版を併せて納品すること。
(2)システムの導入稼働時及び稼働後に発生する職員の異動への対応として,システム
の稼働に要する必要な演習を実施すること。
(3)検針業務に従事する者に対するハンディターミナルの操作研修を実施すること。
9 成果品(納入物)
下記の成果品を基本として提出すること。
(1)ガス上下水道料金管理システム 一式
(2)工程表・資料マニュアル等書類(紙媒体 2 部,電子媒体 1 部)
ア 作業工程表(事前打ち合わせ時に提出)
イ 議事録(打ち合わせ後に提出)
ウ システムに関するドキュメント類
エ 納入機器一覧表
オ システム操作マニュアル(各帳票類の出力については,抽出条件を記載すること)
カ クライアント設定マニュアル
(3)研修資料
(4)その他本市が必要と認める資料
導入後にこれらのドキュメント,マニュアル等に変更があれば,適宜更新資料を提出
すること。この更新資料作成に関する費用は,システム保守料に含めるものとする。
10 仕様変更
(1)受注者は,本仕様書に従って実施するものであるが,これに明示していない事項で
も当然必要と認められるものは,受注者の責任において行うものとする。
(2)受注者は,本システム構築中やむを得ない事由により本仕様書の内容を変更して実
施せざるを得ない場合は,あらかじめ変更を要する理由,変更を要するシステムの
内容を本市に提出し,承認を得て変更することができるものとする。ただし,本変
更の範囲は,設計の本質的機能の変更を生じない範囲とする。また,変更のために
要する経費は,受注者の負担とする。
11
機密の保持
本業務に関して入手した情報等は,本市に無断で使用したり,第三者に漏らしてはな
らない。
12 見積条件
「導入費用」
,
「保守費用」をそれぞれ分けて見積もること。
(1)導入費用
ア ハードウェア費,パッケージを含むソフトウェア費,導入調整サポート費,セッ
トアップ費,カスタマイズ費,データ移行費,研修費,その他システム導入に関
して必要となる一切の費用を見積もること。
イ パッケージソフト及びハードウェアは買取を前提とし,この導入に関する費用に
含めること。
(2)保守費用
保守費用について,
「本事業」の経費に含まないものであるが,事業実施上不可欠な
ものであり,参考として記載するものとする。
ア 業務に支障のある障害が発生した場合は,迅速に障害を検知し,早急に復旧可能
な体制を確保するものとする。日常の業務運用に関して,電話等による問合せに
速やかに対応・指導・助言ができ又は遠隔操作等によるサポートが可能なものと
する。
イ 稼働後 5 年間のハードウェア保守,ソフトウェア保守,障害対応,パッケージの
レベルアップ対応等の維持メンテナンス費用等を含むシステム運用に関し必要な
すべての保守費用を含めること。
ウ 稼働開始後 6 年目移行の年間保守料の見積を別途提示すること。
13 セキュリティ
個人情報保護,サーバや端末の使用制限やアクセス管理,データ漏洩対策,不正アク
セス対策,ウィルス対策等のセキュリティ対策を確保出来るものとする。
14 その他
(1)帳票類に関してはプレビュー画面を設け,その後に印刷するか否かの選択する形と
する。
(2)サーバは,気仙沼市水道事務所内に設置するものとし,NTT 光専用回線でネットワ
ークを構築するものとする。
ネットワーク構築費用はソフトウェア及び機器の導入・設置費用に含むものとす
る。
(3)別紙「気仙沼市ガス上下水道料金管理システム更新事業機能仕様」に必要事項を記
入のうえ,提出すること。
記入方法は,各使用項目に対して,機能確認区分にAからDの区分を記入のこと。
カスタマイズ対応の場合,カスタマイズ費用欄に見積額を,その他説明事項がある
場合は,備考欄に内容を簡潔に記載すること。
(4)受注者は,本仕様書の記載事項を遵守しなければならない。ただし,新たな機器の
開発及びソフトウェア技術の開発等の事情により,本仕様を上回るコストパフォー
マンスが見込まれるときは,市の了解のもと仕様を変更することができる。
(5)本仕様書の定めのない事項については,市と協議するものとする。