東大和市特定事業主行動計画(第3期) (東大和市職員の次世代育成支援対策に関する計画) ~職場・地域における子育てしやすい環境整備にむけて~ 平成27年 4月 1日 東大和市長 東大和市議会議長 東大和市教育委員会 東大和市選挙管理委員会 東大和市代表監査委員 第1章 総論 1 目的 次代の社会を担う子どもの健全な育成を図るため策定された次世代育成支援対策推 進法(平成15年法律第120号。以下「法」という。)は、平成27年3月31日ま での時限立法でしたが、このたびの一部改正により平成37年3月31日までと10 年間延長されました。 「特定事業主行動計画」は、法第7条第1項に基づく行動計画策定指針を踏まえて 策定されたものですが、法の有効期限延長に合わせ、新たな行動計画策定指針(以下 「新たな指針」という。 )が示されました。 こうしたことから、東大和市特定事業主行動計画策定等委員会で、当市において推 進してきた「東大和市特定事業主行動計画(後期行動計画)」(以下「後期行動計画」 という。 )における達成状況の検証・評価を行うとともに、新たな指針を踏まえ、改定 の検討を重ねてきました。これをとりまとめたのが「東大和市特定事業主行動計画(第 3期)」(以下「行動計画(第3期) 」という。)です。 行動計画(第3期)は、後期行動計画の趣旨を継承し、職員の仕事と子育ての両立 の促進及び地域社会における子育て支援活動への参加の推進をねらい、策定しました。 職場や地域における子育てしやすい環境の実現のためには、子育て中の職員のみな らず全ての職員が、次代を担う子どもたちの健やかな育成の必要性を認識し、尊重し 合い、互いに支えあう意識を高めていくことが大切です。 全職員が行動計画(第3期)の趣旨を理解し、それぞれの立場で計画内容の実践に 取組むことにより、この行動計画(第3期)は達成されていくことになるのです。 2 計画の期間 法は、平成27年度から平成36年度までの10年間の時限立法ですが、行動計画 (第3期)の期間は、平成27年4月1日から平成32年3月31日までとします。 3 特定事業主及び計画の対象となる職員 特定事業主は、次世代育成支援対策推進法施行令(平成15年政令第372号)及 び東大和市次世代育成支援対策推進法の特定事業主等を定める規則(平成17年規則 第63号)の規定に基づき「東大和市長、東大和市議会議長、東大和市教育委員会、 東大和市選挙管理委員会及び東大和市代表監査委員」 (以下「市長等」という。)と定 められています。 行動計画(第3期)の対象となる職員は、主に市長等が任命する職員です。 なお、行動計画(第3期)は、市長等の連名で策定しました。 1 4 計画の推進体制 (1)次世代育成支援対策を効果的に推進するため、東大和市特定事業主行動計画策定 等委員会において、計画の実施状況を点検・評価し、必要に応じて見直しを図るP DCAサイクルを確立します。 (2)行動計画(第3期)をグループウェアに掲載し、全職員に周知します。 (3)第2章における具体的な取組内容については、個別に効率的・効果的な方法にて 周知を図ります。 第2章 具体的な取組内容 1 勤務環境の整備に関する事項 (1)子育てを応援する制度を理解しよう ~妊娠中及び出産後における配慮 職員が安心して子育てのできる職場環境を整備するためには、対象となる職員本 人が子育てに関する制度について正しい知識を持つことが欠かせません。また、全 職員がこれらの制度を理解することにより、誰もが子育てをしやすい職場の雰囲気 をつくり、職員相互のサポート体制を築いていく必要があります。 そこで、次の取組を行ないます。 ア【職員課】 母性保護及び母性健康管理の観点から設けられている休暇等の制度、業務 軽減、通勤緩和及び出産費用の給付等の経済的な支援措置に関するパンフレ ットを改訂し、全職員に周知します。 イ【職員】 妊娠中の職員の健康及び安全並びに職場復帰後の職員の子育ての状況に 配慮するために、業務分担の見直しや課内職員による協力体制を作ります。 ウ【管理職】 妊娠中の職員に対しては、本人の希望に応じ、原則として時間外勤務を命 じません。 ※ 父親又は母親になることが分かった職員は、できるだけ速やかに上司等に知 らせて、担当業務の進捗状況を報告し、課内職員のサポートが受けられるよう にしましょう。課内職員のサポートを円滑にするためにも、職員との日頃のコ ミュニケーションを大切にしましょう。 目標1 実施時期 パンフレット(出産・子育て応援します!)を改訂し、グルー プウェアにより全職員が常時閲覧できるようにします。 2 平成27年度 (2)男性職員の育児参加を促進しよう ~男性の子育て目的の休暇等の取得促進 子育ての始まりの時期に親子の時間を大切にするとともに、子どもを持つことに 対する喜びを実感し、出産後の配偶者を支援するため、次の取組を行ないます。 ア【職員課】 子どもの出生時に男性職員が取得できる出産支援休暇について周知しま す。 イ【管理職】 子どもの出生時における男性職員の出産支援休暇の取得を促進します。 ウ【管理職】 子どもの出生時に上記の出産支援休暇と組み合わせて、男性職員が連続休 暇を取得できるよう促進します。 目標2 実施時期 出産支援休暇の取得率を100%にします。 (3)育児休業を取得しよう 各年度 ~育児休業等を取得しやすい環境の整備等 特定事業主行動計画策定以後、女性職員の育児休業については100%の取得率 となっておりますが、男性職員の育児休業取得はなく、一層の意識啓発を行いなが ら、その取得を促していく必要があります。そこで、次の取組を行ないます。 ① 男性職員の育児休業等の取得促進 ア【職員課】 配偶者が妊娠した男性職員に対し、男性も育児休業等を取得できることに ついて周知します。 イ【職員課】 管理職に対し、男性職員の育児休業等の取得促進を啓発します。 ② 育児休業等の周知 ア【職員課】 育児休業等の制度の趣旨及び内容、休業期間中の経済的支援措置、男性職 員も取得可能なこと等についてまとめたパンフレットを改訂し、全職員に周 知します。 イ【職員課】 育児休業等の取得について、職員の希望により、個別のケースに応じた相 談を受け、説明します。 3 ③ 育児休業等を取得しやすい雰囲気の醸成 ア【職員】 職員が育児休業等を取得するには、職場の理解が欠かせません。子どもの いる職員もいない職員も、育児休業等の趣旨を理解し、仕事の業務分担に協 力する等、育児にかかる休業・休暇取得者を支援する体制を作ります。 イ【育児休業中の職員】 職場のフォローがあることを忘れないことが大切です。育児の合間に、定 期的に職場に連絡する等、職場の状況を把握するよう努めます。 ④ 育児休業を取得した職員の円滑な職場復帰の支援 ア【所属課】 育児休業中の職員に対して、仕事に関する資料の送付や情報提供を行い、 職場とのつながりを保つことで、職場復帰の際の心理的負担を軽減させます。 イ【育児休業中の職員】 定期的に自ら職場へ連絡したり、市のホームページを見る等、職場の様子 を把握し、職場とのつながりを保ちます。 ウ【管理職】 育児休業から職場復帰する職員と面談を行い、円滑に復帰できるよう支援 します。 エ【職員】 育児休業から職場復帰した職員が子どもの看護等で休暇を取得すること について理解し、フォロー体制を作ります。 ⑤ 育児休業等を取得した職員の代替職員の確保 ア【所属課】 職員から産前・産後休暇及び育児休業の請求があった場合、臨時職員等の 任期付職員の活用を図ります。 イ【管理職】 職員から育児短時間勤務、育児部分休業等の請求があった場合は、当該職 員の業務を処理するための支援体制をつくります。 ⑥ 子育てを行う女性職員の活躍推進に向けた取組 ア【職員課】 (ア)産前・産後休暇及び育児休業を取得後に職場復帰した女性職員と、こ れから産前・産後休暇及び育児休業を取得する女性職員との交流の機会 を提供し、経験者女性職員からの助言等により、育児休業後の円滑な職 場復帰やキャリア形成に関する支援を行います。 4 (イ)女性職員のキャリア形成のため、管理職に必要なマネジメント能力等 を付与する研修等について情報提供し、受講を促します。 (ウ)管理職等を対象とした女性職員の活躍推進や仕事と生活の調和を推進 させるための意識啓発について、研修の開催等により取組みます。 (エ)育児等の女性職員の状況に配慮した人事運用を行います。 目標3 実施時期 男性職員については、対象となる男性職員に対して育児時間ま たは育児休業の取得の実現を目指します。 目標4 各年度 実施時期 女性職員については、現状の育児休業取得率を維持します。 (4)子どもとふれあう時間を確保しよう 各年度 ~時間外勤務の縮減と休暇の取得促進 子どもが健やかに成長するためには、家族で過ごす時間を十分に確保することが 大切です。日常生活の中で親子が共に過ごす時間を確保し、仕事と生活の調和を図 るため、時間外勤務の縮減や休暇の取得促進など管理職及び職員の意識改革に努め ます。 ① 時間外勤務縮減のための意識啓発 ア【管理職】 業務の執行状況及び時間外勤務状況を把握して、時間外勤務の縮減に努め ます。特に一部の職員に時間外勤務が集中し、過度の負担が生じることのな いよう努めます。 イ【職員課】 ワーク・ライフ・バランス強化月間を設置し、時間外勤務縮減の意義を職 員に喚起します。 ウ【職員課】 時間外勤務の免除制度(3歳未満の子のある職員)や時間外勤務の制限制 度(小学校就学前の子のある職員)について周知します。 エ【管理職・職員】 子育て中の職員が過度の時間外勤務をすることのないようにフォローし ます。 ② 一斉定時退庁日の徹底 ア【職員課】 従来の水曜日に加え、金曜日を一斉定時退庁日に設定するよう検討します。 5 イ【管理職】 やむを得ない場合を除き、一斉定時退庁日に時間外勤務を命令しません。 ウ【職員】 一斉定時退庁日には相互に退庁を促す言葉をかけ合います。 ③ 年次休暇の取得の促進 ア【管理職】 職員が安心して年次休暇の取得ができるよう、課内職員による協力体制を 作ります。特に、子育てにおいて大切な機会である学校行事や家族の誕生日 等における年次休暇の取得を職員に促します。 イ【職員】 担当業務の事前調整を行い、年次休暇を取得しやすい職場の雰囲気づくり に努めます。 目標5 実施時期 年次休暇の平均取得日数が、前年度より増加するよう努めます。 平成31年度まで ④ 連続休暇等の取得の促進 ア【管理職・職員】 子どもと過ごす時間を確保するため、ゴールデンウィーク期間、夏季(7 月から9月まで)等に連続休暇を取得できる体制をつくります。 ⑤ 子どもの看護休暇の取得の促進 ア【職員課】 子どもの看護休暇について、職員に周知を図ります。 イ【管理職】 子どもの看護休暇が必要な場合は、100%取得できるよう配慮します。 (5)意識改革を進めよう ~固定的な性別役割分担意識等の改革 男女が、仕事や育児に平等に参画することが当然であるという意識をもつように 啓発し、意識改革に努めます。 ア【職員課】 男女共同参画社会に関する研修を実施します。 イ【男女共同参画主管課】 情報誌等の発信により意識改革を行います。 6 2 その他の次世代育成支援対策に関する事項 (1)子育てバリアフリー ア【庁舎・施設管理者】 子どもを連れた人が安心して外出できるよう、市役所庁舎や他の公の施設に おいて、改修等の時期に合わせて、乳幼児と一緒に安心して利用できるトイレ やベビーベッド、授乳室等の設置に努めます。 (2)子ども・子育てに関する地域貢献活動 ~地域活動に参加しよう 地域において、子どもの健全育成、疾患・障害を持つ子どもの支援、子育て家庭 の支援等を行うNPOや地域団体等について、その活動への職員の積極的な参加を 支援します。 ア【職員】 積極的に地域活動(PTA、青少対、スポーツ等)に参加します。特に、ス ポーツや文化活動など、子どもが参加する地域活動に役立つ知識を有している 職員は、リーダーとして地域活動に貢献します。 イ【職員】 子どもを安全な環境で安心して育てることができるよう、地域住民等の自主 防犯活動や少年非行防止活動等へ積極的に参加します。 ウ【管理職】 職員の地域活動(PTA、青少対、スポーツ等)、地域住民等の自主防犯活 動及び少年非行防止活動に参加するための休暇を、可能な限り取得させます。 エ【関係課】 子どもの多様な体験活動等の機会充実を図るため、子どもの職場見学、職場 体験を積極的に受け入れます。 (3)子どもを交通事故から守る活動 公務中のみならず地域における交通安全運転を徹底します。 ア【庁用車管理主管課】 職員を対象とした交通安全運転に資する講習会の開催や情報提供等を行 います。 イ【職員】 交通安全講習会に積極的に参加し、日頃から安全運転を心がけます。 ウ【管理職】 職員に対し、安全運転の注意喚起や交通安全講習会への参加を促します。 7
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