Villa Rondo

No.13-006-2010更新
Villa Rondo
新築
集合住宅
Villa Rondo
発注者
カテゴリー
第一生命保険相互会社
設計・監理
施工
住棟間の中庭は建物のエントランスを抜けると目前に広がり、自
分の家の玄関に行き着くまで常に意識されるように配置されてい
る。玄関扉を開けると、意識されつづけてきた中庭が自分の家の
A. 環境配慮デザイン
B. 省エネ・省CO2技術
C. 各種制度活用
D. 評価技術/FB
TAKENAKA CORPORATION
E. リニューアル
F. 長寿命化
G. 建物基本性能確保
H. 生産・施工との連携
株式会社竹中工務店
I. 周辺・地域への配慮
J. 生物多様性
K. その他
株式会社竹中工務店
プライベートグリーンとなる住棟間の中庭
バルコニーの先に広がり、あたかも自分の庭にあるプライベート
グリーンのように感じられる構成となっている。中庭がプライ
ベートグリーンと感じられる原理は、ヴェニスの水路と同じ構成
原理を利用しており、中庭が、建物のエントランスを抜けた時に
自然と融和する都市生活 - 中層高密度生活集合モデル
自分の立つ場所よりも低い、地下1階に配置されているため、誰
も立ち入ることができないエリアと意識させ、その誰も立ち入れ
住棟間に自然を取り込んだ配置計画
ない中庭を、家に帰るまでの道行きや自分の家からいつでも眺め
都市居住に要請されている新しいライフスタイルに応えた東京都心近郊の
られることで、プライベートな領域感を与えている。
199戸の賃貸集合住宅である。この中層高密にならざるを得ない住環境に対
明るく風通しのよい居室空間
し、領域感や広さ感を丹念に工夫し、高密な環境における新しい普遍性を
持った快適性を提案している。全体を南北軸に沿った並列の3棟に分け、
中庭(自然)を住棟間に配置している。3棟に分散することで得られた各
住戸のワイドフロンテージな中庭側のバルコニー開口からは豊かな自然光
が差し込み、中廊下を流れる南北軸の風も自然換気として利用している。
自然と住戸の都市スケールでの融合モデル
エントランス
▼
風の流れ
敷地全域を緑化
光の流れ
中庭
誰も立ち入ることのできない
プライベートグリーンとして中庭
目前に中庭が広がる光溢れる地階住戸
潜熱回収型給湯器
風の流れ
快適なプライベート空間を広げる工夫
中庭
1住戸の広さを単なる賃貸面積ではなく、住人が自分の領域と感
じられるプライベート空間の広さと考え、住戸内においても様々
バスルーム
ベッド
コーナー
洗面
バルコニー
な工夫を行っている。バルコニーを一般的なソファ座面の高さま
▲
エントランス
エントランス越し垣間見える中庭
で立上げることで、バルコニー全体をインテリアの一部に取り込
周辺緑化
み、さらに、対面する住戸との視線制御用の縦ルーバーをバルコ
キッチン
リビング
玄関
6,300
プライベートグリーンとしての中庭に
よる見合いの意識の軽減
奥行き(5.5m)よりも広い
ワイドフロンテージ(6.3m)
ルーバーによる視線制御
ニーの先端に取り付けることで、より囲われた縁側のような印象
配置図:中庭を取り込んだ住棟配置
光の流れ
を与えている。また、バルコニーの先にプライベートグリーンが
広がることで、意識としては対面する住戸の手前までは自分の領
3棟配置による
建物高さ抑制
域と感じられる構成となっている。
中庭”緑の堀”の広がり
2,880
5F
周辺緑化
中庭
中庭
4F
逆梁を利用したバルコニー立上りは
家具のスケールと一体化し室内外の
連続性を創り出す
3F
2F
1F
B1F
エントランスを抜けると眼
下に広がる中庭
下足入下からの
住戸の領域感の広がり
自然換気
設計担当者
中庭が地下1階レベルにあるために
地上階と感じられる地階住戸
建築:車戸城ニ、新城功雄、垣谷伸彦
設備:白鳥泰宏、渡部恭一、平井雅子
全面緑で覆われた中庭
CASBEE評価
建物データ
所在地
竣工年
敷地面積
延床面積
構造
階数
東京都世田谷区
2006 年
4,872㎡
9,982㎡
RC造
地下1階、地上5階
CH2,605
360
構造:中山信雄、浜辺淳
断面図
275
120
22,125 2,880
Aランク
BEE=1.9
2006年度版
自己評価
3.0
100
S
71
1.5
A
+
BEE=1.0
B
1.9
-
B
Q 50
0.5
C
5,500
1,200
8,120
1,200
空間の広がりとプライバシーの感覚
主要な採用技術(CASBEE準拠)
Q3 .2.
LR1.2.
LR1.3.
LR3.3.
まちなみ・景観への配慮(建物高さ抑制、周辺緑化)
自然エネルギー利用(自然換気、自然採光)
設備システムの高効率化(潜熱回収型給湯器)
周辺環境への配慮(建物ボリューム、緑化)
0
0
36 50
L
100
サステナブル建築事例集/社団法人建築業協会
※本事例シートおよび記載内容の二次利用を禁止します