PDFファイルにリンク(756KB)

多様な経営支援サービスの提供
より身近なところで、お客さまのニーズ・課題にマッチした「経営改善のアドバイス」
「ビジネスマッチング」「専門家の紹介」など、さまざまな提案や情報提供を行っています。
お客さまの身近なところでご相談を承っています
各支店や事業資金相談ダイヤルのほか、全国123ヵ所に
定期相談窓口を設置し、お客さまのより身近なところでご
相談を承っています。
行 こ う よ! 公 庫
お客さま
事業資金相談ダイヤル 0120-154505
農林水産事業を設置する店舗 全国48支店
定期相談窓口 全国123ヵ所
ホームページでのご相談コーナー
お客さまとの相談の様子
ビジネスマッチングに取り組んでいます
多様な 経営支援サー ビスの提供
国産農産物の展示商談会
「アグリフードEXPO」
を開催しています
平成25年度も国内最大規模の国産農産物の展示商談会
「アグリフードEXPO」
を東京
(平成25年8月)
と大阪
(平成26年2
月)
において開催しました。
「アグリフードEXPO」は平成18年度から開催しており、販路拡大を目指す農業者や食品製造業者とバイヤーの間を
つなぐ、ビジネスマッチングの機会を提供するための展示商談会です。
全国各地から国産農産物にこだわった農業者や食品製造業者が多数出展し、来場したバイヤーとの間で活発な商談が
行われています。
EXPO東京2013
(平成25.8.22〜23)
EXPO大阪2014
(平成26.2.20〜21)
出展者数
644先
(519小間)
513先
(383小間)
入場者数
13,085名
13,860名
7,334件
5,037件
商談引合件数
アグリフードEXPO 東京会場の様子
インターネットでもビジネスマッチングを進めています
お客さまに販路開拓や原材料の仕入先確保などのビジ
ネスチャンスを広げていただくため、インターネット上で
商談などの情報交換を行うことができるマッチングサイト
「日本政策金融公庫インターネットビジネスマッチング」
を開設しています。
13 農林水産事業のご案内2014
外部ネットワークと連携し海外展開など高度な経営支援を行っています
お客さまが抱える販路開拓や財務改善、生産性向上など
多岐にわたる課題に的確に対応し、経営発展を支援するた
め、外部の専門機関[日本プロ農業総合支援機構(J-PAO)
、
日本貿易振興機構
(JETRO)
ほか]
と連携しています。
一例として、J-PAOは幅広い業種の会員と農業者支援の
ノウハウを持っており、お客さまの販売支援や事業化支援
を行っています。JETROは、アグリフードEXPO東京・大
阪で輸出商談会を開催し、海外バイヤーとのマッチングを
後押ししています。
また、平成25年度より、全国各地の貿易会社と提携し、
初めて農産物などの輸出に取り組むお客さまを支援する
トライアル輸出支援事業説明会の様子
「トライアル輸出支援事業」
( 輸出事前準備、輸出手続き、
輸出先での販売状況のフィードバックなど)
を開始しました。
①相談・申し込み
輸出に取り組む
意向のある
農林漁業者・
食品企業
多様な 経営支援サー ビスの提供
●トライアル輸出支援事業スキーム図
日本政策金融公庫
②事業委託・
生産者マッチング
貿易会社
輸出指定倉庫
③商品の出荷
海外
④通関・輸出
⑤売れ行き状況をフィードバック
農・林・水産業経営アドバイザーによる経営支援を行っています
「農業の特性を理解している税務、労務、マーケティングなどの専門家によるアドバイスが欲しい」といった多くの農業者
から寄せられる要望に応え、平成17年度に農業経営アドバイザー制度を創設しました。平成26年3月末までに18回の試験
を実施し、農業経営アドバイザー合格者数は全国47都道府県で2,675名となりました。また、より高度な経営課題に対応し、
指導的な役割を担う農業経営上級アドバイザー制度では、全国で32名が登録されています。
平成20年度に創設された林業及び水産業経営アドバイザー制度でも、林業経営アドバイザー29名、水産業経営アドバイ
ザー30名が誕生しています。
農林水産事業では、農業・林業・水産業の経営アドバイザーとなった職員を活用して、お客さまの経営発展を支援して
います。また、税理士や中小企業診断士など公庫職員以外の経営アドバイザーと連携した総合的な経営支援サービスの活
動も行っています。
◦農業経営アドバイザー合格者の内訳
(平成26年3月末現在)
●農業経営アドバイザー合格者数の推移
民間金融機関等
(農協を含む)
(名)
3,000
合格者(累計)
2,400
合格者(単年度)
2,134
1,660
1,800
税理士・中小企業診断士
828名
普及指導員ほか
279名
公庫職員
197名
1,157
745
1,200
600
34
0
2,675
1,371名
34
111
77
平成
18
17年度 年度
217
106
19
年度
440
223
20
年度
305
21
年度
412
22
年度
503
474
23
年度
24
年度
541
25
年度
農林水産事業のご案内2014
14
お客さまや関係機関の皆さまに役立つ情報を提供しています
情報誌
「AFCフォーラム」
や各種レポートの発信、プレスリ
リースやホームページなどを通じて、お客さまや関係機関
の皆さまに役立つ情報を提供しています。
◦AFCフォーラム
農林漁業や食品産業を取り巻く最新のテーマや全国の優れた経
営事例を紹介するオピニオン誌です。
◦アグリ・フードサポート
お客さま向けに融資制度の紹介やイベント情報の詳細をお知らせ
しています。
◦各種レポート
担い手農業者の決算動向や景況調査、食品企業の景況調査、食
品に関する消費者の意識や購買行動に関する調査など専門性の高
い情報をとりまとめ、プレスリリースやホームページを通じてご紹
介しています。
◦最新技術情報
(技術の窓)
国や県の農業試験研究機関で農業技術の発展に貢献してきたベ
多様な 経営支援サー ビスの提供
テランの専門家による最新の農業経営・技術に関する情報をホーム
ページを通じてご紹介しています。
新たな融資手法により経営を支援しています
融資手続きの迅速化に努めています
農業者向け融資に
「農業版スコアリングモデル(注1 )」
を活用した審査手法を導入し、融資手続きの迅速化に努めています。
また、認定農業者向けのスーパー L 資金では、500万円までの借り入れ申し込みについて、一定の基準を満たす方に
は6営業日以内に無担保・無保証人による融資の可否を回答しています。
不動産担保に過度に依存しない融資への取組みを進めています
不動産担保に依存しない融資手法として、平成20年度から家畜などを担保にした農林漁業や食品産業におけるABL
(動
産担保融資)
の普及を推進しています。平成25年度は肉用牛、養豚、酪農の各分野に対して、合計39件
(融資額22億円)
の融資を行いました。
また、新たに1件のABL協定(注2)を 締結し、累計締結件数は53件となりました。今後も、ABLの 普及に取り組み、
お客さまの経営支援を進めていきます。
(注1)
農業経営の特性を考慮し、財務データだけではなく生産に関するデータや定性的な情報を加味し、さらに営農類型ごとの特徴も加えて農林水産事業が独自に開発した
個別農業経営の信用評価を行うシステムです。
(注2)
農林水産事業では、畜産・食肉関連業者などと、動産担保の保全や処分などに関する協力体制を構築するためABL協定を締結しています。
事業再生支援に取り組んでいます
地域の農林水産業の維持発展に不可欠なお客さまの事業再生支援に積極的に取り組んでいます。
具体的には、メインバンクなどの民間金融機関や外部専門家と連携して、経営改善計画の策定を支援し、計画実行後の経
営相談や経営指導にも継続して取り組んでいます。特に、農業者の事業再生については、自然災害や市況の影響を受けや
すいといった特性を踏まえ、農業経営アドバイザーによる計画策定支援、公庫独自のネットワークを活用したスポンサー探し、
生産技術の専門家によるモニタリングなどを行っています。
また、東日本大震災で被災されたお客さまの事業再生を進めるため、被災地の産業復興相談センターなどと連携し、迅
速な復旧・復興支援に取り組んでいます。
15 農林水産事業のご案内2014