鴨ふんバイオマス発電事業に対するABLの取組みについて

平成27年4月20日
各 位
株式会社 みちのく銀行
鴨ふんバイオマス発電事業に対するABLの取組みについて
~青森県内初の固定価格買取制度を活用したメタン発酵ガスによるバイオマス発電事業~
みちのく銀行(頭取 髙田 邦洋)は、
「株式会社あうら様(本社:青森県青森市/川越 幸夫
社長)
」の鴨ふんバイオマス発電事業に関する設備資金に対し、ABL(注)を活用した融資を
実施し、発電設備の稼働が開始しましたのでお知らせいたします。
本件は、青森市内の鴨肉の生産販売会社「ジャパンフォアグラ」様から鴨ふんを引き受け、専
用プラントでメタンガス化することでバイオマス発電を行う事業であり、発電した電気は固定価
格買取制度により、電力会社へ全量売電いたします。また、発電過程で排出される温熱について
は、パプリカ栽培等を行うために本事業敷地内に新たに設置した温室ハウスや「ジャパンフォア
グラ」様の鴨舎に活用されます。
そのほか、農業生産者の廃棄物処理の負担軽減、温熱を活用した冬季間の農業生産および地域
雇用の拡大、更に発電の過程で発生する液肥の農業分野への活用などにより、地域循環型社会の
構築を目指す点も大きな特徴です。
再生可能エネルギー事業を対象としたABLの取組みの中で、固定価格買取制度を活用したメ
タン発酵ガスによるバイオマス発電事業としては青森県内初の事例になります。
当行では、今後とも再生可能エネルギーやアグリビジネスを始めとした成長分野への取組みを
積極的に行うことで、地域経済の発展に寄与してまいります。
記
1.バイオマス発電事業の概要
事
出
業
地 青森県青森市六枚橋、3,395平方メートル
力 合計 約210kW
事 業 開 始 日 平成27年4月
総 事 業 費 5.7億円(当行融資金・自己資金で対応)
2.事業会社の概要
企
業
名 株式会社あうら
代
表
者 社長 川越 幸夫 氏
所
在
地 青森県青森市幸畑2丁目6-10
当
特
社
・当社は平成20年2月に設立した介護事業者。「思いやりのある質の高い
居宅サービスの提供、心身ともに健康を維持回復できる生活の支援」を企
の
業理念とし、青森県内で複数の介護施設を運営。
徴
・近年は固定価格買取制度を活用した再生可能エネルギー事業や、農業事業
への取組みを行っている。
3.本事業のスキーム図
温熱(鴨舎の暖房)
ジャパンフォアグラ
(鴨肉生産・販売業者)
鴨ふん
事業主体:㈱あうら
鴨ふんをメタンガス化し燃焼
(発電・熱供給)
特定契約(売電)
融資
みちのく銀行
温熱
㈱あうらの関連会社
㈱東北電力
温室ハウスで
パプリカを通年
栽培・販売
発電過程で生じる液肥についても農業生産への活用を検討
(注)ABL(アセット・ベースト・レンディング/動産・売掛金担保融資)とは
・企業の事業そのものに着目し、商品在庫、機械設備、及び売掛金などの事業収益資産を担保
として活用する融資手法です。
・不動産等をお持ちでないお客さまも、通常の営業活動において保有している商品在庫、機械
設備、および売掛金などを活用した資金調達が可能となります。
以上