別紙1 特定個人情報に関する規定の概要

別紙1 特定個人情報に関する規定の概要
項目及び条項
特定個人情報(注① 情
情報提供等記録(注②)
報提供等記録を除く。)
改正趣旨
施行時期(予定)
「人の生命、身体又は
保有個人情報(注③)の取扱目的以外
財産の保護のために必要
の目的での利用は原則として禁止してお 行政手続におけ
がある場合であって、本
りますが、本人の同意に基づき利用する る特定の個人を
人の同意があり、又は本
場合など5種類の例外が認められていま 識別するための
人の同意を得ることが困
す。
番号の利用等に
難である場合(特定個人
取扱目的以外の目的
特定個人情報の取扱目的以外の目的で 関する法律(以
情報を収集したときの取 取扱目的以外の目的で
1 での利用に関する規
の利用については、保有個人情報よりも 下「番号法」と
扱目的以外の目的に自ら の利用を禁止します。
定(新設)
さらに厳格に利用が許容される例外事由 いう。)附則第
利用することによって、
を1つに限定します。
1条第4号に掲
本人又は第三者の権利利
また、情報提供等記録については、取 げる規定の施行
益を不当に侵害するおそ
扱目的以外の目的での利用が想定されな の日(平成28
れがあると認められると
いため、取扱目的以外の目的での利用を 年1月)
きを除く。)」の例外を
禁止します。
除いて原則禁止します。
番号法において特定個人情報を提供す
ることができる場合は、番号法第19条
提供の制限に関する 番号法第19条の各号に該当する場合に提供で 各号に掲げられた場合に限定されている
2
きるようにします。
規定(新設)
ため、個人情報保護条例上も特定個人情
報を提供できる場合を番号法第19条各
号に掲げられた場合に限定します。
番号法附則第1
条本文の規定の
施行の日(平成
27年10月)
保有個人情報については、①本人、②
未成年者又は成年被後見人の法定代理人
又は③本人が開示請求をすることができ
ないやむを得ない理由があると認められ
る場合には、規則で定める代理人(a疾
病、事故による傷病その他の身体的状況
開示(第18条及び
により直接本人が請求することができな
第19条)・訂正
いと実施機関が認めた者の委任を受けた
本人、法定代理人、任 本人、法定代理人、任
(第34条及び第3
者、bその他やむを得ない理由により直
意代理人による開示請 意代理人による開示請
3 5条)・利用停止
接本人が請求することができないと実施
求、訂正請求、利用停止 求、訂正請求を認めま
(第42条、第43
機関が認めた者の委任を受けた者)が開
請求を認めます。
す。
条及び新設)の請求
示請求、訂正請求、利用停止請求できま
に関する規定
すが、特定個人情報についてはその性格
から、本人の関与についてより一層の保
護が必要であると考えられることから、
本人及び法定代理人に加え任意代理人に
対しても開示請求及び訂正請求並びに利
用停止請求(情報提供等記録を除く。)
を行うことを認めます。
利用停止の請求の条
4 件に関する規定(新
設)
他の法令又は条例に
よる開示の実施との
5
調整に関する規定
(第31条)
開示(第28条)・
訂正(第40条)時
6
の事案の移送に関す
る規定
7
訂正の通知先に関す
る規定(新設)
8 その他の規定
注①
番号法29条第1項の規定により読み
替えられた行政機関の保有する個人情報
以下の場合についても
の保護に関する法律第36条第1項で
利用停止請求を認めま
は、特定個人情報について、番号法に違
す。
反する行為のうち特に不適切なものが行
①利用制限に対する違反
利用停止請求を認めま われた場合にも利用停止請求を認めてい
②収集制限・保管制限に
せん。
るため、個人情報保護条例においても同
対する違反
様の措置を講じます。
③ファイル作成制限に対
なお、情報提供等記録については、シ
する違反
ステム上、自動保存されるものであり、
④提供制限に対する違反
利用制限等に違反する取扱いが想定され 番号法附則第1
ないため、利用停止請求を認めません。 条第4号に掲げ
る規定の施行の
日(平成28年
他の法令等により同一の方法の開示が 1月)
定められている場合に調整規定を設ける
場合がありますが、マイ・ポータルによ
る情報開示の方がより住民の利便性が高
他の法令又は条例による開示の実施との調整規
い場合も想定されることから、他の法令
定を適用除外とします。
等により同一の方法の開示が定められて
いる場合でも、重ねて番号法に基づくマ
イ・ポータルを通じた開示を可能とする
必要があります。
-
情報提供等記録については、他機関で
開示・訂正決定に際し
開示等の決定をする場合が想定されない
他の機関への移送を認め
ため、移送に関する手続を適用除外とし
ません。
ます。
-
情報提供等記録は情報の照会者、提供
訂正した場合に、総務
者及び情報提供ネットワークシステムを
大臣及び情報提供者又は
管理する総務大臣において記録・保管さ
情報照会者に対し通知し
れるものであるため、訂正した際にはこ
ます。
れらの者に通知します。
-
情報提供等記録
に関する規定
は、番号法附則
第1条第5号に
掲げる規定の施
行の日(平成2
9年1月)
特定個人情報及び情報提供等記録など
の定義(第2条)を追加するなど所要の
改正を行います。
特定個人情報とは、個人番号(個人番号に対応し、当該個人番号に代わって用いられる番号、記号その他の符号であって、住民票コード以外のも
のを含む。)をその内容に含む個人情報をいいます。(番号法第2条第8項)
情報提供等記録とは、番号法第23条第1項(注 情報照会者及び情報提供者は、番号法第19条第7号の規定により特定個人情報の提供の求め
又は提供があったときは、①情報照会者及び情報提供者の名称、②提供の求めの日時及び提供があったときはその日時、③特定個人情報の項目等を
注②
情報提供ネットワークシステムに接続されたその者の使用する電子計算機に記録し、保存しなければならない。)及び第2項の規定により記録され
た特定個人情報をいいます。
実施機関の職員が職務上作成し、又は取得した個人情報であって、当該実施機関の職員が組織的に利用するものとして、当該実施機関が保有して
注③ いるもの(公文書に記録されているもの)をいいます。