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的に提供していく必要があるでしょう。一緒に過ごすことは、親子にとっ
ます。
出産後の子育てで、両親が困らないように、
また、困ったときには自
て最も自然なかたちです。
その期間により多くの相互作用を体験し、親
ら解決できるようにしておくことが、安定した状態での子育てを可能に
子の絆をより深いものにしていくと考えることができます。
し、
夫婦、
親子の絆を深めることにつながるのではないかと考えています。
出産直後の母体の安静ももちろん重要ですが、親の成長と自立に向
国は少子化対策や児童虐待の対策としてようやく、妊娠から子育てまでの
けてのセルフケア能力を高めるための援助も大事でしょう。子どもの世
切れ目ない支援を政策化する方向で動き出しました。上記のような取り組
話を両親が担うことによって、両親は子どもと係わる機会を多くもち、試
みが、各地でモデル事業として始まり、産前産後ケアセンターも開設されて
行錯誤しながらも多くの親子相互作用を体験していくことになり、同時
います。
フィンランドで実施されている包括的な支援センター(ネウボラ)
を
に、親としての責任感をもつようになると考えられます。
お母さんや家族
参考にした取り組みですが、
この取り組みには日本版ネウボラとして産後ケ
が 「困った!」
と声を上げられ、
また上がった声をしっかり受け止める環
アの充実や地域の交流を重視した方向で整備していくことが望まれます。
境づくりを行っていくことがさらに重要であると考えます。
ンプルなものです。
●情報的サポート
良い情報やアドバイスを与えられることは、広く支えになります。
●実践的、
あるいは具体的サポート
経済的なサポートや、買い物に行ったり、おむつを替えたり具体的な手助けをすることです。
<お母さんに伝えたい産後ケアの三原則>
信頼関係で繋がる
一貫したケアの提供
日本版
ネウボラの特徴は
果も期待できます。
向き合うことで、豊かなパートナーシップや子育て、市民の地域社会へ
きやすい職場づくりを推進している事業者を表彰することにより、
女性が
「出産」
という人生の節目に、
自分の身体や心、
ひいては人生に
の貢献、
ワークライフバランスなど、今の日本に欠けているものを、
自然
に実現できる可能性が開けると考えています。人にやさしくされた人は、
手な人もいます。特に育児や家のことを、人に頼るのは
「母親失格」
で
「甘え」
であ
どもが生き生きと自分の可能性を広げ、育っていくための条件として、人
ることもありえます。
③つながろう
生活の場である地域で、
自然な感覚で話しかけてみましょう。一人の時よりずっと
声をかけられるはずです。
産後ケアの充実を求めて
最近、母子手帳の交付時からアドバイスを行う自治体が増えてきまし
た。妊娠中から出産後の生活を考慮した援助の方向性を示し、母親たち
のグループを作り、母親自身のセルフケアや子どものことについて話し合
う場を提供する考え方です。
これによって、情報や知識を得ることはもち
ろんですが、
出産後の仲間づくりや悩み・不安の解消を図る機会にもなり
目黒区では、ワーク・ライフ・バランスを推奨し、男女がともに働
ワーク・ライフ・バランスの普及啓発を図ることとしています。
平成26年度のワーク・ライフ・バランス推進事業者として、株式
会社アソシエ・インターナショナルを選定し、表彰しました。
人は沢山の人と巡り合い、
その中で生きるためのメッセージを受け取
と人の信頼に結ばれた社会をいかに創り出していくか、
その源を産後ケ
アから創ることが大事なのではないでしょうか。
株 式 会 社アソシエ・インターナショナル
■所 在 地
■主な事 業内容
■設 立 年月
目黒 区中根 一 丁目
子 育て支 援 事 業 等
1991年 4月
左:株式会社アソシエ・インターナショナル
わ だ え り こ
代表取締役 和田惠里子 氏
右:青木区長
地域における切れ目ない妊娠・出産・産後支援の強化
支えられる側から、支える側へ
↑
産前産後ケアセンターにて育児ボランティア
孤立した育児を防ぐ
↑
育児仲間ができる
↑
母子保健コーディネーター又は、センターから
地域のママサークル等への紹介
産前産後ケアセンターにて産後ケア
(産褥入院・乳房ケア・育児相談)
母子保健コーディネーターに相談
出産
産前産後ケアセンターにて産前ケア
妊婦検診・プレパパママ教室
母子手帳交付・母子保健コーディネーターに相談
子 育 て 支 援 ネ ット ワ ー ク の 構 築
赤ちゃんがいることをきっかけに、人とつながる機会が以前より多いはずです。
以外の生活を両立できる会社は、特に若い世代にとっては魅力的
なため、優秀な人材が集まりやすくなります。また、従業員の仕事
さいごに­やさしさが循環する社会を­
り、成長していきます。妊娠から子育てまでの長い道のりの間、母親と子
えないこともあります。一人で抱え込むことが、悪循環になり、虐待問題につなが
ワーク・ライフ・バランスに取り組むメリットとして、仕事と仕事
きるだけでなく、業務の効率化による生産性の向上、コスト削減効
②頼ろう
るように思いがちです。一人で頑張ることが、
かえって家族や周りに良い影響を与
ランスといいます。
す。さらに、長時間労働を減らすことができれば、残業代を削減で
(ネウボラ=
フィンランドの相談拠点)
今度は次の人にそのやさしさを伝えていくことが出来るでしょう。
人間は一人では生きていけません。現代の社会では、人に頼るということが苦
「仕事」と、子育てや介護、地域活動などの「仕事以外の生活」と
の調和がとれ、その両方が充実している状態をワーク・ライフ・バ
の満足度や意欲が高くなり、士気の向上や能力発揮につながりま
[産後ケアの強化]
①声を上げよう
困っていることを声に出して言いましょう。
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支援者
これはサポートの最も大事なことです。関係を温めたり、
ケアをするということです。
・そこに存在する・大事にされる・よく話を聴く、
またそれをいとわないという非常にシ
母親側
●感情的サポート
同じ支援者が継続して支える地域資源の提供
ワーク・ライフ・バランス推進事業者を
表彰しました
☆☆評価した点☆☆
(1)仕事と子育て・介護などの両立支援の取り組み
(2)男女がともに働きやすい職場づくりに向けた取り組み
制度の検討にあたって、従業員の意見を取り入れ、ワー
時間外勤務削減に積極的に取り組んでいるほか、職員のキャリ
ク・ライフ・バランスの推進が従業員の生活の質を高めるこ
アアップの研修制度が充実している。メンタルヘルス対策として、
とを理解できるよう留意している。有給休暇取得率は平均
全 従 業員にフラワーセラピー( 心 理 状 態の把 握・アドバイス)を
80%で、メモリアル休暇など独自の取り組みも行っている。
行っている。また、円滑なコミュニケーションを目的に、忘年会等
経費の一部会社負担などの取り組みをし、参加率を高めている。
妊娠
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