防 ご う ! 農 作 業 事 故 身 近 な こ と か ら 安 全 確 認 防ご う

防ごう! 農作業事故
身近なことから安全確認
4 月に入り、今年も春の農作業が本格化する季節になりました。それに伴い、注意したいの
が﹁農作業事故﹂です。農林水産省の調査結果では、毎年400件近い農作業事故が発生し、
田植機やコンバインといった農業機械での事故や作業場での転落・墜落事故、熱中症などで多
くの方が犠牲になっています。
農作業事故は死傷した本人や家族に大きな苦しみ、悲しみをもたらすだけでなく、農業経営
の継続危機にもつながる大問題です。あなたの周囲は、安全に農作業ができる環境が整ってい
られています。
ますか?
1 年の農作業を幸先よく始めるため、今回は作業を行う本人の身の周りの装備や環
ことは困難ですが、事故の原因にな
境面から、事故防止について考えていきましょう。
事故はなぜ発生するのか?
恐れがある高所
や傾斜地での作
業、熱中症の恐
れがある高温下
のハウスなどに
は常に危険が潜
んでいることを
本人がきちんと
自覚し、一緒に
作業する家族や
周囲も把握して
おくことが求め
今日から実践!
事故防止対策
因﹂が重なることで事故が発生する
んでいる﹁物的要因﹂に﹁人的要
から説明することができ、現場に潜
と、作業を行う本人の﹁人的要因﹂
農作業環境といった﹁物的要因﹂
のもと作業することが重要になって
対しては、本人や周囲の理解と対応
す。そのため、高齢者が行う作業に
因の農作業事故が多いのは明らかで
顕著な日本農業の構造上、加齢が原
ています。他産業に比べて高齢化が
です。﹁事故の芽﹂を摘む方法の中
意識や感度を高めておくことが重要
きるよう、日ごろから危険に対する
の芽に事前に気づき、早めに対処で
ず﹁事故の芽﹂が存在しますが、こ
続きます。これら事故の背景には必
の﹁農業用施設作業に係る事故﹂と
人的要因
物 的 要 因
ほ場 … 傾斜・段差・ぬかるみ・障害物
施設 … 明暗・寒暖・広さ・高さ・床濡れ
道路 … 勾配・幅員・凹凸・交通量・見通し
る不具合や失敗が起こらないよう、
年に発生した農作業事故を
ようです︵※1︶。人には失敗がつ
きます。例えば、つまずきや転倒の
事故
農作業
環境
組織的問題
個人の問題
操作性 … 操作のしにくさ・取扱いにくさ
安全性 … 改造しやすさ(安全装置の無効化など)
耐久性 … 故障しやすさ・壊れやすさ
【安全管理の不備】
農機具
【物的要因】
安全軽視 … ルール・手順無視・確認不足
技量・知識不足 … 誤操作・手順間違い
心理・肉体面 … 焦り・疲れ・体力・能力不足
不安全な農作業環境
不安全な農機具
農業者
未然に防ぐことはできるのです。
平成
区分別にみると、機械の転落や転倒
といった﹁農業機械作業に係る事
高齢農業者への配慮は重点的に
農林水産省が発表している最新の
故﹂が約 %を占め、次いで作業中
きものなので、失敗を完全になくす
(※1)農作業事故が発生する仕組み
農作業事故がおこる要因
農作業事故に限らず、私たちが普
段生活している中で、物事が正常に
機能しているときに事故はめったに
起こりません。また、どこかに不具
年の農作業事
調査結果では、平成
故件数は350件で、うち
作業に係る事故﹂、そして、作業場
の熱中症などの﹁機械・施設以外の
れば事故にはなりません。では、な
の高齢者による事故は278件と全
の屋根や高所からの墜落・転落など
歳以上
ぜ事故は発生するのでしょうか?
体の約 %を占める高い水準になっ
合が生じても正常に戻すことができ
24
70
事故が起こる仕組みは、農機具や
65
24
【人的要因】
不安全な行動
規程類 … 手順書・マニュアルの不備、不徹底
管理・監督 … 安全管理計画の不備
指導 … 安全教育・訓練不足、健康管理の指導不足
安全管理
事故原因の例
分 類
80
6