資料1 伊賀市地域公共交通の総合的な計画の策定と住民懇談会 開催の目的について 1.伊賀市地域公共交通に係るこれまでの取り組みについて 伊賀市では、近年、少子高齢化や人口減少、マイカーへの過度の依存等が進 んだことから、バス路線の廃止や伊賀鉄道伊賀線の経営が悪化するなど、地域 住民の生活に欠かせない公共交通が危機的状況に陥ってきました。 こうしたことは地域の活力の維持に大きな支障となることから、これに対応 するため、平成19年度から市長の附属機関として「伊賀市交通計画協議会」 を設置し、市の交通政策の指針となる「伊賀市交通計画」の策定や、それに基 づくバス、鉄道を含めた地域公共交通の改善施策の進行管理等を行ってきまし た。 また、平成20年度からは「地域公共交通の活性化及び再生に関する法律」 に基づく法定協議会として、伊賀鉄道伊賀線の活性化再生に目的を特化した 「伊賀鉄道活性化連携計画協議会」を設置し、「伊賀鉄道地域公共交通総合連 携計画」の策定やそれに基づく利用促進施策の実施、評価等を行ってきました。 伊賀市交通計画については平成23年度に、伊賀鉄道地域公共交通総合連携 計画については平成25年度にそれぞれ見直しを行い、現在に至っており、こ の間、国及び県の財政支援も受けながら各種施策等の推進に取り組んで参りま したが、バス、鉄道における利用者の減少に歯止めがかからず、路線の維持存 続に係る市の財政負担も増加傾向にあります。 2.伊賀市地域公共交通の総合的な計画の策定について 平成23年度に見直した現行の「伊賀市交通計画」については、平成26 年度で期間満了となるため、これに代わる平成27年度からの伊賀市地域公 共交通の総合的な計画を本年度に策定します。 この計画の策定に当たっては、今後の市内の公共交通のあり方についての検 討と具体的な施策を総合的かつ一体的、効率的に推進する必要があること、ま た、地域に適した持続可能な公共交通ネットワークを構築していくため、現行 の国の支援制度を有効に活用していく必要があること等から、これまでの「伊 賀市交通計画」と「伊賀鉄道地域公共交通総合連携計画」を統合、「地域公共 1 交通の活性化及び再生に関する法律」に基づく法定協議会である「伊賀市地域 公共交通活性化再生協議会」を新たに設置し、行政や事業者、市民代表など、 協議会を構成する多様な主体の合意のもと、市の交通施策全般の指針となる新 たな交通計画を策定します。 3.住民懇談会開催の目的について 地域公共交通は日常生活における買い物や通院等の移動手段のみならず、コ ミュニティの形成に不可欠な地域の共有財産としての役割も有しています。 国においても平成25年12月に施行された交通政策基本法において、本格 的な人口減少社会における地域社会の活力の向上、維持を図るため、まちづく りとの連携やバス、鉄道などの相互連携による面的な公共交通ネットワークの 再構築を推進することとしています。 このことから、新たに策定する伊賀市地域公共交通の総合的な計画について は、住民のニーズをより的確に施策へ反映させるとともに、これまでの行政主 導だけではなく、地域が主体的に公共交通について考え、また運営にも関わっ ていくことが、これからの持続可能な地域公共交通体系の構築にとって必要不 可欠と考えられます。 ついては、公共交通に対する現状を踏まえた中で、地域ごとの課題やご意見 等をお聞かせいただき、新たな交通計画策定における施策検討の参考とさせて いただくことを目的として、伊賀市公共交通に係る住民懇談会を開催するもの です。 2
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