旧内山下小学校を活用した賑わい創出事業実施業務委託仕様書(案) 1 業務概要 (1)旧内山下小学校跡地の位置付け及び事業目的 旧内山下小学校跡地は、かつての岡山城西の丸郭に相当し、敷地の西端に建つ国指定 重要文化財の西丸西手櫓や敷地周囲(東面を除く)を囲む石垣など城の遺構が残されて いることから、平成26年3月に策定した「都心創生まちづくり構想」(以下「構想」と いう)において、本跡地は「全体を歴史公園として整備する」ことを基本とし、跡地の 位置が、岡山駅方面から岡山城を訪問する際の城の入口に当たることから、城の「ウエ ルカムゾーン」として位置付けている。 また、本跡地から旧本丸石垣や天守を望むことができることにも考慮し、構想では「来 訪者のための利便施設の設置も含め幅広い活用策を検討する」との方向性を示している ところである。 校舎については、構想において、同校舎が市内最初の鉄筋コンクリート造校舎という 「文化財的価値」や「耐震性を有していないこと」を踏まえつつ、「広く市民や観光客が 利用可能で、かつ歴史公園と調和の取れた活用」をしていくことを想定しているところ である。 こうした中、平成26年度において、本跡地の活用・整備の方向性の検討等のため、 本跡地、石山公園、岡山城本丸を事業対象地域とした社会実験事業を実施し、その結果、 賑わいの創出に一定の効果が得られたところである。 本委託業務は、本跡地を「ウエルカムゾーン」にふさわしい市民・観光客が集い、憩 うことができる環境として整備するため、暫定的に賑わいの創出に資する活用を行うも のである。 (2)期間 契約締結日から平成28年1月31日まで (3)担当課 岡山市政策局政策企画課 2 業務内容 (1)必須条件 本委託業務については、下記条件をいずれも満たすこと。 ア 平成27年6月13日(土)から平成27年11月30日(月)までの間におい て、少なくとも土日祝日(利用不可の日を除く)30日以上、平日50日以上の校 舎の利用がなされ、賑わいの創出が図られていること。 なお、賑わいに資する事業(以下「事業」という。)の実施は、受託者が主催して 実施するか否かは問わないものとする。 イ 平成27年6月13日(土)から平成27年11月30日(月)までの間におい て、少なくとも90日以上、飲食・物販店舗が設置されていること。 - 1 - (2)事業実施に当たっての留意事項 ア 広く市民や観光客が利用・鑑賞・参加できるものとすること。 イ 校舎の近代建築物としての歴史的・文化的価値を損なわないため、現状の外観は 保存するとともに、内部造作を活用するなど、建築物の保存に十分配慮すること。 ウ 近隣施設や業務期間中に開催される他の催しとの連携を考慮し、カルチャーゾー ン全体の賑わい創出に相乗効果が発揮できるよう考慮すること。 (現在開催が決まっている催し) 実施時期 催し名 開催場所 催し内容 8 月 1 日~2 日 おかやま桃太郎まつり 旭川河川敷 市役所筋など 花火、うらじゃ 10 月 10 日~12 日 秋の桃太郎まつり 烏城公園、石山公園 ステージイベント、食のイ ベントなど エ 事業実施は校舎の活用を前提とする。体育館、グラウンドを利用する場合は現在 利用している団体等に十分配慮すること。なお、グラウンド、体育館の利用にあた っては、市と協議の上利用可能日を決定することとするため、十分な計画期間を確 保すること。 オ 本業務で営利を主目的とした事業を行うことは原則不可とする。事業実施の可否 については、本業務の趣旨に即して岡山市と協議の上決定することとするため、事 前に協議すること。 カ 近隣に居住されている方々の迷惑にならないよう、周辺生活環境に十分配慮する こと。 キ 現在、校舎に入居している団体があるため、事業実施に当たってはこれらの団体 に十分配慮すること。 ク 以下の行為はできないものとする。 ① 公序良俗に反する事業等を行うこと。 ② 対象施設を風俗営業等の業務及び集団的又は常習的に暴力的不法行為を行うお それのある組織の活動等に使用すること。 ③ 騒音、悪臭など周囲の環境に影響を及ぼす恐れのある事業等を行うこと。 ④ 歴史・文化のシンボルゾーンとしての環境を損なう事業等を行うこと。 ⑤ 岡山市から別途補助金等の支援を得ている事業を本委託業務として実施するこ と。 ⑥ 飲酒を目的とした用途で活用するなど教育施設にふさわしくない事業を行うこ と。 ⑦ 地下の掘削を伴う行為を行うこと。 (3)実施事業に関する報告 以下のとおり作成し報告すること。 ア 報告内容 ① 実施事業内容、回数 - 2 - ② 来場者数 ③ 来場者の属性(性別、住居地、来場交通手段、来場目的、回遊動線、滞在時間、 満足度、要望 イ など) ④ 事業実施上の課題点 ⑤ 事業実施の事業性 ⑥ 跡地の活用における問題点、課題 報告期日 平成28年1月31日 ウ 報告書提出形式 提出する書類は、原則としてすべて日本工業規格A列4版(一部A3版可)にて 作成し提出(正副2部)すること。また、電子資料としてCD-R(又はDVD- R)に記録し提出(正副2組)すること 4 本業務の基本的事項 (1)法令の遵守 受託者は業務の実施にあたり、関係する法令・条例等はこれを遵守しなければならな い。特に、食品営業許可など必要な手続き等がある場合は遅滞なく行うこと。また、火 気を使用する場合は、事業計画について事前に所轄消防署に相談すること。 ア 岡山市契約規則 イ 岡山市個人情報保護条例 ウ その他の関係法令 ① 消防法 ② 食品衛生法 ③ 騒音規制法 ④ 振動規制法 ⑤ 廃棄物の処理及び清掃に関する法律 など (2)費用の負担 業務に伴う必要な経費は、本業務委託概要に記載のないものであっても原則として受 託者の負担とする。 (3)秘密の保持 ア 受託者は、業務上知り得た秘密・個人情報を他の目的に使用し、又は第三者に漏 らしてはならない。 イ 受託者は、業務の遂行にあたっては、「岡山市個人情報保護条例」及び「岡山市情 報セキュリティポリシー」を遵守し、取得した個人情報は、その取扱いに最大限の 注意を払うこと。 ウ 受託者は受託情報を保護するため,個人情報を取り扱う場合は、岡山市と岡山市 個人情報保護条例(平成12年市条例第34号)に基づく市の保有する個人情報の 取扱委託に関する覚書を締結しなければならない。 - 3 - (4)協議 ア 本業務を適正かつ円滑に実施するため、受託者は各々の業務について岡山市と常 に密接な連絡に努め、本仕様書に記載のない事項及び疑義が生じた場合は、岡山市 と受託者で協議の上、岡山市の指示に従い、業務を遂行すること。 イ 岡山市において必要と認めたときは、委託内容の変更又は中止をすることがある。 この場合の変更について、委託契約書に明記されていない場合は両者の協議により 定めるものとする。なお、変更による委託期間は別に定めるものとする。 ウ 業務責任者及びその他の従業者(業務の一部を委任された者、業務の一部を下請 けする者を含む。)について、業務の履行又は管理に関して著しく不適当と認められ る者があるときは、受託者に対して、その理由を明確にし、必要な措置をとること を請求することができるものとする。 (5)作業の経過報告 本業務の実施期間中において、受託者は岡山市と緊密な連絡に努め作業を遂行しなけ ればならない。また、岡山市は必要に応じて本業務の実施状況を調査し、又は報告を求 めることができることとする。なお、打ち合わせで決定し、又は岡山市が指示した事項 等について、受託者は定期的に、その進捗を報告すること。 (6)損害の賠償 本業務遂行中に受託者が岡山市若しくは第三者に損害を与えた場合又は第三者から損 害を受けた場合は、直ちに岡山市にその状況及び内容を書面により報告し、すべて受託 者の責任において処理解決するものとし、岡山市は一切の責任を負わないものとする。 (7)その他 ア 業務上必要な会議は適宜行うことができることとする。 イ 受託者は、委託内容において確認事項がある場合、書面により岡山市に提出し確 認を行うことができることとする。 ウ 受託者は、本業務中に事故があった場合は、所要の処置を講ずるとともに事故発 生の原因及び経過、事故による被害の内容等について、直ちに岡山市に報告するこ と。 エ 業務責任者は、岡山市からの変更要望または岡山市の承認がない限り、変更でき ないこととする。 オ 業務内容等は、企画競争時点におけるものであり、最適提案者との協議の上、変 更を加えることがある。 - 4 -
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