在宅医療・介護連携支援用患者情報共有システム使用に係る

在宅医療・介護連携支援用患者情報共有システム使用に係る
仕
様
書
平成27年4月
船
橋
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市
目
次
1.件名等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
2.目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
3.システム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
4.納品物・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
5.その他・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
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1.件名等
(1)契約件名
在宅医療・介護連携支援用患者情報共有システムの使用契約
(2)契約期間
平成27年7月1日から平成28年3月31日まで
2.目的
医療・介護関係者の多職種連携によるチーム医療等を支援し、もって、患者が安心し
て自宅で療養できる環境を確保するため、ICT(情報通信技術)を活用し、患者の情
報を共有できるシステムである「在宅医療・介護連携支援用患者情報共有システム」を
導入する。
3.システム
<システム内容(要求テーマ)>
(1)使用物件
使用するシステム(ASPサービス)は次のとおりとし、詳細は以下のとおりとする。
①情報共有サービス
(ア)共通シート機能(基本、生活情報等の登録及び閲覧)
(イ)メッセージ機能(診察、ケア、機能情報等の送受信)
(ウ)カレンダー機能(サービス使用情報などの登録及び閲覧)
(ア)共通シート機能 a.情報共有システムを使用する在宅医療・介護関係者(以下「システム
使用者」という。)及び管理者が、在宅での療養を希望する者(以下
「在宅療養者」という。)に関する情報を登録できること。
b.在宅療養移行時に登録する情報や今後の治療方針などの情報が登録で
き、更新履歴などを表示できること。
【情報の種類】
使用者基本情報、住宅情報、家族情報、介護サービス利用状況、医療情
報、身体・生活機能情報、ADL評価情報など
(イ)メッセージ機能 a.在宅療養者の情報等を、システム使用者がリアルタイムに送信・発信
できること。
b.必要に応じて写真や動画、CSV、PDF、Word、Excel等
の文書情報を送受信できること。
c.バイタルサインなど、数値の変化をグラフ表示して経緯を容易に把握
する機能や情報更新を伝達するメール通知機能を有すること。
【情報の種類】
バイタルサイン、食事・水分、排泄、診療記録、ケア記録、家族生活情
報、検査情報、関係者間における連絡事項や質問回答など
(ウ)カレンダー機能 a.在宅療養者を担当するシステム使用者のサービス提供日時(予定・実
績)やサービス内容などをカレンダー形式で表示できること。
b.全ての更新された情報を時系列でタイムライン表示できること。
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②運用管理及び保守サービス
(ア)権限管理機能(サービス使用者権限及び情報項目のアクセス権限)
(イ)サポート機能(サービス使用の問い合わせ、マニュアル提供及び研修実施)
(ウ)業務対応機能(法令改正に伴うサービス機能の更新対応及び業務改善の支援)
(エ)データ管理機能(バックアップ、漏えい対策、滅失及び毀損対策並びに可用性対策)
(オ)ネットワーク管理機能(ウイルス対策、不正使用防止及びネットワーク監視)
(ア)権限管理機能
a.システムを提供する者は、アクセス管理の責任者を置くこと(ソフト
ウェア管理の責任者と兼任可)。
b.システム使用者にはIDとパスワードを発行し、本サービスの使用権
限を付与するとともに、部外者の使用ができないようにすること。
c.パスワードは、英数組み合わせて6文字以上の設定とすること。
d.パスワードは、画面に表示されないこと。
e.システム使用者に変更権限の追加、変更及び抹消が生じた場合は、使
用権限の更新を速やかに行うこと。特に、パスワードを他人に知られ
る等の事態が発生した場合は、直ちに当該パスワードを変更するこ
と。
f.登録されている情報項目の閲覧や登録、削除のアクセス権限をシステ
ム使用者ごとに設定できること。
(イ)サポート機能
a.システム使用者からの操作方法、その他の技術的な問い合わせに速や
かに対応すること。連絡手段は、電話またはメールとする。
b.システム使用者に必要な操作・利用促進・評価マニュアルを随時最新
のものを提供する。船橋市からの要請に応じて必要な研修計画を提案
し、研修(個人情報、セキュリティに関する研修を含む。)を実施す
ること。
(ウ)業務対応機能
a.法令改正に伴い、ASPサービスの機能に変更が生じた場合は、船橋
市と協議して必要な措置を講じること。
b.船橋市及びシステム使用者が実施する業務改善のためにASPサービ
スの使用内容に変更等が生じる場合は、その改善計画を提案し、支援
すること。
(エ)データ管理機能 a.本サービスの使用に伴うデータの毀損や滅失に対応するため、定期的
にデータのバックアップを行うこと。(バックアップの頻度、バック
アップ対象となるデータ、保管期間等について記載すること)
b.同一のデータに同時に複数人がアクセスした場合も、データが滅失す
ることが無いよう、必要な措置を講ずること。
c.サービスに係る情報機器、ソフトウェア及びネットワーク回線の稼動
状況や負荷状況を常時監視し、記録すること。また、サービスに異常
を認めた場合には、直ちに修復し、継続的なサービス維持に努めるこ
と。データの修復が必要な場合は、バックアップを元に速やかに実現
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すること。
d.障害箇所の責任元に対し、復旧作業を指示及び管理し、速やかに船橋
市に報告の上、復旧すること。また、復旧作業の途中経過については、
逐次船橋市に報告するとともに、復旧後においては、障害の経過、解
決方法、再発防止等について、報告すること。
e.不要となったデータについては、船橋市の求めに応じ確実に破棄する
こと。
(オ)ネットワーク
a.ウイルス等の侵入に必要な対策を施し、サービス使用者に対するウイ
管理機能
ルス侵入等の影響が起きないよう、必要な措置を講じること。
b.ネットワーク監視など必要な不正アクセス対策を施し、サービス使用
者に対する不正進入や保持情報の改ざん、窃取等を防止すること。
c.ネットワーク上のセキュリティを確保するため、SSL‐VPNなど
による必要な対策を講じること。
d.OS、ミドルウェア及びASPサービスのソフトウェアの脆弱性を回
避するための必要な作業(パッチ)は迅速に行うこと。
e.動作不具合等が、端末固有のバグ並びにOS及びウェブブラウザを発
行しているメーカー側の問題で発生した場合は、責任対象外とする。
(2)管理者権限
システムの管理に係る以下の権限を提供する。
①システム内にあるすべての情報に対する閲覧及び管理機能
②システム使用者のID付与権限
※ 付与するID数に制限を設ける場合は、明記すること
③管理者権限の内容と管理者権限が及ぶ範囲を明記すること
④管理者以外に閲覧制限などの権限を持つ者を置くことができる場合は、その権限の内容と
その権限が及ぶ範囲を明記すること
(3)使用環境
システムは、様々な利用者がいることを想定し、問題なく使用できる環境を整えること。
なお、システム使用にあたり、端末にインターネットブラウザ以外のソフトウェア等のイン
ストールが不要なこと。
※ 使用可能なOS、ウェブブラウザについては、明記すること
(例)
①OS(オペーレーティングシステム)
(ア)Microsoft
Windows
(イ)MacOSX
(ウ)Android
(エ)iOS
等
②ウェブブラウザ
(ア)Microsoft
Internet Explorer8、9、10、11
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(イ)Safari
(ウ)Chrome
(4)その他
システムは、画面が見やすく、操作がわかりやすいこと。
<実施体制>
(1)システム保守体制
①システムが、常時、正常に使用できる体制を整えること。
(2)サービス提供時間、サービスレベル
①原則として24時間365日のシステム提供をすること。ただし、毎月1回程度の定期保
守等のための停止(以下「定期保守等」という。)は可とする。
②定期保守等を行う場合は、事前に管理者及び使用者に通知をしなければならない。
③年間稼働率は、99%以上を確保すること(定期保守等は停止時間に含まないものとす
る。)。
(3)災害や障害等の発生時の対応
②災害や障害等が発生した場合、即座に適切に対応できる体制を整えるとともに、データの
バックアップが適切にされること。
<セキュリティ対策等>
①不正アクセスの防止、ウイルス監視・駆除、個人情報データの抜取防止など、外部からの
攻撃に対するセキュリティ対策を講じること。
②権限の管理、アクセスログの管理等、使用者に対するセキュリティ対策を講じること。
③データが不要となった場合の破棄の方法を明確にし、適切に処理すること。
④セキュリティ対策全般、特に情報資産の保護に対する対策を講じること。
4.納品物
納品物件は、次のとおりとすること。
納品物
提出期限
体制表(サービス、情報機器、ソフトウ 契約締結日から7日以内
ェアの管理責任者、サポート体制等)
※用紙に印刷したものを、期日までに1部納品すること。
5.その他
(1)市の提供する情報・資料等について、市の承諾なく第三者等に提供してはならない。
(2)本件に関連して知り得た船橋市の機密に関する事項及び個人情報に関する事項については、
「船橋市個人情報保護条例」及び「船橋市情報資産の保護及び管理に関する規程」等に基
づいて適正に管理し、契約期間中はもとより、契約期間後も第三者に漏らしてはならない。
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(3)サービスの提供にあたっては、船橋市情報セキュリティ対策基準を満たすこと。また、情
報セキュリティの取り扱いについては、総務省が公表する「ASP・SaaS事業者が医
療情報を取り扱う際の安全に関するガイドライン第1.1版」及び厚生労働省が公表する
「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン第4.2版」を遵守すること。
(4)受注者は、必要に応じ、市にシステム内容の説明を行うこと。
(5)受注者は、常に連絡を取れる体制を整え、市から質問・要望等があった場合には、市の要
望する期限までに回答をすること。
(6)本件を委託してはならない。
(7)支払いについては、月額払いとする。
(8)システムの変更等が生じた場合は、データの移行等、必要な措置を講じること。
(9)本仕様書に定めのない事項については、別途協議するものとする。
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