特別病室運用業務委託契約 仕様書 (平成 27 年 4 月 7 日) 国立研究開発法人 国立循環器病研究センター Ⅰ 概要 1.目的 1.目的 本件業務は、国立循環器病研究センター(以下「センター」という。)の特別病室におい て、快適な療養環境を提供するため、特別病室の環境美化、寝具、患者日常品等の準備及 び手配等の運用について委託するものである。 センターは以下の項目を重視し、本件業務を実施する。受託者は、十分に理解した上で 業務を実施すること。 ・ 運営にかかる関係法令等の遵守 ・ 理念・基本方針に基づいたサービスの提供 ・ 患者が安全かつ快適に利用できるような管理 ・ 安全確保、危機管理の徹底 ・ 個人情報の保護の徹底 受託者は、当センターが基本方針に定めた「最善の医療を提供する」こと、及び(財) 日本医療機能評価機構の定める認定基準を達成している医療機関であることを認識し、セ ンターの業務方針に協力しなければならない。 2.契約内容 2.契約内容 2-1.契約期間 自 平成 27 年 7 月 1 日 至 平成 30 年 3 月 31 日 *なお、当センターは平成 30 年度を予定日として建替・移転を行うことが決定しており、 本件業務についても契約期間の延伸又は縮減等の必要性が生じる可能性があるため特 に留意するとともに、当センターからの変更契約等の協議があった場合は誠実に対応 すること。 2-2.履行場所 国立研究開発法人国立循環器病研究センター内特別病室 特別病室A(6室) 523・524・612・712・734・812 号室 特別病室B(9室) 613・635・713・735・813・913・935・1013・1035 号室 * 詳細は「別紙1 特別病室配置図」のとおり 2-3.支払方法 センターは受託者に対し、特別室の利用実績(日数)に応じ費用を支払うものとする。 利用実績(日数)とは、特別の療養環境の提供に関する基準による算定基準によるものと する。なお、直近1年間の利用実績及び予定数量は「別紙2 ること。 特別室稼働実績」を参照す Ⅱ 特別病室運用業務 1.患者日用品 1.患者日用品の 患者日用品の標準セットの 標準セットの用意 セットの用意 受託者は、別紙3「標準セット仕様書」の負担区分に従い患者日用品を準備し、定めら れた交換時期に従い交換・補充を行う。なお、受託者は、委託者の用意した患者日用品(別 紙3のうち委託者費用負担分)の補充も合わせて行うこと。 ただし、 「標準セット仕様書」は、当該業務委託を履行するうえでの必須条件であり、受 託者において当センターの特別室運用に関し、さらなる提案事項があれば資料等を提出す ること。 2.患者日用品の 患者日用品の品質保持 2-1.洗濯・消毒・補修 ① 患者日用品の洗濯・消毒・補修等については、衛生的かつ清潔なものを、受託者の 負担においてセンターに提供するものとする。 ② 汚染した患者日用品等はその都度交換又は洗濯、補修等を行うものとする。 ③ 受託者は、使用済みの患者日用品については、感染症予防の規定による消毒を行う ものとする。 ④ 受託者は、③に定める消毒に当たっては感染症の予防及び感染症の患者に対する医 療に関する法律などの関係法令等に則り適切に実施すること。 なお、センターは感染の危険のある患者日用品の洗濯を受託者へ委託する場合には、 感染の危険のある旨を表示した上で密閉した容器に収めるなど、他へ感染するおそ れのないよう取り扱う。 ⑤ 患者日用品の補修については受託者の負担により行うこと。なお、当該患者日用品 が納入された後発見した場合は、直ちに交換すること。 3.特別病室設備 3.特別病室設備の 特別病室設備の管理 ① 受託者は、当該特別病室内の設備(風呂、トイレ、洗面、エアコン等)について、 使用方法等を熟知するとともに、清掃等を確実に行う。設備等の詳細は「別紙4 設 備図面」のとおりである。 ② 受託者は、当該特別病室に設置されているカーテンについて汚れ・破損を発見した 場合には、ただちにセンターと協議し、予備のカーテンと取替を行い、センターに 洗濯・補修を依頼すること。この場合の予備のカーテンはセンターがあらかじめ用 意し、受託者が保管する。また洗濯・補修の費用はセンターが負担する。 4.業務従事者・ 業務従事者・作業場所 4-1.従事者の配置 受託者は、当該業務を遂行するための必要人員(2名以上)を下記勤務日時に当センタ ーに配置すること。 勤務日時 : 日曜日以外の全ての日 8時30分~17時30分 * 国民の祝日に関する法律に規定する休日を含む。なお 12 月 29 日~1 月 3 日の期間の 勤務日及び費用負担は別途センターと協議の上決定する。 * 勤務時間は、上記時間帯内で適切に設定すること。 4-2.作業場所 患者日用品の保管、従事者の休憩等に使用するため、当センター内居室を無償で貸与す る。 4-3.PHS の貸与 当センター内で業務を行う際は、当センター専用 PHS を利用することとし、2台まで無 償で貸与する。 (それ以上の台数が必要な場合は有償で購入可能) 5.その他 その他 5-1.センター施設の利用 ① センターは、受託者がこの業務を遂行するにあたって必要な中央倉庫(清潔・不潔寝 具倉庫)を受託者に無償で使用させる。その範囲は、センターが指定する。位置は「別 紙5 中央倉庫」を参照のこと。 ② 中央倉庫等、受託者がもっぱら使用する建物、工作物等については、善良な管理者 の注意をもって使用し、火気の使用についてはセンターの承認を受けること。 ③ 受託者は、事務所並びに機器等をこの業務遂行のためのみに使用するものとし、そ れ以外の目的で使用してはならない。 ④ 受託者は、中央倉庫の使用について、センターの定める規則等を遵守すること。 5-2.寝具類の管理 ① 受託者は中央倉庫に保管する寝具類について、損害保険の契約を行うこと。 ② 寝具類には、いずれも標識をつけること。 ③ 寝具類の交換、受渡、保管等に関する伝票、帳簿等はすべて受託者の負担とし、そ の様式 及び記入方法等は協議のうえ定める。 Ⅲ 受託者の責務 1.受託者 1.受託者・ 受託者・従事者の 従事者の責務 本件業務受託者は下記事項を遵守すること。なお、下記事項は本仕様書に定める全ての 業務において受託者が遵守すべき事項を定めたものである。 1-1.守秘義務 ① 受託者及び業務従事者は、本契約業務の遂行において知り得た秘密及び個人情報を 本契約業務の遂行以外の目的に使用し、漏洩してはならない。本契約期間終了後に おいても同様とする。 1-2.業務の適正化・業務体制の確保 ① 受託者及び業務従事者は、当センターの信用を失墜させる行為をしてはならない。 ② 受託者及び業務従事者は、本件業務を遂行するに当たってセンターの機能等を十分 に熟知し、適正な患者サービスを担うこと。 ③ 受託者は、必要な知識、経験、技能を持った従事者をもって業務実施にあたらしめ、 責任ある、適切かつ円滑な業務の遂行に必要な体制を整備すること。 ④ 受託者は、受託したすべての業務の遂行にあたり、従事者にセンターとの常に円滑 な連携を図らせること。 ⑤ 受託者は、センターの目的を理解し、従事者にその達成を常に意識させるとともに 常に問題意識を持ち、センターに対し業務改善のための企画・提案を行うこと。 ⑥ 受託者は、天災等により一時的に業務の遂行が困難になる事態に備え、本件業務が 滞ることの無いよう必要な措置を講じること。 1-3.施設の利用 ① 受託者は、当センターが貸与した倉庫、控室など(以下、施設という)を善良な管 理のもと大切に使用し、契約終了後は直ちに返還すること。 ② 受託者及び業務従事者は、貸与された施設を私有化しないこと。 ③ 受託者及び業務従事者は、貸与された施設の清潔保持・整理整頓に努め、火気につ いて特に注意すること。 1-4.従事者の管理 ① 受託者は、従事者の労働条件等において、労働基準法等の関係法令を遵守すること。 ② 受託者は、従事者の施設内等での行為等全てについて責任を負う。 ③ 受託者は、従事者が故意又は過失により当センター又は第三者に損害を与えた場合 は、その損害賠償の責任を負う。 ④ 従事者の労働災害時の労災保険は、受託者の保険を適用する。 ⑤ 受託者は、センターで業務を行う従事者に対し業務に係る教育・研修を行うこと。 ⑥ 受託者は、センターで業務を行う従事者をセンターが実施する感染管理に係る教 育・研修に出席させること。 ⑦ 受託者は、業務の管理及び従事者の管理(健康管理・服務規律の保持等一切)、関係 部署との連絡調整、従事者の指導及び従事者が業務できない場合の措置を講じるこ と。 ⑧ 受託者は、センターから、従事者の勤務状態不良等によりセンター運営に支障をき たす恐れがある等の理由で従事者の変更を求められた場合は、誠実に協議に応じる こと。 ⑨ センター内でウィルス疾患の発症者があった場合には、院内感染防止の為に、従事 者の抗体価について確認する事があるので、その際には遅滞なく検査結果を提出す ること。また、ウィルス抗体が陽性でない従事者は、感染症の蔓延を防止する為に 出勤出来ない場合もあるので留意すること。 1-5.従事者の義務 ① 従事者は本業務を行うにあたり安全に注意すること。 ② 従事者は常に清潔な制服を着用すること。制服は受託者が用意すること。 ③ 従事者は名札(写真付き)を着用すること。 ④ 従事者は、感染防止のためエプロン・ディスポ手袋・マスクを着用すること。 ⑤ 従事者は、業務に関係の無い場所には立ち入らないこと。 ⑥ 当センター敷地内での業務時間内における飲酒及び喫煙等についてはこれを禁止す る。 ⑦ 従事者は、業務中に疑義が生じた時は、業務受託責任者を通じてセンターに連絡し 対応を協議すること。 1-6.業務の引き継ぎ ① 受託者は、センター及び前受託者と十分に協議を行い、円滑に業務を遂行するため に必要な一切の準備を業務開始前に行い完了させること。 ② 受託者は、契約の満了又は解除に伴い次の受託者に業務を引き継ぐ場合は、当セン ターの運営に支障をきたさないよう、当センター及び次の受託者と誠実に協議し、 実務レベルでの十分な引継期間を設けて責任をもって引き継ぎを行うこと。 ③ 受託者は、引き継ぎに際し業務運用マニュアルを次の受託者に引き渡すこと。 ④ 引き継ぎに際し受託者に発生する経費等一切は本調達に含めること。 1-7.協議 ① この仕様書に定めのない事項が生じた場合、また不明な点が生じた場合等はセンタ ーと受託者で協議し決定することとする。 2.再委託 2.再委託・ 再委託・下請負について 下請負について 2-1.従事者 本仕様書Ⅱ4.に定める業務の再委託は禁止する。 2-2.患者日用品の洗濯業務 ① 受託者は、本件業務で供給する基準寝具類の洗濯を原則として全て自社工場(系列 会社又は関連工場)にて行い、受託者の責任において品質管理に努めなければなら ない。 ② 受託者は、当センターの承諾を受けて、請け負った洗濯業務の一部のみ下請負する ことができる。ただし、以下の条件を全て満たす場合に限られる。 ア 下請負先は最小限とすること。 イ 下請負を行う洗濯物の集配にかかる作業・費用は全て受託者の負担とすること。 ウ 集配は受託者が一括で行い、トラックを別便としないこと。 エ 洗濯方法・仕上方法・配送期限等、品質・仕様は全て本仕様書どおりとし、全て 受託者の責任において実施すること。 3.提出書類 3.提出書類 3-1.事前の提出書類 受託を希望する者は、下記の書類を入札の競争参加資格確認書類受領期限までに提出し なければならない。 ① 医療法施行規則第9条の14規定する標準作業書 ② 医療法施行規則第9条の14に規定する業務案内書 ③ クリーニング所適合確認済書の写し ④ 衛生基準に合格していることの認定証(第3者の発行する水質検査結果等) ⑤ 医療関連サービスマーク(寝具類洗濯) ⑥ 過去3年間に内科・外科などの主要な診療科数 10 以上、病床数 400 以上の医療機関 で本件同様の業務の請負実績を証明する書類(契約書の写し等) ⑦ 患者日用品のうち寝具類の洗濯について下請負を行う場合、下請先について①~④ を証明する書類 ⑧ 患者日用品のうち浴衣等⑧以外の洗濯について下請負を行う場合、下請先について ③~④を証明する書類
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