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静岡県金融経済トピックス
2015 年 4 月 10 日
日本銀行静岡支店
静岡県における産業創生の萌芽と今後の課題
要
旨
1.
当地経済は、リーマン・ショック以降、歴史的円高等を背景に製造業の空洞
化が全国よりも広く進行し、その影響は非製造業にも波及した。その結果、
製造業から相対的に賃金の低い非製造業に雇用がシフトしたほか、首都圏等
に労働人口が流出した。このため、家計の所得環境の改善は捗々しくなく、
個人消費の回復が遅れている。ここにきて、当地経済では大・中堅企業を中
心に米国経済の改善や原油安等の好影響が出始めているが、その回復テンポ
は全国と比べてなお緩慢であり、中小・零細企業の業況感は引き続き厳しい。
2.
このため、当地では、中小・零細企業との取引拡大に繋がるとともに、雇用
機会も創出されるような新たな産業創生が求められているが、ここにきてそ
の萌芽が窺える。具体的には、系列大企業に依存しない自立経営を目指す中
小製造業の動き、従来見過ごされがちであった地域資源を活用した取り組み、
防災機能の更なる強化とその防災先進性を産業界に対してアピールする取り
組み、各種の新産業クラスタープロジェクトのビジネスとしての具現化を図
る動き等である。
3.
今後、こうした取り組みを着実に拡大させ、当地経済の本格的な景気回復に
しっかりと結び付けていくためには、業況になお厳しさが残る中小・零細企
業に焦点を当てた施策が特に重要である。具体的には、①将来のビジネス・
ニーズを踏まえ中小・零細企業を視野に入れた実践的な戦略づくり、②現状
「点」にとどまる個々の前向きな取り組みを「面」に拡大させるための、中
小・零細企業の立場を踏まえたきめ細かな環境整備や人材育成を含めた実効
性ある支援が必要である。こうした両面の取り組みを、経済界、金融界、行
政、学界等が一体となり、地域をあげて強力に推進していくことが大いに期
待される。
当資料は当店ホームページ(http://www3.boj.or.jp/shizuoka/)に掲載しています。
当資料に対するご意見やご質問は、当店営業課(054-273-4106)までお寄せください。
1
1.リーマン・ショック以降の当地経済の構造変化
当地は、製造品出荷額が全国上位の規模を誇るなど、
「ものづくり県」とし
て発展を遂げてきた。しかしながら、リーマン・ショック以降の先進国経済
の低迷、歴史的な円高を背景とした生産拠点の海外シフトの進行、その後の
新興国経済の大幅な減速により、当地の輸出は大きく落ち込み、その後の回
復が遅れている。また、東日本大震災以降、業務継続体制の強化を意識した
企業の県外移転の動きが、当地製造業の空洞化をさらに加速させることに繋
がった1。この結果、当地製造業の生産、出荷は大きく落ち込み、つれて製造
業と関連の深い運輸・倉庫・不動産等を中心に非製造業の経済活動も後退し
た(図表 1、2)。
こうした製造業・非製造業の後退は、当地の雇用所得環境に以下のような
影響を与えてきた。
①
製造業の空洞化により当地の中では製造業から非製造業への雇用シフト
が生じたが、非製造業は低生産性を背景に賃金が製造業と比べて低いため、
全体として一人当たり名目賃金が伸び悩んでいる(図表 3)。
②
また、製造業の空洞化による雇用機会の縮小が、若年層を中心とした首
都圏・中京圏への労働人口の流出を招来している(図表 4、5)。
③
この間、アベノミクスによる景気回復の下で全国的に人手不足が拡がっ
たが、当地では若年層を中心に労働人口が流出しているため、景気回復テ
ンポが緩慢な割に人手不足感が強い一方で、当地で働く総労働者数は増加
していない(図表 6)。
――
この結果、労働需給を示す有効求人倍率は全国並みの改善がみられ
ている一方で、全労働者の得た賃金の総額を示す雇用者所得は全国と
は対照的に伸び悩んでいる(図表 7、8)。
――
当地においても、このところの円安や原油安を背景とした企業収益
の改善がみられる製造業大・中堅企業を中心に、ベースアップや一時
金の増額を実施する企業もみられている。もっとも、大多数を占める
中小・零細企業では、生産性が伸び悩む中で収益は総じて厳しい状況
にあるため、全体として雇用所得環境が改善するには至っていない
(図表 9)。
1
東日本大震災以前から防災意識が高い当地では、強固な防災対策を構築する前提とし
て、他地域と比べて保守的な被害想定を公表してきているが、これが、東日本大震災以
降災害リスクへの感度が高まる中で、結果として、経済活動拠点としての当地の優位性
を後退させているとの指摘も少なからず聞かれている。
2
ここにきて当地経済にも、米国を中心とした海外経済の改善や原油安効果
等の好影響から、景気回復に向けた前向きな循環が窺われ始めている。もっ
とも、そうした好影響の波及は、今のところ大・中堅企業を中心とした範囲
にとどまっており、当地経済を支える中小・零細企業は引き続き厳しい状況
にある。こうした下で、上述のとおり、雇用者所得の伸び悩みやそれに伴う
個人消費の回復の遅れから、当地経済の回復テンポは全国と比べて緩やかな
ものにとどまっている(図表 10、11)。
2.当地における産業創生の萌芽
今後、当地経済を本格的な景気回復軌道にしっかりと乗せていくためには、
地元の中小・零細企業との取引拡大に繋がるとともに、雇用機会も創出され
るような新たな産業創生が不可欠と考えられるが、最近当地では、以下のよ
うな産業創生に向けた萌芽が窺える。
①
系列大企業に依存しない中小製造業の自立化の動き
中小製造業は、当地製造業の空洞化が進む中で、親企業である大・中堅企
業によるサプライヤーの選別化や、グローバルレベルでの厳しい受注競争に
晒されている。これに対し、中小製造業の一部では、独自に海外営業基盤を
強化する動きや、比較優位性の高い要素技術を活かして収益機会の拡大を図
る動きなど、系列大企業に依存しない自立経営を目指す動きが出てきている。
▽
独自に海外営業基盤を強化する動き
・
従来の系列大企業以外に、別系列の現地日系企業を含め、現地の新たな
企業との取引を構築・拡大させる動き(二輪車向けフレーム部品メーカー、
自動車向け電装品メーカー等)。
▽
比較優位性の高い要素技術を活かし、開発段階への参画や国内の他産業
への参入を通じて収益機会の拡大を図る動き
・
要素技術を内外の展示会等で広く情報発信したうえで、系列大企業以外
の大企業のモデル開発等に初期段階から深くコミットするなどして、より
高い収益機会を獲得している動き(自動車向けプレス金型メーカー、二輪
車向け電装品メーカー等)。
・ 比較優位性の高い要素技術を活かし、航空宇宙産業や医療機械産業とい
った規制対応面で参入コストが高い新事業分野に敢えてチャレンジする動
き(木工用工具メーカー、工作機械メーカー、難削材加工メーカー等)。
3
②
従来見過ごされがちであった地域資源を活用した取り組み
新たな製造業の育成・定着には、高度な技術開発を伴うため相応の時間を
要するが、それに比べると早期に効果をあげられる産業創生として、従来見
過ごされがちであった地域資源(温暖な気候、自然の名所、農林水産物、温
泉、歴史的建造物等の文化資源など)を活用し、観光や MICE(大会誘致)
等の交流人口に対するサービス産業を強化していく動きが拡がり始めている。
・ 徳川家康公顕彰 400 年にあたる本年に「家康公 400 年祭」事業を展開し、
併せて日本商工会議所全国大会(観光振興大会)の開催を予定するなど、
内外に当地の有する歴史文化資源を含めた観光資源や農林水産資源等をア
ピール。
・ 東京五輪やラグビーワールドカップなど世界規模のスポーツ大会の開催
地や事前合宿地を誘致。
・ 伊豆半島における地域一体となった観光誘致のための情報の交換・発信
や観光ツアーの拡充。
・ 地場産業、鉄道、工場夜景といった地域資源を盛り込んだ観光ツアーの
拡充。
・ 東南アジア地域に対する行政のトップセールスやマスコミを通じた宣伝
など、海外に対する当地の地域資源の情報発信の強化。
③
行政や地元金融機関等による産業創生の後押し
行政当局では、
「防災先進県」として、当地における防災機能の更なる強化
に取り組むとともに、その先進性を県外も含めて広く産業界に対してアピー
ルするための取り組みも強化。また、各種新産業クラスタープロジェクトに
おける構想を、具体的なビジネスとして具現化していく動きもみられている。
また、地元金融機関でも、災害時の業務継続体制の強化により、金融面か
ら地域の防災機能を強化する動きや、産業創生に欠かせない資金の供給体制
を整備・拡充する動きがみられている。
▽
「防災先進県」としてのアピールを強化する動き
・ 静岡県では、
「内陸フロンティア構想」により津波リスクの少ない工場団
地の提供を進めているほか、2013 年度から 10 年間で総事業費約 4,200 億円
を投じる防災機能の強化を進めている。このほか、民間企業と各自治体の
協調による防潮堤建設といった防災インフラの整備も推進。
・ また、同県では、これまでの防災に資するインフラ整備によって「防災
先進県」であることを産業界にアピールすべく情報発信を強化。本年 2 月
に公表された同県産業成長戦略会議の「取りまとめ」でも戦略の一つであ
4
る「企業誘致・定着の推進」のために「防災先進県」であることが明記さ
れている。
・ この間、地元地銀では、最新 ICT(Information Communication Technology)
技術を駆使した各種防災設備の導入などの大規模な設備投資や、同業他行
とのシステムや業務運営面での連携により、地域における資金決済、資金
供給を含めた業務継続体制の強化を図る取り組みがみられている。また、
地元信金では、大規模災害時の相互支援協定を締結する動きもみられてい
る。
▽
新産業クラスタープロジェクトをビジネスとして具現化していく動き
・ 「ファルマバレー」
(県東部エリアにおいて先端健康産業の集積を図るプ
ロジェクト)、
「フーズ・サイエンスヒルズ」
(県中部エリアにおいて健康維
持・増進に役立つ食品産業の集積を図るプロジェクト)
、
「フォトンバレー」
(県西部エリアにおいて光学産業の集積を図るプロジェクト)からなる新
産業クラスタープロジェクトが展開されているが、各プロジェクトにおい
て、その構想のビジネスとしての具現化を図る動きがみられている。
―― 「ファルマバレー」に関しては、自動車関連産業等で培った要素技
術を活かし、防錆機能の高い病理検査キットや、外部の新鮮な空気を
送り込むことを可能とする救命用器具を開発し製品化する動き等がみ
られている。
―― 「フーズ・サイエンスヒルズ」に関しては、食品加工産業において、
抗疲労作用や抗ストレス作用を有した食品素材を製品化する動き等が
みられている。
―― 「フォトンバレー」に関しては、電子部品等の欠陥の非破壊検査に
利用される X 線カメラや、極端な明暗差があっても映像撮影を可能と
する高度の画像情報処理能力を持つイメージセンサーなどの開発・製
品化に取り組む動き等がみられている。
▽
金融面から産業創生に欠かせない資金の供給体制を整備・拡充する動き
・
地元金融機関では、医療・農業など成長分野における無担保貸出制度の
拡充や担当営業人員の増強、観光など特定産業の成長を円滑な資金供給の
点から後押しする地域ファンドの創設、将来性の高い事業の再生支援を行
う事業再生ファンドの創設など、産業創生に欠かせない資金の供給体制を
整備・拡充する動きがみられている。
5
3.当地における産業創生を本格化させるための残された課題
①
将来のビジネス・ニーズを踏まえ中小・零細企業を視野に入れた戦略づくり
経済社会が発展段階にあった時点では、東西交通の要衝という比較優位性
を持った当地は、「箱」(工場団地)を設ければ、多くの企業が進出し、纏ま
った雇用を安定的に創出することができていた。しかしながら、経済社会の
成熟化が進んだ今日では、全国の各地公体が企業誘致に従来にも増して注力
していることもあって、
「箱」を設けても企業が進出するとは限らなくなって
いる。また、仮に進出企業が現れても、コスト競争力を高めるために、有利
な条件で纏まった数の雇用が創出されるとは限らないほか、地元における中
小・零細企業との取引も厳選される傾向にある。実際、全国的にみて、新規
に進出した企業の敷地面積あたり雇用予定者数(除く電気業2)は、2000 年か
ら 2013 年の間に約 3 割強減少している(図表 12)。
地元における中小・零細企業との新規取引に繋がるとともに、雇用機会も
創出される新たな産業を創生していくためには、「箱」を設けると同時に、a.
今後社会のニーズの拡大が見込まれる分野で他地域が未だ取り組んでいない
産業を見定めたうえで、b.中小・零細企業でも参入イメージを共有しやすい
戦略を策定し、c.それを県内外に分かり易く情報発信していくことが重要と考
えられる。この点、当地の潜在的な優位性や現在行われている取り組みとの
親和性を踏まえ、新たな産業の候補を挙げると、以下のとおり。
▽
人手不足の解決に資するロボット産業
――
人口動態を踏まえると、約 10 年後には労働人口が 7 百万人程度減少
すると見込まれており、景気変動にかかわらず恒常的に人手が不足す
る分野(医療、介護、運輸、警備、建設等)が出てくる可能性がある。
これに応えるのがロボット産業(医療・介護ロボット、自動運転自動
車、無人ヘリコプター、無人建設機械等)であるが、
「ものづくり」の
優れた技術を持つ中小・零細企業群が集積している当地は、ロボット
先進地域となる潜在性を有していると考えられる。
こうした産業を育成していくことは、いわゆる第 4 次産業革命と言
われる、モノに通信機能を持たせてインターネットに接続したり相互
に通信することにより、自動認識・制御等を行う IOT(Internet of Things)
の流れにも即すと考えられる。また、従来から静岡県が展開してきた
「ファルマバレー」や「フォトンバレー」の新産業クラスタープロジ
ェクトの流れとも親和性があり、幅をより広げていくことになり得る
――
2
電気業は、太陽光発電施設の設置も含むため、設置数のここ数年の振れが非常に大き
い。このため、本稿では電気業を除いた数字で比較している。
6
産業育成と思料される。
――
この実現には、人間の動きを機械に置き換えるための制御を行う ICT
等専門性の高い技術(システム・インテグレーション等)に対応でき
る人材の育成と集積が課題となろう。
▽
地域資源を活かした「滞在者」・「移住者」に対するサービス産業の集積
―― 首都圏の人口動態を踏まえると、東京五輪後には首都圏の超高齢化
問題が本格化し、介護インフラ等の不足が極めて深刻化することが見
込まれている。こうした東京一極集中の「歪み」を是正する対策の一
つとして、豊かでゆとりのある老後生活を望む高齢者予備軍の地方都
市への移住が考えられる。この点、首都圏に近く、気候が温暖で食が
充実し居住性が優れている当地は、他地域に比べ移住先としての優位
性があると考えられる。
―― 首都圏からの高齢者予備軍の受け入れは、食や住宅、趣味、健康増
進、さらには医療・介護等、様々なサービス業の新たな需要を喚起す
ることになる。豊かでゆとりのある生活を求める当該層は本物志向が
強いことから、付加価値の高い商品やサービスを求めるため、地元の
小売業や対個人サービス業における付加価値の高い取引の拡大や、高
い生産性を求める雇用機会の創出が期待できる。この点、静岡県が展
開してきた「ファルマバレー」や「フーズ・サイエンスヒルズ」の新
産業クラスタープロジェクトの流れを加速することにも繋がると考え
られる。
―― この実現には、将来、要介護者が増えても財政が持続可能となるた
めの、規制緩和等を前提とした介護サービスの生産性向上といった課
題がある。また、こうした戦略を実現するためには、首都圏に対して
「静岡の住みやすさ」を強力に情報発信していく必要があり、その一
環として当地の観光を強化していく意義もあろう。
②
中小・零細企業による規制対応等を容易化するための支援
産業創生の鍵を握る地元の中小・零細企業にとって、新たな産業への参入
障壁としては、a.規制対応の難しさ(規制の理解の困難性、認可申請等の負担)
や、b.規制以外の手間(必要な各種認証等の取得負担、外国語対応の負担)
が広く指摘されている。中小・零細企業にとってのこうした参入障壁を少し
でも引き下げるには、各種相談窓口の充実に加え、各分野の規制対応や外国
語による申請書類作成等に習熟した人材の短期派遣(後述)など、中小・零
細企業にとって有用な支援となる仕組みづくりが不可欠と考えられる。
7
なお、静岡県では、本年 2 月に公表された同県産業成長戦略会議の「取り
まとめ」の中で、各種規制の在り方を議論する「産業成長のための規制緩和
推進会議」の設置や、認証取得など各種の企業活動をサポートする取り組み
の拡充が明記されているが、これら取り組みが早期に実現して成果をあげ、
中小・零細企業の新たな参入の動きに結びつくことを期待したい。
③
中小・零細企業が新たな産業に参画するために必要な人材の確保・育成
地元の中小・零細企業が新たな産業に参入していくには、企業活動を様々
な面から支える人材の確保・育成が不可欠である。具体的には、将来拡大が
見込まれるニーズを敏感に察知してそれをビジネスとして具体化し、同時に
経営効率を追求できる「経営人材」、必要な要素技術をビジネスに具現化する
とともに、生産・サービス効率の向上を追求できる「技術人材」、規制対応や
国際認証取得など企業活動を背後から支える「管理人材」等が挙げられる。
こうした人材は特に中小・零細企業において不足しているのが実情である
が、これを着実に解消していくためには、a.関連する大企業の第一線で活躍し
てきた OB からなる「中小企業支援人材バンク」の創設、b.当地の各事業分野
で活躍した経済人のネットワークの組成・活用、c.中小・零細企業と大学との
連携による中小・零細企業の技術開発支援やその延長としての優秀な若手人
材の中小・零細企業への就職斡旋、といった施策を進めていくことが有効と
考えられる。
4.結びにあたって
当地は、製造業を起点とした産業空洞化と雇用機会の縮小、それに伴う若
年層を中心とした人口流出や雇用者所得の伸び悩みといった、リーマン・シ
ョック後の構造問題を抱える「課題先進県」である。他方、当地は、優れた
技術力をもつ中小・零細企業群の集積、大都市圏へのアクセス面での優位性、
自然資源や歴史文化資源の豊富さ等、他地域と比較してなお高い潜在力を有
していると考えられる。
「課題先進県」である当地が、こうした優位な潜在力を存分に活かして、
経済界、金融界、行政、学界等が一体となり地域をあげて産業創生を実現し、
わが国における地方創生の先導役として、再び活力を取り戻していくことを
大いに期待したい。
以
8
上
(図表編)
(図表1)静岡県の製造品出荷額、製造業事業所数、製造業従業員数の推移(業種別、規模別)
製造品出荷額(兆円)
事業所数(千所)
従業員数(千人)
(全製造業)
▲3.8(▲19.4)
▲2.4(▲19.5)
▲71.2(▲15.5)
うち輸送用機械
▲1.5(▲25.0)
▲0.3(▲19.2)
▲16.4(▲16.3)
うち電気機械
▲0.9(▲27.3)
▲0.3(▲25.6)
▲13.7(▲19.2)
製造品出荷額(兆円)
事業所数(千所)
従業員数(千人)
(全規模)
▲3.8(▲19.4)
▲2.4(▲19.5)
▲71.2(▲15.5)
大規模(300人~)
▲2.3(▲21.3)
▲0.1(▲10.9)
▲27.3(▲17.2)
中規模(30~299人)
▲1.2(▲16.9)
▲0.3(▲11.7)
▲21.7(▲11.6)
小規模(4~29人)
▲0.4(▲18.1)
▲2.1(▲21.4)
▲22.2(▲19.7)
(注 1) 2007 年‐2013 年にかけての変化(実数)、括弧内は変化率(%)。
(注 2) 2013 年については速報ベース。業種別の電気機械については「電気機械」
「電
子部品・デバイス」「情報通信機器」の合計。
(資料) 静岡県
(図表 2)輸出額の推移
(2007年=100)
110
静岡
100
全国
90
80
70
60
50
40
07
08
09
10
11
12
13
14
(年)
(資料) 財務省、清水税関支署
9
(図表 3)一人当たり名目賃金の推移
(2007年=100、後方12か月移動平均)
104
102
静岡
100
全国
98
96
94
92
90
08
09
10
11
12
13
14
15
(年)
(注) 2010 年平均=100 とする公表資料を、当店で 2007 年平均=100 に引き直した後
季節性を均すため後方 12 か月移動平均。
(資料) 厚生労働省、静岡県
(図表 4)年齢別人口変化
(%、変化率、寄与度)
総数
0‐14歳
15‐24歳
全国
25‐34歳
静岡
35‐44歳
45‐54歳
55‐64歳
65歳以上
▲ 3.0
▲ 2.0
▲ 1.0
0.0
1.0
2.0
3.0
4.0
(注) 総数については 2007 年‐2013 年にかけての変化率。各年齢ゾーンについては総
数の変化に与えた寄与度。
(資料) 総務省
10
(図表5)静岡県における人口流出入先
(人)
10,000
8,000
流出超
6,000
4,000
2,000
0
▲ 2,000
▲ 4,000
▲ 6,000
流入超
▲ 8,000
07
08
09
その他
愛知県
東京都
全体
10
11
神奈川県
12
13
14
(年)
(資料) 総務省
(図表 6)労働者数の推移
(2007年=100)
101
100
静岡
99
全国
98
97
96
95
94
07
08
09
10
11
(資料) 総務省
11
12
13
14
(年)
(図表 7)有効求人倍率の推移
(倍)
1.4 1.2 静岡
1.0 全国
0.8 0.6 0.4 0.2 07
08
09
10
11
12
13
14
15
(年)
14
15
(年)
(資料) 厚生労働省、静岡労働局
(図表 8)雇用者所得の推移
(2007年=100、後方12か月移動平均)
104
102
100
98
静岡
96
全国
94
92
90
88
08
09
10
11
12
13
(注) 雇用者所得=毎月勤労統計(事業所規模 5 人以上)における常用雇用者数×同一
人当たり名目賃金。各月の雇用者所得を算出した後、季節性を均すため後方 12
か月移動平均。
(資料) 厚生労働省、静岡県
12
(図表 9)静岡県内企業の春季賃上げ、各一時金の支給状況
(%)
2014年春季賃上げ率
2014年夏季一時金
2014年年末一時金
全規模
1.9
5.8
3.8
大企業
(従業員300人以上)
1.9
6.7
5.0
中小企業
(同300人未満)
1.7
▲4.9
▲ 10.3
(注) 春季賃上げに関しては賃上げ率、夏季一時金・年末一時金に関しては前年比。
(資料) 静岡県
(図表10)業況判断D.I.の推移(全規模、全産業)
(%ポイント)
20
(予測)
10
0
▲ 10
▲ 20
▲ 30
静岡
▲ 40
全国
▲ 50
▲ 60
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
15
(年度)
(注 1) D.I.:「良い」-「悪い」回答社数構成比%ポイント。
(注 2) 調査対象企業見直し時は、該当調査回から新ベースで接続。
(資料) 日本銀行、日本銀行静岡支店
13
(図表11)静岡県の業況判断D.I.の推移(規模別、全産業)
(%ポイント)
50
(予測)
30
10
▲10
▲30
大企業
中堅企業
▲50
中小企業
▲70
96 97 98 99 00 01 02 03 04
05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15
(年度)
(注 1) D.I.:「良い」-「悪い」回答社数構成比%ポイント。
(注 2) 調査対象企業見直し時は、該当調査回から新ベースで接続。
(資料) 日本銀行静岡支店
(図表12)新規に工場等を立地する場合の敷地面積当たり雇用予定者数の推移(全国ベース)
(2000年=100)
110
100
敷地面積当たり雇用予定者数
90
80
70
60
50
40
00
01
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
(年)
(注) 電気業を除くベース。
(資料) 経済産業省
14