研究ストーリー5:臨床社会学の方法で現代の犯罪を読み解く Eさんは中学生の時、家が空き巣に入られた経験がある。 自分は塾に行っており、両親も外出中の出来事だったので、ノートパソコンやデジタルカメラなどの電子機器、時計なのど貴金属を盗まれた物的被害だけれ済んだ。 自分や家族がいるときの強盗だったらと思うと今でもぞとする。 日本は安全な国だというが、時々発生する凶悪事件の報道を見ると他人事だとは思えない。 Eさんには、だんだん危ない社会になっているのではないかという漠然とした不安があった。 もしそうだとすれば、どうしてとのような社会変化が起こるのか考えてみたいと思っていた。 Eさんの場合 「社会病理学A」で聞いた「体感治安」という言葉は、「マス・コミュニケーション論A」で説明された、 犯罪描写を含むテレビ番組などに長時間接触している人ほど自分たちの周りを危険なものだとみなしているという「培養効果」の時間が得方と符合すつことも理解できた。 「社会病理学B」を履修して、犯罪が歴史的にどのようにとらえられてきたのか、また、刑罰にどのような意味があるのかを知ることができた。 私的報復を国が代理的に遂行する意味があるという立場もあれば、罪を犯した人を更正させる教育的な意味がるという立場もあることを知った。 「社会学史A・B」で取り上げられた、狂気といった概念をどのように理解するかが、近代社会の定義と深く関係していることもあんとなく理解できるようになった。 「社会問題論」では、何が問題として構成されるのか自体を問うてみよと教わった。 「犯罪心理学」では、個々の犯罪者の動機や背景の一端を見ることができた。 しかし、貧困や怨恨だけでは説明できない犯罪について、どのような研究をすればよいのだろうか。 Eさんは統計データから見る犯罪現象だけでなく、個別の犯罪者のライフヒストリーを参照しつつ、社会学的な視点で考えるということがわかってきた。 一般に理解しがたい犯罪とは、被疑者の行為能力が問題となるため、精神鑑定が行われる場合が多い。 アクセスできる情報に限度があるけれども、Eさんは、公判資料や報道など自分がアクセスできる情報を活用しながら、臨床社会学の方法を学んで、現代の犯罪の会計を読み解いてみようと考えた。 メディア領域×現代社会領域×臨床社会領域×社会心理領域 1年次 キリスト教科目 A 群 科 目 言語教育科目 (必修) ( アカデミック・プレパレーション科目 必 修 科 目 2年次 キリスト教学A キリスト教学B 英語A① インターミディエイト・イングリッシュⅠ③ インターミディエイト・イングリッシュⅡ③ 朝鮮語Ⅰ 朝鮮語Ⅱ 基礎演習 社会学リレー講義A 社会学リレー講義B インターミディエイト・ スタディーズ科目 朝鮮語Ⅲ インターミディエイト演習 ) 研究演習Ⅰ④ 社会調査論A リサーチ・講読科目 領域 4年次 朝鮮語Ⅳ アドバンスト・リサーチ科目 系 3年次 研究演習Ⅱ④ 卒業論文④ 社会調査論B テーマ 情報 インターネット ア ・ 表 象 系 公共性 ィ メ デ ( B 群 科 目 表象理論 社会表象 マス・コミュニケーション論A プライバシーの社会学 文化人類学A 文化人類学B 文化資源・記憶 博物館と社会 ポピュラー・カルチャー 映像文化論 身体文化 グローバル化 グローバル社会 多文化・共生 エスニシティ論 環境 コミュニティ・都市 系 ・ 領 域 科 目 社 会 ・ 共 生 系 社会理論 現代社会学 都市社会学 社会学史A 社会思想史B 現代社会 歴史社会学 社会階層論 社会調査実習Ⅰ 社会調査実習Ⅱ+α コミュニケーション・自己 ソーシャル・ ネットワーク 臨床社会 パーソナルネットワーク論 NPO/NGO 企業・組織 仕事 人 間 ・ 心 理 系 都市社会学 社会思想史B 歴史社会 学 社会階層論 現代文化 ネットワーク化 ) 選 択 必 修 科 目 マス・コミュニケーション 仕事と社会A 家族 ジェンダー論 セクシュアリティ論 教育 教育社会学 現代若者・子ども論 社会問題 社会病理学B 臨床社会学 セクシュアリティ論 現代若者・子ども論 社会問題論 臨床社会学 福祉・宗教 ソーシャル・サポート 社会心理 臨床社会心理学 臨床社会心理学 犯罪心理学 犯罪心理学 集団・社会 個人・パーソナリティ 社会心理学A 心理学実験 単位数(年間) 38単位(内 必修18単位) 32単位(内 必修10単位) 26単位(内 必修4単位) 必修8単位+α
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