第4章 郡 民 所 得 の 推 計 方 法

第4章
郡 民 所 得 の 推 計 方 法
1
経 済活 動別 郡 内総生 産
2
郡 民所 得
3
郡 内総 生産 ( 支出側 )
1
経済活動別郡内総生産
項
目
1 産業
(1) 農業
①産出額
②中間投入額
(2) 林業
①産出額
②中間投入額
(3) 水産業
①産出額
②中間投入額
推
計
方
法
主な資料等
郡内総生産=産出額−中間投入額
県統計課
中間投入額については,国が提供する関係指標の中間投入比率を準 「県民経済計算」
用していない産業では,FISIM消費額を加算する。
下記の方法による産出額+自社開発ソフトウェア
ア 耕種,畜産,養蚕,農産加工品
「奄美群島の概況」の農業産出額をとる。
イ 獣医業
県産出額を従事者数の対県比で按分する。
ウ 農業サービス業
県産出額を従業者数の対県比で按分する。
総務省
「事業所・企業統計調査」
県大島支庁
「奄美群島の概況」
県統計課
「県民経済計算」
産出額×中間投入比率
ア 耕種,畜産,養蚕
県民経済計算の中間投入比率を準用する。
イ さとうきび
中間投入比率=(1−粗付加価値率)−受注型ソフトウェア比率
粗付加価値率=(産出額−(支払購入費用−雇用労働費))/産出額
ウ 獣医業
県民経済計算の中間投入比率を準用する。
エ 農業サービス業
県民経済計算の中間投入比率を準用する。
九州農政局鹿児島
地域センター
「鹿児島県農林水産
統計年報」
県統計課
「県民経済計算」
下記の方法による産出額+自社開発ソフトウェア
ア 育林業
「鹿児島県森林・林業統計」から森林組合利用事業実績をとる。
イ 素材生産業
「奄美群島の概況」から林業産出額をとる。
〔加算分〕
狩猟業
鳥獣類は「奄美群島の概況」から,その他の狩猟業は県民経
経済計算から産出額をとる。
県環境林務部
「鹿児島県森林・林
業統計」
県大島支庁
「奄美群島の概況」
産出額×中間投入比率
県民経済計算の中間投入比率を準用する。
県統計課
「県民経済計算」
下記の方法による産出額+自社開発ソフトウェア
県大島支庁
海面漁業,真珠養殖,その他養殖業について「奄美群島の概況」等 「奄美群島の概況」
から推計する。
産出額×中間投入比率
県統計課
ア 海面漁業
「県民経済計算」
中間投入比率=県生産規模別各中間投入比率
×郡産出額規模別構成比の合計
イ 真珠養殖,その他養殖業
県民経済計算の中間投入比率を準用する。
- 55 -
項
目
(4) 鉱業
①産出額
②中間投入額
(5) 製造業
①産出額
②中間投入額
(6) 建設業
①産出額
②中間投入額
推
計
方
法
主な資料等
下記の方法による産出額+自社開発ソフトウェア
金属鉱業,非金属鉱業,土石採取業別に関係先照会資料等から推計
する。
産出額×中間投入比率
県民経済計算の中間投入比率を準用する。
県統計課
「県民経済計算」
下記の方法による産出額+自社開発ソフトウェア
工業統計分
(製造品出荷額等−転売商品の仕入額+在庫純増)×年度転換比率
製造品出荷額等=製造品出荷額+加工賃収入+くず廃物出荷額
+その他の収入
年度転換比率:県民経済計算の年度転換比率を準用する。
〔加算分〕
新聞業:平成13年度出荷額等の対県比で県出荷額等を按分す
る。(平成13年度∼平成16年度)
大島紬:関係先照会資料による。
総務省
「経済センサス活動
調査」
県統計課
「鹿児島県の工業」
工業統計分
(原材料使用額等×年度転換比率+間接費)
−受注型ソフトウェア額
原材料費使用額等=原材料使用額+燃料使用額+電力使用額
+委託生産額
間接費=産出額×県民経済計算の間接費比率
〔加算分〕
新聞業:平成13年度原材料費等の対県比で県原材料費等を按分
する。(平成13年度∼平成16年度)
大島紬:
「鹿児島県の工業」等から推計する。
総務省
「経済センサス活動
調査」
県統計課
「鹿児島県の工業」
「県民経済計算」
下記の方法による産出額+自社開発ソフトウェア
ア 土木工事
公共:関係先照会資料による。
(国,県,市町村)
民間:県民間土木工事額を民間土木工事額(関係先照会資料)の
対県比で按分する。
イ 建築工事
公共:関係先照会資料による。
(国,県,市町村)
民間:県民間建築工事額を新増分家屋決定価格の対県比で按分す
る。
ウ 補修工事
民間:県民間補修工事額を雇用者数の対県比で按分する。
※ 公共補修工事等は公共工事に含まれるために推計しない。
総務省
「事業所・企業統計調査」
市町村課
「家屋に関する概要
調書」
県統計課
「県民経済計算」
産出額×中間投入比率
県民経済計算の中間投入比率を準用する。
- 56 -
県統計課
「県民経済計算」
項
目
(7) 電気・ガス・
水道業
①産出額
②中間投入額
(8) 卸売・小売業
①産出額
②中間投入額
(9) 金融・保険業
①産出額
推
計
方
法
主な資料等
下記の方法による産出額+自社開発ソフトウェア
総務省
ア 電気業
「事業所・企業統計調査」
(ア) 発電部門
県市町村課
県産出額(自家発電分を含む。)を発電電力量の対県比で按分 「市町村財政状況」
する。
県統計課
(イ) 送電・配電部門
「県民経済計算」
県産出額を消費電力量の対県比で按分する。
イ ガス業
関係先照会資料より営業収入金額をとる。
ウ 水道業
営業収益−受託工事収益−他会計負担金
エ 廃棄物処理業
県産出額を従業者数の対県比で按分する。
ア 電気業
産出額×中間投入比率
県民経済計算の中間投入比率を準用する。
イ ガス業
(原材料費+その他の営業経費)−受注型ソフトウェア額
ウ 水道業
営業費用−(職員給与費+減価償却費)−受注型ソフトウェア額
エ 廃棄物処理業
産出額×中間投入比率
県民経済計算の中間投入比率を準用する。
県市町村課
「市町村財政状況」
県統計課
「県民経済計算」
下記の方法による産出額+自社開発ソフトウェア
ア 民間分
商業統計分
商品販売額×マージン率+その他の収入額
粗利益額 − 商品以外の収入額
マージン率=
商品販売額
※ 県民経済計算のマージン率を準用する。
イ 公的分
県産出額を総人口の対県比で按分する。
県統計課
「商業統計調査」
「市町村別年次別人口
及び世帯数の推移」
「県民経済計算」
産出額×中間投入比率
県民経済計算の中間投入比率を準用する。
県統計課
「県民経済計算」
下記の方法による産出額+自社開発ソフトウェア
九州運輸局鹿児島運
ア 金融業
輸支局「運輸要覧」
FISIM産出額(民間金融機関分+公的金融機関分)
大島支庁
+受取手数料
(民間金融機関分+公的金融機関分)「奄美群島の概況」
(ア) 民間金融機関
県統計課
a FISIM産出額:県FISIM産出額を分割する。
「県民経済計算」
分割比率:貸出,預金残高等の対県比
〔国内銀行,信用金庫,労働金庫,農林水産金融機関〕
- 57 -
項
目
推
計
方
法
主な資料等
b 受取手数料
県の受取手数料を貸出,預金残高の対県比で分割する。
〔国内銀行,信用金庫,労働金庫,農林水産金融機関〕
(イ) 公的金融機関
a FISIM産出額:県FISIM産出額を分割する。
分割比率:貸出,預金残高等の対県比
〔ゆうちょ銀行,財政投融資資金,政府系金融機関〕
b 受取手数料
県の受取手数料を貸出,預金残高の対県比で分割する。
〔ゆうちょ銀行,財政投融資資金,政府系金融機関〕
イ 保険業
(ア) 生命保険
a 民間生命保険
(a) 県産出額を世帯数の対県比で按分する。
〔生命保険会社,全労済〕
(b) 決算書による。
〔農協共済〕
b 公的生命保険
県産出額を世帯数の対県比で按分する。
〔簡易生命保険〕
(イ) 年金基金
県産出額を世帯数の対県比で按分する。
(ウ) 非生命保険
a 民間非生命保険
(a) 県産出額を着工建築物面積,自動車保有台数世帯数の対
県比で按分する。
〔民間損害保険会社〕
(b) 決算書による。
〔農業共済組合〕
b 公的非生命保険
決算書による。
〔交通災害共済事業,農業共済事業〕
②中間投入額
(10) 不動産業
①産出額
②中間投入額
産出額×中間投入比率
県民経済計算の中間投入比率を準用する。
下記の方法による産出額+自社開発ソフトウェア
ア 不動産仲介業
県産出額を従業者数の対県比で按分する。
イ 住宅賃貸業
県産出額を総延べ床面積の対県比で按分する。
ウ 不動産賃貸業
県産出額を従業者数の対県比で按分する。
産出額×中間投入比率
県民経済計算の中間投入比率を準用する。
- 58 -
県統計課
「県民経済計算」
総務省
「事業所・企業統計調査」
市町村課
「家屋に関する概要
調書」
県統計課
「県民経済計算」
項
目
推
計
方
法
(11) 運輸・通信業
(平成13∼16年度)
①産出額
下記の方法による産出額+自社開発ソフトウェア
ア 運輸業
(ア) 道路運送業
a 道路旅客業
(a) タクシー
「輸送実績集計表」による。
(b) バス(民営)
運輸収入−公営バス営業収益
(c) バス(公営)
営業収益−受託工事収益−他会計負担金
b 道路貨物輸送業
県産出額を貨物自動車保有台数の対県比で按分する。
(イ) 水運業
a 外洋・沿海・内水面輸送業
県産出額を従業者数の対県比で按分する。
b 港湾運送業
県産出額を海上出入貨物トン数の対県比で按分する。
(ウ) 航空運輸業
国内航空輸送産出額を航空輸送実績の対国比で按分する。
(エ) その他の運輸業
a 貨物運送取扱
県産出額を従業者数の対県比で按分する。
b 倉庫業
県産出額を郡貨物取扱量の伸び率を乗じて推計する。
c 道路輸送施設提供業
県産出額を従業者数の対県比で按分する。
d その他の水運附帯サービス
県産出額を従業者数の対県比で按分する。
e その他の航空附帯サービス
県産出額を航空運輸業産出額の対県比で按分する。
f その他の運輸附帯サービス
県産出額を従業者数の対県比で按分する。
イ 通信業
(ア) 郵便業
県産出額を従業者数の対県比で按分する。
(イ) 電信・電話業
県産出額を電話加入数の対県比で按分する。
(ウ) その他の通信サービス業
県産出額を従業者数の対県比で按分する。
②中間投入額
産出額×中間投入比率
県民経済計算の中間投入比率を準用する。
(12) 運輸業
(平成17年度以降)「
(11)運輸・通信業」の「ア 運輸業」に同じ
(13) 情報通信業
(平成17年度以降)
①産出額
下記の方法による産出額+自社開発ソフトウェア
- 59 -
主な資料等
総務省
「事業所・企業統計調査」
国土交通省
「港湾統計年報」
「航空輸送統計年報」
「空港管理状況調書」
九州運輸局
「九州運輸要覧」
県市町村課
「市町村財政状況」
県統計課
「県民経済計算」
県統計課
「県民経済計算」
項
目
推
計
方
法
ア 通信業
(ア) 郵便業
県産出額を従業者数の対県比で按分する。
(イ) 電信・電話業
県産出額を電話加入数の対県比で按分する。
(ウ) インターネット附随サービス業
県産出額を従業者数の対県比で按分する。
(エ) その他の通信サービス業
県産出額を従業者数の対県比で按分する。
イ 放送業
県産出額を従業者数の対県比で按分する。
ウ 情報サービス業
県産出額を従業者数の対県比で按分する。
エ 映像・文字情報制作業
(ア) 新聞・出版業
平成13年度の出荷額等を発行部数の伸び等で推計する。
(イ) 他の映像・文字情報制作業
県産出額を従業者数の対県比で按分する。
②中間投入額
(14) サービス業
①産出額
産出額×中間投入比率
県民経済計算の中間投入比率を準用する。
下記の方法による産出額+自社開発ソフトウェア
ア 公共サービス業
(ア) 教育
県産出額を従業者数の対県比で按分する。
(イ) 研究
県産出額を従業者数の対県比で按分する。
(ウ) 医療・保健衛生
a 医療
県産出額を患者数,人口,給付等の対県比で按分する。
b 保健衛生
県産出額を従業者数の対県比で按分する。
c 社会福祉(平成17年度からの新設項目)
県産出額を従業者数の対県比で按分する。
d 介護
総介護サービス費(保険給付分+公費負担分
+利用者負担分)による。
(エ) その他の公共サービス業
県産出額を従業者数の対県比で按分する。
イ 対事業所サービス業
(ア) 広告業
県産出額を従業者数の対県比で按分する。
(イ) 業務用物品賃貸業
a 事務用機械器具賃貸業
県産出額を従業者数の対県比で按分する。
b 貸自動車業
県産出額を従業者数の対県比で按分する。
- 60 -
主な資料等
総務省
「事業所・企業統計調査」
県統計課
「鹿児島県の工業」
「県民経済計算」
統計課
「県民経済計算」
総務省
「事業所・企業統計調査」
九州運輸局
「九州運輸要覧」
県統計課
「県民経済計算」
項
目
推
計
方
法
主な資料等
(ウ) 自動車・機械修理業
a 自動車整備業
県産出額を保有自動車数の対県比で按分する。
b 機械修理業
県産出額を従業者数の対県比で按分する。
(エ) その他の対事業所サービス業
県産出額を従業者数の対県比で按分する。
ウ 対個人サービス業
(ア) 娯楽業
県産出額を従業者数の対県比で按分する。
(イ) 放送業(平成13年度∼平成16年度)
県産出額を従業者数の対県比で按分する。
(ウ) 飲食店
県産出額を従業者数の対県比で按分する。
(エ) 旅館・その他の宿泊所
県産出額を従業者数の対県比で按分する。
(オ) 洗濯・理容・美容・浴場業
県産出額を従業者数の対県比で按分する。
(カ) その他の対個人サービス業
県産出額を従業者数の対県比で按分する。
②中間投入額
2 政府サービス生
産者
(1) 電気・ガス・
水道業
(2) サービス業
(3) 公務
産出額×中間投入比率
県民経済計算の中間投入比率を準用する。
県統計課
「県民経済計算」
産出額=雇用者報酬+中間投入額+固定資本減耗額
+生産・輸入品に課される税
各項目ごとに決算書,関係先照会資料より集計する。
下水道 及び 廃棄物処理分を集計する。
県市町村課
「市町村財政状況」
教育 及び 学術研究機関分を集計する。
政府サービス生産者産出額総額から電気・ガス・水道業の産出額と
サービス業の産出額を控除する。
3 対家計民間非営利
サービス生産者
産出額=雇用者報酬+中間投入額+固定資本減耗額
総務省
+生産・輸入品に課される税 「事業所・企業統計調査」
項目ごとの県民経済計算の数値を従業者数の対県比で按分する。 県統計課
「県民経済計算」
4 輸入品に課され
る税・関税
県産出額を経済活動別総生産「小計」の対県比で按分する。
5 (控除)総資本形
成に係る消費税
総固定資本形成における設備投資等に係る消費税の額を計上する。
- 61 -
県統計課
「県民経済計算」
項
目
6 固定資本減耗額
(1) 産業
推
計
方
法
主な資料等
固定資本減耗額=産出額×固定資本減耗比率
固定資本減耗比率=減価償却費比率×(1+資本偶発損比率)
※ 次のア∼ウについては,別途受注型ソフトウェア減耗比率加算
ア 農業(さとうきびのみ)
減価償却費比率=10a当たり減価償却費/10a当たり産出額
イ 水産業(海面漁業のみ)
減価償却費比率=県生産規模別各固定資本減耗比率
×郡産出額規模別構成比の合計
ウ 製造業
減価償却費比率=減価償却費/年度産出額
エ
九州農政局鹿児島
地域センター
「鹿児島県農林水産
統計年報」
県統計課
「県民経済計算」
「鹿児島県の工業」
上記ア,イ,ウ,以外の産業
県民経済計算の固定資本減耗比率を準用する.
※ 自社開発ソフトウェア分は,県民経済計算の固定資本減耗額
から推計する。
(2) 政府サービス
生産者
県民経済計算の固定資本減耗額を公共施設面積の対県比で按分する。 県市町村課
「市町村財政状況」
(3) 対家計民間非
営利サービス
生産者
県民経済計算の固定資本減耗額を従業者数の対県比で按分する。
総務省
「事業所・企業統計調査」
7 生産・輸入品に課
される税,補助金
(1) 生産・輸入品
各統計書の税収納済額による。大島地域の値のないものは,県民経
に課される税 済計算の税額を総生産の対県比で按分する。
産業格付けは,負担部門が明確なものは当該産業に格付けし,それ
以外のものは産出額等を分割基準にして全産業に分割する。
(2) 補助金
県民経済計算の補助金額を各産業の産出額の対県比で按分する。
内閣府
「国民経済計算年報」
8 産出,中間投入, ① 国の連鎖デフレーター×年度転換比率
県内総生産の実 ② 前年度固定基準の当年度実質値=当年度名目値
質値(連鎖)
/(当年度連鎖デフレーター
/前年度連鎖デフレーター)
③ 連鎖実質値の対前年度増加率=前年度固定基準の当年度実質値
/前年度名目値
④ 基準年の翌年の連鎖実質値=基準年連鎖実質値
×基準年∼翌年の伸び率
⑤ 基準年の前年の連鎖実質値=基準年連鎖実質値
/前年∼基準年の伸び率
- 62 -
九州運輸局鹿児島運
輸支局「運輸要覧」
熊本国税局
「熊本国税局統計書」
2
郡民所得
項
目
推
1 郡民雇用者報酬
(1) 賃金・俸給
①現金・現物給与 ア
計
方
法
主な資料等
県統計課
「県民経済計算」
農業
{
(耕種・畜産・養蚕,さとうきび産出額)×雇用労賃率
総務省
−役員給与}
「事業所・企業統計
+(農業的サービス業の賃金・俸給−役員給与)
調査」
農業的サービス業分 = 県一人当たり賃金・俸給×雇用者数
雇用者数 = 産業別雇用者数×(1+二重雇用比率)
二重雇用比率 =
総務省「国勢調査」
本業以外の雇用者数(産業別)
本業の雇用者数(産業別)
イ
②役員給与手当
林業
県賃金・俸給に郡/県の雇用者数を乗じ,役員給与を減算して
求める。
ウ 水産業
純生産額×雇用労賃率−役員給与
エ 農林水産業以外の産業(公務を除く)
(ア) 常用雇用者の現金・現物給与
県常用雇用者の現金・現物給与に郡/県の給与所得比率を乗
じて求める。
公務については郡「財政収支調査」
,市町村決算書等により
求める。
(イ) 臨時・日雇の現金・現物給与
県産業別臨時・日雇の1日平均賃金×延就労日数×日雇数
×(1+現物給与比率)
③議員歳費等
県役員給与手当に郡/県の給与所得比率を乗じて求める。
④給与住宅差額家
賃
議員歳費,報酬,委員手当を計上する。
{
(郡1㎡当たり市中家賃−1㎡当たり給与住宅家賃)
×給与住宅床面積×12ヶ月}により求める。
(2) 雇主の現実社
会負担
(3) 雇主の帰属社
会負担
①退職一時金
②公務災害補償費
③その他
県統計協会
「市町村民所得推計」
県市町村課
「市町村財政状況」
総務省
「事業所・企業統計
調査」
県統計協会
「市町村民所得推計」
関係先照会資料
県統計協会
「市町村民所得推計」
総務省「国勢調査」
県統計課
「県民経済計算」
郡賃金・俸給に県賃金・俸給に対する県雇主の現実社会負担の
比率を乗じて求める。
県統計課
「県民経済計算」
県市町村課
「市町村財政状況」
国は照会調査,県,市町村は決算書による。
関係先照会資料
民間分は県民間退職一時金に郡/県の退職所得比率を乗じて求 熊本国税局統計書
める。
関係先照会資料
国は照会調査,県,市町村は決算書による。
産業別現金・現物給与(公務以外)×その他比率(国指標)
- 63 -
国関係指標
項
目
推
計
方
2 財産所得
(1) 一般政府
法
主な資料等
県統計課
ア 受取財産所得
「県民経済計算」
(ア) 利子
総務省
国(出先機関)
「事業所・企業統計
県受取利子×郡/県の公務の従業者数比率
調査」
(社会保障基金)
県統計課
郡厚生年金保険・国民年金保険料収納済額 「鹿児島県統計年鑑」
県受取利子×
県厚生年金保険・国民年金保険料収納済額 大島支庁
郡県税収入
「奄美群島の概況」
県=県受取利子×
県税収入
県税務課
市町村は決算書による。
「鹿児島県税務統計
(イ) 配当
資料」
国は県配当に郡/県の公務の従業者数比率を乗じて求める。 県市町村課
県は郡前年度配当に県配当の対前年度増加率を乗じて求める。「市町村財政状況」
市町村は決算書による。
総務省
(ウ) 保険契約者に帰属する財産所得
「事業所・企業統計
県帰属財産所得に郡/県の総人口比率を乗じて求める。
調査」
(エ) 賃貸料
総務省「国勢調査」
県賃貸料に郡/県の公務の従業者数比率を乗じて求める。
総務省
「事業所・企業統計
調査」
イ 支払財産所得
(ア) 利子
県統計課
郡預金残高
「県民経済計算
国 = 県支払利子×
県預金残高
大島支庁
郡内県機関普通会計歳出額
「奄美群島の概況」
県 = 県支払利子×
県 普 通 会 計 歳 出 額
県統計課
市町村は決算書による。
「鹿児島県統計年鑑」
(イ) 賃貸料
関係先照会資料
県賃貸料に郡/県の公務の従業者数比率を乗じて求める。
総務省
「事業所・企業統計
(2) 対家計民間非 ア 受取財産所得
調査」
営利団体
(ア) 利子
県統計課
(イ) 配当
「県民経済計算」
(ウ) 保険契約者に帰属する財産所得
総務省
(エ) 賃借料
「事業所・企業統計
県数値に郡/県の従業者数比率を乗じて求める。
調査」
イ 支払財産所得
県統計課
(ア) 利子
「県民経済計算」
(イ) 賃貸料
総務省
県数値に郡/県の従業者数比率を乗じて求める。
「事業所・企業統計
調査」
(3) 家
計
ア 受取財産所得
県統計課
(ア) 利子
「県民経済計算」
県受取利子に郡/県の預金残高比率を乗じて求める。
総務省「国勢調査」
(イ) 配当
役員賞与+個人配当金
県統計課
役員賞与は郡個人配当金に県個人配当金/県役員賞与比率 「県民経済計算」
を乗じて求める。
熊本国税局HP
個人配当金は大島税務署の配当所得/鹿児島県計の配当所
得比率を乗じて求める。
- 64 -
項
目
推
計
方
法
主な資料等
(ウ) 保険契約者に帰属する財産所得
総務省「国勢調査」
県帰属財産所得に郡/県の総人口比率を乗じて求める。
(エ) 賃貸料
県市町村課
郡田畑評価総額
「鹿児島県の市町村税」
県田畑小作×
県田畑評価総額
郡宅地評価総額
+ 県その他賃貸料×
県宅地評価総額
県統計課
イ 支払財産所得
「県民経済計算」
(ア) 利子
大島支庁
県支払利子に郡/県の金融機関貸出残高比率を乗じて求める。「奄美群島の概況」
(イ) 賃貸料
県統計課
「鹿児島県統計年鑑」
農林水産業
県賃借料に郡/県の借入耕地面積比率を乗じて求める。
農林水産省
非農林水産業
「農林業センサス」
県賃貸料に郡/県の個人企業者数比率を乗じて求める。
3 企業所得
(1) 民間法人企業
(2) 公的企業
(3) 個人企業
① 農林水産業
② その他産業
③ 持ち家
非金融法人は当該営業余剰{
(全産業(金融・保険業を除く)郡
内純生産−雇用者報酬)−個人企業営業余剰}から,財産所得の
受払を調整し,さらに公的企業所得を減算して求める。
金融機関は当該営業余剰(金融・保険業郡内純生産−雇用者報
酬)から,財産所得の受払を調整し,さらに公的企業所得を減算
して求める。
県統計課
「県民経済計算」
関係先照会資料
県統計協会
「市町村民所得推計」
県統計課
国関係は県民経済計算値に各産業ごとに郡/県の総人口比率な 「県民経済計算」
どを乗じて求める。
総務省「国勢調査」
県,市町村関係は決算書などによる。
県市町村課
「市町村財政状況」
県統計課
農林水産業の営業余剰(農林水産業郡内純生産−雇用者報酬) 「県民経済計算」
から民間法人企業及び公的企業分を減算する。さらに個人の農林 「鹿児島県統計年鑑」
水産業支払利子及び支払賃借料を減算して求める。
大島支庁
「奄美群島の概況」
総務省「国勢調査」
県営業余剰に郡/県の個人企業営業所得比率を乗じて求め,兼
業所得,内職所得を加算する。さらに個人のその他産業支払利子 県統計協会
及び支払賃借料を減算して求める。
「市町村民所得推計」
国関係指標
不動産業推計過程における持家分推計(持ち家分郡内純生産)
−持家分支払利子−家計支払賃貸料
総務省「国勢調査」
関係先照会資料
- 65 -
3
郡内総生産(支出側)
項
目
1 民間最終消費支
出
(1) 家計最終消費
支出
①家計調査法によ
る部分
②直接推計法
推
計
方
法
総務省
「家計調査」
家計調査法(2人以上の世帯,単身者世帯)と直接推計法(加算
または控除項目)に分けて推計する。
世帯を2人以上の世帯と単身者世帯に区分し,各世帯種類別につ
いて12大費目別に推計する。
県1世帯当たり費目別平均消費支出×格差×世帯数
格差は,過去実施した名瀬市(当時)家計調査の対県比に,商業
統計調査(小売業)の対県比の伸び率を乗じて求める。
「家計消費状況調査」
「全国消費実態調査」
「国勢調査」
県統計課
「鹿児島県の商業」
「県民経済計算」
家計調査による支出と所得統計上の消費支出と概念が相違してい
る部分があるので,家計調査法による計数をベースにして加算ある
いは控除することで所得推計の概念に合致させる。
ア 加算項目
(ア) 生命保険のサービス料
生産系列で推計した生命保険産出額をその他の消費支出に加算
する。
(イ)年金基金のサービス料
生産系列で推計した年金基金産出額をその他の消費支出に加算
する。
(ウ) 証券手数料
次の式により求め,その他の消費支出に加算する。
県証券手数料 × 分割比率
分割比率:郡製造業産出額/県製造業産出額
(エ) FISIM消費額
制度部門別FISIM消費額のうち消費者家計FISIM消費額を計上す
る。
イ 控除後,別途推計加算項目
(ア) 家賃(持家の帰属家賃を含む)
生産系列で推計した住宅賃貸業産出額
(イ)設備修繕費
住居費の推計から脱漏している借家人自己負担相当の修繕費
1世帯あたり修繕費×世帯数×自己負担率
自己負担率:県民経済計算
(ウ)不動産あっせん料
次の式により求め,その他の消費支出に加算する。
郡不動産仲介業産出額(不動産業推計)×家計消費割合
(エ) 非生命保険のサービス料
次の式により求め,その他の消費支出に加算する。
県損害保険サービス料 × 分割比率
分割比率:郡2人以上の世帯数/県2人以上の世帯数
(オ) 乗用車購入費
次の式により求め,交通・通信費に加算する。
県乗用車購入費 × 分割比率
分割比率:郡自動車取得税/県自動車取得税
(カ) 医療費(自己負担分)
鹿児島県立病院年報,衛生統計年報(県保健福祉部),市町村
財政状況(県市町村課)等の資料より推計した,医療費のうち自
己負担分を保健医療費に加算する。
(キ) 介護費(自己負担分)
総介護費のうち自己負担分を保健医療費に加算する。
(2) 対家計民間非
営利団体最終
消費支出
主な資料等
県統計課
「県民経済計算」
県統計課
「県民経済計算」
県統計課
「県民経済計算」
県統計課
「県民経済計算」
県統計課
「県民経済計算」
県統計課
「県民経済計算」
総務省「国勢調査」
県統計課
「産業連関表」
県統計課
「県民経済計算」
総務省「国勢調査」
県統計課
「県民経済計算」
県税務課
「鹿児島県税務統計
資料」
県統計課
「県民経済計算」
関係先照会資料
関係先照会資料
県推計額 × 分割比率
総務省
分割比率:郡民間非営利団体従業者/県民間非営利団体従業者 「事業所・企業統計
調査」
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項
目
2 政府最終消費支
出
推
計
方
法
政府サービス生産者の産出額 − 商品・非商品販売額
+ 家計への移転的支出
家計への移転的支出の内訳:医療費のうち社会保障基金からの給付
分,介護費のうち社会保障基金からの
給付分,その他(教科書購入費,戦傷
病者等無賃乗車船等負担金)
3 総資本形成
(1) 総固定資本形
成
①民間
ア 住宅
県推計額 ×分割比率
分割比率:郡新増分家屋(住宅分)決定価格
/ 県新増分家屋(住宅分)決定価格
イ 企業設備
(ア) 水産業
県有形固定資本形成 × 分割比率
+コンピュータ・ソフトウェア額
分割比率:郡漁船総トン数/県漁船総トン数
(イ) 製造業
(「30人以上」有形固定資産新規取得額
+「30人以上」建設仮勘定増分
+「10∼29人」有形固定資産新規取得額
+「9人以下」有形固定資産新規取得額)
×年度換算率
+コンピュータ・ソフトウェア額
(ウ) その他の産業
産業ごとに次の式により求める。
県総固定資本形成 × 分割比率
分割比率:郡産業別産出額/県産業別産出額
②公的
ア 住宅
一般政府,公的企業など関係機関の決算書等から推計する。
イ 企業設備
関係機関の決算書等から推計した投資額にコンピュータ・ソフト
ウェア額を加算する。
ウ 一般政府
関係機関の決算書等から推計した投資額にコンピュータ・ソフト
ウェア額を加算する。
主な資料等
県統計課
「県民経済計算」
関係先照会資料
県市町村課
「市町村財政状況」
県統計課
「県民経済計算」
関係先照会資料
県統計課
「県民経済計算」
関係先照会資料
県統計課
「県民経済計算」
「経済センサス活動
調査」
県統計課
「県民経済計算」
関係先照会資料
県市町村課
「市町村財政状況」
県統計課
「県民経済計算」
関係先照会資料
内閣府
「国民経済計算年報」
(2) 在庫品増加
①民間企業
ア 製造業
{「30人以上」在庫品増加(製造品+原材料+半製品)
+「29人以下」在庫品増加}×年度換算率
イ その他の産業
県産業別在庫品増加 × 分割比率
分割比率:郡産業別産出額/県産業別産出額
関係先照会資料
国関係指標
関係先照会資料
②公的(公的企業 関係機関の決算書等から計上した貯蔵品又は流動資産について,当 関係先照会資料
・一般政府) 期末評価額から前期末評価額を差し引いて求める。
県市町村課
「市町村財政状況」
4 純移出及び統計 郡内総生産−(民間最終消費支出+一般政府最終消費支出
県立病院局
の不突合
+郡内総固定資本形成+在庫品増加) 「鹿児島県立病院
年報」
5 郡外からの所得
(純)
郡外からの財産所得(純)
分配部門:財産所得
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