東京入国管理局における被収容者死亡事件に関する

東京入国管理局における被収容者死亡事件に関する会長声明
2 0 1 5 年 ( 平成 2 7 年 ) 1 月 2 6日
群 馬 弁 護 士 会 会長
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足
立
進
声明の趣旨
平 成 2 6 年1 1 月 2 2 日 、東 京 入 国 管 理 局 収 容 場 内に お い て 、ス リ
ラ ン カ 国 籍 の 男 性 の 被 収 容 者 ( 5 7 歳 ) が 死 亡 し た ( 以 下 、「 本 件 死
亡 事 件 」と い う。)。そ こ で 、当 会 は 、法 務 省 入 国 管 理 局 お よ び 東 京 入
国 管 理 局 に 対 し、 下 記 の こ と を 求 める 。
記
(1)
本件 死 亡 事 件 の 真 相 の 解 明の た め 、独 立 した 第 三 者 機 関 を 直 ち
に 設 置 し、同 機 関 に よ る 必 要 か つ 十分 な 調 査 を 受 け 入 れ、調 査 結
果を直ちに全て公表すること。
(2)
再発 防 止 の た め に 、入国 管 理 局 の 収 容 施 設 に おけ る 医 療 体 制 の
具 体 的 か つ 実 効的 な 改 善 策 を 速 や かに 策 定 し て 実 行 す るこ と 。
(3)
再発 防 止 の た め に 、入国 管 理 局 の 収 容 施 設 に おけ る 医 療 体 制 に
係 る 当 面 の 緊 急 対 策 を 速 や か に 策 定し て 実 行 す る こ と 。
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声明の理由
( 1 ) 本 件 死 亡事 件 の 概 要
東 日 本 入国 管 理 セ ン タ ー に おい て は 、収容 中 の 男 性 2 名 が 平 成 2
6 年 3 月 2 9 日、3 0 日 に 立 て 続 けに 死 亡 す る 事 件 が 発生 し た と こ
ろ で あ る が ( 以 下 「 2 名 の 死 亡 事 件 」 と い う 。)、 報 道 等 に よ れ ば 、
ま た し て も 、平 成 2 6 年 1 1 月 2 2日 朝 、東 京 入 国 管理 局 収 容 場 内
に お い て 、ス リラ ン カ 国 籍 の 男 性 の被 収 容 者( 5 7 歳)が 胸 の 痛 み
を 訴 え た が 、医師 の 診 察 を 受 け ら れず 、 同 日 午 後 1 時 頃、収 容 さ れ
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て い た 部 屋 で 意識 不 明 の 状 態 で 発 見さ れ た が 、搬 送 先の 病 院 に お い
て 同 日 に 死 亡 が確 認 さ れ た と い う 事件 が 発 生 し た 。
本 件 死 亡事 件 に つ き 、同 日 朝 に 男 性 を 救 急 搬 送 しな か っ た 理 由 に
つ い て 、法 務 省は「 重 篤 な 状 況 で はな い と 判 断 し た た め」と 説 明 し
て い る と の こ とで あ る 。
( 2 ) 死 亡 事 件の 相 次 ぐ 発 生
2 名 の 死亡 事 件 に つ き 、 当 会は 、 同 年 5 月 2 8 日に 付 け で 、 法 務
省 入 国 管 理 局 及び 東 日 本 入 国 管 理 セン タ ー に 対 し 、 ① 独立 し た 第 三
者 機 関 に よ る 必要 か つ 十 分 な 調 査 およ び 調 査 結 果 の 公 表、 ② 再 発 防
止 の た め の 医 療体 制 の 改 善 策 を 速 やか に 策 定 し て 実 行 する こ と な ど
を 求 め る 会 長 声明 を 発 表 し た 。
そ の 後 、 法 務 省は 、 同 年 1 1 月 2 0日 に 、 2 名 の 死 亡 事件 に 関 し
て 、 常 勤 医 師 の不 在 な ど が 原 因 で あっ た こ と を 認 め る とと も に 、 入
国 管 理 局 の 収 容施 設 の 常 勤 医 の 確 保や 民 間 医 師 の 判 断 を仰 ぐ こ と な
ど の 改 善 策 を 発表 し た が 、 そ の 矢 先に 本 件 死 亡 事 件 が 発生 し た 。
平 成 2 6年 の み で 3 件 の 死 亡事 件 が 発 生 し て い るこ と は 異 常 な
事 態 で あ っ て、ま た 、法 務 省 入 国管 理 局 が 2 名 の 死 亡 事件 後 に 速 や
か に 医 療 体 制 の 改 善 措 置 を 実 施 し てい れ ば 、本 件 死 亡事 件 の 発 生 を
防 止 で き た は ずで あ る 。
そ の た め 、 本 件死 亡 事 件 に つ き 、 入 国 管 理 局 の 収 容 施 設 に 収 容 さ
れ て い る 被 収 容者 の 健 康 を 維 持 す る と い う 入 国 管 理 局 長の 責 務 ( 被
収 容 者 処 遇 規 則 3 0 条 参 照 ) を 東 京入 国 管 理 局 長 が 何 ら果 た し て い
な い こ と は 明 らか で あ っ て 、 極 め て遺 憾 で あ る 。
( 3 ) 原 因 究 明 と 医 療 体 制 改 善 の 必要 性
本 件 死 亡事 件 と 同 様 の 事 態 の発 生 を 防 ぐ た め に、本 件 死 亡 事 件 の
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真 相 を 解 明 す るた め 、独 立 し た 第三 者 機 関 を 直 ち に 設 置し 、同 機 関
に よ る 必 要 か つ十 分 な 調 査 を 受 け 入れ 、そ の 調 査 結 果 を 全 て 公 表 す
るべきである。
また、2名の死亡事件および本件死亡事件を踏まえ、再発防止の
ために、具体的かつ実効的な医療体制の改善策を速やかに策定して
実 行 す べ き で ある 。
そして、上記の調査結果に基づく改善策の実施を待つだけでは、
その実施までの間、入国管理局の収容施設の医療体制が何ら変わら
ず、被収容者が何らかの不調を訴えても医師の診察を受けられずに
本 件 死 亡 事 件 と同 様 の 事 態 が 発 生 して し ま う こ と が 懸 念さ れ る 。
そこで、体の不調を訴える被収容者が速やかに十分な診療を受け
られるための指針等を緊急に作成するとともに、入国管理局の職員
に対して周知を徹底するなど、二度と死亡事件が発生しないよう、
当 面 の 緊 急 の 対策 を 講 じ る こ と も 求め る 。
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結語
当 会 は、本 件 死 亡 事 件 の 被 害 者お よ び そ の ご 遺 族 に対 し て 深 い 哀 悼
の 意 を 表 す と とも に 、 法 務 省 お よ び東 京 入 国 管 理 局 に 対し 、 ① 真 相 解
明 の た め に 、 独立 し た 第 三 者 機 関 を直 ち に 設 置 し 、 同 機関 に よ る 必 要
か つ 十 分 な 調 査を 受 け 入 れ 、 調 査 結果 を 直 ち に 全 て 公 表す る こ と 、 ②
再 発 防 止 の た めに 、 入 国 管 理 局 の 収容 施 設 に お け る 医 療体 制 の 具 体 的
か つ 実 効 的 な 改善 策 を 速 や か に 策 定し て 実 行 す る こ と 、③ 再 発 防 止 の
た め に 、 入 国 管理 局 の 収 容 施 設 に おけ る 医 療 体 制 に 係 る 当 面 の 緊 急 対
策 を 速 や か に 策定 し て 実 行 す る こ と を 求 め る 。
以上
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