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平成 26 年度スマートコミュニティ構想普及支援事業
成果報告書(要約版)
1
補助事業者名
株式会社 大林組 (代表申請者)/ 川崎重工業 株式会社 / 岩谷産業 株式会社 /
関西電力 株式会社 (エネルギー事業者)/ 株式会社 日建設計総合研究所
2
対象地域
ポートアイランド地区(神戸市)
※国際展示場、国際会議場、スポーツセンター、ワールド記念ホール、ポートアイランド処理場等の市関係施設が立地するエリア
3
補助事業の名称
神戸1MW級水素CGSスマートコミュニティ構想検討事業
4
内容
本調査では、平成27年度から平成29年度まで
の3年間をかけて、1MW級の水素ガスタービン発
電設備(水素CGS)を用いた技術実証を行うため
の検討および、次世代スマートコミュニティモデル
の構築に向けた事業性評価(FS)を行った。
《FSの概要》
スポーツセンター、国際展示場、下水処理場に
電力供給を、スポーツセンター、国際展示場、ポ
ートピアホテルに熱供給を行った場合〔図-1〕に最
も事業性が高くなり、投資額は18億円(補助率3/4)
となった。(NOI利回り=3.7%、IRR=7.5%)
この場合、水素単価100円/Nm3 でも水素混焼
率20%程度まで事業性を確保でき、30円/Nm3ま
で下がれば、水素混焼率を大幅に高めても事業
性があることが確認できた〔図-2〕。環境面では熱
の有効利用によりCO 2排出が事業性を支配する
要素はない〔図-3〕。
《事業上の課題》
売熱単価が事業を大きく左右するため、ビル単
体のトータルな(燃料費および設備費、運転経費
等を含めた)熱製造コストに対して、売熱単価の
妥当性(環境性も考慮した価格競争力)を検証し
ていく必要がある。
《技術的課題》
〔図-1:電熱供給先〕
〔図-2:液化水素価格と補助金が事業性に与える影響〕
CO2排出係数[kg-CO2/kWh]
水素CGS
 高温環境下で使用される部品の耐久性確認
 燃料切り替えシステムの構築と安定性確認
 保安体制等の明確化(関係各省庁との協議)
地域EMS
 ドレン凝縮水処理や起動時ハンマー現象など
の解決
 EMSのリアルタイム性やデータセキュリティ等
の検証
水素混焼率[%]
〔図-3:発電時のCO2 発生量〕