物理工学コース/物理工学EP 談話会(海外派遣若手研究者報告会) 4月16日(木)14:00 – 16:00 (前半): 総合研究棟W701 線形応答理論に基づく励起子密度の時間発展 小野 頌太 助教 近年、金属において過渡励起子と呼ばれる新奇素励起が観測された[1]。 従来の励起子理論では、その動力学を扱うことが困難であり、新規理論の 構築が急務である。我々は、電子ホール対密度の外場に対する線形応答理 論を展開し、電子ホール対に働く引力相互作用および遮蔽効果を理論に取 入れ、励起子密度を第一原理的に定義した。この定義に基づくと、過渡励 起子の概念が自然に導出され、その動力学研究が可能となる[2]。本発表で は、理論をジェリウムモデルの励起子に適用した結果を報告する。 [1] X. Cui et al., Nat. Phys. 10, 505 (2014) [2] S. Ono and S. G. Louie, in preparation. 世話人:関谷隆夫(物理工学コース長)、大野かおる(副コース長)
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