平成26年度簡易ガス事業者立入検査の実施結果

平成26年度簡易ガス事業者立入検査の実施結果
平成27年3月31日
内閣府沖縄総合事務局
経済産業部石油・ガス課
内閣府沖縄総合事務局では、簡易ガス事業者(注1)を対象に、毎年度、定期的に立
入検査を実施しています。
立入検査は、職員2名で実施しガス使用料金算定方法や料金徴収方法等について、適
切に行われているか確認しています。
平成26年度は、12事業者を対象に実施した結果、2事業者で2件の指摘を行い、
改善指導により速やかに改善されました。
(注1)一般の需要に応じ、導管によりガスを供給する事業者であって1の団地内におけるガスの供給戸数
(供給地点数)の数が70以上のもの。簡易ガス事業実施には沖縄総合事務局長の許可が必要。管内で
は27事業者が181供給地点群(32,835世帯)で簡易ガス事業を行っています。
沖縄県の簡易ガス事業者数
※(
合 計
27(181)
)内は供給地点群数
沖縄本島
24(165)
宮古島
1(5)
(平成27年3月31日現在)
石垣島
2(11)
1.立入検査概要
内閣府沖縄総合事務局は、ガス事業法(以下「法」という。)に基づき、管内の簡易ガ
ス事業者を対象に、概ね3年に1回全ての簡易ガス事業者に対し立入検査を定期的に実施
している他、消費者から苦情があった場合等必要に応じて立入検査を実施しています。
立入検査は、当局職員2名が簡易ガス事業者の事務所において、過去3年分を対象にお
客様の中から需要量等を参考にサンプリングして、料金算定方法や料金徴収方法等が簡易
ガス供給約款(注2)及び事業者の会計帳簿や領収書等の関係証憑書類を調査し、適切に行
われているか、また、お客様からの苦情等への対応が適切かつ迅速に行われているか等消
費者の利益保護を目的として実施しています。
(注2)ガス料金やその支払方法、支払期限等簡易ガス事業者がお客様へのガスの供給条件等を定めたもので
沖縄総合事務局長の認可が必要。
2.実施結果
平成26年度は上半期(4月~9月)6事業者、下半期(10月~3月)6事業者の合計12事業
者への立入検査を実施し、2事業者で2件の指摘を行いました。
(指摘内容)
①消費税が含まれた料金表に基づいてガス料金を計算すべきであるが、消費税抜きで基本
料金と従量料金を算出し、その合計額に消費税率を乗じて算出したため一部のガス料金
に1円の誤徴収(未徴収)があった。
②毎月、請求額の全額を一括して徴収すべきであるが、請求額の一部しか徴収していなか
った。
3.是正措置及び再発防止策
平成26年度立入検査における指摘については、速やかに下記のとおり是正措置が講じら
れました。
①消費税抜きで基本料金と従量料金を算出し、その合計額に消費税率を乗じて算出した
ため一部のガス料金に1円の誤徴収(未徴収)があった事例については、事業者の都合であ
るため追加請求はせずに、早急に料金システムを内税に対応できるよう改修することとし
た。
②請求額の一部を徴収していた事例については、今後は一部払いを受け付けないことと
し、その旨を需要家へ通知した。
(お問い合わせ先)
内閣府沖縄総合事務局経済産業部石油・ガス課長
担当者:土井、伊藤
電 話:098-866-1756
外間
(参考)
ガス事業法(抜粋)
(目的)
第1条
この法律は、ガス事業の運営を調整することによつて、ガスの使用者の利益を保護し、及びガス事業の
健全な発達を図るとともに、ガス工作物の工事、維持及び運用並びにガス用品の製造及び販売を規制する
ことによつて、公共の安全を確保し、あわせて公害の防止を図ることを目的とする。
(事業の許可)
第37条の2
簡易ガス事業を営もうとする者は、供給地点群ごとに、経済産業大臣の許可を受けなければなら
ない。
(供給約款等による供給の義務)
第37条の6の2
簡易ガス事業者は、次条第1項において準用する第17条第1項の認可を受けた供給約款又
は次条第1項において準用する第17条第12項の規定による届出をした選択約款以外の供給条件によ
り、一般の需要に応じガスを供給してはならない。
(立入検査)
第47条
経済産業大臣は、この法律の施行に必要な限度において、その職員に、ガス事業者、準用事業者又は
ガス用品の製造、輸入若しくは販売の事業を行う者の営業所、事務所その他の事業場に立ち入り、帳簿、
書類その他の物件を検査させることができる。