総合理工学研究科 フォトニクス分析の新たなブレークスルー 物理・数理科学コース 4次元空間内の曲面結び目の研究 チャートを用いた曲面結び目 曲面結び目、チャート 主研究担当者 : 志摩亜希子 どのような研究課題に取り組むのか Background and Motivation 4 次元空間の曲面を研究しています。これらの図 形を分類することが目標です。この曲面を 3 次元空 間に射影したもの、つまり影を考えます。一般にはこ の影は曲面が交わったものです。この曲面の交わり は 3 次元空間内のグラフになります。このグラフを更 に平面に射影したものが、チャートです。4 次元の物 体を平面内のグラフを用いて研究しています。 どのような点が新しいか Originality 3 次元空間内の閉じた紐、結び目については、と ても便利な分類表があります。4 次元空間内の曲面 に関する分類表は、3 次元版のようなものはまだあり ません。それを作成しようということが新しい点です。 同じ曲面を表わす異なったチャートは無数にありま す。それらがいつ同じものを表わすだろうか、調べる 方法を開発中です。 研究展望とインパクト Impact and Perspective チャートと呼ばれるグラフの頂点は次数1、4、6 のいずれかです。驚くべきことに、次数 4 の頂点が 高々1 個であるチャートが表す曲面は、次数6の頂点 がないチャートが表す曲面に同じであることが示せ ました。次数4の頂点はある数は必要だと分かってき ました。これからは、次数4、6の数の小さいものから 順に調べ、分類表を作っていこうと思っています。 ※他に画像があれば(テクストボックス内)で挿入可能。 研究グループからの論文 ※テキストボックスのケイ線 Teruo Nagase Akiko Shima : Any chart削除可能。 with at most one crossing is a ribbon chart, Topology and its Applications 157 (2010), pp. 1703–1720 Teruo Nagase and Akiko Shima: On charts with two crossings I: There exist no NS-tangles in a minimal chart, J. Math. Sci. Univ. Tokyo Vol. 17 (2010), pp.217–241 ◆電子メール:shima※keyaki.cc.u-tokai.ac.jp(※印を@へ変更して下さい)
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