特別企画[PDF475.0KB]

2015.3.30
第46回日本看護学会-ヘルスプロモーション-学術集会 特別企画
11月6日(金)・7日(土) 富山県/富山県民会館
“いのちかがやく”ヘルスプロモーション
ー「自分らしく生きる」を紡ごう 看護の力でー
メインテーマ 今こそ、看護のチカラ~人が人生をよりよく生きるために~
メインテーマ
特別講演
11月6日(金)
10:40~12:00
ヘルスプロモーションの考え方
講師の櫃本氏は、医療に「依存」する時代から医療を生活資源として「活用」する時代へ変
革する必要性を提唱されています。講師は、急性期病院の総合診療サポートセンター長であ
り、入院によって患者さんの人生や生活が途切れることがないように生活を支える医療と介
護の連携を実践されています。
そこで、急性期病院におけるさまざまな取り組みをもとに、講師の長年公衆衛生に携わられ
た観点をもって、今後の保健医療福祉の方向性について講演していただき 、ヘルスプロ
モーションに関する考えを深め、看護実践につなげます。
櫃本真聿(愛媛大学医学部附属病院総合診療サポートセンター長)
座長=西谷美幸(富山大学医学部看護学科長)
教育講演
11月6日(金)
13:00~14:30
ヘルスプロモーションにおける看護職の新たな役割
東京都内で訪問看護を20年以上にわたって続ける秋山正子さんは、高齢化の進む団地に「暮しの
保健室」を開設。住民の健康や介護に関する相談に応じ、地域の高齢者の健康や生活を支えていま
す。
暮らしの保健室での切れ目のない医療と介護の連携活動の実際と課題について講演をしていただ
き、人々が自らの健康とその決定要因をコントロールし改善できる社会をつくるために、看護職がどの
ような役割を創造できるか考える機会とします。
秋山正子(株式会社ケアーズ白十字訪問看護ステーション統括所長、暮らしの保健室長、
NPO法人白十字在宅ボランティアの会理事長)
座長=一島志伸(富山県看護協会副会長、富山市角川介護予防センター館長)
シンポジウム
11月7日(土)
13:00~15:00
子どもから高齢者のコミュニティづくりー「自分らしく生きる」を支えるー
少子高齢化社会が進む中で、健康日本21の10年後に目指す姿として、子どもも大人も希望のもて
る、高齢者が生きがいを持てる、疾患や介護を有する方もそれぞれに満足できる人生を送ることので
きるようなアプローチが必要であるとされています。看護職として今、「誰もが住み慣れた場所で、自分
らしく暮らす」を実現するまちづくりにどのように参画していくかを考えます。
鈴木恵子(ボランティアグループすずの会代表)、梅津初子(富山県入善町保健センター主
幹・課長代理)、野澤拓哉(富山県車椅子バスケットボールクラブ副代表)、坂谷理恵子(石
川県 星の子助産院)
座長:天野良平(金沢大学医薬保健研究域教授)
市民公開講座
11月7日(土)
10:00~11:20
[一般公開]
健康まちづくりを推進して
少子高齢多死社会を迎え、2025年を目途に高齢者の尊厳保持と自立支援を目的として、住み慣れ
た地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、包活的な支援・サービスの提供
体制の構築が求められています。一方、すべての人々のWell-beingが実現するまちづくりも求められ
ています。そこで、ライフサイクルにわたる健康問題を地域に住む人々と共有し、自律とQOLの向上を
図ることが大切となっています。このような中、都市政策と健康・福祉政策を融合した健康まちづくりに
ついて、富山市の取り組みを中心に考えます。
森雅志(富山市長)
座長=富山県看護協会会長
交流集会Ⅰ
地域での看取りを支えるしくみづくり
11月6日(金)
団塊世代が後期高齢者を迎える2025年に向けて、多くの高齢者や医療依存度の高い人々が、住み
慣れた自宅や地域で療養生活を送るとともに、安心して最期の時を迎えることが求められています。
そこで、地域住民、行政、医療等の専門職が協働して、地域包括医療・ケアの構築に取り組まれた立
場から、地域での看取りに焦点をあて、目指すべき地域づくりを考えます。
14:40~15:40
吉井朋代(セントケア・ホールディング株式会社医療支援部課長)、村井真須美(富山県南砺
市訪問看護ステーション所長)、南眞司(富山県南砺市政策参与、南砺市地域包括医療・ケ
ア局地域包括課顧問、砺波地域リハビリ支援センター・南砺市民病院センター長)
司会=村上真由美(富山赤十字病院 がん看護専門看護師)
交流集会Ⅱ
11月6日(金)
13:30~14:50
災害支援とまちづくり
近年、各地で規模や種類の異なる災害が発生しています。被災後、復旧復興と並行して、中長期的な
心のケアをはじめ、地域住民のつながりが重要であることは、東日本大震災災害後の種々の報告で
明らかとなっています。地域の実情を理解し、復旧復興に向け、中長期的に継続して人々を支援し、
まちづくりも視野に入れた健康で安心な暮らしを再構築する看護活動のあり方を、ヘルスプロモーショ
ンの視点から考えます。
菊地とも子(福島県相双保健福祉事務所いわき出張所所長)
千葉美由紀(南三陸訪問看護ステーション所長)
傳田純子(長野県木曽保健福祉事務所健康づくり支援課課長補佐)
松田尚美(広島市健康福祉局保健部保健医療課保健指導担当課長)
司会=中板育美(日本看護協会常任理事)
交流集会Ⅲ
11月6日(金)
14:40~15:40
妊娠から育児までをつなぐ
超高齢社会を背景に、地域包括ケアシステムが推進されています。妊娠・出産・育児を取り巻く保健・
医療・福祉についても同様に考えることが可能です。今回は、特にNICUから退院する児の支援を例
に、地域連携における課題と看護専門職としての連携のあり方について考えます。
日本看護協会助産師職能委員
交流集会Ⅳ
子どもの育ちとヘルスプロモーション~虐待予防の観点から考える~
11月7日(土)
子どもたちのこころとからだの健やかな成長をだれもが願っていますが、現代は様々な要因によって
子どもの育ちを保証することが難しいことがあります。とりわけ、親などによる子どもの虐待が深刻な
社会問題になっています。そこで、子どもの虐待予防を視野に入れた子育て支援の取り組みについて
共に考えます。
11:00~12:00
高三由紀子(富山県立山町保健センター課長補佐)、松井弘美(富山県立中央病院上席看
護師長 小児看護専門看護師)、中板育美(日本看護協会常任理事)
司会:西村真実子(石川県立看護大学母性・小児看護学講座教授)
交流集会Ⅴ
11月7日(土)
13:00~14:00
地域包括ケアシステムをこう創る
超高齢社会を迎える2025年を目途に、医療と介護の両方を必要とする高齢者が、住みなれた地域
で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、包括的な支援・サービスの提供体制の
構築が求められています。
住みなれた生活圏域で住民が安心して暮らし続けられるために、地域における医療と介護の関係機
関の連携・協働について紹介していただき、医療・介護を一体的に提供できる体制における看護職の
役割について考えます。
中島眞由美(富山市保健所中央保健福祉センター所長)、小玉昭子(福井県越前氏地域包
括支援センター長、越前市長寿福祉課副課長)、大江浩(富山県砺波厚生センター所長)
司会:田村須賀子(富山大学大学院医学薬学研究部教授)
交流集会Ⅵ
ウィメンズヘルスケアの現状と課題~HTLV-1母子感染と専門職の役割~
11月7日(土)
14:00~15:00
HTLV-1は、主な感染経路を母乳とする母子感染で、HTLV-1キャリアが大都市圏に拡散していること
が明らかになっています。スクリーニングとその結果に基づく保健指導が重要です。HTLV-1の現状と
母子感染予防における課題を共有し、母子にかかわる看護専門職の役割について考えます。
齋藤 滋(富山県大学院医学薬学研究部教授)
司会=福井トシ子(日本看護協会常任理事)
論文作成支援講座
論文作成のポイントと倫理的配慮/文献検索の基礎知識
11月7日(土)
日本看護学会学術集会で発表した演題は、論文としてまとめ『日本看護学会論文集』に投稿ができま
す。本講座では、論文作成における基本的事項と倫理的配慮などの解説を行います。さらに各種文
献検索データベースと文献検索方法・正確な書誌情報にもふれ、論文投稿に役立つ講座とします。
13:00~14:00
日本看護協会学会委員会委員、日本看護協会図書館司書