2014年3月 本の上の映画館チラシ

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2014 March
特集
愛について
特集
愛について
会場:プレゼンテーションスタジオ 定員:100 名 入場:無料 主催:川口市立中央図書館 運営:NPO Community Design Council
●申し込みは不要ですので、上映当日に会場までお越しください。開場は各日上映時間の 30 分前です。
●定員以上の入場はできませんので、ご了承ください。
●音の聞こえづらい方をサポートする磁気ループシステムを導入しています。T モードつき補聴器をお持ちでない方には、専用受信機を貸し出します。
3 月 10 日(月)19:00∼ (上映時間 78 分)
『アモーレ』
第一話「人間の声」。男が心変わりしたことを知りながら男からの電話
を待つ女は、自分から電話をかける勇気はない…。第二話「奇跡」。
羊飼いの女は岩山で出会った浮浪者を聖人ヨセフだと思いこみ 、聖母
マリアのつもりになって身を任せる…。二話構成。
監 督:ロベルト・ロッセリーニ/ 出演:アンナ・マニャーニほか/
1948 年/イタリア/ DVD /字幕 3 月 15 日(土)14:00∼( 上映 時 間140 分)
『郵便配達は二度ベルを鳴らす』
ポー川沿いの軽食堂に、ひとりの若い浮浪者ジーノがやって来る。食
堂の主ブラガーナの妻ジョヴァンナは、たちまち彼と深い関係になる。
アンコーナでの再会後、彼らはブラガーナ殺害を計画し、成功する。
だがジーノは罪の呵責に苦しむ…。
監 督:ルキーノ・ヴィスコンティ/ 出 演:マッシモ・ジロッティほか /
1942 年/イタリア/ DVD /字幕
3 月 23 日(日)14:00∼ (上映時間 98 分)
『愛の世紀』
若き芸術家エドガーは 、「出会い、情熱、別れ、和解 」という愛の 4
つの段階を描こうとしている。しかしヒロインを追い求めるうちにエド
ガーの記憶は 2 年前のブルターニュでの出来事に遡る 。それは最後の
光のひとかけらまで愛に満たされた世界。
監督・脚本:ジャン=リュック・ゴダール/出演:ブリュノ・ピュッツリ
ほか/2001 年/フランス=スイス/ DVD /字幕
3 月 26 日(水)19:00∼ (上映時間 99 分)
『トリコロール / 青の愛』
自動車事故によって愛する夫と娘を失ってしまったジュリー 。自らも事
故で身体と心に大きな傷を負った彼女は 、生きる意欲をなくしたまま、
すべてを捨ててしまおうと決心する。夫が残した欧州統合を象徴する
未完の協奏曲も、思い出の詰まった屋敷もすべて。
監督:クシシュトフ・キェシロフスキ/出演:ジュリエット・ビノシュほ
か/1993 年/フランス/ DVD/字幕
さまざまな形の愛
今月の本の上の映画館は、ずばり愛について考え
させられる映画を特集します。
はじめに『アモーレ』はロベルト・ロッセリーニ監
督による作品です。主演女優のアンナ・マニャーニの、
ほとんど彼女の一人芝居で愛に溢れる女性を演じて
います。当時実際に監督と恋愛関係にあった彼女の
真に迫る演技が見事です。
次は『郵便配達は二度ベルを鳴らす』。これまで
4 回映画化された作品ですが、そのなかでも最も多
くの人に見られたヴィスコンティ監督のバージョンです。
情事の末の殺人など、スキャンダラスな内容から、
公開当時はイタリア各地で上映禁止となったとか。
ちなみに、原作にも映画にも郵便配達員は登場せず、
原作者の体験からこの不思議なタイトルになったそう
です。
『愛の世紀』は 、ジャン=リュック・ゴダール監督
による、
「映画史上最も美しい海」
「映画史上最も哀
惜に満ちたヘッドライトの洪水」と評された、非常に
美しい映画です。現在をモノクロ 、過 去をカラーで
撮影した今作品は 、21 世紀のゴダールの最高傑作
とも言われています。
最後に『トリコロール / 青の愛』は、フランス国旗
の色になぞらえて、青=自由、
「過去の愛からの自由」
をテーマにしています。突然の事故によって夫と娘を
亡くしてしまった主人公を演じるジュリエット・ビノシュ
の表情がとても印象的です。
隣人への愛、神様への愛、許されない愛などさま
ざまな愛の形を見ることができる、今月の本の上の
映画館を、どうぞお楽しみください。
4 月の上映予定
13 日(日) 14:00∼ 『祝の島』
19 日(土)14:00∼ 『ナージャの村』
22 日(火) 19:00∼ 『水になった村』
30 日(水)19:00∼ 『バオバブの記憶』