3 2015 March 特集不確かな世界で特集不確かな世界で会場：プレゼンテーションスタジオ定員：100 名入場：無料主催：川口市立中央図書館運営：NPO Community Design Council ●申し込みは不要ですので、上映当日に会場までお越しください。開場は各日上映時間の 30 分前です。 ●定員以上の入場はできませんので、ご了承ください。 ●音の聞こえづらい方をサポートする磁気ループシステムを導入しています。T モードつき補聴器をお持ちでない方には、専用受信機を貸し出します。 3 月 10 日（火）19:00∼ （上映時間 83 分）『その街の子ども』子どもの頃に阪神・淡路大震災を体験し、いまは東京で暮らす勇治と美夏。彼ら「追悼のつどい」が行われる前日に神戸で偶然知り合い、震災 15 年目を迎えるまでの時間を共に過ごすことになる。実際に震災を体験している主演二人の演技が感動を呼ぶ。監督：井上剛／出演：森山未来、佐藤江梨子ほか／ 2010 年／日本／ DVD 3 月 15 日（日）14:00∼（上映時 118 分）『ナージャの村』チェルノブイリ原発事故で汚染されたベラルーシのドゥヂチ村。そこに故郷を離れず、汚染された村に残る６家族がいる。そこは汚染されているとは思えないユートピアのように美しい村。写真家・本橋成一の初監督作品。監督・企画・原案：本橋成一／ナレーション：小沢昭一ほか／ 1997 年／日本＝ベラルーシ／ DVD ／字幕 3 月 21 日（土）14:00∼ （上映時間 104 分）『アレクセイと泉』チェルノブイリ原発の爆発事故で被災したベラルーシにある小さな村。畑、森、キノコからも放射能が検出される中、不思議なことに村の「泉」からは検出されない。この百年前の水に誇りをもって暮らし続ける村人の姿を通して、本当の豊かさとは何かを語りかける。監督：本橋成一／ 2 0 0 2 年／日本／ DVD 3 月 25 日（水）19:00∼ （上映時間 95 分）『そして人生は続く』 1990 年にイラン北部を襲った大地震。この自身の震央がかつての自身の作品の撮影現場だったため、監督キアロスタミは息子を伴い、主演の少年たちの消息をたずねてすぐに被災地へと向かった。そこで監督が目にしたものは、無残に崩壊した村々や、家族を亡くした人々の姿だった。監督・脚本･編集：アッバス･キアロスタミ／出演：ファルハッド･ケラドマンドほか／ 1992 年／イラン／ DVD ／字幕不確かな世界で東日本大震災が起きてから、4 年が過ぎようとしています。あれから何が変わったのか、今月はそんなことを考えさせられる映画の特集です。はじめに、『その街の子ども』です。2015 年 1 月 17 日で、「阪神・淡路大震災」から 20 年が過ぎました。主人公を演じる森山未來と佐藤江梨子は共に子どもの頃震災を体験しているそうです。毎年行われている「追悼のつどい」の前日に偶然出会った男女の物語です。設定はフィクションではありますが、実際神戸の地に立った彼らの表情はとても作られたものには見えません。続く、『ナージャの村』と『アレクセイの泉』はどちらも写真家の本橋成一による監督作品です。1986 年 4 月 26 日に起こったチェルノブイリ原発（旧ソ連・現ウクライナ共和国）の爆発事故で被災した、ベラルーシ共和国のある村を取材した作品です。どちらの作品に出てくる村でも、放射線量が高く立ち退きを強いられていますが、そこに残った人々もいます。先祖代々生活していた場所に居られなくなるというのは、どういうことなのか。これからも、考え続けなければいけなません。最後に、アッバス・キアロスタミ監督の『そして人生は続く』です。3 万人が亡くなった 1990 年のイラン地震ののちに、かつての自作の出演者を探してイランを訪れた監督のドキュメンタリー形式の作品です。これから結婚しようとする若者や、テレビでサッカーの試合を観ようとする人々。生きることに向かっていく人々の言葉は胸を打ちます。今日のこの国の現状を鑑みながら、どうぞご覧ください。 4 月の上映予定 10 日（金）19:00∼ 『ルッキング・フォー・フミコ』 18 日（土） 14:00∼ 『ピナパウシュ夢の教室』 26 日（日） 14:00∼ 『あがた森魚ややデラックス』 28 日（火）19:00∼ 『ベルリン・フィルと子どもたち』〒332-0015 埼玉県川口市川口 1-1-1 キュポ・ラ 7F ◎開館時間月 - 金 10:00-21:00 ／土日祝日 9:00-18:00 ◎休館日毎月第 3 金曜日（機器調整日）、 12 月29日 -1月 4 日 ◎お問い合わせ Tel. 048-227-7622 Fax.048-226-7724 ◎URL http://www.mediaseven.jp