2013年4月 本の上の映画館チラシ

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2013 April
特集
Visiting Old, Learn New
特集
Visiting Old, Learn New
会場:プレゼンテーションスタジオ 定員:80 名 入場:無料 主催:川口市立中央図書館 運営:NPO Community Design Council
●開場は各日上映時間の 30 分前です。
●申し込みは不要ですので、上映当日に会場までお越しください。
●音の聞こえづらい方をサポートする磁気ループシステムを導入しています。T モードつき補聴器をお持ちでない方には、専用受信機を貸し出します。
4 月 9 日(火)19:00∼ (上映時間 85 分)
『自転車泥棒』
ローマの職業紹介所に並ぶ長い列。失業者アントニオはポスター
貼りの仕事にありついた。ただし自分の自転 車でという条件 。話を
聞いた妻はベッド・カバーをはぎ取って質屋に行き、交換で自転
車を受け出す。一家に希望がさしこんだのも束の間…。
監督:ヴィットリオ・デ・シーカ/出演:ランベルト・マジョラーニほか/
1948 年/イタリア/ DVD/字幕
4 月 14 日(日)14:00∼
『群衆』
(上映時間 123 分)
ある地方都市の新聞社は経営者交替でリストラが行われ 、婦人記者
アンもその犠牲になった。憤慨した彼女は、ジョン・ドウの署名で「こ
の嫌悪すべき世界に抗議するため、自分はクリスマス・イヴの真 夜 中 、
市公会堂の塔上から飛下りて自殺してみせる」という記事を書いて社
を飛び出した。
監督:フランク・キャプラ/出演:ゲイリー・クーパーほか/19 41
年/アメリカ/ DVD/字幕
4 月 20 日(土)14:00∼ (上映時間 90 分)
『武器よさらば』
第一次世界大戦中 、イタリア兵に志 願したアメリカ人フレデリック・
ヘンリーだが、イタリア軍は理想とはかけ離れていた。その戦場で看
護婦キャサリン・バークレイと出会う。初めは遊びのつもりの恋であっ
たが、しだいに二人は深く愛し合うようになった。
監督:フランク・ボーセイジ/出演:ゲイリー・クーパーほか/ 1932
年 /アメリカ/ DVD/字幕 4 月 26 日(金)19:00∼ (上映時間 79 分)
『幽霊西へ行く』
先祖のハンサムなゴーストが住み着く歴史的な古城をアメリカ人が買い
取り、部品に分解して、ゴーストつきのままフロリダへ移転する。スコッ
トランド気質とアメリカの俗人根性を対照させてユーモラスなサビをき
かせた、幽霊映画のお手本とも言える作品。
監督:ルネ・クレール/出演:ロバート・ドーナットほか/19 35 年/イ
ギリス/ DVD/字幕
今でも新鮮な、懐かしい映画
今月の本の上の映画館は、1930 年代、40 年代の
古い映画を特集します。
まず、
『自転車泥棒』は 1948 年公開のイタリア映
画。ネオレアリズモ
(新写実主義)
と呼ばれる作品で、
アカデミー外国語映画賞を受賞しています。主役の
親子にオーディションで選ばれた素人が採用されて
いたり、当時アメリカではセットでの撮影が主流でし
たが、本作はほぼ全編でロケ撮影が行われ、ドキュ
メンタリー的な手法で撮影されています。
次はフランク・キャプラ監督による
『群衆』
。主演に、
監督の作品には常連のゲイリー・クーパーを起用。
純粋ではあるけど、世間知らずの青年という役を見
事に演じています。公開は 1941 年ですが、メディア
による情報の捏造・暴走というまさに今日的なテーマ
を扱っている作品です。同じくクーパー主演の『武
器よさらば』は、ヘミングウェイ原作です。1932 年
の日本公開当時は、
「武器」に「さらば」するのが不
謹慎とのことで、『戦場よさらば』というタイトルで上
映されました。物語は、ヘミングウェイ自身のイタリア
北部戦線の従軍記者時代の体験が元になっています。
最後の『幽霊西へ行く』は幽霊映画の草分けとし
て知られる作品です。怖くはなく、ユーモアあふれる
コメディです。監督のルネ・クレールはアメリカ人で
すが、前作で興行的に失敗し、資金援助をしてくれ
る製作者に招かれてイギリスに渡り、本作を撮りまし
た。それを考えるとなかなか意味深なタイトルです。
60 年以上昔の映画ですが、今見ても十分に楽し
める作品ばかりです。今月も本の上の映画館でお楽
しみください。
5 月の上映予定
10 日(金)19:00∼ 『俺たちに明日はない』
18 日(土)14:00∼ 『バグダッド・カフェ』
22 日(水)19:00∼ 『ザ・ボーダー』
26 日(日)14:00∼ 『ウディ・ガスリー わが心の
ふるさと』