「胸部外科」特集原稿募集 2015 年 10 月号(68 巻 11 号)において標記のテーマの特集を行いますので奮ってご応募ください. テーマ 感染性心内膜炎の外科治療 感染性心内膜炎においては,心不全のコントロールが困難,抗生物質による感染のコントロール が困難,塞栓症の危険性が高い疣贅の存在の三つが,手術を考慮する因子であった.かつては,外 科治療のゴールドスタンダードは感染巣の完全な除去と弁置換であった.しかし最近では,弁形成 術の普及も相まって,感染性心内膜炎に対しても弁形成術が可能で安全であることが広く認識され 始めた.弁形成が可能になることによって,ガイドラインに示された 6 週間の抗生物質治療の見直 しも必要になりつつある.どのタイミングで弁形成に踏み切るのがよいのか,また,どの程度の感 染範囲まで弁形成術が可能なのか,きわめて興味深い. 抗生物質治療が発達した現在においても,弁輪を越えて周囲の構造物まで感染に巻き込む広範囲 の感染性心内膜炎にしばしば遭遇する.特に,人工弁感染に伴う場合には治療に難渋することが多 い.欧米では一般的に使用されているホモグラフトはわが国においては入手が困難であるために, 多くの施設で術式を工夫してきた.わが国におけるホモグラフトの成績はきわめて重要であるが, これと同様に,人工物やゼノグラフトによる治療成績についても興味深い.これまでの治療の変遷 や術式の工夫について,また各施設の遠隔成績について,多くの投稿を期待したい. 『胸部外科』編集主幹 近藤 丘,小野 稔 * * * ◦内 容:臨床と研究,臨床経験などテーマに沿ったもの ◦応募方法:予定タイトル,著者名,施設名,ミニ抄録を 400 字詰原稿用紙 1 枚に収めて 2015 年 3 月 31 日(火)までにお送りください(E-mail でも構いません). 編集委員会で採否を決めさせていただき,2015 年 4 月末日までにご連絡いたします. なお採用論文は下記のとおりご執筆をお願いいたします. ◦原稿枚数:400 字詰原稿用紙 12 枚以内(英文 summary を含む) ,図表 6 枚以内 ◦原稿締切日:2015 年 6 月 30 日(火) ◦掲 載 号:『胸部外科』68 巻 11 号(2015 年 10 月号) 宛先:〠 113-8410 東京都文京区本郷三丁目 42-6 (株)南江堂『胸部外科』編集室 TEL:03-3811-7619 / FAX:03-3811-8660 / E-mail:[email protected]
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