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平成27年度立川市「都内中小クレジット」活用支援事業
募集要領
1.事業背景・目的
立川市は、税収に占める法人税の割合が約13%(26市平均は6%)と非常に高い
という特徴があります。このことより、事業所の経済活動を通じて使用される
エネルギーの割合が、他の都市に比べ高いことが考えられます。さらに、立川
市は、市内における事業所の大多数が中小企業という産業構造上の特徴を持っ
ており、業務部門が占めるCO2排出量は全体の44.3%(2011年)と最も多くな
っています。それゆえに、中小企業所からのCO2削減対策は喫緊の課題となって
います。
しかしながら、中小企業がCO2削減対策を実施するには、資金や人手、技術情
報の不足といった多くの課題があり、特に削減効果の高い省エネルギー設備の
導入は進みにくいのが現状です。
また、立川商工会議所が平成21年に中小企業に対し実施した環境に関する調
査の結果、環境配慮の取組が未だ十分に進んでいるとは言えない状況にあるこ
ともわかりました。
こうした背景の中、本スキームでは、東京都の中小規模事業所がCO2削減量を
売却することができるしくみである「都内中小クレジット」を活用し、省エネ
ルギー設備等の導入に伴う負担軽減を図ることにより、中小企業所におけるCO2
削減対策の実施を支援します。
2.事業概要
本事業では、立川市内の中小企業所に導入した省エネルギー設備等によるCO2
削減効果を、都内中小クレジットとして発行し、売却するために必要な諸手続
き(必要書類の作成、検証費用の負担、クレジット発行・売却に関する手続き
等)及び省エネ改修補助金の申請等に必要な手続き(必要書類の作成、改修提
案等)を行う事業者を公募し、その支援に対し補助金を交付します。
-1-
3.事業スキーム
大規模事業所
(連携)
クール・ネット
東京
立川市
クレ ジット
費用
省エネ改修補助及
びクレジット活用
支援補助等申請
⑦
東京都
⑥
クレジット
申請
支援事業補
助金
②
クレジット
売却等
クレジット
発行
省エネ改修
補助
③
⑤
省エネ
診断
省エネに関
する相談
支援事業者
・省エネ改修及びクレジット創出
の支援
・クレジット買取り
・省エネ改修補助申請等
・クレジット申請書等作成
・第三者検証担当
・取引口座開設・運営
・温暖化対策報告書支援
①
・支援事業者の選択
・クレジット取得権利の譲渡
検証
④
検証依頼
検証機関
-2-
中小企業所
省エネ診断
依頼
①~②
支援事業者は、市内に事業所がある中小企業から支援の依頼を受け、
省エネ改修補助金に係る省エネルギー設備等の導入提案や交付申請等
支援を行います。また、クレジットの申請・取得権利の譲渡を受け、
当該クレジットの申請等に関する各種業務を実施します。
③
省エネルギー設備等の導入に伴い、市から中小企業へ、立川市中小企業
二酸化炭素排出量削減事業施設改修費補助金(以下「省エネ改修補助金」
という。)交付要綱に基づき、補助金を交付します。
④
支援事業者は、クレジット算定結果の検証に必要な書類作成や現地検証
への立会等の対応をします。
⑤
支援事業者が実施するクレジット申請関係業務に対し、市は、支援事業
補助金を交付します。
⑥
東京都へのクレジット認定及び発行申請を行います。
⑦
支援事業者は、大規模事業所へのクレジット売却等を行います。
※ 省エネ改修補助金は省エネルギー診断に基づき、都内中小クレジットの創出
が可能となる設備導入に限ります。
4.支援事業者について
(1) 定義
本スキームにおいて、地球温暖化対策に係る専門的な知見及び技術を
提供することで、立川市内の中小企業所による CO2 削減対策及びクレジ
ット創出を支援する事業者。公募により市が指定します。
(2)支援事業者の役割
① 立川市内の中小企業所に省エネルギー設備等を導入する際、その設備導
入により見込まれる都内中小クレジットの創出量に応じた何らかのメ
リットを、当該中小企業に提供すること。
② 都内中小クレジットの創出に必要な諸手続きの実施。
③ 省エネ改修補助金の交付申請に必要な諸手続きの支援。
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◆都内中小クレジットの創出に必要な諸手続き
Ⅰ.平成27年度中(平成28年2月迄)に実施すること
実施事項
市へ提出する確認資料
事前届
・ 必要書類等の作成
・ 都内中小クレジット事業所範
・ 東京都への届出
囲申請書兼削減量(見込)届出書
他、東京都への提出書類(写)
検 証
・ 必要書類等の作成
・ 都内中小クレジット算定書
・ 検証機関への検証依頼 他
他、検証機関への提出書類(写)
検証への各種対応
・ 検証結果報告書(写)
(検証費用の負担、検証時
または検証を実施したことを証
の立会い等)
明できるもの
その他
・ 当該中小企業所における ・ 都内中小クレジット事業所範
東京都地球温暖化対策報
囲認定通知書(写)
告書の作成及び提出支援 ・ 東京都地球温暖化対策報告書
・取引口座の開設
(写)
・ 一般管理口座開設通知書(写)
・ メリットの提供を証明する書
類
・ 省エネ改修補助金に係る ・ 省エネ改修補助金の交付申請
省エネルギー設備等の導
等をもって確認資料とする
入提案、交付申請及び受領
に関する支援
Ⅱ.平成28年度以降実施すること
実施事項
削減量の 必要書類等の作成
認定申請 東京都への申請
必要書類等の作成
クレジット
東京都への申請
発行申請
実施時期
クレジットの有効期間中(随時)
認定された削減量を義務履行に利
用できる削減計画期間の整理期間
末までの間(随時)
当該中小企業所における東 クレジット発行可能期間中(毎年
温暖化対策
京都地球温暖化対策報告書 度)
報告書
の作成及び提出支援
クレジットの売却
クレジットの有効期間中(随時)
その他
取引口座の管理
※ 平成28年度以降も市が情報提供を求めた際は、クレジットの発行状況等につ
いて報告すること。
(3)留意事項
① 中小企業に提供するメリットは、クレジット発行期間の初年度分に限り、
クレジット量1tあたり5,000円以上とし、設備導入と同時期など、当
該年度内にクレジット相当分の対価を支払うこと。
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② 次年度分以降のクレジット費用の支払いについては、特に制限は設けな
い。
③ 地球温暖化対策報告書については、平成27年度より東京都へ提出できる
よう支援すること。
④ 平成28年度以降も、クレジットの創出が可能な間は、当該中小企業所に
対する支援を継続すること。また、支援内容等について立川市が報告を
求めた場合には、必要資料等を提出すること。
(4)支援事業補助金
中小企業の支援1件につき、350,000円
(5)交付対象者
支援事業を実施した支援事業者
5.本スキームにおける補助金の取消、返還について
虚偽の申請によりこれらの補助金交付決定を受けたり、本事業の要綱に違反
したりした場合、補助金交付決定の全部または一部を取り消すことがあります。
また、すでに補助金が交付されているときは、交付決定を受けた事業者に返還
を求めることがあります。
※取消、返還を求める場合の例
・ 故意にクレジット創出に必要な書類を準備・提出しなかった場合
6.応募方法
(1)応募要件
申請書を提出できるのは、次の要件をすべて満たす法人とする。
① 日本に拠点を有していること
② 本事業を的確に遂行する組織、人員等を有していること
③ 本事業を円滑に遂行するために必要な経営基盤を有し、かつ資金につい
て十分な管理能力を有していること
④ 本事業を的確に遂行するために必要な温暖化対策事業及び排出権取引
事業に関する専門的な知識と経験を有していること
(2)募集事業者数
4社程度
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(3)募集期間
平成27年4月3日(金)から4月13日(月)
8:30~17:00(土日休日を除く)
※4月13日(月)17:00必着
(4)必要書類及び提出部数
① 応募申請書(第1号様式、第1号様式の2)
正本1部、電子媒体(CD-ROM)一式
② 会社概要書(パンフレット等)
7部
③ 納税証明書(法人都道府県民税及び法人市町村民税を完納していること
を証する書類の原本)
1部
④ 履歴事項全部証明書
1部
⑤ その他参考資料
(必要に応じて追加資料の提出等を求める場合もあります。)
7部
(5)提出方法
必要書類を郵送(必着)または持参
※ 電子データは、ウイルスチェックを行ってから提出してください。
※ 提出された資料は返却できませんのでご了承ください。
※ 応募に係る費用は申請者の自己負担となります。
(6)提出先
立川市環境下水道部環境対策課
190-8666 東京都立川市泉町1156番地の9 立川市役所2階
TEL:042-523-2111 内線2244 FAX:042-524-2603
E-mail:[email protected]
7.支援事業者の決定について
(1)審査方法
審査については提出された書類に基づき、次の5項目の評価点の合計点(以下、
合計評価点とする。)により行います。各項目の評価点は下記のとおりとし、
合計評価点は100点満点となります。審査は5人の審査委員が行い、総合評価点
は500点満点となります。
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≪
①
②
③
④
⑤
審査項目 ≫
温暖化対策事業及び排出量取引事業に関する知識及び経験(30点)
中小企業に対する、きめ細やかな支援体制(30点)
中小企業に提供するメリットの大きさ、利便性(20点)
実施予定件数及び創出予定クレジット量と、その実現性(10点)
大規模事業所への売却可能性(10点)
支援事業者の候補者は、総合評価点の高得点順に決定します。ただし、総
合評価点が250点未満の場合は不採用となります。
(2)審査結果の通知
申請者に文書で通知します。
また、決定した支援事業者については、ホームページで公表します。
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