インターバンクの声 (2015 年 4 月 15 日) 一昨日の浜田内閣官房参与の円安水準に関わる発言に続き、結果次第では昨 日のニューヨーク時間の波乱要因になる可能性もあったのが、米3月の小売 売上高の発表だった。結果は前月比で4ヵ月ぶりのプラスとなったが、市場 の予想には届かず、もう少し強めの結果を期待してドル・ロングにして待ち 構えた投機筋の投げも誘ったようで、119円割れ寸前までドルが売られた。 このドル売りの背景には、IMFの世界経済見通しの今年の米成長率予想が、従 来の3.6%成長から3.1%に下方修正されたこともあったようだ。ただ、 IMFのユーロ圏成長率予想が逆に上方修正となり、クロス・円が堅調に推移し たことや、序盤小売売上高の結果から下げていた株式市場が、中盤から堅調 な展開に転じたこともあり、円は再び119円台半ば近くまで売り戻された。 結局、小売売上高も最近続いていた米経済指標の弱さが、季節的な要因によ るものであったと証明するまでに至らず、市場のバイアスは若干まだドル売 り方向に残っているような気もする。 提供:SBI リクイディティ・マーケット株式会社 お客様は、本レポートに表示されている情報をお客様自身のためにのみご利用するものとし、第三 者への提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、 複写もしくは加工したものを第三者に譲渡 または使用させることは出来ません。情報の内容については万全を期しておりますが、その内容を 保証するものではありません。 また、これらの情報によって生じたいかなる損害についても、当社お よび本情報提供者は一切の責任を負いません。 本レポートに表示されている事項は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、勧誘 を目的としたものではありません。投資にあたっての最終判断はお客様ご自身でお願いします。 1
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