定例記者懇談会資料 平成 27 年4月2日 地域 生活部生活 安心課 外線 0547-36-7144 大井川鐵道運賃助成事業 概要 1.事業実施の目的 この事業は試行として約 6 ヶ月間行い、以下のことについて検証するために実施する。 ①運賃の引き下げによる利用動向調査 ・運賃負担が下がることでの利用動向の変化を調査し、今後の交通体系整備に向け た資料を得る。 ・実証結果により、大井川鐵道に運賃設定について考えさせるきっかけとする。 ②運賃負担の軽減による大井川鐵道の利用促進 ③利用者に、鉄道利用について考えるきっかけを作る。 ・地域の公共交通としての鉄道の意義を認識してもらう。 2.実施地域 上記目的を検証するため、大井川鐵道沿線の片道 400 円程度の区間(川根地区、北五和 地区)の住民を対象とする。ただし、定期券との併用はできない。 対象地域を川根地区と北五和地区とした理由は、大井川鐵道沿線において、主たる利用 目的が住民の生活交通としての地区であるため選定している。 3.助成内容 ①大井川鐵道運賃の1/2を市が助成する。(助成金額は端数切捨て、自己負担金は端 数切り上げ) ②対象区間は、コミバスの運賃(200 円)より低くならないよう、概ね 400 円以上の区 間とする。(※実際の運賃は 370 円から 1,050 円の区間が対象となっている。) ③平成 27 年度予算額 300 万円の範囲内で実施する。 4.実施期間 平成 27 年4月6日から平成 27 年9月 30 日まで(概ね6ヶ月間) ※ただし、予算の範囲内での実施であるため、利用者多数の場合、短縮することもあ る。) 5.実施方法 ①対象地区住民に対し、自治会を通じお知らせのチラシと申込書を配布する。 ②申し込みは、生活安心課に持参、郵送、FAX等で申し込む。 ③申込者に対し、利用券を郵送する。(申し込み単位は、10枚・20枚・30枚とす る。1 人あたりの利用制限はない。) ④利用者は、整理券か乗車証明書に利用券を添えて、自己負担金を駅員等に手渡す。 ⑤大井川鐵道は、実績報告書を作成し、毎月 15 日までに運賃助成金相当額を請求する。 6.効果の検証 利用者に対し、アンケートを実施し、今後の事業の進め方の参考とする。 7.参考資料 大井川鐵道利用状況(平成 26 年度上半期) 区 金谷 間 利用実績 発 神尾~地名 新金谷 発 福用~地名 代官町 発 福用~地名 区 間 1,829人 神尾 発 金谷、新金谷 3,162人 福用 発 日切~金谷 322人 大和田 発 五和~金谷 利用実績 43人 1,072人 296人 日切 発 大和田~地名 237人 家山 発 神尾~金谷 2,773人 五和 発 大和田~地名 273人 抜里 発 神尾~金谷 274人 神尾 発 抜里、地名 下り(千頭行き)計 21人 笹間渡 発 神尾~金谷 745人 地名 発 大和田~金谷 489人 5,844人 上り(金谷行き)計 5,692人 ※上記人数は通勤、通学定期利用者を除いた大井川鐵道集計値、SLを含む。 市民以外、対象地区以外の市民の利用者を含む。 SL停車駅の人数は2割をカウントしている。 地名を含める理由 葛籠地区住民の最寄り駅は地名になるため、川根地区自治会との打ち合わせの 中で決定 川根本町の事例 平成 21 年4月の北部おでかけ号(デマンド型)運行開始時から、おでかけ号と大鉄若しくは大鉄路 線バスの運賃の差額を町が助成している。 平成 25 年度助成実績 大井川本線 424 件 33 千円 井川線 131 件 42 千円 大鉄バス 2,060 件 850 千円 計 2,615 件 925 千円 8.その他 ・「地域公共交通としての大井川鐵道の存続と地域活性化に関する協議会」との関係 協議会において、大井川鐵道の利用促進策を検討したなかで島田市として事業を実 施するもの。 ・想定される質問 ①事業終了後、継続するのか。 →利用状況やアンケートの結果を検証し、事業の必要性などについて検討していく。 ②市民全体に利用範囲は広げる予定があるか。 →今回は、試行実施であるため、地域を限定している。今後は利用状況を見て判断 していくが、基本的には地域住民の足としての大井川鐵道としているため、沿線住民 を対象としていきたい。 ③この事業が、大井川鐵道支援となるのか。 →この事業は、運賃負担を軽減した場合の利用者動向の変化を調査するためのもの であり、現時点で将来的に大井川鐵道の利用促進につながる資料としていきたい。直 接的な支援につながるものとは考えていない。 ④大井川鐵道は観光鉄道として存続していくのか。 →現状は、SL・トーマス運行によって収益を確保していくことに変わりはない。 今回の事業は、地域の生活交通としての役割を計る方法の一つと考える。アンケート を通じて、住民の声を聞いていきたい。
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