仕様書 [PDFファイル/244KB]

清掃センター焼却施設焼却業務委託仕様書
(目的)
第1条
この仕様書は、長野市(以下「発注者」という。)が、長野市清掃センターごみ
焼却施設の保守管理を、受注者に委託する際に必要な事項を定めるものである。
なお、本委託業務は、長野市職員が行うごみ焼却施設の運転管理に対し、設計施工メー
カーとしての技術的支援を行うことを主な目的とし、ごみ焼却処理施設を適正に保守管
理し、処理能力を十分発揮させるため行うものである。また、業務の実施にあたり、本
業務の公共性を認識するとともに、公害発生防止には十分留意し業務を履行すること。
(委託施設及び履行期間)
第2条
委託する施設は次のとおり。
(1)施設名称
長野市清掃センターごみ焼却施設
施設型式
全連続ストーカ式
施設規模
150t/日×3基
操業時間
24時間連続運転
附帯設備
蒸気タービン発電機 (1,450kw)
(2)履行場所
長野市松岡二丁目
(3)履行期間
平成27年4月1日~平成28年3月31日
(委託業務の範囲)
第3条
受注者が行う業務の範囲は、次のとおりとする。ただし、緊急時に限り、別途締
結する緊急対応業務委託にて、業務の範囲外の作業を行わせる場合もある。
(1)受入供給設備に関すること(プラットホーム及び計量業務を除く)
(2)燃焼設備に関すること
(3)燃焼ガス冷却設備に関すること
(4)排ガス処理設備に関すること
(5)給排水処理設備に関すること
(6)余熱利用設備に関すること
(7)通風設備に関すること
(8)灰出し設備に関すること
(9)電気設備に関すること
(10)計装制御設備に関すること
(11)薬液注入設備に関すること
(12)雑設備に関すること
(13)建築設備に関すること
(14)防火・防災管理業務に関すること
(15)上記関連設備及び附帯設備に関すること
(16)降雪時の搬入路の確保(市職員の補助として行う)
(委託業務内容及び要領)
第4条 受注者は、長野市清掃センターのごみ焼却業務を遂行するため、運転中不測の事故
1-
及び故障を生じないように、各機器の点検を確実慎重に実施すること。
併せて、ごみ焼却設備の運転機能を完全に発揮できるように次の業務を行うものとし、
施設に精通したる設計施工メーカーの専門技術、経験及び最新の技術について、必要の
つど提供するものとする。
(1)各種設備の作動状況の確認及び機能の点検調整
(2)各種計器の点検調整、記録及び指示値の確認
(3)維持管理日報及び作業報告書の作成(運転の記録、日報及び点検表)
(4)各設備の巡視点検
(5)緊急時の操作
(6)炉運転方法の指導(助言)
(7)各設備の定例的な保守・整備作業
(8)日報・月報の作成及び報告
(9)貸与備品の管理
(10)その他の軽微な修理、修繕
(貸与品)
第5条 発注者は、受注者が業務を行うために要する物の内、事務用備品を含め、別表に記
載の物を受注者に貸与する。なお、業務に伴う机、椅子、ロッカー等については、発注
者があらかじめ備えた数量以外の物については、受注者の負担で備えるものとする。
2
受注者は、前項の貸与機器を適正なる管理のもとに使用し、他の目的に使用してはな
らない。
3 受注者は、貸与品を、善良な管理者の注意をもって保管しなければならない。
4
受注者は、故意又は過失による事故により、貸与品を滅失若しくは毀損したときは、
発注者の指定した期間内に代品を納め、若しくは原状に復し、又は損害を賠償しなけれ
ばならない。
5
受注者は、発注者より請求があった場合で、その業務のため必要なときは、貸与品を
期間中、発注者に提供するものとする。
6
発注者は、必要に応じ、貸与品の使用状況、管理・保管状況等に関する検査を行うこ
とが出来るものとする。検査の結果、指摘事項があった場合は、速やかに処理すること。
(臨機の措置)
第6条
受注者は、災害防止のため必要があると認めるときは、臨機の措置をとらなけれ
ばならない。この場合において、受注者は、緊急やむを得ないときのほかは、あらかじ
め発注者の指示を求めなければならない。
2
受注者は、前項の規定により臨機の措置をとったときは、遅滞なく発注者に届け出な
ければならない。また、施設において、事故、災害、故障、その他緊急事態が発生した
ときは、直ちに適切な措置を講じ、原因及び被害状況等を、速やかに発注者に報告しな
ければならない。
3
発注者は、災害防止その他委託業務の遂行上必要があると認めるときは、受注者に対
して、臨機の措置をとることを求めることができる。この場合、受注者は、直ちにこれ
に応じなければならない。
(施設の運転時間)
2-
第7条
施設の運転は、年間を通じ連続24時間運転とし、発注者が作成した焼却計画に
基づいて行うものとする。ただし、発注者は、ごみの状況によって、これを変更できる
ものとする。
(人員配置)
第8条
2
受注者は、業務遂行にあたり、必要人員を配置する。
受注者は、廃棄物処理に関して相当の知識及び経験を有する総括責任者、及びそれを
補佐する者を置き、下記により円滑な業務の遂行を図る。
(1) 業務に直接従事する者(以下「従事者」という)の指揮監督を行うこと。
(2) 従事者の研修を励行し、技術の向上、事故防止に万全を図ること。
(3) 発注者と設計施工メーカー間の密接な連絡を図り、業務を履行すること。
(4) その他総括責任者として必要なこと。
3 総括責任者が不在のとき、それを補佐するものが前項の職務を代行する。
4 受注者は、人員を配置する場合、発注者の承諾を得ること。
5
受注者は、災害、事故等、緊急事態発生に備えて、発注者の要請に応じられる体制
を確立しておかねばならない。
(従事者等)
第9条
受注者は、委託業務を行うにあたり、あらかじめ従事者名簿を提出しなければな
らない。提出後に異動が生じた場合も、同様とする。
2
受注者は、委託業務を適正に履行するために必要な技術者及び関係法令で定める有資
格者を確保しなければならない。なお、技術者の必要要件は、別表のとおりとする。
3
発注者は、従事者のうち、委託業務に従事することが不適当と認める者については、
その理由を明示し、受注者に、これを是正するための必要な措置を求めることができる。
4
受注者は、前項の定めにより、発注者から是正措置を求められたときは、速やかにこ
れに応じなければならない。
(勤務体制)
第10条
受注者は、発注者が作成した焼却計画に基づき勤務体制を定め、発注者に報告
する。
2
定期保守等による全炉休止期間の勤務については、発注者と受注者が協議の上決定す
る。
3 発注者の勤務時間、勤務体制は、別表のとおりとする。
(書類の提出)
第11条
受注者は、業務着手前に業務計画書を作成し、次の書類を提出するものとする。
また、変更が生じた場合は、速やかに変更届けを行うものとする。
(1) 業務着手届
(2) 現場組織図
(3) 従事者名簿
(4) 資格者名簿
(5) 職務分担表
(6) 緊急体制連絡表
(7) 労働安全衛生組織図
3-
(8)その他発注者が必要とするもの
2
受注者は、月始めにその月の「勤務予定表」と「機器等の点検整備作業計画書」を作
成し、提出するものとする。
3
受注者は、毎月の業務が完了したときは、速やかに「業務一部完了届」(業務完了届)
を確認書類と共に提出するものとする。確認書類は、次のとおりとする。
(1) 勤務報告書
(2) 焼却施設月報及び年報
(3) 点検整備作業報告書
(4) トラブル処理等報告書
(5) その他発注者が必要とするもの
4
受注者は、作業日報・巡視点検記録を記入し、遅滞なく発注者に提出しなければな
らない。
(守秘義務)
第12条
2
受注者は、契約の履行に関して知り得た秘密を、漏らしてはならない。
受注者は、提出書類等を第三者に譲渡し、貸与し、又は質権その他の担保の目的に
供してはならない。ただし、あらかじめ発注者の承諾を得た場合はこの限りでない。
(情報公開)
第13条
発注者は、本委託業務に係る提出書類等を含む、全ての事項について評価し、
その結果を、条例等に基づき公開することができる。
(火災・盗難等の防止)
第14条
受注者は、受託施設における火災・盗難等の防止のため、十分な予防と監視に
努めなければならない。
(従事者の事故)
第15条
受注者は、業務を行うことにより生じた従事者の災害については、全責任を負
うものとする。
(事務室等の使用)
第16条
発注者は、業務上必要な事務室・従業員控室・便所・浴室・駐車場等を契約期
間中、無償で受注者に貸与する。また、受注者は、これらの使用に関して善良なる管理
と注意を払って維持管理にあたること。
(消耗品の支給)
第17条
業務に必要な消耗品は、発注者が支給する。
(1) 電気、上下水道、井水、等
(2) 施設の運転に要する薬品、潤滑油等
(3) 修繕等で使用する消耗品類
2
上記以外の消耗品等については、発注者と受注者が協議の上決定する。
(遵守事項)
第18条
受注者は、次の事項を遵守しなければならない。
(1) 維持管理費の節減について努力すること。
(2) 従事者は、作業に応じた服装で作業にあたること。
(3) 従事者は、公共施設における業務を常に自覚し、態度言動に注意し、市民等から
4-
非難を受けないようにすること。
(4) 受託施設の整理・整頓、清掃に努めること。
(5) 受注業務に係る関係法令等及び長野市環境マネジメントシステムを遵守して、業
務を遂行すること
(疑 義)
第19条
本仕様書の取扱い又は解釈について疑義が生じた場合、及び本仕様書に定めの
ない事項については、発注者と受注者が協議して定めるものとする。
5-
別
表
貸与品
1.事務所入口の鍵
3個
2.絶縁抵抗測定器
1台
3.クランプテスタ
1台
4.振動測定器
1台
5.ガラス電極式PH計
1台
6.電導度測定器
1台
7.事務机
6台
8.ロッカー
3基
9.消火器
1本
10.椅子
6台
参考
1.発注者の勤務時間
日勤勤務者
8時30分~17時15分(土曜日、日曜日、祝日、年末年始は休日とする)
交代勤務者
1直
8時30分~17時15分
2直
17時~翌朝9時
2.発注者の勤務体制
交代勤務者
班
曜日
4班2直制
日
月
火
水
木
金
土
日
1班
1
2
明
休
1
2
明
休
2班
休
1
2
明
休
1
2
明
3班
明
休
1
2
明
休
1
2
4班
2
明
休
1
2
明
休
1
(注釈)1:1直
2:2直
明:夜勤明け
6-
休:公休
技術者の必要要件
職階・職名
業務責任者(総括責任者)
技術者要件
受変電設備以外の設備の点検整備業務について、高度
な技術力及び判断力並びに作業の指導等の総合的な技
能を有し、実務経験 15 年以上程度の者。
副責任者(総括責任者補佐) (1)設備の点検整備業務について、作業の内容判断でき
る技術力及び必要な技能を有し、実務経験 10 年以上程
度の者。
(2)運転・監視及び日常的な点検保守業務について、高
度な技術力及び判断力並びに作業の指導等の総合的な
技能を有し、実務経験 10 年以上程度の者。
運転班長
(1)設備の点検整備業務について、作業の内容判断でき
る技術力及び必要な技能を有し、実務経験 10 年以上程
度の者。
(2)運転・監視及び日常的な点検保守業務について、高
度な技術力及び判断力並びに作業の指導等の総合的な
技能を有し、実務経験 10 年程度以上の者。
運転監視員
(1)設備の点検整備業務について、保全技師又は保全技
師補の指示に従って作業を行う能力を有する者。
(2)運転・監視及び日常的な点検保守業務について、作
業の内容判断ができる技術力及び必要な技能を有する
者。
7-