仕様書 イノベーション推進部 1.件名 分野横断的公募事業における地域との支援連携体制構築に向けた調査研究 2.目的 我が国の経済再生において、中小・ベンチャー企業の育成、成長促進は極めて重要であり、政府に おいてもベンチャー支援に力を入れているところ。政府のベンチャー支援との連携に加え、NEDO とし てもこれまでの事業の成果、問題点を総合的に評価し、有効な支援策の検討、再構築を図る必要があ る。 また、NEDO では全国各地の中小・ベンチャー企業での NEDO 事業の活用促進やマッチング事業を通 じて、広報活動を推進しているが、中小・ベンチャー企業における認知度は必ずしも高いとはいえな い状況である。 こうした観点から、これまでの分野横断的公募事業(イノベーション実用化助成事業、大学発事業創出 実用化研究開発事業/等)の助成対象企業(参加企業)のうち、中小・ベンチャー企業を対象として、NEDO 事業を利用するに至った経緯、事業達成段階と各段階における地域産業支援との連携状況、そうした支援事 業の有効性、課題を分析し、地域産業支援機関と連携した NEDO 事業の認知度向上、事業化・実用化率向上 (製品開発~上市、販売継続の向上)に向けた体制、取組を検討し、そのあり方を提案する。 3.内容 以下の点について検討(情報収集、分析及び考察。以下同じ。)を行う。検討及び成果報告書のとり まとめに際しては、NEDOや外部有識者、関連機関等との密接な連携のもとで実施することとする。 (1)助成対象企業の地域産業支援機関との連携状況の整理、分析 これまでに実施した「分野横断的公募事業(イノベーション実用化助成事業、イノベーション実用化ベン チャー支援事業、大学発事業創出実用化研究開発事業他)の助成対象企業(参加企業)のうち、中小・ベン チャー企業を対象として、アンケート調査を実施する。アンケート調査対象企業は 700~900 社程度を想定 する。 アンケート調査では、NEDO 事業を利用するに至った経緯と地域産業支援機関の関与、調査実施時点での 達成状況(研究開発段階、研究開発を継続中、研究開発を完了させ製品開発中、製品開発を中断、製品化に 成功したが販売検討段階で中断、販売を中断、販売を継続)と、各段階での地域産業支援機関との連携状況、 NEDO 以外の国及び地方公共団体の産業支援施策の利用状況、その効果について整理、分析する。 また、アンケート調査により地域産業支援機関との連携が行われている中小・ベンチャー企業を対象とし てヒアリングを実施し、NEDO 事業の利用及び NEDO 以外の産業支援施策利用も含めた地域産業支援機関の果 たした役割、効果について具体的な内容を確認する。ヒアリング対象企業は 30~50 社程度を想定する。 (2)NEDO 事業の地域における周知状況の整理、分析 全国各地の中小・ベンチャー企業とつながりをもち、事業状況も把握している地方公共団体、地域産業支 援機関(地方公共団体の産業支援機関、商工会議所、商工会他)を対象としたアンケート調査を実施し、NEDO 事業に対する認知状況、NEDO 事業の紹介及び利用支援実績、これからの意向を把握する。 また、地域、組織別の周知状況、意向を整理するとともに、地方公共団体、地域産業支援機関と連携した 認知度向上の有効性を分析する。 アンケート調査は都道府県、県庁所在地、中核的都市、産業集積都市及びそれらの外郭地域産業支援機関、 全国の商工会議所(東京商工会議所は各支部)、商工会を対象に実施する。アンケート調査対象機関は 1000 機関社程度を想定する。 (3)地域産業支援施策の状況の整理、分析 (2)と同様、都道府県、県庁所在地、中核的都市、産業集積都市及びそれらの外郭地域産業支援機関、全 国の商工会議所(東京商工会議所は各支部)、商工会を対象として、分野別の産業支援施策の状況を関連公 開情報より整理する。さらには、経済産業省が作成している国及び関連機関の産業支援施策を統合し、支援 分野別に支援施策を整理を行う。 また、上市に重要となる製品開発から販売にいたる段階に注目し、NEDO 事業と各地域で実施されている 販売に向けた産業支援施策の連携可能性、有効性を分析する。 (4)地域と連携した NEDO 事業の認知度及び成功率向上に向けた体制、取組に関する検討 以上の整理、分析結果を受けて、NEDO 事業の認知度向上、利用促進、成功率向上に向けた、地方公共団 体及び地域産業支援機関との連携体制、連携による取組について検討する。事業化・実用化向上に向けた連 携では、製品開発~上市、販売継続段階に注目した検討も行う。 4.調査期間 NEDOが指定する日から平成27年9月30日(水)まで 5.予算額 1900万円以内 (勘定)一般勘定、需給勘定 (項)情報収集事業費 (目)一般勘定 214109010100(8%) 需給勘定 234109010100(92%+端数) 6.報告書 提出期限:平成27年9月30日(金) 提出部数:電子媒体CD-R(PDFファイル形式) 3枚 提出方法: 「成果報告書・中間年報の電子ファイル提出の手引き」に従って提出のこと。 http://www.nedo.go.jp/itaku-gyomu/manual_tebiki_index.html 7.報告会等の開催 委託期間中又は委託期間終了後に、成果報告会における報告を依頼する場合がある。 以上
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