資料1 厚木市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の 保育料等に関する条例(案)の概要 1 条例の制定背景 平成24年8月に質の高い幼児期の学校教育、保育の総合的な提供、保育の量の 拡大及び確保並びに地域における子ども・子育て支援の充実を図るための子ど も・子育て関連3法が成立し、子ども・子育て支援新制度が創設され、平成27 年4月に本格スタートする予定である。 子ども・子育て支援法に基づき、子ども・子育て支援新制度に係る利用者負担 (保育料等)は、現行の負担水準や保護者の所得に応じて、国が定める基準を上 限とし、厚木市が認定区分(1・2・3号)ごとに利用者負担額を設定し、条例 等で定める必要がある。 また、市立保育所における保育料等は、公の施設の使用料として条例に根拠を 定めて徴収する必要があり、これに伴い、延長保育料についても同様に定める必 要がある。 2 条例制定に係る法的根拠抜粋 (1)特定教育・保育施設の根拠法令 ア 施設型給付費の支給 ○子ども・子育て支援法第 27 条第 3 項第 2 号 第 27 条 市町村は、支給認定子どもが、支給認定の有効期間内において、 市町村長が施設型給付費の支給に係る施設として確認する教育・保育施設か ら当該確認に係る教育・保育を受けたときは、内閣府令で定めるところによ り、当該支給認定子どもに係る支給認定保護者に対し、当該特定教育・保育 に要した費用について、施設型給付費を支給する。 3 施設型給付費の額は、一月につき、第一号に掲げる額から第二号に掲げ る額を控除して得た額とする。 二 政令で定める額を限度として当該支給認定保護者の属する世帯の所得 の状況その他の事情を勘案して市町村が定める額 イ 特例施設型給付費の支給 ○子ども・子育て支援法第 28 条第 2 項第 1 号から第 3 号 2 特例施設型給付費の額は、一月につき、次の各号に掲げる区分に応じ、 当該各号に定める額とする。 一 特定教育・保育 前条第三項第一号の内閣総理大臣が定める基準により 算定した費用の額から政令で定める額を限度として当該支給認定保護者の 属する世帯の所得の状況その他の事情を勘案して市町村が定める額を控除 して得た額を基準として市町村が定める額 1 二 特別利用保育 特別利用保育に通常要する費用の額を勘案して内閣総理 大臣が定める基準により算定した費用の額から政令で定める額を限度とし て当該支給認定保護者の属する世帯の所得の状況その他の事情を勘案して 市町村が定める額を控除して得た額 三 特別利用教育 特別利用教育に通常要する費用の額を勘案して内閣総理 大臣が定める基準により算定した費用の額から政令で定める額を限度とし て当該支給認定保護者の属する世帯の所得の状況その他の事情を勘案して 市町村が定める額を控除して得た額 (2)特定地域型保育事業の根拠法令 ア 地域型保育給付費の支給 ○子ども・子育て支援法第 29 条第 3 項第 2 号 第 29 条 市町村は、支給認定子どもが、支給認定の有効期間内において、 当該市町村の長が地域型保育給付費の支給に係る事業を行う者として確認 する地域型保育を行う事業者から当該確認に係る地域型保育を受けたとき は、内閣府令で定めるところにより、当該満三歳未満保育認定子どもに係る 支給認定保護者に対し、当該特定地域型保育に要した費用について、地域型 保育給付費を支給する。 3 地域型保育給付費の額は、一月につき、第一号に掲げる額から第二号に 掲げる額を控除して得た額とする。 二 政令で定める額を限度として当該支給認定保護者の属する世帯の所得 の状況その他の事情を勘案して市町村が定める額 イ 特例地域型保育給付費の支給 ○子ども・子育て支援法第 30 条第 2 項第 1 号から第 3 号 第 30 条 市町村は、次に掲げる場合において、必要があると認めるときは、 内閣府令で定めるところにより、当該特定地域型保育に要した費用又は第四 号に規定する特例保育に要した費用について、特例地域型保育給付費を支給 することができる。 2 特例地域型保育給付費の額は、一月につき、次の各号に掲げる区分に応 じ、当該各号に定める額とする。 一 特定地域型保育前条第三項第一号の内閣総理大臣が定める基準により 算定した費用の額から政令で定める額を限度として当該支給認定保護者の 属する世帯の所得の状況その他の事情を勘案して市町村が定める額を控除 して得た額を基準として市町村が定める額 二 特別利用地域型保育 特別利用地域型保育に通常要する費用の額を勘案 して内閣総理大臣が定める基準により算定した費用の額から政令で定める 額を限度として当該支給認定保護者の属する世帯の所得の状況その他の事 情を勘案して市町村が定める額を控除して得た額 三 特定利用地域型保育 特定利用地域型保育に通常要する費用の額を勘案 して内閣総理大臣が定める基準により算定した費用の額から政令で定める 額を限度として当該支給認定保護者の属する世帯の所得の状況その他の事 情を勘案して市町村が定める額を控除して得た額 2 3 条例に記載する主な事項 (1)保育料 3号認定 3歳未満 認定こども園 ①保育標準時間 保育所 ②保育短時間 地域型保育事業等 ▲1.7% 保育の 1号認定 3歳以上 2号認定 必要性あり ③保育標準時間 認定こども園 保育所 ④保育短時間 認定こども園 幼稚園(制度に移行した園) ▲1.7% 保育の ⑤教育標準時間 必要性なし ●保育標準時間と保育短時間の差は、国基準と同様に▲1.7%で設定 ●保育料の算定方法は、市民税額に基づき算出 (2)市立保育所における延長保育料 ア 市立保育所における認定時間以上の延長保育時間については、受益者負担を 求め、公の施設の使用料という位置付けから、条例に延長保育料を記載する。 イ 市立保育所以外の延長保育料については、実施する各施設において独自に設 定する。 ウ 延長保育料のイメージ (ア)月曜日から金曜日まで(開所時間 7 時 30 分から 19 時まで) 8:30 7:30 18:30 16:30 延長保育 保育短時間認定 延長保育 (30 分 100 円) (基本保育8時間) (30 分 100 円) (基本保育11時間) (イ)土曜日(開所時間 7 時 30 分から 16 時 30 分まで) 8:30 16:30 延長保育 保育短時間認定 (30 分 100 円) (基本保育8時間) 保育標準時間 (基本保育9時間) 3 延長保育 (30 分 300 円) 保育標準時間認定 7:30 19:00 エ 単価については、1 日当たりの運営コスト(人件費・光熱水費等)を基に、 延長保育時間に係る経費を勘案し、利用者に負担していただく料金を算出。 オ 設定料金 (ア)保育標準時間認定の利用者 現在、延長保育(18 時 30 から 19 時までの 30 分間)を利用する保護者の 約 4 割が 11 日以上の利用であるため、月ぎめ利用を原則とし、10 日以内の 利用については日額とする。 ○月額料金:3,000 円 ○日額料金:300 円(30 分当たり) (イ)保育短時間認定の利用者 保育認定制度の趣旨を踏まえ、日額設定のみ。 ○18 時 30 分以前の延長保育について(土曜日は 16 時 30 分以前) 日額:100 円(30 分当たり) ○18 時 30 分以後の延長保育について 日額:300 円(30 分当たり) (3)多子軽減措置について ア 教育標準時間認定(1号認定)の子どもについては、小学校3年生までの範 囲において最年長の子どもから順に2人目以降の子どもが幼稚園、認定こども 園を利用している場合、第2子半額、第3子以降は無料とする。 イ 保育認定(2号・3号認定)の子どもについては、小学校就学前の範囲にお いて最年長の子どもから順に2人目以降の子どもが保育所、認定こども園等を 利用している場合、第2子半額、第3子以降は無料とする。 4
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